【2022最新】PHPでできること6選!学習してキャリアアップ!

【2022最新】PHPでできること6選!学習してキャリアアップ!

PHPは、特にWeb系の分野で利用される、歴史の長いプログラミング言語です。まだまだ現役として多用されており、PHPを学習することで年収アップも見込めます。本記事では、PHPでできることと、できないこと、年収への影響について解説します。

PHPとは?

最初にPHPとはどのようなプログラミング言語であるのかご説明します。

PHPの概要

PHPは1995年ごろから利用されるようになった、Webアプリケーションの開発を得意とするプログラミング言語です。数多くあるプログラミング言語の中でも安定した人気があり、実際にPHPで実装されたシステムも多数見受けられます。

Webアプリケーションの実装に利用されるプログラミング言語ということもあり、PHPはHTMLの出力が可能です。プログラムの中で「どのようなHTMLを出力するか」を制御する仕組みがあるため、これを利用して動的なWebサイトを構築できます。そして、そこから進化して複雑な機能を持つWebアプリケーションの開発もできるようになりました

なお、PHPはサーバ上で動作するプログラミング言語であるため、WebアプリケーションやWebサイトにアクセスする利用者が「どのようなプログラムが動いているか」を把握することはできません。あくまでもHTMLだけがレスポンスとして返されて、その内容をブラウザが表示するだけです。

PHPは時代遅れ?

PHPのような古いプログラミング言語は「時代遅れではないか」と主張する人が見受けられます。確かにプログラミング言語としては歴史のあるものですが、現在でも現役のプログラミング言語です。PHPでできることは多数あり、PHPで実装されているシステムも多数存在しています。

また、PHPで開発されているオープンソースプロジェクトも数多く見受けられる状況です。特にWordPressやEC-CUBEなどはPHPで開発されているオープンソースの代表格といえます。日本で多用されているオープンソースにもPHPで開発されているものがあるのです。

ただ、Web系のプログラミング言語としてPythonの存在感が増していることは否定できません。とはいえ、まだまだ立場を奪われるような状況ではないため、どちらも適した分野で活用されていると考えておきましょう。

PHPでできること6選


続いては具体的にPHPではどのようなことができるのかについてご説明します。

ECサイトの構築

PHPで実装するものの代表例としてはECサイトが挙げられます。PHP以外で実装されているECサイトも存在しますが、ECサイトに求められる機能を実装するためには、Web系プログラミング言語のPHPが適しているのです。

例えば、PHPはデータベースとの連携が簡単にできるプログラミング言語です。ECサイトでは会員情報や商品情報の管理が必要となりデータベースが必須であるため、連携しやすいPHPは実装に適しています。

また、ECサイトではデータベースに登録されている情報を利用して、画面上に多くの情報を出力しなければなりません。画面出力はPHPとCSSの組み合わせによって簡単に実現できるため、そのような観点でもECサイトの構築に適しています。

SNSサイトの構築

ユーザが相互に交流するSNSサイトの構築にもPHPが利用できます。実際、オープンソースの中にはPHPで実装されているSNSがあるほどで、PHPで実装できるシステムの代表例のような存在です。

SNSの実装にPHPが適している理由も、ECサイトと同様にデータベースとの連携を得意としているからです。SNSは大量の情報を管理する必要があり、データベースとの連携は避けられません。その点で、データベースとの連携が得意なPHPならば簡単に実装できます。

また、PHPは比較的軽量なプログラミング言語であるため、SNSのように利用頻度が多いシステムの実装に適しています。動作が重いとSNSとしての役割を果たせませんが、PHPならば責務を果たしやすくなるのです。

ブログやCMSの開発

上記と似た部分がありますが、ブログやCMSなどの実装にもPHPが利用されています。近年は「ブログ=古いもの」と思われることがありますが、ブログをCMSに見立てた実装が多用されている時代です。決して、時代遅れの考え方ではありません。

例えば、オープンソースで開発されているWordPressはPHPで開発されたものです。初期から今まで変わらずPHPで開発されていて、今後もその傾向が変化することはないでしょう。WordPressがあるため、PHPでブログやCMSを簡単に実装できるといっても過言ではありません。

ブログやCMSの実装ができる理由は、PHPにはHTMLを生成する仕組みがあるからです。これらのサービスはHTMLを静的に表示するだけではなく、動的に表示しなければなりません。そのような要件をPHPならば満たせるため、ブログやCMSの開発に適しています

問い合わせフォームの実装

今や多くのWebサイトに設けられている機能がお問い合わせフォームです。コーポレートサイトやECサイト、個人で経営しているお店のサイトなど、Webサイトの種類を問わず必要とされている機能がPHPで実装できます。

お問い合わせフォームは非常に重要な役割がありますが、実はPHPを利用すると簡単に実現可能です。むしろ、PHPを学んでいる初期の過程で問い合わせフォームなど各種フォームを学ぶほどです。PHPが理解できていれば実装できるレベルといえます。

ただ、お問い合わせフォームを実装するにあたっては、JavaScriptなどほかのプログラミング言語を組み合わせる場合があります。PHPでできることですが、「PHPだけで実装できること」とは言い切れない点は考慮に入れておきましょう

社内システムの開発

各種社内システムの開発にPHPが利用されています。社内システムにはいくつものパターンがありますが、それらの中でもWebブラウザを利用して表示したり実行したりするタイプの社内システムです。

例えば、勤怠管理システムをWebアプリケーションとして実装できます。PHPでデータベースとの連携はもちろん、勤怠に関わる情報を入力するための画面表示などを実装するのです。画面に入力された情報を取得することもPHPならば難しくないため、このようなシステムの実装ができます。

また、会計系のシステムもWebアプリケーションとして実装可能です。上記で触れたとおりデータベースとの連携や入力値の取得を得意としているため、簡単に実装できてしまいます。加えて、PHPは複雑な数値計算にも対応できるため、会計システムのような計算力が問われるシステムの実装ができるのです。

コンテンツ管理システムの実装

画像やイラスト、業務で利用するファイル類などのコンテンツ管理システムをPHPで実装できます。これまでご紹介してきた内容は「データベースに格納された文字情報」を利用するものでしたが、コンテンツファイルの操作も可能です。

例えば、PHPを利用すると画像やイラストをWeb上で管理できるようになります。データベースだけではなく、サーバ上のファイルなども操作できるため、アップロードされたファイルを適切に管理できるのです。データベースに格納しない情報も操作できる点はPHPのメリットです。

また、データベースとの連携ができることで、「どこにコンテンツを保存したか」という情報を管理できるようになります。このサーバ上の操作とデータベースの操作を組み合わせることで、コンテンツ間にシステムが実装可能です。

PHPでできないこと、不得意なこと


PHPは多くの場面で利用できるプログラミング言語ではありますが、実装できないことや苦手なこともあるためこれらについてご説明します。

Webサイトのデザイン実装

PHPはWebサイトの開発に利用されるプログラミング言語であるため、「Webサイトのすべてを実現できる」と思われている場合があります。しかし、PHPではWebサイトのデザインまでは実装できません

確かに、PHPはHTMLの出力ができるプログラミング言語であるため、Webサイトに必要な情報をWebブラウザに送信可能です。HTMLはWebサイトの骨格を示す重要な情報であり、これがなければWebサイトは表示できません。

ただ、このHTMLはあくまでも「骨格」を表現したもので、その骨格をどのようなデザインで表示するかまでは制御が不可能です。この部分の制御にはPHPではなくCSSと呼ばれる言語が利用されます。これらを混在している人が見受けられますが、厳密には異なった仕組みなのです。

PHP自体にはデザインを制御する機能がないため、Webサイトのデザイン実装はPHPではできないことです。CSSやJavaScriptなどをPHPに組み合わせる必要があります

スマホアプリの開発

最近はスマホアプリを開発する企業などが増えていますが、PHPではスマホアプリの開発はほぼできません。これはPHPがスマホ上で動作するプログラミング言語ではないからです。あくまでもサーバサイド言語であるため、サーバ上にプログラムを配置して実行します。

そもそも、スマホアプリはどのような言語でも実装できるものではありません。スマホアプリの実装に利用できるプログラミング言語は限られています。その中にPHPは含まれていないため、その点を抑えておけばよいだけです。

ただ、スマホアプリの実装にPHPが絶対に利用されないかと問われると、そうとは言い切れません。あくまでもフロントエンドのアプリ開発には利用されないだけで、バックエンドのサーバ内でPHPのプログラムが実行される可能性はあります。ただ、一般的にこのことをスマホアプリ開発とは呼ばないため、スマホアプリの開発には適さないと理解しておきましょう。

人工知能・機械学習

近年のトレンドとして、人工知能や機械学習があります。大手企業が利用しているだけではなく、個人でも音声認識や画像認識など幅広い場面でこれらが利用できるようになりました。

トレンドの技術であるため「PHPで実装できるか」との疑問を持つ人もいますが、PHPは人工知能の実装に適したプログラミング言語ではありません。数値計算は高速ではあるものの、極端な速さではないため、人工知能や機械学習の実装には不向きなのです。

また、PHPは人工知能や機械学習の実装に利用されるライブラリの数が限られています。プログラミング言語として人工知能や機械学習に適していないため、ライブラリを開発する人がいないからです。プログラミング言語の特性とライブラリなどの環境を踏まえると、人工知能や機械学習にはおすすめできません。

PHPを学習するとキャリア、年収は上がる?

ご説明したとおりPHPはWeb系のプログラミング言語として幅広い場面で利用できます。近年はシステムのクラウド化が進み、Webアプリケーションとして実装されることも増えたため、今以上に需要が高まるプログラミング言語と考えて良いでしょう。

その点を踏まえると、PHPを習得しておくことでキャリアアップや年収アップのチャンスが増えると考えられます需要の高まりによって案件数が多くなれば、単価の高い案件が見つかりやすくなるからです。また、マネジメントなどプラスαのスキルもあれば、より難易度の高い案件に参画でき、キャリアアップも期待できます。

まとめ

PHPで実装できることと実装が不可能なことや難しいことについてご説明しました。PHPはWeb系のプログラミング言語であるため、基本的にはWebサイトやWebアプリケーションの開発に利用します。それ以外の分野でも活躍するほど万能なプログラミング言語ではありません。

ただ、Web系のプログラミング言語としては歴史が長く、現在でも現役のプログラミング言語です。昔から存在することで「時代遅れではないか」と思われることがありますが、まだまだ第一線で活躍しています。

なお、Web系の開発から離れるとPHPにはできないことも多くあります。万能なプログラミング言語ではなく、Web系の開発に適したプログラミング言語なので、適切な場面で利用することを心がけましょう。

SHAREこの記事をシェアする

admin