【2022最新】JavaScriptのフレームワークランキングTOP4!

【2022最新】JavaScriptのフレームワークランキングTOP4!

2022年10月現在のJavaScript市場から特にオススメできるJavaScriptフレームワークは4種類あります。時代とともに利用されるフレームワークにも変化がありますので、本記事では、いま習得したいフレームワークを解説します。

1位:React

参照:React – ユーザインターフェース構築のための JavaScript ライブラリ

Reactは近年注目を集めているJavaScriptのフレームワークです。JavaScriptのフレームワークの中でもユーザインターフェースの開発に適しているもので、世界中で利用されているJavaScriptのフレームワークといっても過言ではありません。

具体的にReactを採用している企業として知られているのは、FacebookやInstagramが挙げられます。これらはReactを開発している母体であるため利用していても不思議ではありませんが、その他にもNetflixやYahoo!でも利用されていて、世界的に利用されているフレームワークです。

ソースコードが理解しやすい

Reactが人気を集めている理由は、ソースコードが理解しやすい点にあります。JavaScriptのフレームワークはどれも理解しやすいような構造になっていますが、Reactは「宣言的」と呼ばれ、それらの中でもよりわかりやすいパラダイムとなっています。

宣言的ではないフレームワークを利用すると、そのフレームワークがどのような動作をするのか理解するために時間を要してしまいます。つまり、フレームワークを習得するための時間的なコストが生じてしまうのです。ある程度のコストはやむを得ませんが、可能な限りコストが小さいほうが理想的であるため、その点でReactは魅力的といえます。

コンポーネントベースの開発

フレームワークの中でも「コンポーネント」と呼ばれる小さな単位で設計されているものです。一般的にフレームワークはいくつもの単位で管理されていて、コンポーネント単位で管理されているものは、単位が小さくカスタマイズしやすいことが特徴です。

Reactのように小さな単位で開発されているフレームワークは、何かしら修正が必要となった場合でも影響範囲を最小限に抑えられます。コンポーネントを利用しているプログラムにのみ影響を与え、それ以外の部分には影響を与えません。そのため、何かしら追加開発が必要となった場合でも、影響範囲の洗い出しがスムーズにでき、コンポーネントを改修するか新しく開発するかの判断がすぐにできます。

仮想DOMの採用

ReactではWebページの描画を高速化するために、仮想DOMと呼ばれる技術が採用されています。DOMはJavaScriptからHTMLを処理する際に利用される技術で、WebページはDOMを経由して、JavaScriptで定義されたHTMLを表示します。

本来、DOMはWebサイトへアクセスがあった際に作成されるものです。アクセスのたびに、JavaScriptによってWebページを表示する補助としてDOMが作成されます。

それに対して、仮想DOMは事前にDOMをメモリに展開しておき、Webページアクセスがあった際はメモリに展開されている情報を利用して表示します。Reactでは事前にメモリに展開された情報を利用するため、アクセスのタイミングでJavaScriptを実行して読み込みする従来方式よりも高速になるという仕組みです。

2位:Vue.js

参照:Vue.js

Vue.jsはWebサイトやWebアプリケーションのユーザインターフェース開発に利用されるフレームワークです。JavaScriptのフレームワークでユーザインターフェース開発に適したものが多くありますが、その中でもVue.jsは近年注目度が高まっています。

元々はGoogleのエンジニアが開発していたため、Googleで利用されているフレームワークです。そのような背景もあり、AppleやDMMなど国内外の有名企業で採用されていて、JavaScriptのフレームワークの中でもデファクトスタンダードになりつつあります

学習コストが低いフレームワーク

JavaScriptで作られているフレームワークの中でも、Vue.jsは学習コストが低いものに分類されます。HTMLとJavaScriptの基本が理解できていれば、フレームワークの内容もある程度は理解できます。気軽に利用できるフレームワークといっても差し支えないでしょう。

フレームワークの学習コストが高いとどうしても導入や習得のハードルが高まってしまいます。しかし、Vue.jsは学習コストが低いフレームワークであるため、JavaScriptを利用するエンジニアならば、スキマ時間を活用してぜひとも習得してもらいたいです。

拡張性の高い設計

Googleのエンジニアが中心となり開発したこともあり、拡張性の高い設計となっています。全体的にシンプルな設計が採用されていて、必要に応じて自分なりのカスタマイズが可能です。フレームワークではありますが、フレームワークを活用してスクラッチ開発もできます

ただ、拡張性が高くシンプルな設計であるため「すべての機能をフレームワークに用意してもらいたい」と考える人には少々不向きです。状況によってはVue.jsをベースに機能を追加せざるを得ないため、開発に時間を要してしまうことも考えられます。フレームワークに含まれる既存の機能だけで開発を完結したいプロジェクトでは、他のフレームワークを選択した方が良いでしょう。

DOM操作の自動化

JavaScriptフレームワークの中でもDOM操作が自動化されているものです。上記のフレームワークに仮想DOMが採用されていましたが、仮想DOMとDOMの自動化は異なった概念であるため注意しておきましょう。

本来、JavaScriptのフレームワークを利用する際はDOMの処理について手動で記述しなければなりません。例えば、どのタイミングでDOMの処理を起動するのかをエンジニアが指定する必要があります。タイミングを誤ると適切な処理ができないため、エンジニアにとって負担がかかりかねない作業です。

しかし、Vue.jsではDOMに関連する一連の処理を自動化可能です。エンジニアはDOMの書類を特に意識する必要がなくなり、フレームワークを活用したスムーズな開発を実現できます。

3位:Next.js

参照:Next.js by Vercel – The React Framework

Next.jsはReactをベースに新しく開発されたフロントエンド向けのフレームワークです。Reactはユーザインターフェース部分を中心に制御するフレームワークでしたが、Next.jsはアプリケーションフレームワークであり、Webサイト全般の制御が可能です。

大手企業では「Hatena」や「SQUARE ENIX」がNext.jsを利用したWebサイトを開発していて、新しいフレームワークながらも需要が高まっています。今後、さらなる需要の増加が期待されるJavaScriptのフレームワークです。

画像やレンダリングの最適化

Webサイトを表示するにあたって意識すべき点が画像や動画の処理をどうするかです。ここはWebサイトの表示速度に大きく影響する部分であるため、可能な限り高速化すべきだと考えられています。

Next.jsでは一般的なimgタグの代わりにImageタグと呼ばれるものが用意されていて、これを利用することで画像の処理を最適化可能です。一般的に利用されているjpgやpngなどのフォーマットをwebpに変換する機能を有していて、これにより画像を高速で表示できます。

また、注目してもらいたいのはNext.jsの中で処理が自動的に実施されることです。エンジニアが画像処理について意識する必要はなく、所定のフォーマットに沿ってプログラミングすれば、自動的に処理が適用されます。

ゼロコンフィグに対応

一般的にフレームワークを利用する際は「コンフィグ(config)」と呼ばれるものを設定しなければなりません。定義はその時々によって少々異なりますが、フレームワークを動作させるための基本設定と捉えておくと分かりやすいでしょう。

基本的にフレームワークは配置するだけでは動作せず、自分でコンフィグを設定する作業が生じます。しかし、設定には時間が必要となり、なおかつ専門的なスキルも求められます。そのフレームワークを扱い慣れている人はよいですが、どうしてもフレームワークの導入にハードルを感じてしまう部分です。

しかし、Next.jsはこのようなコンフィグ作業が必要なく、必要最低限の設定を自動的に行なってくれます。細かな設定を求めるならば自分でカスタマイズする必要はありますが、最低限、インストールするだけで利用可能なのです。

ファイルベースルーティング

Next.jsはファイルベースルーティングと呼ばれる仕組みが採用されていて、これをベースとしたURLの作成が可能です。これは特定のフォルダである「pages」にファイルを配置することで、自動的にパスが生成されてアクセス可能になる仕組みです。

一般的にWebサイトへアクセスする際は、処置のフォルダ配下にindex.htmlやindex.phpなどの「インデックスファイル」が必要となります。最初にこのファイルへアクセスして、そこから他のページなどに遷移していく仕組みが一般的です。

しかし、Next.jsでWebサイトを構築すると、このようなインデックスファイルの配置は必要ありません。自動的にファイルパスが生成されるため、インデックスファイルなしでのアクセスが実現できます。ファイルベースルーティングに適したファイル名を採用する必要はありますが、URL検討の手間が削減可能です。

4位:Nuxt.js

参照:Nuxt – The Intuitive Vue Framework

Nuxt.jsはVue.jsをベースに開発されたJavaScriptフレームワークです。Next.jsと名前が非常に似ていますが、別物である点には注意しましょう。上記でご説明したとおりVue.jsも優秀なJavaScriptのフレームワークではありますが、こちらはさらにカスタマイズしたものとなっています。

Vue.jsよりは導入数が劣っている状況ではあるものの、東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」で採用されたことで話題になりました。これから知名度の高いサイトなどで採用されると、さらに普及するフレームワークと予想されます。

環境構築が容易

JavaScriptで開発されているフレームワークの中でも、Nuxt.jsは特に環境構築が容易です。上記でも環境構築について触れているとおり、本来、フレームワークの設定などには手間がかかってしまいます。しかし、Nuxt.jsはVue.jsで必要となるような環境構築が必要ありません。

環境構築の手間がかからないと、それだけスムーズに開発へ参画できます。新しいエンジニアが参画する場合でも、環境構築に手間取ることがありません。環境構築のやりやすさはNuxt.jsの大きなメリットです。

サーバーサイドレンダリングに対応

Nuxt.jsはサーバーサイドレンダリング(SSR)に対応したフレームワークです。一般的にJavaScriptはユーザー側(ブラウザー側)でレンダリングする仕組みとなっているため、読み込みに時間を要してしまいます。JavaScriptがそもそも高速なプログラミング言語ではないことも相まって処理が長くなりがちです。

しかし、Nuxt.jsでサーバーサイドレンダリングを実現すれば、リクエストに対してサーバー側でHTMLを構築してレスポンスできます。動的な処理はユーザー側で処理してもらう必要がありますが、レスポンスにHTMLを返せることで、Webサイトの高速な表示が実現可能です。

PWAの作成

スマートフォンやPCのアプリと同等に動作する「Progressive Web Apps」の技術にも対応したフレームワークです。本来は専用のプログラミング言語でアプリを開発する必要がありますが、JavaScriptだけでそれに近いアプリケーションを開発できます

ネイティブのアプリケーションではないものの、PWAを作成すればホーム画面へのアイコン追加やプッシュ通知の送信などが実現可能です。一般的なWebサイトの機能を超えた機能を実現できるJavaScriptだといえます。

まとめ

JavaScriptのフレームワークのうち、エンジニアの皆さんに理解しておいてもらいたいものをランキング形式でご紹介しました。JavaScriptは様々な実装に利用できるため、ランキングだけではなく得意としている実装を踏まえることも重要です。

フレームワークは基本的にそれ単体で完結していますが、中には別のフレームワークと組み合わせるものがあります。複数のフレームワークを習得することで組み合わせた実装も可能となり、JavaScriptをより使いこなせるようになるでしょう。

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admin