【2022最新】C#資格の種類、難易度、出題範囲を紹介

【2022最新】C#資格の種類、難易度、出題範囲を紹介

C#はMicrosoftが開発しているプログラミング言語です。Windows環境で動作し、常に高い需要があります。C#エンジニアならばぜひスキルを客観的に証明できる資格を取得しておくべきです。今回は、C#スキルの証明に役立つ資格を解説します。

C#とは?

最初にC#について簡単に説明すると、こちらはMicrosoft社が開発したWindows向けのプログラミング言語 です。基本的にはWindows環境のアプリケーション開発に利用されて、幅広い処理を実装できます。また、プログラムの処理に関わる部分だけではなく、ユーザーインターフェースの出力もC#で実装可能です。

基本的にはWindows向けのプログラミング言語 ですが、近年はWindows以外でも実行できる仕組みが提供されています。つまり、幅広い環境で利用できる利便性の高いプログラミング言語へと成長している過程です。

C#の特徴

C#にはいくつもの特徴がありますが、代表的な特徴を挙げると 以下のとおりです。

  • 幅広い開発に利用できる
  • ライブラリが豊富に存在する
  • マルチプラットフォームに対応できる

特定の用途 だけではなく、幅広い開発に利用できる点はC#の魅力です。プログラミング言語を習得しておくと、まったく違ったジャンルの開発にも参画できるのです。

また、プログラム開発に役立つライブラリが数多く提供されています。これらのライブラリを取り込むことで、専門的な処理もスムーズに実装できるのです。公式に提供されているものや有志が開発しているものなどがあり、非常に多くから選べます。

C#資格取得のメリット


C#資格を取得するとどのようなメリットがあるのかご説明します。

C#のスキルを証明できる

資格を取得しておくことでC#のスキルを証明できます。プログラミングのスキルは実績などで示すことも多いですが、資格を取得しておくことで示すことも可能です。

特に、資格を取得しておくことによって「網羅的に知識を習得している」ということを示せます。プログラミングのスキルは何かしらに偏ってしまうことがありますが、資格を取得すれば幅広く習得していることを示せるのです。この点は、実績からスキルを示す場合にはないメリットです。

ただ、スキルを理解してもらうためには、相手側にもその資格を知ってもらうことが求められます。後ほどご説明しますが、C#の資格は変化が激しく、クライアントなどが資格を知らないかもしれません。その点は頭の片隅に入れておきましょう。

給料・単価アップに繋がる

上記でご説明したとおりC#の資格によってスキルの証明が可能となり、その結果、給料や単価アップに繋がる可能性があります。会社員であれば資格に対して手当が出る可能性があり、フリーランスならば単価交渉のコマとして利用できるのです。

もちろん、C#の資格を持っているだけではなく、C#に関するスキルを習得しておくことが求められます。資格だけではなく、ある程度は実務経験が問われると考えておきましょう。実務経験なしに、資格の取得だけで給料や単価が上がるケースは限られています。

知識の習得度合いが確認できる

C#の資格取得に向けて学習することで自分自身がどの程度の知識を習得できているかが確認できます。エンジニアとして働きながら知識の習得度合いを評価する機会は少ないため、C#の資格を取得することで自分の状況を評価できるのです。

日頃からエンジニアとして活躍しているならば、「あえて知識を評価する必要はないのでは」と考えるかもしれません。確かに、実務的な問題が発生していないならば、知識の習得度合いを評価する必要はないともいえるでしょう。

ただ、知識を評価してみることで「自分に足りない部分」が見えてくる可能性があります。特に不足している部分がなければ、それはそれで良いことであるため、習得度合いを評価する機会として資格の取得が役立つと考えましょう。

Microsoftの資格は入れ替わりが激しい

C#はMicrosoft社が提供するプログラミング言語であるため、C#の資格もMicrosoft社が提供するものが中心です。ただ、Microsoft社は方針の変更が頻繁にあり、それが影響して資格の入れ替わりが激しい点には注意しておきましょう

具体的にどの資格が廃止されてしまったのかについては以下でご説明します。ただ、Microsoft社がC#に関する資格として提供しているものは多くが廃止されてしまい、現時点で受験できるものは限られている点には注意が必要です。Microsoft社の公式サイトでは資格の情報が幅広く紹介されていますが「この資格は廃止されました」と記載されているものも多くあります

なお、資格が廃止されてしまったからといって、資格の意味がなくなるわけではありません。Microsoft社は廃止した資格についてもスキルを認証する方針を取っています。ただ、先人が取得しているC#の資格を今から取得できないケースは多々あるため、以下でご説明する「受験できる資格」にフォーカスして対策しなければなりません

廃止されたC#資格の一覧

上記でも触れたとおりC#の資格は廃止されてしまったものが多数あります。すべての資格を紹介することはできませんが、例えば以下の資格が廃止されています。

  • 試験70-483 Programming in C#
  • 試験70-484 C#を使用したWindowsストアアプリ開発の基本
  • 試験70-485 C#を使用した高度なWindowsストアアプリ開発
  • 試験70-486 Developing ASP.NET MVC Web Applications
  • 試験70-740 Installation, Storage, and Compute with Windows Server 2016
  • 試験70-741 Networking with Windows Server 2016
  • 試験70-497 Software Testing with Visual Studio
  • 試験98-361: Software Development Fundamentals

廃止されたものは「理由が分からなく廃止されたもの」と「試験で問われる内容が古くなったために廃止されたもの」があります。これらの中でも陳腐化によって廃止されたものは多くあるため、これからは代替となる新しい資格が提供されるかもしれません。

特にC#を取り巻く環境は変化している過程であり、今まで利用されていた「C#と.NET]の組み合わせから新バージョンへの組み合わせに変化しています。これによって試験で問われる内容に大きな変化が生じているため、それによって今までの試験が廃止されてしまった可能性があるのです。

C#のスキルアップに役立つ資格

参照:試験 AZ-220: Microsoft Azure IoT 開発者 – Certifications | Microsoft Learn

C#の資格を取得してスキルアップするためにはどれを取得すればよいのか具体的にご紹介します。

AZ-220: Microsoft Azure IoT Developer

Microsoft社が実施する資格の中で、テーマにC#を含む唯一のものです。ご説明したとおり、以前は数多くの資格が存在していましたが、大半が廃止されて現在はこちらの資格だけがMicrosoft社から提供されています

Microsoft Azure IoT Developerはその名のとおりIoTに関するスキルを証明する認定資格です。難易度は中級者以上向けになっていて、IoTの実装にC#が利用できるかどうかが問われていますAzureの操作にC#を利用する部分があるため、その点も含めた知識だと考えましょう。

C#に関連するMicrosoftの資格ではありますが、プログラミング言語以外のスキルも求められます。それだけ多くの知識を習得してから資格に臨まなければなりません。ただ、言い換えるとC#とそれを実際に使う場面の両方に関するスキルを証明できる資格です。

応用情報技術者試験

プログラミング言語固有の資格ではありませんが、応用情報技術者もおすすめです。プログラミングを含めた幅広いスキルの証明に役立つもので、エンジニアとして高い知見を持っていると証明できます

応用情報技術者試験は国家資格であるため、特定のプログラミング言語に依存した問題は出題されません。つまり、C#に特化した専門的な内容は問われないようになっています。この点はMicrosoft社が提供する資格と異なっているため、必ず理解しておきましょう。

逆にプログラミングとは関係ない、マネジメントやストラテジの問題が含まれています。これらのスキルはエンジニアとしてスキルアップするために必要なものです。そのような観点でC#に特化した資格だけではなく、応用情報技術者試験のような幅広いスキルの証明も重要です。

C#資格の勉強方法


C#の資格を取得するためには何かしらの方法で勉強しなければなりません。どのような勉強方法が おすすめであるのかご紹介します。

書籍

C#を網羅的に学習したいと考えているならば、書籍での勉強がおすすめです。基本的な内容から応用的な内容まで幅広く体系的に解説されているため、C#資格の取得に必要な知識を効率よく習得できます。資格取得のためには幅広い知識が必要となるため、まんべんなく解説されている書籍を選択しましょう

また、C#を解説している書籍は数多くあり、自分に適したものを見つけやすいメリットがあります。例えば色使いや挿絵のテイストには好みがあるでしょう。そのような好みに適したものを選べるため、学習のモチベーションを保ちやすくなります。

学習サイト

プログラミング言語を学習できるWebサイトが存在します。C#は主要なプログラミング言語であり大半のサイトが対応しているため、それらを利用して学習するのも良いでしょう。

Webサイトにはいくつかのパターンがあり、コンテンツを見るだけのものとプログラミングするものです。コンテンツの場合は文字や画像、動画でC#が解説されています。近年は動画での解説がトレンドであり、プログラマーが丁寧に解説しているものが多数です。

また、Webサイト上でプログラミングの練習ができるものがあります。上記でご説明したコンテンツに加えて、課題に沿ってプログラミングすると採点してもらえるのです。実際にプログラミングしながらC#を学べます。

学習サイトを利用するならば、可能な限りプログラミングできるサイトを選びましょう。実際にプログラミングしてみることで理解できることは多々あるため、手を動かせる環境が理想的です。

実務

実務でC#を利用する機会があるならば、そこで知識を習得して資格取得を目指しても良いでしょう。上記でも触れたとおり、C#はプログラミングしてみることが重要です。実務でプログラミングすれば、それだけでスキルアップができて資格の取得にも繋がります

ただ、実務で利用するC#のスキルには偏りがあるかもしれません。資格を取得するためには幅広い知識が必要となるため、必要に応じて書籍などでも学習すべきです

まとめ

C#はMicrosoft社が開発しているプログラミング言語ということもあり、世界的に安定した需要があります。エンジニアとしてC#のスキルが証明できれば活躍の幅が広がるため、スキルの証明になる資格を積極的に取得してみましょう。

資格を取得するにあたっては、網羅的にC#を学習しなければなりません。書籍などでまんべんなく学習し、資格試験に臨むようにすべきです。実務経験だけで合格することも可能ですが、抜け漏れがあると合格できない可能性があるため、書籍などにも目を通しておくべきです。

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admin