IT国家資格おすすめ7選!難易度・将来性を合わせてチェック!

IT国家資格おすすめ7選!難易度・将来性を合わせてチェック!

IT業界には様々な資格が存在しています。資格はエンジニアにとってスキルを証明できるものですので、積極的に取得している人は多々います。クライアントもエンジニアのスキルを確認できますので、何かしらの資格を取得しているかどうか確認するケースがあります。

資格の種類は様々あるのですが、その中でも注目されているのはIT国家資格です。情報処理推進機構が提供している資格で、国家資格であることから日本中でその価値が認められています。今回はIT国家資格の中から、おすすめの資格7つを資格の概要や難易度、将来性とともに解説します。

IT国家資格おすすめ7選

それでは具体的にIT国家資格の中でもおすすめを7つご紹介していきます。

情報処理安全確保支援士


情報処理安全確保支援士は情報処理推進機構が提供する資格の中でも、セキュリティを中心に扱ったものです。サイバーセキュリティリスクを分析したり評価したりして、サービスやシステムの安全を確保する役割を負います。

他の情報処理資格とは異なり、こちらは資格に合格してから国家資格への登録が可能です。登録すれば情報処理安全確保支援士を名乗れるようになり、専用のデータベースに登録されます。

セキュリティを専門にした国家資格は、今のところこちらだけです。近年はサイバーセキュリティが重要視されていますので、注目を集めている資格となっています。

情報処理安全確保支援士の難易度

情報処理安全確保支援士は情報処理技術者試験の中でもレベル4に分類されています。難易度は高いものに分類されていて、実際セキュリティに関する高いスキルが求められます。セキュリティの専門家にならなければ試験に合格できない難易度です。

また、高度情報処理試験ですので試験では記述式の問題が多数出題されます。これらに対応するためにはセキュリティに関する高い知識が必要ですので、記述式である点も難易度を高めています。

出題内容も比較的新しいものが選ばれています。セキュリティの世界は常に変化していますので、そのような変化に対応できなければ合格できない難易度です。

情報処理安全確保支援士の将来性

近年はセキュリティが特に注目されています。セキュリティはコンプライアンスなどにも関わってきますので、企業がお金をかけて対策している状態です。

そのような状況ですので、セキュリティに関する資格を保有していると将来性が非常に明るくなります。これからさらにセキュリティに関する人材の需要は高まりますので、積極的なアピールポイントとなるのです。加えて情報処理安全確保支援士を取得すれば、登録セキスペとして活躍できます。こちらに登録すれば更に将来性は明るくなるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験


プロジェクトマネージャ試験は情報処理推進機構が提供する資格の中で、プロジェクトマネジメントを中心に扱ったものです。IT業界でプロジェクトを進めるにあたりプロジェクトマネジメントは必須のスキルです。そのためITに関係ないような印象を持たれますが、IT国家資格としてプロジェクトマネージャ試験が存在します。

基本的にはプロジェクトマネジメントの一般論が問われます。プロジェクトマネジメントには様々な理論がありますので、それらを理解しているかが問われるのです。また、実際ITの現場においてその理論が適応できるかの能力も問われます。

なお、実際にプロジェクトマネジメントに関する経験が問われる部分があります。そのため、プロジェクトマネージャを経験してから受験するのも何ら問題はありません。

プロジェクトマネージャ試験の難易度

プロジェクトマネージャ試験はプロジェクトマネジメントに関する高度な知識が問われます。プロジェクトマネジメントの理論は幅広くあり、出題内容の多さが難易度を高めています。プロジェクトマネジメントの理論を幅広く深く理解しなければ合格できません。

ただ、プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネジメント理論のPMBOKに則したものではありません。そのため他のプロジェクトマネジメントに関する資格と比較すると、学習量は少なくて済みます。とはいえ、難易度が高いのは言うまでもありません。

プロジェクトマネージャ試験の将来性

プロジェクトマネージャはIT業界で常に求められています。そのために資格を持ち、プロジェクトマネジメントのスキルを証明できれば、将来性は安定して明るくなります。

ただ、プロジェクトマネージャは実務経験も重要視されます。資格を取り客観的にスキルを証明して、実務経験も積むようにしましょう。

ネットワークスペシャリスト試験


ネットワークスペシャリスト試験は情報処理技術者試験の中で、ネットワークのスキルを中心に扱ったものです。最近はシステムのクラウド化など様々な場面でネットワークが関わってきます。ネットワークに関するスキルも重要視されています。

ネットワークスペシャリスト試験は国家資格ということもあり、問われるスキルは特定の製品に依存したものではありません。IT業界では有名なネットワーク機器メーカーがありますが、そのようなものには依存しないのです。あくまでも一般的な理論が問われる試験となっています。

ネットワークスペシャリスト試験の難易度

ネットワークスペシャリスト試験は高度情報処理試験ですので、ネットワークに関するスキルの中でも高いものが問われます。非常に細かい内容まで出題されていますので、ネットワークに関する深い知識がなければいけません。その点で難易度の高い国家資格だといえます。

また、上記でも述べたとおり特定の製品に依存した問題が出題されません。あくまでもネットワークの理論的な問題が出題されます。つまり抽象的な問題が出題され、問題の本質がつかみにくいものが多くなっています。この点でも難易度はやや高まっている国家資格となっています。

ネットワークスペシャリスト試験の将来性

クラウド技術の発展によって、様々なところでネットワークのスキルが求められています。システムを動かすためにネットワークは必須であり、絶対になくならない役割と言っても過言ではありません。つまりそもそもネットワークエンジニアの将来性は明るいのです。

そのような状況の中でネットワークスペシャリストを保有していると、他のエンジニアよりも高いスキルを証明できます。結果、より案件を獲得しやすく将来性が明るくなるのです。

ITサービスマネージャ試験


ITサービスマネージャ試験は情報処理試験の中でもシステムの運用に関する部分が出題されるものです。システムの開発について問われるのではなく、システムを導入してからの部分について問われます。

皆さんのイメージは薄いかもしれませんが、システムは導入して終わりではありません。むしろ導入してシステムを利用してもらうところがスタートです。そこからどのようにシステムを運用していくべきかが、ITサービスマネージャ試験では問われます。

ITサービスマネージャ試験の難易度

ITサービスマネージャ試験はITサービスマネジメント全般について高いスキルが求められます。理論的には理解できていても実例に当てはめるスキルが必要で、その点で難易度の高い資格となっています。実際に試験問題では特定のトラブルに対応するスキルが求められていて、臨機応変に対応できるかどうかが確認されます。

また、そもそもITサービスマネジメントは、システムの導入前から導入計画、導入後と幅広いタイミングで活躍します。つまり、身に付けなければならないスキルが非常に多いのです。多くのスキルが求められているという点でも難易度は高めです。

ITサービスマネージャ試験の将来性

システムの運用は企業にとって課題となる部分です。システム導入にだけ力を入れて、運用計画にはあまり力を入れられていない企業も見受けられます。それは企業をサポートするという点で、ITサービスマネージャの合格者は活躍の場が広いでしょう。

また、既に運用されているシステムの課題点を解決するという役割もあります。これからどんどんシステム化が進むと課題を持つ企業が増えますので、そういった意味でも活躍の場はさらに広がり将来性は明るいと考えられます。

ITストラテジスト試験


ITストラテジスト試験は情報処理試験の中でも、企業の経営戦略IT戦略の策定をサポートする役割です。他の情報処理試験とは毛色が異なり、特別な感じのするIT国家資格だと言えます。

実際求められるスキルは、経営層の考えを理解して適切にIT戦略を立てることです。経営層はITをあまり理解できていない場合が多々あります。そのような時にITの専門家として助言を行い、会社を適切な方向へと引っ張っていくのです。

ITストラテジスト試験の難易度

ITストラテジスト試験は経営層の考えを理解するスキルが必要ですので、IT以外のスキルが幅広く求められます。他のIT国家資格はITのスキルが中心ですが、こちらはそれ以外の観点からもスキルが求められ非常に難易度は高くなっています。

また、純粋に経営層の考えを理解できるだけでは資格の取得ができません。考えを理解して適切なIT戦略へと結びつけていく必要があります。状況に応じて最適解は異なりますので、常に最適解を見つけ出す高い能力が求められています。

経営層の考えを理解しなければならないという点で、非常に難易度が高いものです。IT以外のスキルも十分に身につけて受験に臨まなければなりません。

ITストラテジスト試験の将来性

経営層とITをつなぐ役割ですので、非常に需要の高いポジションとなっています。そのためITストラテジスト試験の保有者は、レベルの高いストラテジストとして将来性が明るくなっています。

特に現在は様々な企業でアナログからITへの変化が進んでいます。そのような時代ですので需要は高く、これからさらに将来性は明るくなるでしょう。

応用情報技術者試験


応用情報技術者試験は情報処理推進機構が提供する資格の中でも、難易度が高いレベル3に分類されているものです。ITに関する高いレベルを幅広く証明するもので、高度IT人材になるために必要な知識や技術の証明ができます。

応用情報技術者試験の対象者に想定されているのは、これから高度IT人材としての活躍を目指している人です。駆け出し状態のIT人材を想定しているのではなく、すでに現場で働いてある程度IT人材としての方向性が確立した人を想定しています。

実際に現場で働く場合は、自分が専門とする分野に対して深い知識が必要です。それに対して応用情報技術者試験では、幅広い分野に対する知識が問われます。対象者としては方向性が確立した人とはなっていますが、様々な方向性を目指す人が一つの試験を受けますので、結果としては幅広い知識が問われます。

応用情報技術者試験の難易度

応用情報技術者試験は情報処理技術者試験の中でもレベル3に分類されていますので、難易度は比較的高くなっています。過去問などを利用して十分に対策をしなければ、現役のIT人材でも合格が難しい部分はあるでしょう。

特に応用情報技術者試験では、幅広い分野の知識が問われます。すでに何かしら特定の分野に特化した道に進んでいる人も、自分の専門分野外の勉強をしなければなりません。常務とはやや離れた知識を身に付ける必要があり、その点で難易度はやや高まっていると考えられます。

また、午後の試験は記述式となっていますので、情報処理に関する正確な内容理解が必要です。曖昧な理解では正確な回答ができず、記述問題でつまずいてしまう可能性があります。

応用情報技術者試験の将来性

応用情報技術者試験はIT人材として高いスキルを証明できますので、取得しておけば十分な評価を受けられます。特に幅広いスキルの証明となりますので、どの分野に進んでも資格の評価を受けられるでしょう。

ただ、IT国家資格にはさらに専門的にレベルの高いものも存在します。将来性を明るくするために、応用情報技術者試験からさらにステップアップするのも良いでしょう。

ITパスポート


ITパスポートは情報処理推進機構が提供する資格の中でも、最も基本的な難易度に分類されているものです。ITに関する基本的なスキルを証明できるものですので、基本的な知識の有無を証明したいと考えている人におすすめです。

試験の対象者に想定されているのは、これから情報技術に関わる業務に就く人です。すでにエンジニアとして働いている人ではなく、これから働きたい人がスキルを証明するために取得するものです。

実際に現場で働くにあたり、ITに関する基本的な知識があるか無いかでは大きく異なります。ITパスポートを取得しておけば、最低限の知識はあると証明可能です。

ITパスポートの難易度

ITパスポートは情報処理推進機構が提供する資格の中でも最も簡単なものです。難易度も低いものとなっていて、合格率は高い水準を誇っています。対策本なども多数発売されていますので、勉強してチャレンジすればIT業界未経験者でも一発合格が狙える難易度です。

ただ、試験時間は120分で問題数は100問となっています。全て選択問題ではありますが問題数が多いですので、短時間で正確に回答する能力が求められます。内容が理解できていても問題に解答できなければ合格できません。その点でやや難易度は上がっていますので、過去問などを利用して短時間で回答できる練習はしておいた方が良いでしょう。

ITパスポートの将来性

ITパスポートはIT国家資格の中でも基本中の基本です。そのためお勧めの資格ではありますが、ITパスポートを取得したからといって将来性が特別上がるわけではありません。まずはITパスポートでITに関する基本的な知識を証明し、そこから実案件を通じてスキルアップしていくことが重要です。

ただ、そもそもITパスポートがなければ、IT系の案件に携われない可能性はあります。そのため未経験からIT業界に飛び込むのであれば、このような資格を取得しておいて損はありません。将来性を明るくする第一歩として取得する資格だと考えれば良いでしょう。

まとめ

IT系国家資格は全てで13種類あります。その中でも特に皆さんにチャレンジしてもらいたい7つをご紹介しました。資格の概要や難易度、将来性について解説しましたのでどのような資格か理解してもらえたのではないでしょうか。

資格を取得すると自分のスキルを客観的にアピールできます。特にIT国家資格を取得していれば、他の資格よりもスキルの証明がしやすくなります。そのため自己アピールの一つとして、IT国家資格の取得を目指してみると良いでしょう。

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