Javaの特徴と単価とは?需要、今後の将来性と合わせてチェック!

Javaの特徴と単価とは?需要、今後の将来性と合わせてチェック!

エンジニアの中でも特に需要が高いのはJavaに関連する案件です。汎用性の高いプログラミング言語であり幅広い開発に利用されるため、多くのエンジニアが求められています。現時点でJavaを扱っているエンジニアも多いでしょう。

非常に重要なプログラミング言語であるため、これから扱えるようになりたいと考える人もいるでしょう。今回はJavaの特徴から単価、需要や今後の将来性まで気になる情報を一気に解説します。

Javaのエンジニアが理解すべき4つの特徴


これからJavaのエンジニアとして活躍したいならば、理解すべき特徴がいくつもあります。それらの中でも特に理解してもらいたいものをピックアップして解説します。

汎用性の高いプログラミング言語

Javaは数あるプログラミング言語の中でも非常に汎用性の高いものです。他にも汎用性の高いプログラミング言語は存在していますが、Javaは特に汎用性の高いものだと理解してよいでしょう。幅広いシステムやアプリケーションの開発に採用されています。

汎用性の高いプログラミング言語であるため、開発を担当するエンジニアも幅広く求められています。開発する内容によってエンジニアに求められるスキルが変化するため、それぞれに適したエンジニアが必要となるのです。言い換えると、同じJavaエンジニアでも人によって対応できる業務範囲が異なります。

汎用性の高いプログラミング言語であることが、後ほどご説明する通りエンジニアの将来性が明るいプログラミング言語です。まずは、数あるプログラミング言語の中でも特に汎用性が高いものであると理解しておきましょう。

案件数の多さ

汎用性の高いプログラミング言語であることから、数多くの案件が存在していることが特徴です。多くのものを開発できるため「Java」を一括りにすると案件数は膨大になってしまいます。

もちろん、開発する内容によってエンジニアに求められるスキルが変化することは言うまでもありません。例えば、Androidアプリを開発するエンジニアとデスクトップの業務アプリケーションを開発するエンジニアでは必要なスキルは異なります。案件数が非常に多いプログラミング言語ではありますが、それらすべてに参画できるとは限らないのです。

とはいえ、多くの案件が存在していればJavaエンジニアとして活躍できる幅が広がります。時には新しいスキルを習得しなければなりませんが、基本のスキルを活かして活躍しやすい点はJavaの特徴です。

大量の既存プログラム

世界的に需要の高いプログラミング言語であることから、Javaで開発された既存プログラムが大量に存在しています。このような既存プログラムがある限りはJavaエンジニアの需要が安定していて、将来性が明るくなることが特徴です。

一般的にシステムは5年から10年間利用するとされています。Javaで開発されているものも例外ではなく、この程度の期間利用するものが多数存在するでしょう。これからも使い続けるプログラムがある限り、Javaエンジニアは開発作業に従事しなければなりません。

既存のプログラムが多ければ多いほど、Javaエンジニアは長く求められます。現時点で大量のプログラムが世の中には存在するため、Javaエンジニアはまだまだ需要が続くのです。

後方互換性の高さ

Javaはプログラミング言語の中でも後方互換性の高いものに分類されます。以前に比べると対応しているバージョンは少なくなりましたが、それでも昔ながらのコーディングが現在でも利用できるプログラミング言語です。

現在は非推奨になっている実装を除いて、Javaでは幅広いバージョンの実装方法が採用される可能性があります。そのため、これらの実装方法が採用されているプログラムは、その方法を理解しているエンジニアが対応しなければなりません。Javaに長けているプログラマーでも、昔ながらの実装には対応できないことがあるのです。

このような後方互換性の高さから、Javaでは古いバージョンに関するスキルを持つ人も求められます。この点は他のプログラミング言語にはあまり見られない特徴です。結果として、Javaエンジニアの需要が高まることにもつながっています。

Javaの現時点での需要と将来的な需要

現時点でJavaを採用しているシステムは多く、これからも極端な変化はないと考えられます。それを踏まえて現時点での需要と将来的な需要について解説します。

現時点では安定した需要がある

繰り返しにはなりますが現時点でJavaを採用しているシステムやアプリケーションなどが多数あります。特に、世界中で利用されているAndroidOSはアプリ開発にJavaを利用できるため、世界的にJavaが多用されている状況です。このような状況が近い将来変化するとは考えにくいため、中長期的に需要があると考えてよいでしょう。

もちろん、トレンドの変化によってJavaの需要も変化する可能性は十分にあります。例えば、AndroidOSのアプリ開発にJavaではなく異なるプログラミング言語が採用されると、需要は短期間で大きく変化するでしょう。予期せぬ仕様変更によって、Javaが何かしらの影響を受ける可能性も捨てきれません。

ただ、そのような何かしらのインパクトがあったとしても、Javaの需要が大きく下がることはないでしょう。幅広い分野で活躍しているプログラミング言語であるため、需要の極端な低下を心配する必要はありません

クライアントサイドの需要が低下

Javaは総合的に見ると安定した需要がありますが、クライアントサイド開発の需要は下がりつつあります。そのため、現時点でクライアントサイド開発を中心に扱っているエンジニアは、将来について考えた方が良いかもしれません

クライアントサイド開発が減っている理由は、純粋に世の中的な需要が下がっているからです。Javaの案件に限らず幅広いプログラミング言語においてブライアントサイド開発は減少しています。この点は世の中の変化として受け止めるしかないでしょう。

現在はクライアントサイド開発ではなく、クラウドサービスなどサーバーサイド開発が主流です。クライアントサイド開発はコストが高くなりやすいため、時代の変化とともに積極的には採用されなくなりました。完全に消滅したわけではありませんが、現在の流れを汲むと将来性は明るくない分野です。

Javaの全体的な単価と経験年数を考慮した単価


Javaの全体的な単価と、単価を左右する要素である経験年数を考慮した単価について解説します。

Javaの案件単価は70万円程度

フリーランス向けの案件情報を参考にすると、Javaの案件単価は70万円程度です。Web系の開発など簡単なものは単価が60万円程度であるため、比較的単価の高いプログラミング言語といえます。

ただ、単価について注意してもらいたいのは、開発内容に大きく左右されることです。Javaは幅広い開発に利用できるプログラミング言語であるため、内容によって単価が大きく異なります。例えば開発内容と単価の関係は以下のとおりです。
 

開発内容 単価
業務アプリケーション 75万円程度
Webアプリケーション 68万円程度
組み込み開発 60万円程度
基幹システム 72万円程度

同じような開発内容でも開発規模によって単価は変化します。また、特定の経験や専門知識が求められるものはさらに単価が上昇するかもしれません。相場としては70万円程度をひとつの基準として頭にいれておきましょう。

経験年数が単価に反映される

Javaは他のプログラミング言語と同様に経験年数が単価に反映されます。経験年数が長くなると単価は高まりやすく、例えば以下のような単価が考えられます。
 

経験年数 単価
~2年 43万円程度
2年~3年 53万円程度
3年~5年 66万円程度
5年~ 75万円程度

IT業界の特徴として、経験年数が3年を超えるまでは単価が高まりません。高いスキルを持つエンジニアは別ですが、3年まではスキルアップ中とみなされるのです。3年を超えた段階で単価は一気に上がりやすく、Javaでも同じ傾向が見られます。

なお、経験年数に対して単価を高めたいと考えているならば、プログラミング以外のスキルが重要です。例えば、要件定義など上流工程のスキルがあれば単価に反映できます。Java案件で単価をさらに高めたいならば、このようなスキルの習得にも力を入れてみましょう。

在宅できるかどうかも左右される

Javaは多くのアプリケーションを開発できるプログラミング言語であるため、案件の種類は多岐にわたります。これらの案件の中で、在宅できるかどうかも単価に影響を与えている状況です。

ここ数年は在宅勤務やリモートワークが当たり前になってきたため、エンジニアもこれを求める傾向にあります。同じ単価であれば出勤するよりも在宅で開発できる案件に軍配が上がるのです。そのため、出勤しての開発が必要な案件については少しですが単価が高まっています

Javaで開発するアプリケーション中には、どうしても出勤しての対応が必要となるものがあります。例えば、組み込み開発で特定の機器が必要ならば、出勤するしかないでしょう。そのような案件は毛嫌いされるような時代になってしまったため、それに対応すべく単価が少し優遇されています。

Javaの将来性は明るい


プログラミング言語の中でもJavaは将来性の明るいものに分類されると考えられます。その理由について解説します。

利用数が非常に多い

プログラミング言語の中でもJavaは利用する機会が非常に多く、Javaで開発されているものが多数あります。そのようなプログラムが存在する限りJavaの需要が減ることは無く、将来性は明るいと考えられるでしょう。

現時点でどの程度のJavaプログラムが世の中に存在するのかは把握できません。ただ、膨大な数のプログラムが存在していることは間違いないでしょう。これらのプログラムは継続的な管理が必要になるため、Javaを扱えるJavaエンジニアは継続的な需要があります

なお、現在でもJavaを採用した新規開発の案件は多数存在しています。継続的な需要があるという理由だけではなく、安定して新規開発が行われているという観点でも将来性は明るいでしょう。

用途が幅広い

汎用性の高いプログラミング言語であるため、幅広い用途に利用できます。案件の種類も多岐にわたり、広く活躍が可能です。活躍の場が広ければ廃れる可能性が低く、将来性が明るくなります。

例えば、仮にWebアプリケーションの開発に利用されなくなっても、組み込み開発が残る可能性はあります。現在Javaで開発されているすべてのプログラムが違う言語に置き換わる可能性は低く、この観点から将来性が明るいのです。

ただ、今までとは違う分野で活躍するためにはエンジニアとしてのスキルアップが必要です。プログラミング言語としての将来性は安定していますが、エンジニアとしてスキルアップが求められるかもしれません。

まとめ

Javaの特徴や単価、今後の将来性などについて解説しました。Javaは幅広い分野で活用されているプログラミング言語であり、非常に多くのものを開発できます。需要の高さを踏まえるとJavaの将来性や扱うエンジニアの将来性は明るいと考えてよいでしょう。

また、Javaは後方互換性の高いプログラミング言語であり、同じプログラムが長く使われます。維持や保守にエンジニアが必要となるため、そのような観点でもエンジニアは一定数求められるはずです。

なお、Javaは幅広い分野で利用されているため、取得する際はどこかに絞らなければなりません。Javaのすべてを理解しようとすると、逆に需要に応えるだけのスキルが身につかないため、一部分に絞って高いスキルを習得すべきです。

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