【2022最新】PHPのフレームワークランキングTOP4!

PHPには複数のフレームワークがあり、習得するPHPフレームワークによって年収も大きく変わります。本記事では、今のトレンドを解説した上で、高い収入を得られるおすすめフレームワークをランキング形式でご紹介します。
1位:Laravel
参照:Laravel – ウェブ職人のためのPHPフレームワーク
世界的なシェアが高い
高いシェアを誇るPHPフレームワークで、日本でも世界でも幅広く利用されています。PHPのフレームワークといえばLaravelが最初に挙げられるほど有名なフレームワークです。
世界的に利用されているPHPフレームワークであることから、Webアプリケーション開発の際にはLaravelが選択されやすくなっています。このような状況がさらにLaravelのシェアを高めて、PHPフレームワークの中でも圧倒的なシェアを誇るようになりました。
もちろん、利用者数が多いだけでシェアが広がったのではなく、PHPフレームワークとして十分な機能は備えています。PHPフレームワークとしての使いやすさから火がつき、圧倒的なシェアを誇るようになったのです。
拡張モジュールが多い
Laravelは拡張に利用する「モジュール」と呼ばれる仕組みを兼ね備えています。PHPフレームワークとして基本的な機能は実装されていて、そこにエンジニアが必要な機能を追加できる仕組みです。モジュールの数は非常に多く、1,000種類以上あるといわれています。
本来、機能拡張にあたっては、エンジニアが自分で実装しなければなりません。フレームワークの仕様などを理解して、アルゴリズムを考える必要があるのです。
しかし、モジュールを利用すればこの作業は大幅に短縮できます。ある程度、プログラミングが済んだものを利用するため、実装作業がほとんどないのです。アルゴリズムの検討も必要ないことから、全体としては大幅な工数短縮につながります。
モジュールが多いことで開発の幅が広がる
上記でご説明したとおりLaravelには多くのモジュールが存在します。多くのモジュールがあることで、Laravelならば幅広いシステムの実装が可能です。小規模なシステムから大規模なシステムまで実装できますし、大規模なシステムでも実装の負担が軽減できます。
繰り返しにはなりますが、モジュールがなければ多くの部分を自分たちでコーディングしなければなりません。また、コーディングするためにはアルゴリズムが必要であり、PHP以外のスキルが求められます。
その点、Laravelでモジュールを活用すれば、PHPのスキルだけでシステムの実装が可能です。アルゴリズム的に実装が難しいようなことでも、モジュールさえ見つかれば実装できてしまいます。
2位:Symfony
参照:Symfony, High Performance PHP Framework for Web Development
定期的なバージョンアップで使いやすい
PHPフレームワークの中でも更新頻度が明確になっているもので、基本的には半年に1回のアップデートがあります。PHPフレームワークはオープンソースが多く不定期な更新が大半ですが、Symfonyはそうではありません。
定期的にアップデートすることが分かっているため、利用者はアップデートのスケジュールを立てやすくなっています。可能な限り最新のモジュールを利用したいと考えるならば、検証やアップデートのタイミングをスケジューリングできるのです。
ただ、あくまでもオープンソースであり有志が開発していることから、タイミングがずれてしまうことはあります。スケジュールが保障されているわけではない点は注意しておきましょう。
やや利用者が減少している
古くから利用されているフレームワークではありますが、やや利用者数が減少しています。PHPフレームワークのトレンドが変化しているため、昔ほどSymfonyが利用されなくなってしまったのです。
ただ、利用者の減少があるとはいえども、古くから利用されているPHPフレームワークには変わりありません。現在もSymfonyで実装されたWebアプリケーションは多数あり、他のアプリケーションと同様に利用されています。
なお、利用数が減少している背景には、Symfonyが堅牢なフレームワークであることが挙げられます。セキュリティなどに力を入れたフレームワークであるがゆえに導入のハードルが高く、小規模なシステムでは利用しにくいのです。結果、利用数の減少という状況を招いてしまいました。
学習に時間を要するため注意すべき
PHPフレームワークの中でも複雑なものであり、まとまった時間が必要です。学習コストの高いフレームワークに分類され、新しくSymfonyを習得することはハードルが高いかもしれません。特にエンジニアとして活躍しながらSymfonyも習得するのは時間的に難しいでしょう。
ただ、PHPフレームワークのスキルを習得しておくと、中長期的にそのスキルを活かせます。Symfonyも重要なPHPフレームワークであることは間違いないため、この機会に学習しておくのは悪くありません。
とはいえ、上記でも触れたとおり、利用数がやや減少しているPHPフレームワークでもあります。どの程度の時間をかけて習得するかはよく考えなければなりません。
3位:CakePHP
参照:CakePHP – Build fast, grow solid | PHPフレームワーク
歴史のあるフレームワークで安定して利用できる
2005年に公開されたPHPフレームワークで、PHPの中でも歴史が古いものです。古くに開発されたフレームワークは現在更新されていないものもありますが、CakePHPは今でも変わらず利用されています。
古くから利用されているフレームワークということもあり、知識を持ったエンジニアの数が多く安定して利用できます。エンジニアの開発経験がないPHPフレームワークは採用しにくいですが、CakePHPのように古くから幅広く利用されているフレームワークは低いハードルで採用できます。
しかも、今でも利用されているように、安定して動作するPHPフレームワークです。大きな問題が起きていないことで今でも支えられているため、信頼感の高さで選ぶならCakePHPになるでしょう。
日本での需要が高い
PHPフレームワークのトレンドは各国異なっていて、CakePHPは日本でのシェアが高いものです。海外では別のPHPフレームワークがトレンドになっているところがありますが、まだまだ現役のPHPフレームワークなのです。案件によってはCakePHPのスキルが必要だとピンポイントで記載されています。
日本で人気のフレームワークであるため、日本語のドキュメントや書籍が多数存在します。公式サイトが日本語で解説されているだけではなく、日本人が日本語で出版した書籍も発売されているのです。英語の和訳ではなく最初から日本語で書かれています。
海外のトレンドと差があるため、海外でも活躍したい人は注意が必要です。CakePHPが普及していない場合もあり、場合によっては案件の獲得に影響が出てしまいます。
プログラムの自動生成機能あり
CakePHPにはMVCモデルのWebアプリケーションを自動生成するbakeと呼ばれる機能があります。アプリケーションすべてを生成できるわけではありませんが、雛形の生成が可能であり、これを活用してウェブサイトの実装が可能です。
こちらの機能は定期的にアップデートされていて、時代に即したWebアプリケーションを生成できます。Webアプリケーションのモデルは若干ですが時代と共に変化しているため、PHPフレームワークとしてその変化を反映するようになっているのです。
特に初期のCakePHPと現在のCakePHPでは自動生成されるプログラムや実行方法が大きく異なります。今から取得する場合は問題ないですが、過去に利用していた経験があるならば知識を入れ替えるようにしましょう。
4位:CodeIgniter
軽量で使いやすい
PHPフレームワークは全体的に軽量なものが多いですが、その中でも特に軽量なものがCodeIgniterです。軽量なPHPフレームワークを探しているならば、CodeIgniterが候補に上がるでしょう。さらに軽量なフレームワークもありますが、機能と軽量さのバランス加減ではCodeIgniterが優秀です。
特に認識しておいてもらいたいのは「Webアプリケーション」に必要な機能が一通り揃っていることです。軽量なフレームワークは機能が少なく使いにくいとのイメージを持たれがちですが、CodeIgniterならばそのような状況には陥りません。
初心者でも利用できる
軽量なフレームワークであり実装されている機能が限られているため、初心者でも使いやすいものです。上記でご説明した大規模なフレームワークと比較すると、低いハードルで利用できます。基本的な機能は揃っているとはいえども、他のフレームワークと比較すれば優しいものです。
初心者でも利用しやすいフレームワークですが、複雑なシステムを実装したい場合は注意が必要です。フレームワークとしての機能が限られているため、要件によっては実装が難しいかもしれません。
とはいえ、駆け出しのPHPエンジニアが扱うには最適なものです。フレームワークを活用したWebアプリケーション開発をしたいならば、まずCodeIgniterから実践してみましょう。
スキルがあればカスタマイズしやすい
必要最低限の機能だけを提供されているPHPフレームワークであるため、それ以外は自分でカスタマイズが可能です。言い換えると、カスタマイズができる人にとっては使いやすいフレームワーク>なのです。
一般的にフレームワークは自由にカスタマイズできるものではありません。カスタマイズできるものもありますが、一定の制限下でしかカスタマイズできないのです。基本的には提供されている機能を利用しなければなりません。
しかし、CodeIgniterは非常に柔軟なカスタマイズが可能です。PHPフレームワークをベースとして、自分なりのWebアプリケーションを開発した人にもおすすめできます。
PHPフレームワークを学ぶことによるキャリア、年収への影響は?
PHPでのWebアプリケーション開発は、フレームワークを利用するケースが大半です。そのためPHPエンジニアとして活躍したいならば、PHPフレームワークを習得しておきましょう。主要なフレームワークを習得できていなければ、受注できる案件が少なくなってしまう可能性があります。
どのような案件を受注したいかにもよるものの、基本的には今回ご紹介したフレームワークを習得すべきです。世界的に利用されている人気のフレームワークであり、習得しておくと活躍できる幅が広がります。
また、需要の高いPHPフレームワークを使えれば、単価の高い案件にも参画しやすくなります。結果的に年収アップなどにもつながるため、少なくとも一つは習得しておくべきです。
まとめ
PHPの中でも重要なフレームワークをランキング形式でご紹介しました。PHPでの開発はフレームワークを利用する機会が多々あるため、できるだけPHPフレームワークを習得しておきましょう。
PHPフレームワークなしでもエンジニアとして活躍できますが、活躍の幅が狭まってしまう可能性があります。エンジニアとして活躍して高い年収を得るためにも、PHPフレームワークは必要なツールです。
なお、PHPフレームワークならばどれを習得しても良いわけではありません。PHPフレームワークにはトレンドがあるため、それを踏まえて習得することが重要です。今回ご紹介したフレームワークもどれも人気なものであるため、これらを中心に習得するようにしてください。