.NETフレームワークの選び方。メリット・デメリットの比較をふまえて解説!

.NETフレームワークの選び方。メリット・デメリットの比較をふまえて解説!

プログラマーであれば、「.NET」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、「.NET」での開発経験がある人を除いて、正しく理解している人はそれほど多くないのかもしれません。

「.NET」をプログラミング言語の1つ勘違いしている人もいますが、それは誤りです。では、「.NET」とは何なのでしょうか。今も多くの開発現場で使われていますが、どのような開発に向いているのでしょうか。今回は、「.NET」の謎を紐解いていきましょう。

.NETとは?

「.NET」が何かを学んでいくために、まずは「.NET」の歴史を振り返ってみます。

「.NET」は、Microsoftによって2000年に発表されました。当初は「Microsoft .NET」と呼ばれ、パソコンや、サーバ、家電製品、スマートフォンなどのあらゆる機器が、インターネット経由で連携することを目指す「ビジョン」のことを指していました。

Microsoftは、「Microsoft .NET」を実現するための通信仕様としてSOAPをベースにした「XML Webサービス」を、この通信仕様に対応したソフトウェア開発環境として「Visual Studio .NET」を提唱していました。しかし、「XML Webサービス」の普及は進まず、いつしか「Microsoft .NET」はあやふやなものになってしまったのです。

現在使われている「.NET」は「.NET Framework」の略語として広く認知され、当初Microsoftが目指していた「ビジョン」の意味は含まれていません。「.NET Framework」は「Visual Studio .NET」がベースとなっており、多様なライブラリやフレームワークなどで構成されています。

「.NET」を正しく理解するために、「Microsoft .NET」と「.NET Framework」は分けて考えると良いでしょう。

.NETのフレームワークとは

これまで説明してきた通り、「.NET」は「.NET Framework」のことを指し、WindowsのOSと各アプリを仲介する役割を担います。Visual Basic、C#など多くのプログラミング言語をサポートしているのも特徴です。

「.NET Framework」は、大きく「CLR(共通言語ラインタイム)」、「BCL(基本クラス・ライブラリ)」、「各種ライブラリ、フレームワーク」の3つの要素から構成されています。

「CLR(共通言語ラインタイム)」は、「.NETアプリ」を実行する際のランタイム環境です。

「.NET Framework」でプログラムを実行する場合、まずは共通中間言語 (CIL)に翻訳された後、「CLR(共通言語ラインタイム)」で実行します。共通中間言語 (CIL)を生成することによって、1つの言語で作られたルーチンに、他の言語からのアクセスを可能にしています。

「CLR(共通言語ラインタイム)」は、メモリ管理、スレッド管理、セキュリティ機能などの役割も担う、重要な領域です。

「.NET Framework」での開発では、「ASP.NET」という言葉をよく耳にすることでしょう。「ASP.NET」は、「.NET Framework」の「各種ライブラリ、フレームワーク」の要素に含まれ、GUIベースでのWeb開発をサポートします。

「ASP.NET」の情報は充実しており、「独習ASP.NET 第5版」、「TECHNICAL MASTERはじめてのASP.NET Webフォームアプリ開発C#対応」など多くの本が出版されています。分かりやすい入門書が用意されているので、「.NET Framework」の中では、最も独学で学びやすい領域と言えます。

.NETのフレームワークを使うメリット

「.NET Framework」は、「C#」、「VisualBasic」、「Python」などさまざまなプログラミング言語に対応しています。プログラミング初心者でもコーディングがしやすく、効率的な開発をサポートしてくれる点が「.NET Framework」のメリットとして挙げられます。

「UNIX」に比べて、コストを抑えやすい点も開発者から見るとうれしいポイントです。

.NETのフレームワークを使うデメリット

「.NET Framework」は、多くのプログラミング言語に対応しているなどのメリットがありますが、機能が豊富で性能も高い割には、人気を高めることができずにいます。一体、それはなぜなのでしょうか。

「.NET Framework」の大きなデメリットは、オープン性に劣っている点です。人気のあるフレームワークは、プログラマー同士の情報交換が活発です。しかし、「.NET Framework」は歴史がある割には、情報が充実しているとは言えず、プログラマーからの人気も盛り上がりに欠けています。

実績が少ない点も、「.NET Framework」の導入が伸び悩んでいる要因の1つです。

実績が増え、プログラマーからの支持を高めることができたなら、今後さらに需要が高まる可能性はあるかもしれません。

.NETのフレームワークの種類

「.NET Framework」は、機能や性能をアップデートしながら、進化を続けています。

「.NET Standard」4.7は、「Windows」7、8、 8.1、 10、10 Creators Updateに、「Visual Studio」2017に、「C#」7.0に対応しています。

一方、「.NET Standard」Core3.0は、「Windows」7, 8, 8.1, 10に、「Visual Studio」2017 16.0, 2019に、「C#」8.0に対応しています。

.NETのフレームワークのトレンド

「.NET Framework」は2019年に4.8がリリースされる予定です。パフォーマンスが向上し、主要ライブラリの競合問題などが解決される見通しとなっています。

4.8の動向に注目していきましょう。

.NETのフレームワークの選び方

「.NET Framework」は、バージョンによって、「Visual Studio」や「C#」との互換性が変わってきます。そのため、必ずしも最新バージョンを選ぶのが正解とは言えません「.NET Framework」以外の開発環境を考慮して、最適なバージョン選択することが推奨されます。

先述した通り、2019年は4.8がリリースされる予定です。最新情報をチェックしたうえで、最新バージョンを導入するか否かを判断すると良いでしょう。

まとめ

「.NET Framework」はプログラミング言語でも、単なる開発環境でもないことはご理解いただけましたでしょうか。

「.NET Framework」は初心者でも学びやすく、効率的な開発をサポートしてくれるため、Webアプリの開発などに導入されています。安定した需要がありますが、将来性には疑問も残ります。

「.NET Framework」を使いこなせるプログラマーはしばらく仕事に困ることはないでしょう。しかし、将来にわたってWebサービスの開発を続けていくことを目指すのであれば、「Visual Studio」や「C#」だけではなく、「Java」や「PHP」などへの理解も深めていきたいところです。


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