Perlとは?需要と今後の将来性を解説

Perlとは?需要と今後の将来性を解説

Perlはプログラミング言語の中でも歴史が長いものです。プログラミングの世界で活躍するエンジニアであれば、一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。

そのような歴史の長いプログラミング言語ですが、最近はあまりPerlが利用されなくなってきています。今回はプログラミング言語の中でも、歴史の長いPerlとはどのようなものかと今後の需要や将来性についても解説します。

Perlとは


Perlと言われても、あまり理解できていない人もいるかもしれません。まずは、どのようなプログラミング言語であるのか概要と特徴をご説明します。

Perlの概要

Perlは1987年に開発されたプログラミング言語です。現在利用されているプログラミング言語の中では歴史の長いものに分類され、歴史の長さから見たり聞いたりしたことがある人が多くなっています。

Perlが公開された当時は、テキスト処理やファイル処理を中心に動作するスクリプト言語でした。しかし、そこから長い時間をかけて機能拡張が繰り返され、現在ではWeb系の開発に幅広く利用できるものとなっています。

また、PerlはCGIと呼ばれるプログラムの開発に利用されるケースが多くあります。そのため人によっては「PerlはCGIを開発するためのもの」と認識しているかもしれません。これは誤った理解で、Perlは様々なシステム開発に利用可能です。

一昔前は幅広く利用されていましたが、現在は他のプログラミング言語にシェアを奪われている状況にあります。非常に歴史の長いプログラミング言語ですが、新しいプログラミング言語で機能が充実したものには勝てないのが現状です。

しかし、Perlは歴史の長いプログラミング言語ですので、世の中にPerlで開発されたシステムはまだまだ存在します。最近は注目度合いが薄れていますが、使われなくなったプログラミング言語、というわけではありません。

Perlはプログラミング言語の中でも、独自の特徴を持っています。具体的には以下が挙げられますので、これらについてご説明します。

Perlの特徴

Perlは多くの特徴を持つプログラミング言語です。それらの中でも、注目しておいてもらいたいものをピックアップしてご説明します。

テキスト処理が得意

Perlはそもそも、テキスト処理とファイル処理に重点を置いて開発されました。その特徴は今でも引き継がれていて、プログラミング言語の中でもテキスト処理を得意としているものです。

例えば、Perlを利用すると強力な正規表現が利用できます。文字列を処理するにあたり、正規表現に対応しているかは非常に重要です。Perlは正規表現に対応しているため、文字処理において人気があります。

しかも、強力な正規表現を持つ他のプログラミング言語よりも、Perlは高速で動作します。正規表現が利用できるだけではなく、高速に処理できる点も含めて特徴です。

後方互換性が高い

最近はあまり利用されなくなりましたが、Perlは後方互換性の高いプログラミング言語です。そのためエンジンのバージョンアップをしても、古いソースコードをそのまま利用できます。

現在は多くのシステムが最新バージョンで開発されていますので、後方互換性を意識する場面は少なくなりました。基本的には、新しいバージョンに準拠したプログラムが開発されているからです。

しかし、新バージョンに対応するとはいえ、Perlの後方互換性に基づいた修正も多々見られます。今まで開発したプログラムを最大限活かせるように、Perlは後方互換性に力を入れているのです。

モジュールのアーカイブが巨大

Perlには、CPANと呼ばれる巨大なモジュールのアーカイブが存在します。エンジニアは自由にモジュールを利用できるようになっていて、この巨大なモジュールがあるために、開発の負荷を大きく下げられるようになっています。

モジュールの開発自体は、特定のエンジニアが担当しているわけではありません。世界中のエンジニアが様々なモジュールを開発し、CPANを通じて公開しています。世界中のレベルの高いモジュールを利用できますので、負荷が下がるだけではなく品質の向上にもつながります。

また、モジュールの依存関係もデータベースに登録されています。そのため、必要とするモジュールに関連するモジュールがあれば、それらについても漏れなくダウンロードできるようになっているのです。エンジニアに対する配慮がされていて、非常に使いやすい仕組みとなっています。

非常に多くのナレッジが蓄積

歴史の長いプログラミング言語ですので、多くのナレッジが蓄積されています。プログラミング言語を活用するにあたり、ナレッジの有無は重要です。そのため、多くのナレッジが蓄積されているPerlは、非常に魅力的なプログラミング言語だと言えます。

例えばインターネットで検索をすると、様々な情報が取得できます。必要とする情報の大半は検索でヒットしますので、ユーザーコミュニティなどを利用しなくとも情報収集が容易です。

また、Perlの活用に関する書籍なども非常に多く発売されています。Perlは安定版が公開されていますので、書籍を購入して学習しても、情報が完全に陳腐化している可能性は低いでしょう。様々なツールを利用して、ナレッジを取得できるのは魅力的です。

Perlでの実装例

PerlはWebアプリケーションの開発を中心に利用されます。また、それ以外にもPerlの特徴を活かした実装もありますので、具体的な事例をご紹介します。

高速なWebサイト・アプリケーション

Perlは基本的にWebサイトやアプリケーションの開発に利用されます。高速なプログラミング言語ですので、小規模から大規模まで幅広く対応可能です。

Webサイトについては、単純なものから複雑なものまで、幅広く実装できます。必要な情報を単純に表示するものはもちろん、データベースなどから情報を読み込んでWebサイトに反映させることも、もちろん可能です。Webサイトに必要な機能の多くは、Perlを中心としたプログラミング言語で開発できます。

また、Webアプリケーションも幅広く実装が可能です。有名なWebアプリケーションもPerlで実装されているケースがあり、画面に表示する部分だけではなく、複雑な処理を記述できます。

言語処理を活用したツール

PerlはWebアプリケーションではなく、ローカルで利用する場合も含めてツール開発に利用されます。特に言語処理を得意とするプログラミング言語ですので、言語処理を行うツールが多く開発されています。

例えば生物学では「ゲノム配列」と呼ばれるものがあります。多くのアルファベットでゲノムを表したもので、人間がそのまま理解したり解読したりするのは難解です。しかし、このような非常に長い文字列でもPerlの言語処理を活用すれば、共通点や類似点を見つけ出すツールの実装ができます。

PerlはWebサイトを実装するプログラミング言語、という印象が強いのは事実です。ただ、実際は言語処理を活用する実装も多々あります。

Perlの需要

Perlがどのようなプログラミング言語であるのかについてご説明しました。ある程度はどのようなプログラミング言語であるのかイメージしてもらえたでしょう。続いてはPerlの将来性についてご説明します。

新規の需要は減りつつある

概要でもご説明しましたが、Perlは新しいプログラミング言語にシェアを奪われつつあります。決してPerlに問題があるわけではありませんが、新しいプログラミング言語の方がメリットのある状況です。

そのような状況ですので、Perlの新規需要は減りつつあります。大手求人サイトなどを確認してみても、PythonやPHPなど他のWeb系言語は100件以上の案件があるにも関わらず、Perlは数十件にとどまっています。複数のサイトを確認しても同じ状況ですので、新規の需要は減りつつあると考えてよいでしょう。

新規の需要は減りつつありますが、完全になくなっているわけではありません。他のプログラミング言語よりもPerlが優れている部分がありますので、そのような部分を活かすためにPerlで開発する案件は存在している状況ではあります。

Perlで開発されたシステムの保守は続く

新規での開発案件は減っていますが、Perlで開発されたシステムは数多く存在します。そのため、これらのシステムを維持保守するための案件は、まだまだ存在すると考えられます。

確かに、トレンドはPerl以外のプログラミング言語となっています。しかし、トレンドのプログラミング言語が変化しているからといって、Perlで開発されているシステムを作り直すのは現実的ではありません。使えるシステムをわざわざリプレースすることはほとんどないのです。

特に日本はシステムリプレースするのではなく、可能な限り改修して利用を続ける傾向にあります。そのような傾向を踏まえると、Perlで開発されたシステムの維持保守案件はまだまだ続くでしょう。新規開発の需要とはなりませんが、Perlを活用して活躍できる状況ではあります。

Perlの将来性


Perlの現在の需要についてご説明しました。続いては、現在ではなく将来性についてもご説明します。

新規案件は少なく将来性には期待できない

上記でご説明したとおり新規の案件は少なくなっています。まだ案件がある状況とはなっていますが、将来性との観点では不安があり期待はできないでしょう。新規開発の案件が減ると大規模な案件が減りますので、安定した収入や高額な収入を得にくくなります。

どのタイミングでPerlの将来性が暗くなるのか、という判断は難しいところです。現在も案件は減っているものの、新規案件が全くないという状況ではありません。Perlを武器にエンジニアとして活躍するのも不可能ではない状況です。

とはいえ、この状況に甘んじていると、新規案件の減少により自分自身の将来性が暗くなってしまいます。「今は活躍できているから」と考えるのではなく、これから活躍できなくなることも考えておきましょう。

Perl以外のWeb系言語の取得がおすすめ

基本的にPerlはWeb系の開発に利用されています。そのため、将来性を考慮すると、Perl以外のWeb系言語の習得がおすすめです。

例えば、現在のWeb系開発といえば、PHPやPythonが利用されています。これらはプログラミング言語のトレンドですので、これらを取得しておくと将来性が明るくなるでしょう。事実として上記でもご説明したとおり、これらのプログラミング言語は、Perlよりも新規の案件数が多い状況です。

また、どちらのプログラミング言語を習得する場合でも、Perlの知識は活用できます。どちらもコンパイルが不要なスクリプト言語ですので、基本的な考えとしては似ている部分があります。両方を同時に習得するのは難しいため、どちらかに絞って計画的に習得していくと良いでしょう。

Perlを活かすならばプログラミング言語以外のスキルも習得

もしこれからもPerlを活かしたいならば、プログラミング言語以外のスキルも習得しておきましょう。一人で複数のスキルを習得することで、自分の市場価値を高められるようになります。

例えば、最近ではクラウドサービスの利用が多くなっています。AWSなどに環境を構築して、その環境においてPerlで開発したシステムを動作させるのです。また、Perlで開発されているシステムをAWSに移行する案件もあります。

プログラミング言語以外のスキルもあれば、このような複合的な案件に参画しやすくなります。プログラミング言語だけで活躍するのは難しいため、他のスキルも身に付けて幅広く活躍できるようにしておくと良いでしょう。

まとめ

Perlの概要と需要や今後の将来性についてご説明しました。比較的歴史の長いプログラミング言語で有名なものではありますが、近年は新しいプログラミング言語にシェアを奪われています。新規の需要が減ってきている状況ですので、その点はよく理解しておいた方が良いでしょう。

新規の需要は減っていますが、すでに開発されているシステムの維持保守は続いています。世の中にはPerlで開発されたシステムが多数ありますので、それらのシステムがある限り需要が完全になくなる可能性はないでしょう。

とはいえ、プログラミング言語としての需要は下がってきています。将来性を考えるのであれば他のプログラミング言語も習得するのがおすすめです。


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