おすすめJAVAフレームワーク比較

おすすめJAVAフレームワーク比較

JAVAには様々なフレームワークが存在しています。JAVAフレームワークと呼ばれるものであり、これを利用した開発が主流となっています。すでに開発を経験している人であればJAVAフレームワークを利用した経験があることでしょう。
しかし、JAVAフレームワークは種類が多すぎるのも事実です。どれを利用すればよいのか、どれを学習しておけばよいのか判断できない人もいることでしょう。悩んでしまった結果、どのJAVAフレームワークもしっかりと学習できていない人もいるのではないかと思われます。
JAVAフレームワークは選択を間違ってしまうと学習コストなどが無駄になってしまう可能性があります。忙しいエンジニアはそのような事態を避けなければなりません。今回は2020年におすすめしたい、学習しておくべきJAVAフレームワークについてご紹介します。

JAVAで利用されるフレームワークとは

簡単にJAVAで利用されるフレームワークについて理解をしておきましょう。JAVAに限らずどのプログラミング言語を利用していてもフレームワークの考え方は同様です。
JAVAフレームワークはJAVAでシステムを開発をするにあたり、基盤として提供されるプログラミング群のことです。システム開発を便利にするための関数が用意されていたり、いくつものライブラリ群が集約されていたりとシステムを開発しやすい仕組みなのです。
これらを最初から開発することが不可能というわけではありません。本来はJAVAフレームワークを利用せず、何もない状態から開発をしなければならないのです。しかし、時間は有限ですのでそのような開発は負担となってしまいます。そのため、JAVAフレームワークを利用して、基本的なプログラミングが完了している状態からシステムを開発する手法が一般的には採用されます。

2020年におすすめしたいJAVAフレームワーク

上記でもご説明した通りJavaフレームワークには様々な種類があります。今回はそれら数多くのフレームワークの中でも2020年も利用したいおすすめのものをご紹介します。

Struts


引用元:https://struts.apache.org/

概要

Strutsは2000年から提供されているJAVAフレームワークの中でも最も有名なものです。Apacheが中心となり開発しているJAVAフレームワークですので、知名度がより高いものとなっています。
古くから開発が続いていることもあり、設計志向がやや古い部分が残ってしまうことが特長です。設定ファイルの定義や管理が煩雑であると捉えられてしまうこともあります。ただ、昔から志向が大きく変わっていないという意味では、蓄積してきた知識を活用しやすい特長もあります。

特長

StrutsはMVCモデルを中心に考えられて開発されたJavaフレームワークです。MVCモデルですので、他のプログラミング言語で経験してことがある場合は取り掛かりやすいことが特長です。
フレームワークの中でも独自のタグや表現などを採用したものであり、独自の機能が簡単に利用できます。ただ、その反面で設定ファイルが開発とともに肥大化しているなど、利便性面でも特長があるフレームワークでもあります。
2000年から開発が続けられているものですが、今でもコミュニティが活動していることが特長です。長く開発されているものは廃れてしまうこともありますが、Strutsであれば安心して利用できます。ただ、その結果脆弱性などが見つかり、新しいJavaフレームワークへ変更する人がいるのも事実です。

Spring Framework


引用元:https://spring.io/projects/spring-framework

概要

Spring Frameworkは2003年から提供されている依存性の注入(DI)を中心的な思考として開発されたJAVAフレームワークです。コンポーネント間の依存関係が排除されていますので、外部から簡単にパラメータの設定などができることが特長です。
フレームワークの名称としてSpring Frameworkが利用されることが多いのですが、実際には複数のフレームワークをまとめてSpring Frameworkと呼んでいます。Spring Framework(core)と呼ばれるものがあり、こちらのフレームワークを基盤としてSpring DataやSpring MVC、Spring AOPなどがその上で動作しているイメージです。一つのフレームワークではなく、Spring Frameworkと呼ばれるフレームワーク群であることを知っておきましょう。

特長

依存性の注入の思考が用いられていますので、Spring Frameworkはインスタンスの生成と依存関係の解決をソースコードとは切り離して管理できるようになっています。そのため、テストがしやすくなるなどのメリットがあり、コードの可読性が向上するという利便性の高まりも得られます。
依存性の注入が採用されていないJAVAフレームワークでは単体テストができないこともあります。しかし、Spring Frameworkであれば単体テストも容易であり品質の確保につなげやすい特長があります。
また、アスペクト指向プログラミング(AOP)が採用されていることも特長です。これは依存性の注入ともつながる部分であり、DIによって切り分けされたインスタンスに機能を注入できるものです。複数のクラスで共通して利用される機能については、依存性の注入を用いて外部から機能拡張ができるようになっています。
他にもSpring Frameworkは説く知恵のアプリケーションだけを開発することを想定しているJAVAフレームワークではないことも特長です。JAVAで開発される幅広いシステムのフレームワークとしてSpring Frameworkが採用できます。

JSF(Java Server Faces)


引用元:innyouhttps://javaee.github.io/javaserverfaces-spec/

概要

JSFは2004年から提供されているWebアプリケーション向けフレームワークです。JavaEEにも取り込まれているものであり、フレームワークの中でも標準フレームワークと呼ばれます。つまり、新しいライブラリなどを追加することなく、標準のJavaで利用できるものです。
JAVAフレームワークを利用するために新しくライブラリなどを導入しなければならないのは手間のかかることです。フレームワークを利用する以上は仕方がないことではありますが、可能であれば避けておきたいことでしょう。その点でJSFはJavaEEを利用していれば自動的に利用できるものであり、利便性に富んでいます。

特長

JSFもMVCモデルを中心に開発されているフレームワークです。そのためMVCモデルを利用したことがある人であれば活用しやすいJavaフレームワークのひとつです。
MVCモデルのフレームワークの中でもUI(ユーザインタフェース)を開発しやすいことが特徴です。Webアプリケーションを開発するJavaフレームワークの中でも、UIを開発しやすいものとそうではないものが存在しています。JSFであれば前者に該当し、利用者の見た目を重視してWebアプリケーションが開発しやすくなることが特徴です。
また、UIの開発とシステムのコア部分の開発を分離しやすい特徴もあります。この特徴がありますので、デザイン面のエンジニアとシステム面のエンジニアで分業がしやすくなるメリットが受けられます。
長く安定して利用されているフレームワークでありコミュニティの活動も安定しています。企業での採用も多数あり、今までにJSFを採用していることから今でもそのままJavaフレームワークとして利用している企業もあります。

Play Framework


引用元:https://www.playframework.com/

概要

Javaと同じくプログラミング限度であるScalaに対応しているJavaフレームワークです。一つのプログラミング言語だけで開発されているフレームワークが大半なのですが、Play Frameworkは複数のプログラミングで利用できることが特徴です。つまり、利便性の高いJavaフレームワークです。
ただ、複数のプログラミング言語が利用できることもあり、初心者には利用が難しいものでもあります。Javaフレームワークを利用していくなかで、徐々にPlay Frameworkの選択肢も持つと良いでしょう。

特長

2種類のプログラミング言語が利用できることで開発の幅が広がることが特徴です。また、Javaフレームワークは動作の重さが気になることもありますが、Play FrameworkはScalaも利用されていることで高速であることが特徴です。また、Javaの欠点であるコンパイルの遅さも解消されています。
重さが解決されていることでリソースの消費も少ないものです。少ないリソースでも動作するシステムを構築できますので、大規模なシステムも小規模なシステムもPlay Frameworkだけで実現できます。
また、比較的新しいJavaフレームワークであり、これから伸び続けることが期待されます。コミュニティなどの開発状況を確認しながら、最新のソースコードで開発ができることも特徴です。

JAVAフレームワークの選び方

Javaフレームワークは様々な種類が存在しています。上記でご紹介したおすすめだけでも5種類が存在している状況です。
これだけ多くのフレームワークがある状況で、どれを利用すれば良いのか決めれないこともあるでしょう。以下ではフレームワークの選び方についておすすめの方法をご説明します。

おすすめのフレームワークかどうか

おすすめのJavaフレームワークであるかどうかに注目した選び方があります。ここでご紹介しているような2020年におすすめのものを中心とした選び方です。
おすすめのJavaフレームワークは日本のみならず世界中で利用されているものが大半です。そのようなJavaフレームワークを利用すると、世界中のトレンドですので常に新しいものが利用できます。また、フレームワークを開発しているコミュニティの活動も活発であり、情報を手に入れやすいメリットもあります。
おすすめのフレームワーク以外を選択してはならないということではありません。フレームワークの用途によっては、ここでは紹介しているもの以外が最適解であることも考えられます。フレームワークの選び方として、おすすめに固執するのも良いことではありません。
ただ、こだわりがないのであればおすすめのJAVAフレームワークから選択することがおすすめです。どのようなシステムを開発する場合でも、おすすめのJAVAフレームワークを選択しておければ失敗を減らせるはずです。

フレームワークを利用する目的

フレームワークを利用する目的についても注目しながら選ばなければなりません。
Javaフレームワークはそれぞれ特長が異なります。特長を活かすためには、なぜフレームワークを利用したいのかを明確にしておくことが重要です。ここを明確にしておくことによって、どのJavaフレームワークを利用するべきか選びやすくなります。
どのJavaフレームワークを利用したとしても、システムが全く開発できないということはないでしょう。フレームワークを利用したシステムの開発は基本的に可能です。ただ、Javaは様々な特長を持つ言語ですので、選択するフレームワークを間違えてしまうと無駄に開発工数が増えたりバグを埋め込んでしまうなどのリスクがあります。
フレームワークを利用する目的を明確にしていれば、その目的を達成するのに最も適切なものを選択できます。そうすることで上記のようなリスクを最小限にしてシステム開発が可能となります。そのためJavaフレームワークは利用する目的を明確にした選び方が重要です。

最新のトレンドに沿っているかどうか

最新のトレンドに沿っているかどうかの選び方もあります。
Javaフレームワークは昔から長らく利用されているものもあります。それに対して最近になって新しく利用されるようになったものもあります。どちらにもメリットとデメリットがあるのですが、重要視するべきことはトレンドに沿ったJavaフレームワークであるかということです。
古くから利用されているJavaフレームワークでも、更新され続けてトレンドに乗っているものもあります。そのようなJavaフレームワークを新しく採用するのも一つの選択肢です。しかし、ものによっては開発がストップしてしまっているものもあります。そのようなトレンドに乗っていないものは、フレームワークとして採用しても良い結果を出さない可能性があります。むしろトラブルの原因になることも考えられます。
トレンドに乗っているJavaフレームワークだけが正しいものであると言い切るわけではありません。しかし、最新の設計思考を踏まえているなど、ソースコードの価値を見極めるためにもトレンドにそったJavaフレームワークであるのかは選び方として重要です。

おすすめのJAVAフレームワークを利用するメリットとデメリット

おすすめのJavaフレームワークを利用するとメリットとデメリットがあります。おすすめだからといってメリットだけがあるわけではありません。これら両方について以下で詳しくご説明します。

メリット

Javaフレームワークを利用するメリットをご説明します。

JAVAでの開発期間が短縮される可能性がある

フレームワークを利用した開発をすることで、JAVAでの開発期間が短縮される可能性があります。
JAVAでの開発は本来イチからプログラミングをしなければなりません。しかし、JAVAフレームワークを利用するとこの手間がなくなります。そのため、開発期間が短縮される可能性があるのです。自分で用意しなければならないプログラムも提供されていますので必然的に開発時間が短くなります。
もちろん、JAVAフレームワークで全てまかなえるとは限りません。提供されているプログラムとは別に開発をしなければならないことも多々あります。ただ、JAVAフレームワークはその中身を最大限活かせるように選択するものです。基本的にはメリットを中心に受けられるものです。

多人数での開発が進めやすくなる

有名なJAVAフレームワークを利用していると知識を有する人が多数います。その結果、多人数での開発が進めやすくなるメリットもあります。
システム開発は多人数で進めることが多々あります。大規模なシステムになると多人数での開発は当たり前です。ただ、多人数でシステム開発をするためには色々なルール決めが必要になるなど手間がかかることがあります。
それに対してJAVAフレームワークを利用すると基本的なルールが決められていることがあります。そのため、最初からルールを決めなくともそれぞれが基本的なルールを知っているのです。それが多人数でのシステム開発を促進しやすくなります。

デメリット

Javaフレームワークを利用することにはデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかもご説明します。

フレームワークの選定作業が必要となる

フレームワークの選定作業に時間が必要となるデメリットがあります。
最初からどのフレームワークを利用するか決まっていればこの問題は起こりません。しかし、Javaには様々なフレームワークがあります。ひとつのフレームワークで全てに対応できるわけではありません。つまり、利用するためにJavaフレームワークの中でもどれが適切であるのかを考えなければなりません。その結論が出てからやっと開発が始まります。
フレームワークを利用しなければすぐ開発に着手できます。選定作業に時間がかかってしまうことはデメリットです。ただ、様々なシステムを開発していると短時間で完了するようになります。Javaフレームワークに関するナレッジを貯めこむことで、このデメリットは最小限に抑えられます。

フレームワークの学習コストが必要となる

フレームワークを利用するにあたり、事前の学習コストが発生してしまう点はデメリットです。
Javaに限らずフレームワークはいきなり利用できるものではありません。フレームワークを利用するための前提知識が必要です。この前提知識を身につけるために時間を取って学習しなければなりません。誰でもいきなり利用できるものではないのです。
利用するフレームワークによって特長が異なります。つまり同じJavaフレームワークでも、利用するものによってそれぞれ学習をしなければなりません。複数のJavaフレームワークを利用できるようになるには、それぞれ個別に学習をしなければならないのです。それだけ学習コストが発生してしまいます。
一度学習してしまえばJavaフレームワークを利用することで開発が短縮できるなどのメリットがあります。ただ、初回に関してはいきなり利用できず、学習コストが必要となる点はデメリットです。

コーディングスキルが身に付かない可能性がある

フレームワークを活用することで基本的なコーディングスキルが身につきにくくなるデメリットがあります。フレームワークに合わせた開発ばかりしてしまいますので、基本的なJavaの開発とは遠ざかってしまうことがあるのです。
もちろんコーディングスキルなしにフレームワークを活用することは不可能です。最低限のスキルを持っていなければフレームワークも活用はできません。ただ、一定のスキルがあればフレームワークが利用できてしまうのも事実です。それ以上高いスキルを身につけなくともプログラミングができてしまうのです。そのためスキルが伸びなくなってしまうデメリットがあります。
フレームワークを利用すればそこでスキルが止まってしまうと言い切るわけではありません。フレームワーク以外の開発によりコーディングスキルは高まりますので、総合的にスキルアップを意識することは重要です。

2020年のおすすめJavaフレームワークを中心に選択する

Javaは数あるプログラミング言語の中でも利用者が多いものです。そのことも関係して、数多くのフレームワークが開発されているプログラミング言語でもあります。
言い換えると初心者では選択しきれないほど多くのフレームワークが提供されています。Java初心者では選択するべきフレームワークを適切に判断することは難しいでしょう。
ここでご紹介したJavaフレームワークは、数あるものの中でもトレンドに乗っているものです。2020年もこちらのフレームワークを選択しておけば、Javaでのシステム開発で大きな失敗をすることはありません。どれを利用するべきか悩んだ場合には、こちらのフレームワークから選択してみましょう。


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