【2022最新】フリーランスPHPエンジニアの今後。年収は?

【2022最新】フリーランスPHPエンジニアの今後。年収は?

フリーランスのPHPエンジニアは年収・需要が高く、働きやすい環境にあります。とはいえ極端に年収が高いわけではなく、ほかの言語と比較して良い点も悪い点もあります。本記事では、PHPエンジニアの現状と、年収アップの方法について解説します。

フリーランスPHPエンジニアの年収

最初に理解しておいてもらいたいのはPHPエンジニアの年収についてです。PHPエンジニアは数が多く案件数も多いため、平均年収の最新情報は諸説あります。今回はいくつかのデータを参照して年収についてご説明します。

PHPエンジニアの年収

パーソルキャリア株式会社が2022年6月に公開した資料を参考にすると、PHPエンジニアの平均年収は580万円程度です。エンジニア全体の平均年収が520万円程度であるため、PHPエンジニアはエンジニアの中でも年収が高いところに位置しています。

注意してもらいたいのは、今回ご説明する年収はフリーランスエンジニアに限らずすべてのエンジニアが集計対象となっている点です。フリーランスエンジニアだけの平均年収であれば、PHPエンジニアの平均年収は650万円から800万円程度となっています。

つまり、正社員などを含めたPHPエンジニアの平均年収とフリーランスPHPエンジニアの平均年収は大きく異なっています。フリーランスとして働けば、会社員としてPHPエンジニアを続けるよりも多くの年収が期待できます

ただし、会社員とフリーランスは収入の仕組みが異なっているために、フリーランスのほうが平均年収は高くなる傾向にあります。年収について比較する際はその点を考慮し、なおかつ集計対象がフリーランスだけなのか、会社員も含めているのかにも注目するようにしましょう。

他言語との比較

同じくパーソルキャリア株式会社が公開した資料を参考にすると、PHP以外のエンジニアの平均年収は以下の通りです。

  • C:601万円
  • C++:605万円
  • Go:627万円
  • VC:630万円
  • JavaScript:550万円
  • Python:624万円
  • Java:505万円

PHPの平均年収はプログラミング言語全体の中では高いものに分類されますが、今回ご紹介した主要なプログラミング言語と比較してみると、PHPは若干ですが平均年収が少なくなっています。

ただし、Web系のプログラミング言語の中で比較してみると、PHPエンジニアの年収は高い方に分類されます。PythonもWeb系のプログラミング言語ではありますが、人工知能などの開発に活用されるケースが増えてきています。そのため純粋にWeb系のプログラミング言語として比較するのは難しく、Web系プログラミング言語の中ではPHPが年収の高いものに分類されると言っても差し支えないでしょう。

なぜ他言語と比べて年収が高いのか?

他のWeb系言語と比較して平均年収が高めであるのは、PHPエンジニアの需要が高いからだと考えられます。基本的に需要が高いエンジニアほど単価が高くなる傾向にあるため、PHPのように日本中のシステムで使われている言語は単価が高く、言語が使えるエンジニアは平均年収が高いのです。

ただし、PHPエンジニアの平均年収は極端に高いわけではありません。この理由はフリーランスPHPエンジニアを含め、若手のエンジニアが多いからだと考えられます。若手でスキルアップ中のエンジニアは、PHPエンジニアといえども単価が低くなってしまいます。若手の存在が多いプログラミング言語であるため、平均年収が下がってしまうのです。

逆にPHPよりも平均年収の高いプログラミング言語は、昔から利用されていて専門性が高く、若手が少ないと考えられるものです。また、現在のトレンドではないプログラミング言語も含まれていて、エンジニアの平均年齢が高く、それに伴い平均年収も高くなっていることが想定されます。

フリーランスPHPエンジニアの現状と今後

フリーランスPHPエンジニアの年収についてご説明しました。PHPは安定した需要があり高単価の案件も存在しているため、最新の情報を踏まえると優遇されているといえる言語です。続いてはPHPエンジニアの現状や今後についてご説明します。

PHPエンジニアの需要

現時点で非常に多くの案件が存在していることを鑑みると、PHPエンジニアの需要が極端に低下することは考えにくいでしょう。Web系の開発はPHP以外のプログラミング言語が利用されてきている状況ではありますが、PHPの需要は健在です。

ただし、PHP以外のプログラミング言語を推進する派閥があるため、フリーランスPHPエンジニアの需要が若干下がる可能性があります。プログラミング言語にはトレンドがあるため、トレンドの変化によって案件が少なくなってしまうのです。PHPに代わる新たな技術が公開されると、世界的な変化が起きる可能性もあります。

しかし、現在PHPで開発されているシステムは数多くあります。それらのシステムを維持するためにはPHPエンジニアが必要であり、フリーランスPHPエンジニアの案件がなくなることはないでしょう。構築されたシステムは長く利用される傾向にあるため、需要が極端に減るとは考えにくいのです。

他言語との比較

他のプログラミング言語と比較しても、安定した需要があり案件も見つかりやすい状況であるため、フリーランスPHPエンジニアを続けてよいでしょう。何かしら自分なりの理由を持っていないのであれば、あえてフリーランスPHPエンジニアをやめて他のプログラミング言語のエンジニアになる理由はありません。

また、安定した需要があり案件が見つかりやすいだけではなく、エンジニアとしての平均年収は高い傾向にあります。需要が高く案件の単価が高く設定されているため、フリーランスPHPエンジニアを続けて収入面で困ることもないでしょう。

強いて気をつけてもらいたいことを述べるならば、PHPエンジニアの数は現在でも増え続けていて、競争相手が増えていることです。他のプログラミング言語もエンジニアの数は増えていますが、PHPは学習ハードルが低いことから特にエンジニアが増えています。競争相手が増えると価格競争が起こる可能性があるという点は考慮しておきましょう

今後もPHPエンジニアを続けるべきか?

プログラミング言語として需要が高い状況を踏まえると、今後もPHPエンジニアを続けてよいでしょう。フリーランスPHPエンジニアが活躍できる場面は多々あり、あえて別のプログラミング言語を選択する状況ではありません。

また、最新の案件数などを踏まえて考えてみると、将来的にもPHPの需要が極端に減ることはないでしょう。需要が減っていくプログラミング言語は見切りをつける必要がありますが、PHPはそのような状況ではありません。現役のプログラミング言語としてこれからも多くの需要があると考えられます。

エンジニア数の多いプログラミング言語であるため、フリーランスPHPエンジニアの年収は安定しています。さらに大きく年収アップを狙いたいならば、平均年収が高いプログラミング言語を習得するなど、以下でご説明する方法に取り組みましょう。

フリーランスPHPエンジニアが年収を上げる方法


PHPエンジニアは需要が高く安定した年収が期待できます。しかし、フリーランスPHPエンジニアとして働く人の中には、更なる年収アップを目指している人も多いでしょう。続いてはフリーランスPHPエンジニアが年収を上げる方法についてご説明します。

PHPの高単価案件を獲得する

フリーランスで年収を上げたいと考えているならば、高単価な案件を獲得するのが手っ取り早い方法です。フリーランスPHPエンジニア向けの案件には高単価なものが含まれているため、そちらを受注できるような活動をすれば年収はどんどん上がっていきます。

高単価な案件はPHPエンジニアとして求められるスキルのレベルが高くなっています。例えば、PHPエンジニアとしてプログラミングをするだけではなく、上流工程への参画や理解を求められる可能性があります。幅広い工程に参画することが求められているからこそ、案件の単価も高く設定されているのです。

また、高単価案件を獲得するために、クライアントとの面談対策に取り組んでおきましょう。クライアント側もスキルが高く責任感のあるフリーランスPHPエンジニアを見つけるために、面談には力を入れているケースが大半です。スムーズな受け答えや十分なアピールができなければ案件の獲得ができなくなってしまいます。

自分に適した高単価案件を獲得し続けるのは難しいことです。継続的に案件を探し、時には複数の案件を掛け持ちしながら収入アップを目指してみましょう。

別の言語を学習する

PHPではないプログラミング言語を習得することも選択肢の一つです。前述の通り、PHPは比較的年収の高いプログラミング言語ではありますが、極端に平均年収の高いプログラミング言語ではありません。他にも年収の高いプログラミング言語はあるため、フリーランスPHPエンジニアではなく別の言語を習得しても良いでしょう

年収の高いプログラミング言語を選ぶ上で注意してもらいたいのは案件数の違いです。繰り返しですが、PHPは案件数が多く、PHPエンジニアは仕事を見つけやすい状況です。しかし、言語によっては平均年収が高いものの案件数が限られていて、思うように仕事を見つけられないものもあります。

また、言語によってはPHPとは根本的に考え方が異なり、習得に時間がかかるかもしれません。例えばPHPは関数型プログラミング言語ですが、平均年収の高いGoは手続き型プログラミング言語です。プログラミング言語のパラダイムが異なっているため、フリーランスPHPエンジニアをしながら学習するのは難しい可能性があります。

別分野の言語を検討する

PHPエンジニアは主にバックエンドを担当しますが、分野を変えるのも選択肢の一つです。PHPエンジニアとしての経験があれば、別分野のエンジニアとして活躍することも不可能ではありません

例えば現在はAIエンジニアの需要が高まっています。多くの場所でAIが活用されるようになっているため、エンジニアの需要が急激に高まっていて、スキルさえあればすぐに案件を見つけて活躍できる状況です。AIの開発に利用されるPythonはPHPに近いプログラミング言語であるため、働きながらでも取得できるでしょう

また、PHPエンジニアとしてWebアプリケーションを開発してきた経験を活かし、インフラエンジニアや自社サービス開発エンジニアに転身する選択肢もあります。PHPエンジニアはサーバーやデータベースなどを利用する機会が多く、インフラ関連のスキルも習得できている人が多いため、そのようなスキルを活用して別の場でも活躍できるでしょう。

まとめ

フリーランスPHPエンジニアの年収や需要などについてご説明しました。PHPはプログラミング言語の中でも需要の高いものであり、平均年収は高く案件も見つけやすい状況です。フリーランスPHPエンジニアとして働ける状況であれば、あえて他の道に進む必要はないでしょう。

とはいえ、エンジニアの中で極端に年収が高いわけではありません。さらなる年収アップを目指すならば、PHPエンジニア以外の道を目指しても良いでしょう。フリーランスPHPエンジニアをしながらスキルを習得するのは難しいかもしれませんが、平均年収が高い言語を習得することで、年収アップが期待できます。

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admin