フリーランスエンジニアには年齢の限界があると言われる理由!活躍し続けるコツとは

フリーランスエンジニアには年齢の限界があると言われる理由!活躍し続けるコツとは

IT業界の著しい発展により、フリーランスエンジニアとして活躍できる場が増加傾向にあります。ただ、長い経験を持つ高齢層のエンジニアより、体力や気力がある若年層を採用するクライアントが多いことは事実です。この記事では、フリーランスエンジニアに年齢限界があると言われる理由や高年齢でも活躍し続けるコツを紹介します。これからフリーランスエンジニアを目指す人は必見です。

高年齢のフリーランスエンジニアには限界あり?その理由とは

一般的にフリーランスエンジニアとして働き続けるためには、年齢的な限界があると考えられています。ここでは、そのように考えられる4つの理由について紹介します。

1.プロジェクトの年齢制限に引っかかることがある

フリーランスエンジニアは、システムエンジニアやプログラム、データベースエンジニアなど業務は多岐にわたります。そのため、プロジェクトを組んでチームで業務を遂行することが一般的です。業務を効率的に進めるためには質の高いチームづくりが必要になるため、プロジェクトによっては参加できるメンバーに年齢制限が設けられていることがあります。

高いスキルや知識があったとしても、年齢制限によりなかなか仕事を受注できないという事態が起こってしまうのです。プロジェクトに年齢制限が設けられている主な理由としては、IT業界の年齢層が比較的若いことが挙げられます。生産性のあるチームワークをつくるには、チーム内でのコミュニケーションが何より重要です。

異なる年齢層で構成されたプロジェクトのチームは、共通言語が違っていたり、コミュニケーションが取りづらかったりなど、業務に支障をきたす可能性も少なくありません。その点を考慮して、クライアントが仕事を依頼する際に年齢制限を設けることが多いです。

2.最新の技術についていけなくなる

年齢を重ねることでエンジニアとしての経験や知識は増えますが、記憶力や新しい知識を飲み込むスピードは低下するのが現実です。一方で、IT業界は変化が非常に激しい世界なので、新しいトレンドや技術が次々と生み出されていきます。特に30代や40代は脳の機能が徐々に低下していく時期になるので、20代の若手フリーランスエンジニアに比べると最新の技術や情報についていけない場合もあるでしょう。

現代はグローバル化を目指す企業も多くなっているため、最新の技術を導入したいと考える企業も少なくありません。最新技術の導入を考える企業に対して、年齢とともにその要望に応え続けることが難しくなり、受注が減少して仕事が減っていったり、最悪の場合は仕事がまったく無くなったりすることも考えられます。

3.体力・気力的に限界がくる

30代や40代になると、体力の衰えを感じ始める人が多いのではないでしょうか。フリーランスエンジニアの仕事は納期が厳しかったり、徹夜をしてでも仕事をしなければいけなかったりすることが多々あるため、見た目以上に体力が必要な仕事です。20代であれば徹夜をしても次の日には回復できたのに、30代や40代になるとなかなか疲れが取れないということも頻繁にあります。

基本的にエンジニアの仕事は、体力勝負です。そのため、高年齢になってくると体力的に厳しく、エンジニアの仕事を続けることが難しくなる人が多くなります。さらに、若いフリーランスエンジニアと話が合わなかったり、新しい技術を教えられても慣れるまでに時間がかかったりするなど、精神面での厳しさもあるのです。

脳の衰退に対しては自分で努力することで知識の差は埋まりますが、年齢を重ねていく中で20代と同じように働くことはできません。その現実を知った多くの人がエンジニアとしての自信を失い仕事をする気力もどんどん低下していくため、気力的に限界がくるとフリーランスエンジニアとして働きにくくなるといえるでしょう。

4.チームメンバーとして使いにくい場合がある

従来は会社での終身雇用が一般的でしたが、現代はその終身雇用が崩れ、多くの若年層がフリーランスで働くことも選択肢に入れる時代になりました。エンジニアは非常に需要がある仕事なので、技術さえあればフリーランスエンジニアとして仕事を獲得することが可能です。この社会的な一連の流れも相まって、フリーランスエンジニアとして活躍している人は、比較的若年層が多いと言われています。

フリーランスのエンジニアは、プロジェクトを立ち上げてチームで動くことがほとんどです。そのため、若手フリーランスの中に1人だけ高年齢者がいると、周りがその人に対して異様に気を遣ったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりするなど、企業から扱いづらい人材であると判断される場合があります。

また、年齢の違いからチーム内で自分だけ孤立するなど、精神的な辛さを感じる場面もあるかもしれません。さらに、経験値が高い高年齢のフリーランスエンジニアは人件費が高くなる傾向にあります。少しでもコストを抑えたい企業は、高年齢者より人件費がかからないうえに、最新の技術を持つ若手層のエンジニアを優先的に採用するケースが多いです。

フリーランスエンジニアの実態について

ここまで若年層のフリーランスエンジニアが多いと話してきましたが、大手クラウドソーシングサイトの「フリーランス実態調査2018」による調査では、30代や40代でも活躍しているフリーランスは多くいることが報告されています。その中でも、IT・クリエイティブ系のフリーランスの人口は、4番目に多く、81万人もの人がフリーランスエンジニアとして活動していることが判明しました。

フリーランスの種類によって年齢分布も異なりますが、40代のフリーランスは30%前後と比較的大きい割合で、仕事内容に関係なく女性より男性の方が多い割合を占めています。この結果から、30代や40代のフリーランスエンジニアは、仕事を数多く受注している人と、そうでない人の二極化が進んでいると考察できるでしょう。

高年齢でもフリーランスエンジニアとして活躍し続けるコツ

高年齢のフリーランスエンジニアの二極化が進んでいますが、活躍し続けるためにはコツがあります。ここからは、4つのポイントに絞って紹介していきます。

1.自己啓発やスキルアップを続ける

先ほどもお伝えしましたがIT業界はトレンドの技術の移り変わりが激しいので、年齢を重ねても自己啓発やスキルアップを行い、エンジニアとして向上していくことが非常に大切だといえます。その中でも特に押さえておきたいポイントが、最新のプログラミング言語を学ぶことと、トレンドの技術を概要だけでも調べておくことです。

最新のプログラミング言語でいえば、Googleが2009年にリリースした「GO」が挙げられます。「GO」は比較的新しいプログラミング言語のひとつで、多彩な表現力でコードを簡潔に書くことが可能です。プログラマの生産性を上げるために作られた言語であるため、効率よく業務が遂行できるでしょう。「GO」は、フリマアプリ「メルカリ」やブログサービス「はてな」で採用されています。

トレンドの技術を押さえるなら、ブロックチェーンが最適です。ブロックチェーンとは、データを複数のサーバーに分散して保持できる新しい形のデータベースになります。そんなブロックチェーンには大きく分けて3つの特徴があります。まず1つ目が、ハッキングや改ざんがほぼ不可能な仕組みにしているということです。

通常、ハッキングや改ざんをする際、ブロックチェーンで分散された全てのデータに適用する必要があります。ただ、分散された全てのデータに適用することは困難です。そのため、ブロックチェーンで管理するデータをハッキングや改ざんすることは事実上不可能になるということがいえます。

2つ目は、嘘のデータや故障したデータが含まれても正しく動作し続けるビザンチン耐性が備わっているということです。3つ目は、単一障害点の排除になります。従来のシステムでは単一箇所が動作しないとシステム全体に障害が起きる現象が発生していましたが、ブロックチェーンでは単一障害点の排除によりそのような問題は起きません。

2.顧客と厚い信頼関係を築く

若年層のフリーエンジニアが数多く存在する中で高年齢者は年齢が足枷となって、新しい顧客から仕事を任せてもらえないケースもあるかもしれません。そのため、フリーランスとして働き始める前から長年付き合いのある顧客や、何度も依頼をしてくれる既存顧客を大事にすることが非常に大切です。顧客を築くことで、継続的に仕事をもらえたり、時には顧客同士のつながりから仕事を任せてもらえたりする可能性もあります。

顧客と信頼関係を築くには、1つ1つの仕事を丁寧にこなすことはもちろんのこと、相手から任された仕事をこなすだけでなく、積極的に提案をしていくことが大事なポイントです。フリーランスエンジニアは、技術や新しい情報を持っているだけでは継続的に仕事の依頼が来るわけではありません。顧客と丁寧に向き合うことで、またこの人に依頼したいという気持ちが湧き、高年齢のフリーランスエンジニアであっても仕事を任せてもらえる機会が増えるでしょう。

3.最新情報を常に取り寄せる

IT業界は常に新しい技術が開発されていますが、年齢を重ねるほど使い慣れた技術や情報に頼りがちになってしまい、新しいものを取り入れる姿勢を徐々に失ってしまいます。しかし、フリーランスエンジニアとして長く働くためには、使い慣れたものよりも新しい技術を学び、実戦で活かすことが非常に重要です。

最新情報を取り寄せる方法としては、セミナーに定期的に参加したり、他のフリーランスエンジニアと交流する場を設けたりすることで情報を手に入れられます。たとえば、セミナーに参加する場合は、ウェブサイトで募集されているケースが多いので、常に確認することが大切です。中には、大手企業が参加していることもあるので見逃さないように注意しましょう。

また、セミナー後には懇親会が設けられていることが多いため、そこに参加をすれば他のフリーランスエンジニアと交流できます。そのほかにも、プロジェクトで一緒に働く人と名刺交換することでエンジニア同士で横のつながりをつくることが可能です。積極的に話しかけて、有効な情報を共有できる仲間を増やしましょう。

4.柔軟な思考力を身に付ける

エンジニアの仕事の中には過酷な案件もあるため、体力や気力、高い集中力が求められます。そのため、これらを満たす若年層がIT業界を牽引しているといっても過言ではありません。高年齢者がチームで仕事をする場合、半分以上が若手のフリーランスエンジニアで占めている場合もあるのではないでしょうか。

チームとして機能させるためには、コミュニケーションが必要不可欠です。若手にへりくだる必要はありませんが、こちらから積極的に話しかけたり、今まで培ってきた仕事のやり方に固執せず新しい知識を若手から学んだりする姿勢が大切になります。若手のメンバーと対等に話せるような柔軟な思考力を身に付けるようにすると、チームに溶け込みやすくなるといえるでしょう。

柔軟な思考力を身に付ける方法としては、若手メンバーと率先してコミュニケーションを取ることや、若手メンバーと対等に接することが効果的です。年齢が離れている分どのような話題で話しかけていいか分からない人も多いですが、昼食に誘ってみたり、迷惑にならない程度にプライベートや仕事の悩みについて話をしたりするのもいいでしょう。

共通の話題ができれば、一気に距離を近づけられます。チーム内で年上だからといって上から目線で話したり、砕けた口調で話したりすることはおすすめしません。チームで働く以上、他のメンバーと上下関係はなく対等な立場にいるので、チームの一員だということを常に意識することが大切だといえます。

フリーランスエンジニアの仕事の探し方について

最後に、フリーランスエンジニアとして受注できる仕事の探し方について解説していきます。30代や40代の高年齢になると、年齢制限で仕事を受注しづらくなることもあるため、ここで紹介するポイントをしっかり押さえて仕事を獲得しましょう。

前職の人脈を頼る

前職で交流があったクライアントから直接仕事をもらったり、別の仕事を紹介してもらったりできるように積極的に声がけすることが大切です。前職でのクライアントであれば、すでに信頼関係を築けていることが多いので、再度仕事をもらえる可能性が高くなります。また、直接依頼を受けられるので、仕事もスムーズに進められる点が大きなメリットだといえるでしょう。

しかし、前職のクライアントが自分の顧客になるので、以前働いていた会社が競合になってしまいます。前職の会社が大きい場合は、クライアントが仕事を依頼することを避けるケースもあるので対応は十分に気をつけなければいけません。さらに、仕事の獲得に向けて自分から営業活動をする必要があります。退社時に挨拶の連絡をするなど、クライアントと連絡できるツールを確保することが大切です。

クラウドソーシングサイトに登録する

クラウドソーシングサイトは仕事を依頼したい企業と受注したいフリーランスをつなぐプラットホームのようなもので、登録者に向けて企業が仕事を募集したり、募集されている案件に対して登録者が提案したりすることができます。クラウドソーシングサイトはネット環境があればいつでも求人を探せるうえに、エンジニアの仕事が非常に多いです。

わざわざ営業活動をしなくてもいいので、クラウドソーシングサイトに登録するのもひとつの方法だといえるでしょう。報酬は一定の報酬が定められた固定報酬制と、労働時間によって報酬が決定する時給単価制の2種類存在します。登録は無料であるところがほとんどなので、登録だけでもしてみることがおすすめです。

求人案件サイトに登録する

営業活動が苦手な人は、求人案件サイトに登録することがおすすめです。常に2000件以上の案件がある「案件ナビ」は、専任のコーディネーターが仕事を探してくれるため、営業活動をすべて任せられます。また、独立したばかりのエンジニアは仕事に対して悩みを抱える人も多いです。

「案件ナビ」であれば、営業活動のほかにアドバイスや悩みの相談まで、フォロー体制が整っています。会員登録は無料なので、まずは登録してみてはいかがでしょうか。どれだけ経験を積んでいても、そのときどきで新たな問題が発生することもあります。独立した人に限らず、すでにフリーランスエンジニアとして働いている人にも最適な求人案件サイトだといえるでしょう。

活躍できる高年齢フリーランスエンジニアを目指そう

高年齢でも長年活躍するフリーランスエンジニアは数多く存在します。ただ、企業によっては若年層のフリーランスエンジニアを優先的に採用することも多いので、高年齢者は自身が活躍し続けるためにも、ここで紹介したコツを実践することが大切です。仕事探しに困ったときには、求人案件サイト「案件ナビ」に登録して、解決案を相談することをおすすめします。


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