【2025年最新】Photoshopおすすめスクリプト6選!

Photoshopにはスクリプトと呼ばれる機能があります。
作業を自動化してくれるもので、日頃からPhotoshopを利用している方であれば、ぜひ活用してほしい仕組みです。
ただし導入する価値は高い一方で、スクリプトについて詳しく理解していない方も多いようです。
そもそもスクリプト自体を知らない、というケースも少なくありません。
そこで今回は、Photoshopユーザーなら押さえておきたいスクリプトの概要と、実務で役立つおすすめスクリプトをご紹介します。
Photoshopのスクリプトとは
冒頭でも触れたとおり、Photoshopにはスクリプトと呼ばれる機能があります。 しかし、その存在を知っていても使いこなせていない方が多いのも実情です。 まずはPhotoshopにおけるスクリプトの役割や特徴を整理していきましょう。
スクリプトの概要
スクリプトは、Photoshopで行う作業を自動化するための仕組みです。 Photoshopでデザインを作成していると、同じ操作を何度も繰り返す場面が少なくありません。 そのようなときにスクリプトを使うことで、対象となる一連の作業をまとめて自動実行できるようになります。
さらに注目したいのは、スクリプトがJavaScriptで記述されている点です。
プログラミング言語によって処理を組み立てるため、条件分岐やループなど言語の特性を活かした柔軟な自動化が可能です。
標準機能だけでは難しい処理であっても、スクリプトであれば実現できるケースが多くあります。
一方で、スクリプトはJavaScriptで書かれているため、プログラミングの基礎知識がないと自作するのは簡単ではありません。
デザイナーの中にはプログラミングに触れてこなかった方も多いため、この点はハードルになりがちです。
ただし、スクリプト自体は無料で公開されているものが豊富にあり、2025年現在も多くの有用なスクリプトが更新・共有されています。
本記事で紹介するような既存スクリプトを利用すれば、自分でコードを書かなくても手軽に導入できます。
スクリプトとプラグインの違い
スクリプトと混同されやすいものに「プラグイン」がありますが、両者は役割が異なるため区別しておく必要があります。
プラグインは、Photoshop本体に新しい機能を追加する仕組みです。
標準のPhotoshopには多くの機能が備わっていますが、そこに含まれていない処理を拡張するのがプラグインの役割です。
ユーザーが「こういう機能が欲しい」と感じる部分を補うための追加モジュール、と考えるとイメージしやすいでしょう。
一方スクリプトは、既存の機能や操作を組み合わせて自動化することで、結果的に新しいワークフローを提供しているものです。
あくまでも人間が手動で行える操作を、自動でまとめて実行しているに過ぎません。
プラグインはPhotoshopにまったく新しい処理系を組み込むのに対し、スクリプトは既存機能を効率よく使うための「自動化レシピ」という違いを意識しておきましょう。
Photoshopのおすすめスクリプト6選
Photoshop向けのスクリプトは、インターネット上で数多く公開されています。 無料で利用できるものもあれば、有料で提供されている高機能なものもあります。 ここでは、現場で使いやすい、無料で利用できるスクリプトを6つ厳選してご紹介します。
全てのロックを解除するスクリプト

Photoshopのレイヤーのうち、ロックがかかっているものを一括で解除できるスクリプトです。 レイヤーにロックをかける場面はよくあるため、自動で解除できると作業がスムーズになります。
デザイン作業の途中では、誤操作を防ぐために頻繁にレイヤーへロックを設定します。
これは一般的な運用ですが、ロック対象が増えてくると「どのレイヤーにロックがかかっているのか」「どこに何が描かれているのか」が分かりにくくなりがちです。
このスクリプトを使えば、一度すべてのロックを解除してから、必要なレイヤーだけを改めて編集・保護するといった整理が簡単にできます。
日頃からロックを多用している方は、手動で解除して回る手間を大幅に削減できるでしょう。
参考:Github Gist|全てのロックを解除するスクリプト
Group Layer Renaming(レイヤーの名称をまとめて変更するスクリプト)

レイヤー名をまとめて変更できるスクリプトです。 Photoshopでは各レイヤーに任意の名称を付けられますが、大量のレイヤーを整理・統一したい場面で特に便利です。
単純なリネームに加えて、連番の自動付与にも対応しています。
設定しておけば、関連レイヤーに枝番を振り分けてくれるため、グループごとの識別や並び替えがしやすくなります。
さらに、既存の名前の先頭や末尾に共通キーワードを付け足すことも可能です。
現在の名称を活かしつつ、検索性や管理性を高めたい場合に重宝するスクリプトといえるでしょう。
参考:Kamil Khadeyev|Group Layer Renaming
PSD からテキスト情報を抽出するスクリプト

PSDファイル内に含まれているテキスト情報を、CSV形式で一括出力するスクリプトです。 ドキュメント全体のテキストを抽出してくれるため、後から内容を整理したり変更指示を出したりする際に役立ちます。
出力できる情報は「テキスト」「フォント名」「サイズ」「カラー」です。
フォント指定に必要な情報をまとめて確認できるので、クライアントとのやり取りのほか、自身のデザインに設定ミスがないかのチェックにも利用できます。
印刷物のデザインやWebサイトのデザインカンプなど、フォント情報が重要になる場面では特に有用です。
手作業で指示書を作ると時間がかかるため、このようなスクリプトを活用して自動出力できる環境を整えておくとよいでしょう。
参考:Developer’s Blog|PSD からテキスト情報を抽出するスクリプト
レイヤーの書き出しスクリプト

Photoshopで作成したレイヤーを画像として書き出すためのスクリプトです。 標準のレイヤー書き出し機能を拡張し、より柔軟な書き出しを可能にするツールと考えてよいでしょう。
このスクリプトを利用すると、すべてのレイヤーや選択したレイヤーだけをまとめて書き出すことができます。
また、書き出した画像のアルファトリミングにも対応しており、不要な余白を自動的にカットすることも可能です。
さらに連番の自動付与にも対応しているため、同じレイヤーを編集しながら何度も書き出す場合でも、既存ファイルを誤って上書きしにくくなっています。
必要なレイヤーを選択して一括書き出しできるため、同じ背景を使い回しながら差分画像を量産したいときなどに便利です。
レイヤーをグループごとに区切って書き出すなど、さまざまなワークフローに応用できます。
Layer Comps To Files.jsx(レイヤーカンプを出力するスクリプト)

Photoshopに標準搭載されている「レイヤーカンプのファイル書き出し」を拡張したスクリプトです。 基本的な機能は標準スクリプトと同じですが、実務で便利なオプションが追加されています。
たとえば、このスクリプトを使うと連番の付与を任意で選択できるようになります。
標準機能では1ファイルだけ書き出す場合でも自動的に連番が付きますが、本スクリプトなら必要なときだけ連番を付与する、といった制御が可能です。
標準スクリプトで出力した後に手作業でファイル名を修正している方は、工数削減につながるでしょう。
また、ファイル名をすべて小文字に変換するオプションにも対応しています。
命名規則の統一が求められるプロジェクトでは、この機能を有効にすることでミスを減らしやすくなります。
参考:Github Gist|Layer Comps To Files.jsx
レイヤーを選択するだけでテキストレイヤーの内容をクリップボードにコピーできるスクリプト

レイヤーをクリックすると、そのテキストレイヤーの内容を自動的にクリップボードへコピーしてくれるスクリプトです。 Photoshopで渡されたデザインカンプからWebサイトをコーディングする際などに、テキストのコピー作業を大幅に省力化できます。
どちらかと言えば、デザインを受け取る側のフロントエンドエンジニアやコーダーが利用する機会の多いスクリプトです。
デザイナーとしてPhotoshopを日常的に使っている場合でも、相手側にこのスクリプトを導入してもらうことで、テキスト書き起こしや修正依頼の手間を減らせる可能性があります。
参考:Sorairo|レイヤーを選択するだけでテキストレイヤーの内容をクリップボードにコピーできるスクリプト
Photoshopでスクリプトを活用する方法
Photoshopでスクリプトを効果的に活用するには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。 ここでは、2025年現在でも通用する基本的な考え方をご紹介します。
アクションとの組み合わせを意識する
Photoshopにはスクリプトだけでなく、「アクション」と呼ばれる自動処理機能も用意されています。 スクリプトを利用する際は、このアクションとの組み合わせを意識することが重要です。 すべてをスクリプトで完結させようとするのではなく、アクションで十分な部分はアクションに任せることで、管理しやすい構成になります。
特に、スクリプト側からアクションを呼び出すことも可能です。
すでにPhotoshop内に登録済みのアクションがあるなら、それを前提にスクリプトを組み立てた方が効率的です。
アクションで実現できる処理までスクリプトに書き込んでしまうと、保守や修正の手間が二重になりかねません。
スクリプトはアクションより表現力が高いため、「とりあえず全部スクリプトで書こう」と考えがちですが、必ずしもそれが最適とは限りません。
アクションとスクリプトを役割分担させることで、長期的に運用しやすい自動化環境を作ることができます。
信頼できるものを選択する
スクリプトはJavaScriptで記述されており、PhotoshopやPC環境に対してさまざまな操作を行えます。 そのため、導入する際は信頼できる開発者・配布元かどうかを必ず確認しましょう。 制作者が不明確なスクリプトを安易に実行すると、情報漏洩や予期せぬ動作などのリスクを伴う可能性があります。
また、実装に問題があるスクリプトを実行すると、極端な負荷がかかったり処理が停止しなくなったりすることもあります。
本記事で紹介しているような、開発者情報が明確で利用実績のあるスクリプトを優先的に選ぶことで、このようなリスクをある程度下げることができます。
まとめ
今回は、Photoshopで利用できるスクリプトの概要と、実務で活用しやすいおすすめスクリプトをご紹介しました。 Photoshopにはアクションという自動化機能も用意されていますが、スクリプトを組み合わせることで、より高度で柔軟な自動化が実現できます。 日々のデザイン業務の効率を高めるためにも、スクリプトは積極的に使いこなしていきたいところです。
ただし、スクリプトさえ導入すればよい、というわけではありません。
先述のとおりアクションとの役割分担も重要であり、アクションで十分な部分はアクションを活かす方がシンプルです。
プロジェクトやチームの運用ルールに合わせて、最適な組み合わせを検討してみてください。
また、世の中には動作が不安定なスクリプトや、信頼性に不安が残るものも存在します。
これからスクリプトを導入する際は、ここで紹介したような実績のあるものを中心に、開発者情報や評価を確認しながら、安心して使えるスクリプトを選ぶようにしましょう。