COBOLの今後の将来性は?現状の需要と今後の動向を解説!

COBOLの今後の将来性は?現状の需要と今後の動向を解説!

COBOLは1959年にアメリカで誕生し、今も尚、現役で使われているプログラミング言語です。

ある分野で根強い人気がありますが、若い世代を中心に、「聞いたことはあるけれどどのような特徴があるのか分からない」、「触れたことも勉強したこともない」という人が増えています。しかし、若いプログラマーこそ、COBOLをマスターしておいた方が良いかもしれません。

時代遅れなイメージもあるCOBOLですが、なぜ今も現役で活躍し続けているのでしょうか。COBOLの特徴を整理しながら、COBOLが現在置かれている状況と将来性について見ていきます。

COBOLとは?

COBOLは金融業界を中心に支持されているプログラミング言語です。銀行や保険会社、証券会社などのシステムに導入されています。

汎用機で事務処理を行うために開発され、バッチ処理を高速に実行することを得意としています。多くのプログラマーが参画する大規模開発プロジェクトに導入されることが多く、誰がコードを書いても、高い品質を維持しやすいと言われています。

プログラミング言語の人気度や成長度などを測る指標としてしられる「TIOBE Index for April 2019」では24位、2019年4月発表の「PYPL PopularitY of Programming Language」ではランク外となっています。調査結果からも、人気度も成長度も決して高いとは言えないことが分かります。

COBOLの特徴

COBOLが金融業界を中心に根強い人気があるのには、理由があります。COBOLの特徴を整理することで、人気の秘密を探っていきましょう。

特徴1:信頼性が高い

COBOLは70年という長い歴史の中で、数多くのシステムを生み出してきました。その中には、現在も現役で、安定稼働しているシステムがたくさんあります。多くの実績と、長い時間をかけて積み上げられてきたノウハウが、COBOLの最大の強みです。

また、COBOLはコードにばらつきが出にくいため、読みやすく、保守のしやすさでも定評があります。

特徴2:事務処理に適している

COBOLは事務処理向けに開発された言語なので、データ処理を高速に行うことを得意としています。

膨大なデータ量を取り扱う銀行や生命保険会社などにおいて、バッチ処理をメインに現在も重宝されています。

特徴3:OSを選ばない

COBOLはOSに依存しないように規格が統一されています。そのため、どんなOSにも対応可能です。LinuxからWindowsなど、他OSへの移植も比較的簡単に行うことができます。

また、時代の流れに合わせて、COBOLも進化しています。今ではオブジェクト指向にも対応しており、さまざまなシステムに応用できるようになりました。

COBOLの需要

日本では、COBOL案件は長期の場合がほとんどです。そのため、COBOLプログラマーは一度案件を受注できれば、しばらくの間は仕事に困ることはありません。

それでは、COBOLはどのようなシステムに導入されているのでしょうか。需要が高い案件をチェックしていきます。

需要1:既存システムの保守開発

COBOL案件で多いのは、既存システムの維持管理や機能追加などを含む保守開発です。保守開発案件は、金融系案件、公共系、ポイント管理システムなど多岐にわたります。消費税対応や新元号対応などもあり、高い需要があります。

既存システムの保守開発案件では、COBOLでの開発経験に加え、プロジェクトに応じた業務知識を求められることが多いようです。

需要2:既存システムの運用

COBOLでは、既存システムの運用案件においても高い需要があります。

金融系や官公庁向けシステムなど、COBOLが導入されているシステムは数多くあります。案件によって業務内容は多少異なりますが、定期業務や問い合わせ対応、障害対応などの業務を行います。

COBOLのスキルに加え、VBAやSQLなどでの開発経験、ドキュメント作成能力、コミュニケーション能力を求められることがあります。

需要3:既存システムのオープン化

COBOLと言っても、用途や開発環境などによって、汎用COBOLとオープンCOBOLに分類されます。汎用COBOLは集計や計算などを得意とするメインフレームを使って開発するのに対し、オープンCOBOLは、オープン標準に基づいたコンピューターなどで開発を行います。

近年、COBOLで開発された既存システムをオープン化する案件が増えています。オープン化にともなって、COBOLからJavaなどの他言語に切り替えられることもあります。

COBOLの年収

COBOLプログラマーの平均単価は50万円から60万円程度です。これは、一般的なプログラマーと同程度の水準となっています。

COBOL案件は新規案件よりも既存システムの保守開発や運用などが多いため、爆発的な年収アップを目指すのは難しいかもしれません。

しかし、近年COBOLプログラマーは減少しており、希少性が高まっています。COBOL案件が急速に他言語に切り替わっていくことを考えにくいため、若い世代こそ、COBOLをマスターしておくことが推奨されます。

日本ではCOBOLの資格はありませんが、基本情報技術者試験の午後試験「ソフトウェア開発分野に関する試験問題に出題するプログラム言語」の中の選択肢の1つとなっていたこともあります。過去問を解いて体系的な知識を得るのもよいでしょう。

COBOLの将来性

新規案件が少なく、地味なイメージのあるCOBOLですが、今の人気は今後も続くのでしょうか。それとも他言語の勢いに圧倒され、次第に衰退してしまうのでしょうか。

COBOLが今後も伸びるだろう理由

COBOLは銀行や生命保険会社、官公庁のシステムなどをメインに導入が進んでいる言語です。そのため、COBOLで開発されたシステムは高い信頼性と堅牢性、安全性が求められることが多く、多くの企業がリプレイスに慎重です。

また、金融系案件を中心に大規模なシステムが多いため、急速にリプレイスを進めるのは現実的ではありません。

そのため、COBOL案件はしばらくは高い需要が期待されます。求人に対して、人材が不足していますので、年収アップも期待できます。

COBOLの将来性を危惧する状況

「COBOLの需要」の項でもお伝えしましたが、近年、COBOLのオープン化案件が増えてきています。オープン化にともなって、Javaなどの他言語に切り替える動きも出始めているため、COBOL案件は少しずつ減少していくかもしれません。

また、若いプログラマーにはWebアプリケーションやゲーム、人工知能など、最先端技術に触れられる開発や言語が人気があります。時代遅れなイメージがあるCOBOLは人気が低迷しており、技術者の確保が難しくなることが予想されています。

まとめ

古いイメージのあるCOBOLですが、日本の経済や私たちの生活を支える重要なシステムに数多く採用されています。今後も高い需要が見込まれているため、COBOLプログラマーは安定して収入を得ることができるでしょう。

残念ながら、若い世代を中心にCOBOL離れが進んでいますが、COBOLを習得しておくことで仕事の幅が広がり、収入アップを目指すことができます。ぜひCOBOLの勉強をスタートし、日本の経済を支える人材になりましょう。


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