おすすめPHPフレームワーク比較

おすすめPHPフレームワーク比較

Webの分野で幅広く利用されているプログラミング言語がPHPです。既に学ばれている人も多いプログラミング言語のひとつでしょう。
このPHPには様々なフレームワークが存在しています。数が多すぎて逆にどれを選択すればよいのか判断できないような状況です。
PHPフレームワークにはトレンドがあります。トレンドを理解して学習しておかなければ、学習に費やした時間が無駄になってしまうリスクもあります。
以下ではPHPフレームワークの中でもトレンドを踏まえて2020年に理解しておきたいものをご紹介します。これらを身に着けておくことでPHPエンジニアとして活躍できる場が広がるはずです。

phpで利用されるフレームワークとは

最初にPHPのフレームワークについて簡単な知識を持っておきましょう。
フレームワークとはPHPの開発をするにあたり、基盤として利用されるプログラムの塊のことを指します。フレームワークを利用しなければ全てのプログラミングを最初から進めなければなりません。しかし、フレームワークを利用するとある程度プログラムが作成された状態から開発ができるようになるメリットがあります。PHPに限らず様々なプログラミング言語でフレームワークは作られています。
フレームワークは基本的に開発を短縮するために利用するものです。最近は開発のスピードが求められていますので、PHPでも多くのプロジェクトでフレームワークが利用されています。
また、フレームワークには様々な種類が存在しています。それぞれで得意とする分野などが存在しています。そのため用途に応じてフレームワークは選択しなければならないものです。

2020年におすすめしたいPHPフレームワーク

世の中には多くのフレームワークが存在しています。PHPの開発者はこの中から適切なフレームワークを選択しなければなりません。
ただ、自分でフレームワークを見極めることは難しいのも事実です。以下では2020年にオススメしたいPHPフレームワークをご紹介します。

Laravel


引用元:http://laravel.jp/

概要

2011年に公開が開始されて、現在のPHPフレームワークのなかで代表的な存在となっているものがLaravelです。今までは他のPHPフレームワークを利用していた人も、新しくLaravelを利用するようになっているぐらいです。
人気の理由は公式サイトから確認できるものであり、こちらには以下のように記載されています。
“PHPに支障はありません。楽しくコーディングし、新しい息吹を楽しんでください。”
Laravelは幅広い人が利用することを考えて作られたPHPフレームワークであると考えられます。初心者でも上級者でも支障なく利用できるPHPフレームワークです。
加えてPHPフレームワークの中でもライブラリが充実しています。これらを利用することでAWSなどの外部サービスとも連携しやすくなっています。
また、PHPフレームワークの中でもコミュニティが活発です。そのため、新機能の開発やバグの対応もスムーズであるメリットもあります。これからPHPフレームワークを学びたいと考えている人も特におすすめです。

特徴

Laravelの特徴は高速処理を意識して作られていることです。PHPフレームワークによって重用意されていることは異なっているのですが、PHPフレームワークの場合には速度重視であると考えられます。
また、誰でも書きやすいように考えられていることもあり、Laravelを利用するとPHP初心者でもソースコードが綺麗になりやすいといわれています。ソースコードが綺麗に書けるかどうかはプログラミングをするにあたり重要なスキルの一つです。読みにくいソースコードは後々バグなどの原因になりかねません。Laravelを利用することでこの点を解決しやすい特徴があります。
他にも日本語のドキュメントが整備されているPHPフレームワークでもあります。英語のドキュメントしかなければ読解に困ってしまいますがLaravelなら安心です。日本のコミュニティも栄えていますので情報の収集にも困らないことが特徴です。

CakePHP


引用元:https://cakephp.org/

概要

2005年から公開されているPHPフレームワークの中でも比較的古いものです。長らく利用されているPHPフレームワークということもあり、利用者が多いことが特徴です。世界中で利用されているPHPフレームワークの一つです。
Ruby on Railsの影響を受けて開発が進められたフレームワークですので、Webアプリケーション全般の開発がしやすいことが特徴です。またRoRと同様に高速な開発ができるように考えられています。PHPフレームワークとして決まったコーディングルールがあり、これがあることで誰が作っても同じように理解できるとうフレームワークの本質を活かしたものです。軽量であり適切なルールに基づいて開発ができるPHPフレームワークです。

特徴

日本でも最も利用されているPHPフレームワークです。そのため求人数も特に多いことが特徴です。日本でPHPフレームワークの仕事をしたいのであればCakePHPから学習を始めたいぐらいものです。
ただ、日本では最も利用されているものの世界的に見るとLaravelに立ち位置を奪われつつあることも特徴です。トレンドは転換しつつありますので、長い目で見ると気をつけなければならない部分もあります。
CakePHPではMVCが採用されていることも特徴です。プログラムの自動生成機能もありますので、うまく活用することで素早い開発も可能となります。
こちらも日本語のドキュメントが特に充実しているPHPフレームワークです。日本のコミュニティはやや衰えてきていますが、それでもまだまだ情報を収集しやすいことも特徴です。

FuelPHP


引用元:https://fuelphp.com/

概要

2011年に公開が開始された新しいPHPフレームワークです。MVCが採用されているものであり、PHPフレームワークの中でもWeb開発に適したものです。
後発のPHPフレームワークということもあり、昔から利用されているCakePHPやSymfonyなどのPHPフレームワークの影響を受けています。これらのメリットを集約してより活かせるようにしたものがFuelPHPであると考えても良いでしょう。
簡単にシステム開発ができるものですが、使い方によっては複雑かつ高度なシステム開発も可能です。幅広い難易度のWeb開発に利用できます。

特徴

速度を重要視したPHPフレームワークですので、高速かつ軽量であることが特徴です。レスポンス速度を意識するようなWeb開発にも適しています。
また、フレームワーク内に機能が充実していますのでFuelPHPだけで簡単にシステム開発ができます。フレームワークに少し手を加えるだけでPHPのWebアプリケーションが完成します。PHPフレームワーク初心者でも気軽に試せることも特徴です。
ただ、初心者が利用しすぎるとバグを生み出す可能性も潜んでいます。簡単な利用であればそのようなことはありませんが、コアな使い方をするには学習コストが必要です。

Symfony


引用元:https://symfony.com/

概要

2005年に公開が開始された老舗のPHPフレームワークです。古くから利用されていることでノウハウなどが蓄積されています。
PHPフレームワークの中でも企業などで利用することを想定していて、テストやデバッグなどの機能が充実しています。PHPフレームワークの中だけで品質を保てるように考えられたものです。
今でも定期的な更新がされていてバグなどは修正が続けられています。また、新機能も追加されていますので老舗だからといって心配する必要はありません。

特徴

企業などPHPフレームワークを利用して開発したものの品質が問われるものに向いています。昔はMITライセンスで提供されているPHPフレームワークを企業で利用するイメージは少ないものでした。しかし、Symfonyが生まれることで企業でも幅広くMITライセンスのものが利用されるようになっています。
PHPフレームワークの中でも企業などで利用することが想定されていますので、比較的開発者が少ないことも特徴です。人気のPHPフレームワークは開発者数も多いのですが、Symfonyでは開発者数も求人数も少なくなっています。
ただ、Symfonyで開発されているシステムは多数あります。そのため、これらの維持保守のために一定数の開発者が求められ続けていることも特徴です。

トレンドのPHPフレームワークを利用するメリットとデメリット

トレンドのPHPフレームワークを利用することでどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。これは利用する前に適切に理解しておかなければならない内容です。以下で具体的なメリットとデメリットについてご説明します。

メリット

PHPフレームワークを利用するメリットは以下の通りです。

開発期間の短縮が見込める

フレームワークを利用することでPHPの開発期間の短縮が見込めるメリットがあります。
本来は一から開発しなければならないプログラムも、フレームワークを利用すれば途中からの開発が可能です。既に基本となる部分は作られていますので、これを活用した開発が可能となるのです。そのため一から開発する時と比較すると開発の量が少なくなり、結果として開発期間の短縮が見込めます。プログラミングをする時間が短くなることで開発期間が全体的に短くなります。
また、ご紹介してるようなフレームワークはPHPの中でも有名なものです。開発者が幅広く知識を持っている可能性の高いフレームワークとも言い換えられます。つまり利用するにあたり導入のハードルが低いというメリットもあります。
いくらフレームワークを利用したとしても前提知識がなければ開発期間の短縮には繋がりません。とにかくフレームワークを利用してPHPを開発すれば良いとは限らないのです。しかし有名なものであれば、しっかりと開発期間の短縮につながると考えられます。

バグの減少が見込める

一般的にフレームワークは多くの人によって開発されているものです。PHPのフレームワークも多くのエンジニアによって開発されています。
幅広い人が開発に参加してることによって、既存のバグは見つかりやすく解決されていることが大半です。一から開発をしてバグを洗い出すようなことをしなくても、既にバグが解決されたソースコードが利用できます。バグがほとんど含まれていないプログラムであるということがメリットです。
また、そのようなプログラムを中心に開発をすると、開発したプログラムもバグが少ないと見込まれるメリットがあります。それだけテストの工数や手戻りの工数も削減できますので、バグの減少は多くのメリットを生み出します。

デメリット

PHPフレームワークを利用するデメリットは以下の通りです。

フレームワークの学習時間が必要

フレームワークは利用するまでに学習の時間が必要となるデメリットがあります。
すでにPHPフレームワークを利用している人でも、新しいものを利用するとなると学習をしなければなりません。同じプログラミング言語を利用していれば似たようなフレームワークが作られているのも事実でもありますが、関数の名称など改めて覚えなければならないこともあります。また、フレームワークごとにコーディングルールなどが定められていることもあります。新しくPHPフレームワークを利用するのであれば、これらについて学ぶ時間を用意しなければなりません。
どんなにPHPの開発に長けている人であっても、事前の勉強なしにPHPフレームワークを使いこなすことは不可能です。人によって時間の差はありますが、必ず勉強してからしか利用できないことがデメリットです。
すでに同じPHPフレームワークを利用している人であればスムーズな開発が可能でありメリットです。しかし、今までに利用したことのないPHPフレームワークで開発をしてもらうのであれば、学習の時間が必要となることはデメリットです。

フレームワークにも脆弱性が含まれる可能性がある

PHPフレームワークを利用しても脆弱性が含まれている可能性がある点はデメリットです。
フレームワークを利用すれば安全なシステムが作れると考えている人は多数います。これは基本的には正しい理解であり、最初からプログラミングするよりもフレームワークを利用した方が脆弱性は少なくなります。
ただ、フレームワークも完璧なものではありません。PHPにもまだ脆弱性が残っている部分はありますので、この点をつかれてフレームワークにも脆弱性が残っている可能性があります。有名なフレームワークを利用していれば必ず安全なシステムが開発できるとは限らないのです。
脆弱性をなくすためにフレームワークの利用を検討する人もいます。基本的にこの考え方は誤ったものではありません。しかし、世の中には完璧なPHPフレームワークは存在しませんので、場合によっては脆弱性が含まれている可能性があります。

フレームワークの利用でPHPの開発はよりスムーズに

PHPフレームワークを利用することで開発はよりスムーズに進みます。ただ、利用するフレームワークを間違ってしまっては逆に開発の妨げとなってしまう可能性があります。
そのような事態を起こさないためには、ここでご紹介した2020年におすすめのPHPフレームワークを利用するべきです。これらはトレンドに沿ったPHPフレームワークであり、これからも幅広く利用されると考えられるものです。どのフレームワークを利用すれば良いのか迷っているくらいであれば、ここでご紹介したフレームワークから選択するべきです。
同じPHPで開発されたフレームワークでも得意とするシステムと得意としないシステムがあります。どのようなことを重要視して開発するのかを踏まえ、ご紹介したフレームワークの中から適切なものを選択してください。


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admin