フリーランスが貯蓄すべき理由とは?おすすめの貯蓄方法と合わせてチェック!

フリーランスが貯蓄すべき理由とは?おすすめの貯蓄方法と合わせてチェック!

フリーランスは会社員以上に貯蓄すべきだと言われています。貯蓄はどのような人も可能な限りするべきですが、フリーランスは特に貯蓄が重要だと考えられているのです。
ただ、いきなり貯蓄が必要と言われても「なぜ貯蓄が必要なのか」と考える人もいるでしょう。「問題なく生きているため貯蓄など必要ない」と考える人もいるかもしれません。今回はフリーランスが貯蓄するべき理由とおすすめの貯蓄方法をご説明します。

フリーランスは貯蓄できないと決めつけていませんか

そもそもフリーランスで働いている人は「フリーランスは貯蓄などできない」と考えている傾向があります。皆さんも「フリーランスだから貯蓄する余裕はない」と決めつけていないでしょうか。
確かにフリーランスで働いていると、支出が多く貯蓄をする余裕がないかもしれません。しかし、できるかどうかは個人の問題であり「フリーランスだから貯蓄できない」と考えるのは間違っています。言うまでもなくフリーランスで貯蓄をしている人はいます。
「フリーランスだから貯蓄できない」という考えは捨ててしまいましょう。フリーランスでも貯蓄はできるのです。フリーランスだから貯蓄ができないと決めつけず、可能な限り貯蓄できるように考えておきましょう。貯蓄について、まずはフリーランスが貯蓄すべき理由について説明します。

フリーランスが貯蓄をすべき4つの理由


フリーランスが貯蓄をするべき理由は大きく分けて4つあります。どのような理由があるのかを以下では解説します。

急に収入が断たれる可能性がある

フリーランスは急に収入が絶たれる可能性があります。そのため、貯蓄をして万が一に備えるべきです。会社員の場合は基本的にいきなり収入がなくなることはありません。会社が倒産しない限り、何かしらの連絡を受けられます。いきなりではなく、事前に連絡を受けてから仕事がなくなってしまうのです。連絡をもらえることから、事前に何かしらの対策ができます。例えばハローワークに行ったり転職サイトに登録をしておいて次の就職先を探したりできるのです。このように可能な限り収入が途絶えないように、適切な行動が取れるのです。
それに対してフリーランスは、いきなり契約を打ち切られる可能性があります。例えばプロジェクトが中止となってしまい、予定していた案件が受注できないケースが考えられます。クライアントではなく自分の身にトラブルが起こり、案件を受注できなくなることも考えられます。
理由は様々考えられますが、フリーランスは会社員よりもいきなり収入を絶たれる可能性が高いのです。そのため、計画的な貯蓄が必要です。

クライアントの支払いが遅れる可能性がある

クライアントの支払いが遅れてしまい、収入が不足する可能性があります。特に少ないクライアントに依存しているフリーランスは、支払いが遅れると収入に大きな影響を受けてしまいます。
ビジネスですので、信頼関係を保つために支払いは遅れないようにしなければなりません。フリーランスへの支払いだけではなく、ビジネス全般に言えることです。ただ、それが大前提であるとはわかっていても、実際には支払いが遅れてしまう場合があります。
支払いが遅れる理由の例としては、クライアントにキャッシュフローの問題があるケースが挙げられます。フリーランスに支払うお金がないことで、支払いが遅延してしまうのです。
また、他の例にはクライアントの検収作業が遅れてしまうものが挙げられます。支払のための事務手続きが遅れてしまい、結果フリーランスへの入金が遅れてしまうのです。これはクライアント側に問題がある場合やフリーランス側に問題がある場合が考えられます。
会社員は大半が給料日に給料を得られます。しかし、フリーランスはその保証がありませんので、備えとして貯蓄しておくべきなのです。

ボーナスや退職金など大きな収入がない

フリーランスにはボーナスや退職金がありません。これらの大きな収入源がないため、日々貯蓄しておくことが重要です。
会社員は大きな買い物をする際に、ボーナス一回払いなどが利用できます。大きな収入を得てそのまま利用するのです。しかし、フリーランスはこのような大きな収入がありません。つまり、会社員のように大きな収入をあてにして買い物はできないのです。大きな支払いをする場合は現金を用意しておかなければなりません。
ボーナスのように大きな収入がない以上、フリーランスは計画的にお金を貯め大きな支払いをしなければなりません。入院など想定外の出費への備えも含め、継続的な貯蓄が必要なのです。

会社員より保険や年金の支払金額が多い

フリーランスは会社員よりも保険や年金の支払い金額が多くなります。制度上高額な支払いが必要となりますので、貯蓄しておいて支払いに備えなければなりません。
会社員の場合はこれらの支払いを、会社と本人で分担します。一部を会社が負担してくれますので、本人の支払い金額は少なくて済むのです。また、支払いも毎月給料から天引きされますので、一度に大きな支払いをする必要はありません。
それに対してフリーランスは、会社員のように誰かが支払いを負担してくれません。全て自分で負担しなければならないのです。つまり、会社員よりも多くの金額を支払わなければなりません。この支払いが滞らないように、貯蓄して準備しておかなければならないのです。
しかも、フリーランスが支払いをする場合は、会社員のように毎月支払う方法ではありません。年に数回まとめて支払いをするのです。つまり、1回あたりの支払い金額が大きくなってしまいます。
事前に相談をすれば支払い回数を多くできますので、1回あたりの支払金額は小さくできます。ただ、基本的にはまとめて支払いをしなければなりませんので、大きな金額が必要です。保健や年金は必ず支払いしなければならないものですので、その支払いに備えて貯蓄が重要なのです。

フリーランスにおすすめの貯蓄方法5選


フリーランスが貯蓄をするべき理由は理解してもらえたでしょう。「私も貯蓄をしなければならない」と感じた人は多いはずです。
ただ、「実際どのように努力をすれば良いのか分からない」と考える人も多いでしょう。続いてはフリーランスの皆さんが貯蓄をできるように、おすすめの方法をご紹介します。

貯蓄の目標金額を設ける

まずは貯蓄の目標金額を設けましょう。大きな目標を立てるのも良いですが、「毎月1万円」「年間20万円」など、比較的小さな目標を立てるのがおすすめです。いきなり「100万円貯める」などの目標を立ててしまうと、達成感を得られず挫折する可能性があります。
目標を立てることで「毎月貯蓄をしよう」と考えやすくなります。なかなか漠然と「貯蓄をしたい」と考えていても実現できませんので、比較的簡単な目標を立てておくのです。目標を立てておけば、自ずとやるべき事も見えてきます。
「貯蓄の目標を立てる」というのは、意外と忘れられてしまう部分です。計画的に貯蓄をするためにも、まずは目標を立ててみましょう。

貯蓄用の口座を開設する

日頃利用する銀行口座とは別に、貯蓄専用の口座を開設すると良いでしょう。定期預金など貯蓄に関する口座ではなく、普通口座を開設します。
貯蓄専用の銀行口座がなければ「必要なお金と貯蓄するお金」の差が分かりにくくなります。同じ口座に入っていることで、貯蓄用のお金も「使って良いお金」と勘違いしてしまう可能性があります。せっかく貯蓄をしていても、うっかり使ってしまっては意味がありません。
専用の銀行口座を設けておけば「うっかり使ってしまう」ということを防げます。わかりやすく別々に管理するためにも、貯蓄は専門の口座を用意するようにしましょう。

目標への達成状況を定期的に確認する

目標を立てるだけではなく、目標の達成状況を定期的に確認しましょう。達成状況を確認しなければ「貯蓄しているつもり」になってしまう可能性があります。
人間は自分に甘いものですので、貯蓄できていなくても「自分は貯蓄をしている」と都合よく思い込んでしまいます。また、「先月貯蓄したから今月はしない」などと勝手にルールを変える可能性もあります。
このようなことが続いては、言うまでもなく貯蓄はできません。定期的に目標の達成状況を確認し、予定通り貯蓄できているのかを把握するようにしましょう。

家計簿をつけて無駄遣いを洗い出す

貯蓄するために家計簿を付けて無駄を洗い出しましょう。実は無駄遣いを減らせば、それだけで貯蓄ができるかもしれません。
無駄遣いの定義は人によって異なります。そのため、一概にこの支出を減らせば良いとは言えません。その人にとって必要な支出は異なるのです。
ただ、支出について考えてみると、「自分から見ても必要のない支出」はあるでしょう。例えば「コンビニでビニール傘を何度も買ってしまう」などが考えられます。自分の不注意に起因するような支出は、無駄遣いであると考えられます。
家計簿をつけてみるとこのような無駄遣いを洗い出せます。日々の支出にどのような無駄があるのかが目に見えるのです。無駄遣いを減らせば貯蓄をする余裕ができますので、まずは家計簿をつけて無駄遣いを洗い出してみましょう。

節税

節税することで貯蓄をする余裕を生み出す方法があります。節税はフリーランスのみならず会社員でも重要な方法ですので、正しく活用するようにしましょう。なお、節税の方法には様々ありますので、細かい説明は以下に続きます。

青色申告の適用

青色申告が適用されるように手続きをしましょう。フリーランスは青色申告を利用している人が多いと思いますが、手続きしていない場合はすぐに手続きをするべきです。
フリーランスの確定申告には白色申告と青色申告があります。手続きをしていない場合は白色申告であり、専用の手続きをすれば青色申告となります。節税のためには面倒でも青色申告の手続きが必要です。
青色申告の手続きをすると、白色申告よりも控除金額が大きくなります。つまり、課税対象の金額が小さくなるのです。課税対象が小さくなれば、もちろん所得税など各種税金が減ります。
ただ、青色申告を利用するとなると、複式簿記をつけなければなりません。白色申告の時よりも複雑な会計処理をしなければならないのです。詳しく勉強をすると難しいものですが、最近はクラウドサービスで簡単に処理できるものがあります。少しハードルはあるものの、節税をして貯蓄するためにも青色申告の適用を進めましょう。

生命保険料控除の利用

生命保険に加入している場合は、生命保険料控除も利用しましょう。こちらは確定申告の時に申請するものですので、忘れないようにすれば問題ありません。
生命保険料控除を受けるためには、毎年10月頃に保険会社から送付されてくる証明書が必要です。この証明書を確定申告の際に提出することで、生命保険料控除受けられます。
なお、生命保険料控除の適用金額には上限があります。「加入すればするほど節税できる」という仕組みではありません。そのため、節税を意識するのであれば、適用金額の上限ギリギリに合わせて加入するのが理想的です。
とはいえ、生命保険は節税のために加入するのではありません。万が一の備えとして加入するものです。そのため、生命保険料控除のことを意識せずに契約内容を決定し、その契約内容で受けられる控除を最大限活用するようにしましょう。

ふるさと納税の利用

ふるさと納税を活用してみるのも良いでしょう。ふるさと納税をすると、税金を実質的に抑えられます。ふるさと納税は自治体に寄付をする制度であり、厳密には納税ではありません。確定申告の際は寄付金控除として処理されます。
私たちがふるさと納税をすると、その自治体から特産物などが送られます。例えばフルーツが送られたり水産物が送られたりするのです。本来税金は納めるだけのものですが、ふるさと納税を利用すれば支払った金額に対して対価を得られるのです。対価があることで実質的には節税となり、貯蓄につなげられます。
ただ、ふるさと納税の適用金額には条件があります。これは一律ではなく本人の年収によって決まりますので、自分で上限金額を確認しなければなりません。やや複雑な算出方法ですので、税務署の案内などを確認した方が良いでしょう。上限以上にふるさと納税をしてしまうと、節税ではなく無駄遣いになってしまう可能性があります。

まとめ

基本的にフリーランスは収入が安定しにくい職業です。そのため、万が一に備えて、貯蓄をしておくに越したことはありません。今まで貯蓄をしていなかった人は、この機会に貯蓄をするようにしましょう。
フリーランスが貯蓄を進めるためには、目標を決めることが大切です。何も決まっていなければ貯蓄も進みませんので、最初に簡単な目標を立てましょう。「月1万円」でも良いので、貯蓄する習慣が必要です。
また、それと同時に貯蓄をするためのお金を捻出しましょう。無駄遣いを減らしたり節税をしたりすることで、貯蓄できるようになるはずです。
フリーランスは万が一の時に収入がゼロになる可能性があります。そのような時に備えて、必ず貯蓄をするようにしましょう。

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