JavaScriptのおすすめフレームワークTOP5!

JavaScriptのおすすめフレームワークTOP5!

JavaScriptはフレームワークを活用すると効率の良い開発ができます。開発エンジニアが多くなったり開発工数が短くなったりする際にJavaScriptのフレームワークは大きな効果を発揮してくれます。

JavaScriptには多くのフレームワークが存在しています。それらのフレームワークを適切に選択できなければ、フレームワークを利用した効率の良い開発ができません。今回は皆さんがフレームワークを選択できるように、トレンドを踏まえJavaScriptのおすすめフレームワークTOP5をご紹介します。

JavaScriptのおすすめフレームワークTOP5


JavaScriptのフレームワークは数多くありますが、その中でも特に皆さんに知ってもらいたいのは5種類です。これらのJavaScriptのおすすめフレームワークを順番に解説します。

1位:React

Reactはサイトのユーザーインターフェース作成を得意とするJavaScriptフレームワークです。Facebookが開発しているJavaScriptフレームワークですので、知名度が高く多くの企業で採用されています。

日本では他のJavaScriptフレームワークが利用されるケースはありますが、海外ではReactが多く利用されています。これから日本でもさらに活用されるおすすめのJavaScriptフレームワークだと考えてよいでしょう。

特徴1:DOMを意識した開発が可能

ReactにはJSXと呼ばれるDOMを独自構文で生成できる機能があります。こちらの機能がありますので、短く簡潔な記述でDOMを構成できるようになります。

特にReactは仮想DOMと呼ばれる機能を持っています。こちらの機能は実際のDOMとReactが仮想で作り出したDOMの内容を必要な部分だけを強調するというものです。イメージはしにくいかもしれませんが、React独自の技術で画面の書き出し範囲を制限し、高速化を図っていると考えれば良いでしょう。

特徴2:レンダリングが高速

上記の特徴と重なってしまう部分はありますが、Reactはレンダリングが高速なJavaScriptフレームワークです。レンダリングが高速であるのはDOMを活用しているからで、Webページを更新する際の出力範囲を限定していることが背景にあります。

レンダリングが高速であれば、ユーザーは快適にWebサイトを閲覧できます。結果Reactを用いることで、ユーザーの満足度が上がるなど大きな効果を生み出します。

特徴3:大規模なアプリケーションにも対応

JavaScriptフレームワークの中でReactは大規模な開発にも対応しています。小規模な開発でもReactは利用できますが、大規模な開発に向いていると言っても過言ではありません。中規模から大規模向けのフレームワークです。

特にReactには「コンポーネントごとの状況把握」「単方向バインディング」「コンポーネント指向」など、中規模以上の開発で効果を発揮するメリットが多数あります。機能として大規模開発に十分耐えうるものですし、用意されている機能などを踏まえても心配の無いJavaScriptフレームワークです。

2位:jQuery

jQueryはアメリカで開発されたJavaScriptフレームワークです。厳密に定義するとjQueryはフレームワークではなくライブラリーと呼ばれますが、今回はフレームワークの一種としてご紹介します。

理解しておいてもらいたいのは、jQueryはJavaScriptに簡単に記述できるようにしたものであることです。JavaScriptは進化するにつれて複雑な記述が必要となりました。しかし、jQueryを利用すればこのような記述を最小限に抑えられるのです。

特徴1:DOM操作が容易

jQueryはDOM操作を簡単に実装できる点が特徴です。JavaScriptを利用してもDOM操作の実装は手間のかかる部分ですが、jQueryを利用すればあまり手間をかけずにDOM操作の実装ができます。

そのため、jQueryはJavaScriptを利用して、Webサイトの画面に動きをつける場合によく利用されます。jQueryを利用して画面操作を実装するサンプルがインターネット上で数多く公開されているくらいです。

特徴2:プラグインでの拡張が可能

jQueryには機能を拡張させるプラグインと呼ばれるものが多数あります。すでに公開されているプラグインを活用すれば、自分で複雑なjQueryのソースコードを書かなくても、ウェブサイトに様々な動きを実装できます。

jQueryで公開されているプラグインは様々あります。例えば「ボタンの色を変更する」「メニューバーを追従させる」「スライドショー機能を実装する」などです。「もはや公開されていないものはない」と開発者に言われる程度には多くのプラグインがある状況です。

特徴3:ブラウザの違いを意識不要

JavaScriptフレームワークの中でも、jQueryはブラウザの違いをあまり意識する必要がありません。jQueryが自動的にブラウザを識別し、必要に応じてJavaScriptの修正をしてくれます。

一般的なJavaScriptでは、利用するブラウザによって少々異なってしまいます。そのため思い通りにならないケースに多々遭遇するのです。しかし、jQueryを利用すればそのようなケースは限られます。基本的にはブラウザの違いを意識することなく実装ができるようになります。

3位:Angular


AngularはGoogleが開発を進めているJavaScriptフレームワークです。JavaScriptフレームワークの中でもSPAの作成を想定したフルスタックフレームワークですので、1つのJavaScriptフレームワークでWebページやアプリケーションに必要なものが揃います。

なお、以前はAngularJSと呼ばれるJavaScriptフレームワークが存在しました。こちらはAngularの古いバージョンです。ただ、バージョンの変化に伴い互換性がなくなりましたので、AngularJSとAngularは、実質的には別物だと考えておきましょう。

特徴1:MVCモデルを利用した設計

Angularでは「Model」「View」「Controller」のMVCモデルが採用されています。データの操作、データの表示、データの管理や連携をそれぞれ別に設計することで、効率よくWebサイトやアプリケーションが作れるように考えられています。

また、MVCモデルは一般的に保守性が高く拡張性も高いシステム開発がしやすいとされています。そのためAngularのルールに則ってMVCモデルで開発をすれば、必然的に拡張性の高いWebサイトやアプリケーションを構築できます。

特徴2:依存性の注入

Angularは依存性の注入と呼ばれる考え方が採用されています。こちらはひとつのクラスに依存性を持たせないシステムのデザイン手法で、クラスの中の変数を、ゲッターなどを利用して受け取れるようにする考え方です。

このようなデザイン手法を採用すれば、個々のモジュールの独立性を高めやすくなります。結果、Angularでは安定したテストを実施しやすくなるなど、品質の向上に繋げられます。また、モジュールが独立することで、モジュールの拡張がしやすくなるなどのメリットもAngularにはあります。

特徴3:充実したライブラリとデザインパターン

Angularにはライブラリやデザインパターンが数多く用意されています。これが充実していますので、Angularと必要なライブラリやデザインパターンを導入すればすぐにWebサイトやアプリケーションの開発を開始できます。

ただ、ライブラリもデザインパターンも種類が多いですので、Angularの学習コストはやや高めです。身につけばフレームワークとして活用しやすいですが、最初はしっかりと勉強しなければなりません。

4位:Vue.js

Vue.jsはインターフェースの開発を得意とするJavaScriptフレームワークです。フレームワークはインターフェース開発のみに利用するとは限りませんが、Vue.jsは基本的にユーザーインターフェース開発に利用すると考えてよいでしょう。

Vue.jsは基本的にはシンプルに利用できるものですが、複雑な画面表示にも対応できます。単純なサイトから複雑なサイトまで、幅広いサイトのユーザーインターフェースを構築できるJavaScriptフレームワークです。

特徴1:習得が容易

Vue.jsはJavaScriptフレームワークの中でも、シンプルに設計されています。そのため、一般的なフレームワークと比較すると、習得が容易である特徴があります。覚えなければならない専用のルールが少なく、短期間ですぐに開発できるようになるのです。

また、Vue.jsは日本でも多くの導入事例があります。公式サイトも日本語に対応していますので、公式ドキュメントも簡単に手に入れられます。つまり、学習環境が整っている点でも習得しやすいJavaScriptフレームワークなのです。

特徴2:拡張性が高い

数あるJavaScriptフレームワークの中でも、Vue.jsはシンプルな構成となっています。シンプルであることから、他のJavaScriptや各種フレームワークとの競合が起きにくく、拡張性が高い特徴があります。

特にVue.jsの魅力は既存のWebサイトでも導入できる可能性がある点です。JavaScriptフレームワークによっては、ルールが厳しく後からは導入できない場合があります。しかし、Vue.jsであればシンプルな構成ですので、すでに稼働しているWebサイトでも無理なく購入できる可能性が高まるのです。

特徴3:SPAの開発が得意

SPAと呼ばれるWebページの一部だけを更新する機能を得意としています。今まではページ全体を更新する必要がありましたが、Vue.jsでSPAを実装すればそのような手間が省けます。

SPAを実装できれば、Webページのロード回数削減やロード時間の短縮を実現できます。結果、Vue.jsは利用者の満足度アップなどの効果を生み出します。

5位:Riot.js

Riot.jsはオープンソースで開発されているJavaScriptのフレームワークです。こちらも捉え方によってはライブラリと呼ばれる場合がありますが、今回はフレームワークとしてご紹介します。

Riot.jsはオープンソースで開発されていますので、開発コミュニティによってフレームワークの内容が日々更新されています。特定の企業に依存することなく有志によって様々な機能が開発されているのです。

特徴1:コンポーネントベース

Riot.jsはコンポーネントベースで設計されているJavaScriptフレームワークです。つまり、機能単位でコンポーネントが切り出されていますので、それぞれを独立させた状態で利用したり設計処理したりできます。

Riot.jsではHTMLやJavaScriptを組み合わせて、「再利用可能なコンポーネント」を定義するケースが一般的です。この定義された要素を「カスタム要素」「カスタムタグ」と呼び、それぞれのユーザインターフェース作成時の部品として何度も利用します。

特徴2:学習コストが低い

Riot.jsはJavaScriptフレームワークの中でも非常に軽量であることが特徴です。軽量であるということはソースコードの量が少ないということですので、それだけ短時間でフレームワークの内容を学習できます。

ただ、Riot.jsは決して機能数が少ないフレームワークではありません。「レンダリング」「HTMLパーサー」など、かゆいところに手が届く要素を含めて最初から用意されています。シンプルな進行で学習しやすくなってはいますが、機能数が少なく実務にそぐわないようなものではありません。

特徴3:動作が軽量

Riot.jsはソースコードが全体で10KBしかありません。ソースコードの総量が少ないですので、読み込みにかかる時間が短くなり、Webサイトの高速化に繋げられます。

一般的にJavaScriptフレームワークを導入すると、ソースコードが長くなり読み込みに時間がかかってしまいます。つまり、Webサイト全体が遅くなってしまうのです。しかし、Riot.jsならばそのような状況を防げますので、フレームワークを利用しながら高速なWebサイト作成が可能です。

まとめ

2022年に活用したいおすすめのJavaScriptフレームワークをご紹介しました。 ここ数年でJavaScriptのシェア上位に大きな変化はありませんので、ここでご紹介したフレームワークを中心に利用を検討すると良いでしょう。

ただ、フレームワークによって機能数が異なりますし、フレームワークのコード量によって学習コストも異なります。そのため、フレームワークに求める内容を踏まえ、どのフレームワークにするべきかをよく比較して検討するようにしてみてください。


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admin