Javaの資格とは?資格の種類、それぞれの難易度・勉強方法を解説

Javaの資格とは?資格の種類、それぞれの難易度・勉強方法を解説

Javaの資格とは?資格の種類、それぞれの難易度・勉強方法を解説

IT業界には、国家資格から民間資格まで、多くの資格があります。積極的に資格取得を推進している企業も多く、社員のために資格取得支援制度や、資格手当などを設けていることもあります。

技術の進歩が早いIT業界では、「使える」技術やスキルを持っていることを証明できる資格は大きな強みになります。今回は、人気の高いプログラミング言語の1つ「Java」の資格について見ていきます。

Javaとは?

Javaは、WEBサービスを中心に、基幹システムやスマートフォン向けのアプリケーション、組み込み系の開発など、様々な分野に使われているプログラミング言語です。汎用性が高く、理解しやすいことから、多くのシステムに採用されています。

Javaエンジニアを募集している案件は依然として多く、需要に対して、圧倒的に人材が不足しています。今後も高い需要が見込まれており、将来性が高いプログラミング言語の1つです。

Javaの資格一覧と難易度

Java関する有名な資格には、Oracleが運営する『Oracle Certified Java Programmer』と、サーティファイが認定する『Javaプログラミング能力検定試験』の2種類があります。

『Oracle Certified Java Programmer』は、Javaに関する最も知名度の高い資格で、「Bronze」、「Silver」、「Gold」の順に難易度が高くなります。これらの資格を取得することで、Javaに関する知識を体系的に身につけていることを証明することができます。Javaに関する資格ランキングNo.1の人気資格です。

『Javaプログラミング能力検定試験』は、オブジェクト指向に基づいて、Javaを使ってプログラミングができることを証明します。「3級」、「2級」、「1級」の順に難易度が高くなり、1級を取得するとオブジェクト指向に基づいて分析、設計、仕様変更、保守まで幅広く対応できることの証となります。実践的な試験内容で、1級の試験では実技試験が行われます。

Oracle Certified Java Programmer

2019年2月12日現在、Oracleが認定するJavaの資格は、『Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8(以下Bronze)』、『Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8(以下Silver)』、『Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8(以下Gold)』の3種類です。

Javaがバージョンアップされるたびに、新機能が試験に追加されるなど試験内容が若干変化します。どのバージョンの資格を取得するべきか迷ったら、新バージョンを選択すると良いでしょう。

Goldを取得するためには、Silverを保有している必要がありますが、SilverはBronzeを保有していなくても取得することが可能です。Bronzeは初心者向けの内容で、資格としての価値がそれほど高くありません。現役のプログラマーはまずはSilverの取得を目指すことが推奨されます。

受験料は、Bronzeが14,688円(税込み)、Silverが28,728円(税込み)、Goldが28,728円(税込み)となっています。安くないので、試験に向けてしっかり準備をして、一発合格を目指したいところです。ピアソンVUEが運営するテストセンターで受験します。

Javaプログラミング能力検定試験

一方、『Javaプログラミング能力検定試験』の受験料は、3級が5,100円(税込み)、2級が6,200円(税込み)、1級が7,600円(税込み)となっています。札幌、東京などの公開試験会場で受験することになります。

Oracle認定よりも受験しやすい料金ですが、3級は年に3回、2球は年に2回、1級は年に1回しか試験が行われていません。取得を目指す人は、計画を立てて、しっかり学習をして望みましょう。

Oracle Certified Java Programmerの難易度・合格率

Oracle Certified Java Programmerの合格率は公表されていないため不明です。

Bronzeは、全60問(試験時間は65分)が出題され正答率60%で合格となります。Silverは全77問(試験時間は150分)の出題で正答率65%、Goldは全85問(試験時間は150分)の出題で正答率65%が合格ラインとなっています。いずれの試験も6割以上正解する必要があるため、しっかり勉強する必要がありそうです。

Javaプログラミング能力検定試験の難易度・合格率

Javaプログラミング能力検定は、Oracle認定の資格よりも難易度は低いという声が多いようです。

サーティファイが発表している受験実績によると、平成29年3月31日までの累計受験者数は44,599名、平成28年度の平均合格率は65.3%となっています。級別の合格率については不明です。

Oracle Certified Java Programmerの勉強時間

現役のプログラマーがまずは目指すべき「Silver」は、知識がある人なら20時間程度勉強すれば取得できるとの声が多いようです。

多忙な人でも、仕事前や昼休みなどに1日30分でも勉強をし続ければ、1ヶ月から2ヶ月程度で資格取得を目指すことができそうです。

Javaプログラミング能力検定試験の勉強時間

Javaプログラミング能力検定試験については、Oracle認定資格よりも難易度が低いという声が多いため、経験のあるプログラマーであれば、20時間程度の勉強で、2級取得に近づくことができるでしょう。

Java資格のメリット

Javaは多様なシステムに採用されているため、使いこなすには豊富な知識が必要になります。経験だけで身につけられる知識には限界があります。そのため、資格取得の勉強の中で、Javaに関する知識を体系的に整理することが推奨されます。

また、資格は就職や転職にも有利です。Javaに関する知識を十分に身につけていることの証明になるだけでなく、目標に向けて計画を立て、行動できることの証にもなります。転職やフリーランスへの転身などを考えている人は持っておいて損はないでしょう。

Java資格の試験スケジュール

Oracle Certified Java Programmerは、ピアソンVUEが運営するテストセンターで予約をとれば、いつでも受験することができます。仕事のスケジュールなども考慮して、1ヶ月から2ヶ月程度準備をしたうえで受験すると良いでしょう。

一方、Javaプログラミング能力検定試験は試験日が決まっています。3級は1月、6月、9月の年に3回、2級は1月と6月の年に2回、1級は6月にのみ受験することができます。詳細なスケジュールはサーティファイのホームページで確認してくださいね。

試験勉強におすすめの入門書・教科書

Oracle Certified Java Programmerの試験を目指す人は、翔泳社から発売されている『オラクル認定資格教科書』シリーズと、インプレスの『徹底攻略 問題集』シリーズで勉強をする人が多いようです。いずれも最新バージョンに対応した書籍が販売されています。

まずは『オラクル認定資格教科書』シリーズで知識を整理し、『徹底攻略 問題集』シリーズで問題の解き方に慣れていくと良いでしょう。

Javaプログラミング能力検定試験は、サーティファイから級別の過去問題集が出ています。この公式問題集を使って、わからないところがなくなるまで繰り返し問題を解くようにすると合格に近づきます。

サーティファイのホームページでは、推薦書籍として、ソフトバンク クリエイティブ株式会社の『やさしいJava 第3版』や、株式会社秀和システムの『わかりやすいJava入門編』などが紹介されています。基礎から体系的に学び直したい人は、参考にしてみると良いでしょう。

まとめ

汎用性が高いJavaは、今後も高い需要が望まれる将来性のあるプログラミング言語です。資格の保有によって、対外的に知識とスキルを持っていることの証明となり、転職や就職にも有利になりますし、確かな知識は、未知の問題を解決するときに頼りになります。

Javaプログラマーは、『Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8』以上の資格を保有しておくことが推奨されます。将来にわたって活躍できるエンジニアを目指して、体系的な知識を見つけておきたいところです。


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