Pythonは将来性ナンバーワン?特徴・他言語との違いを解説

Pythonは将来性ナンバーワン?特徴・他言語との違いを解説

最近はプログラミング言語の中でもPythonが幅広く利用されています。エンジニアに人気のプログラミング言語ランキングでは、上位3位以内に位置していることが多く、客観的に見ても人気の高いプログラミング言語だといえます。
ただ、まだPythonがどのようなプログラミング言語であるのか把握できていない人もいるでしょう。また、「Pythonを勉強しても将来性があるのか」と心配になってしまう人もいるはずです。以下では、Pythonの特徴や需要を踏まえ、将来性と他の有名プログラミング言語との比較までご説明します。

Pythonとはどのようなプログラミング言語か

Pythonとはどのようなプログラミング言語なのでしょうか。まずは、プログラミング言語としての特徴を把握していきましょう。

オープンソースで簡潔に記述が可能

Pythonはオープンソースで開発されているプログラミング言語です。オープンソースで開発されていますので、誰でも無料で自由に利用できます。プログラミング言語によってはライセンスの取得が必要となる場合もありますが、Pythonはそのような手間がありません。
プログラミング言語の中でもWeb開発に利用されることが多く、同じくプログラミング言語のPHPと比較されることが多々あります。こちらと比較した場合、Pythonは簡潔に記述できることが特徴です。PHPが複雑なプログラミング言語というわけではなく、単純に簡潔に記述できるように考慮されているのです。Pythonを利用するからこそのメリットであると考えてよいでしょう。
簡潔に記述できるプログラミング言語が必ずしも良いとは限りません。ただ、Pythonは簡潔に記述できることが評価されているプログラミング言語です。

専門分野のライブラリが多数存在

Pythonには専門分野のライブラリが多数存在しています。ライブラリとはすでに開発されているプログラムの集まりのことです。専門分野など複雑な開発が必要なものは、その都度開発していては時間がかかります。そのため、ライブラリとして提供されているのです。
どの程度のライブラリが公開されているのかは、利用するプログラミング言語によって異なります。あまりライブラリが公開されていない場合もありますし、多数のライブラリが公開されている場合もあります。Pythonは後者に該当するプログラミング言語であり、様々なライブラリが用意されているのです。
具体的に公開されているライブラリをご紹介すると、「擬似乱数生成」「数学関数」「データ解析」「インタプリタ」「日付計算」「機械学習」などがあります。多くの人が利用するものもあれば、特定の人だけが利用するものもあります。幅広いジャンルについて、標準でライブラリが用意されているのです。
また、標準で用意されているライブラリではなく、自分で好きなライブラリを追加できます。専門分野については有志がライブラリを開発してくれていますので、それらを取り込み利用することも可能です。

現在のPythonの用途や需要


現在Pythonはどのようなプログラムの開発に利用されているのかイメージできない人もいるでしょう。また、どの程度の需要があるのか把握できていない人もいるはずです。以下では、現在のPythonの需要や用途について簡単にまとめます。

Pythonの用途

Pythonの用途は様々です。「Webアプリケーションの開発にだけ利用する」と考えられていることが多々ありますが、実はそれ以外のアプリケーションも開発できます。例えば以下のアプリケーションを開発できます。

  • Webサイト・アプリケーション
  • AI開発
  • データサイエンス
  • 画像処理
  • 操作自動化ツール

Webサイトやアプリケーションの開発はもちろんのこと、Pythonの人気を後押しするAI開発やデータサイエンスにも利用できます。これらは用途のイメージとして持っている人も多いでしょう。それに加えて、Pythonでは画像処理やOfficeソフトの自動化ツールなども実装できます。皆さんが考えるよりも幅広い用途でPythonは利用可能なのです。

Pythonの需要

上記のとおりPythonでは様々なものが開発できます。開発の対象となるものが多いことから、プログラミング言語として需要が高まっています。特にAI開発やデータサイエンスの現場では、Pythonが選択されるケースが多々あります。
この需要を裏付けるかのように、Pythonを扱えるプログラマーの単価は高い水準にあります。例えば2020年10月現在で、Webアプリケーションを開発するPHPのプログラマーとPythonのプログラマーの年収をとある求人サイトで比較すると以下のとおりです。

  • PHPプログラマー:350万円~670万円
  • Pythonプログラマー:340万円~800万円

年収の下限は未経験などスキルが不足している人を対象としている求人です。プログラマーの平均年収400万円程を下回っていますので、スキルが影響していると考えるのが妥当です。
また、Webアプリケーションではなく、AI開発やデータサイエンス分野に対応できるプログラマーの年収を同様に比較すると以下のとおりです。

  • PHPプログラマー:550万円~780万円
  • Pythonプログラマー:670万円~1,200万円

その差は歴然であり、PythonプログラマーでAIやデータサイエンスの開発ができる人の年収が圧倒的に高い状態です。そもそもPHPではこれらの開発が少ないため、年収があまり高まらないのです。逆にPythonではこれらの開発が多く、プログラマーの取り合いとなり年収が高まり続けている状況です。
どちらの場合でもPythonのプログラマーはPHPのプログラマーよりも年収が高い状況です。それだけ需要の高いプログラマーであり、プログラミング言語としても需要が高いことを意味しています。

Pythonの将来性はまだまだ明るい

Pythonはまだまだ将来性の明るいプログラミング言語です。その理由について以下ではご説明をします。

理由1:AIやデータサイエンスに強い

Pythonは人工知能の開発などにも利用されているプログラミング言語です。最近ではAIの開発やそれに伴う機械学習、深層学習などのコーディングにPythonが利用されています。つまり、IT業界の中でも人気の高い分野に対応できるプログラミング言語と言えるため、将来性が明るいと考えられます。
もちろん、他のプログラミング言語でもAIの開発やデータサイエンスの開発はできます。しかし、Pythonほどは利便性が高くない状態です。Pythonはこれらのために開発された専門のプログラミング言語ではありません。しかし、それでも開発しやすい環境が整っているため優位性があるのです。
AIは現在多くの企業で導入が検討されているものです。需要はこれからさらに高まると考えて良いでしょう。AIを利用するのが当たり前の時代が来る可能性があります。そのように考えると、AIなどの開発に利用できるPythonの需要はこれからも高まり続けると考えられます。つまり、AIの広がりに伴ってPythonの将来性はさらに明るくなるはずなのです。

理由2:Pythonを利用したシステムの開発が増えている

実際にPythonで開発されているシステムが増えています。新しいアプリケーションもPythonで開発されていますので、トレンドのプログラミング言語と言える状況です。そのため、この流れに沿ってこれからも需要が高まると考えられます。
Pythonで開発されているシステムのイメージができないかもしれません。公開されている情報によると、以下のシステムはPythonを利用して開発されています。

  • YouTube
  • Blender
  • Dropbox

皆さんも耳にしたことがあるはずの、有名システムがPythonで開発されています。特にYouTubeの開発にPythonが利用されている事実は、「トレンドのプログラミング言語である」との意見を裏付けできるものです。
これらはあくまでも一例ですが、多くのシステムでPythonが採用されるようになっています。そのような状況ですので、これからの将来性が明るいと考えて良いでしょう。

理由3:開発できるシステムの種類が多い

上記でご説明したとおり、PythonはWebアプリケーションだけではなく画像解析などにも利用できます。つまり、1つのプログラミング言語を学んでおけば、多くのシステムを開発できるのです。
プログラミング言語によっては、特定の分野の開発だけを得意としている場合があります。そのようなプログラミング言語だと、トレンドの変化によってあまり利用されなくなる可能性があります。他のプログラミング言語などに取って代わられる可能性があるのです。
しかし、Pythonであればそのようなことはありません。Webアプリケーションはもちろんのこと、AIやデータサイエンスなどまったく違う分野のプログラミングにも利用できます。この幅広さが将来長く利用される可能性を高めています。

PythonをJavaやRubyなど多言語と比較


Python以外にもプログラミング言語は多数公開されています。それらの中には有名なものとそうではないものがありますが、有名なものには「Java」「Ruby」などが挙げられます。以下ではこれらのプログラミング言語とPythonにはどのような違いがあるのかについてご説明をします。

Rubyとの比較

Rubyはプログラミング言語の中でも日本で開発されたものです。プログラミング言語の中では数少ないものであり、現在では世界中で利用されているプログラミング言語のひとつです。
プログラミング言語の特徴としては、PythonやPHPと同じスクリプト言語です。そのため、比較的簡単に記述ができる仕組みであり、基本的なプログラミングルールは似たものとなっています。開発の対象はWebアプリケーションが多く、こちらもPythonやPHPと似たものです。
Webアプリケーションを開発するとの観点ではどちらも似たものです。ただ、Rubyは機械学習などのAIを開発するとの観点では弱いと言われています。データサイエンスなども、Pythonほどの適正はないと考えられているのです。この部分でRubyとPythonは大きく異なると考えられます。
ただ、決してRubyがプログラミング言語として悪いわけではありません。こちらもプログラミング言語として幅広く活用されているものです。しかし、Pythonとは異なり、AIやデータサイエンスに関わるライブラリが充実していません。不足しているものは自分で開発しなければなりませんので、これらの開発に積極的には利用されないのです。

Javaとの比較

Javaは世界中で幅広く利用されているプログラミング言語です。大規模なシステム開発はもちろんのこと、Webサービスの開発や組込みシステムの開発にも利用されています。世界中で開発されているソフトウェアの3割から4割はJavaだと言われているほどです。
また、JavaはPythonとは異なりコンパイル言語です。そのため、スクリプト言語よりも複雑な知識が必要です。コンパイルしてみなければ動作確認ができませんので、手間がかかり学習のハードルを高めています。ただ、これは初心者が学習する場合であり、ある程度のプログラミングスキルが身に付いている場合は、そこまで意識しなくても良いでしょう。学習環境とコストに若干の違いがあると理解していれば問題ありません。
プログラムの用途を比較してみると、JavaとPythonで違いがあります。Javaは比較的大規模なシステム開発に利用されていて、業務的な利用が中心です。組み込みソフトなど小規模なソフトウェアの開発にも利用されますが、こちらも業務的な利用には変わりありません。開発にある程度のコストが必要ですので、ソフトウェアの活用を見込める業務利用が多くなるのです。
また、JavaはPythonが得意とするAIやデータサイエンス分野に強いプログラミング言語ではありません。Javaには多くのライブラリがありこれらの開発もできますが、動作がやや重く負荷のかかる処理では優位性が欠けてしまいます。開発できないわけではありませんが、Javaは積極的には選ばれません。

まとめ

Pythonは現在非常に人気のプログラミング言語です。日本ではまだまだ発展途上の側面がありますが、世界的に見れば広く利用されているものです。JavaやPHPなど、すでに活用されているプログラミング言語に負けない勢いを持っています。
これからPythonの需要はさらに高まると考えられます。求人も多く出ていますので、スキルを身につけていれば活躍できるチャンスとなっています。これからさらなる発展が期待でき、将来性ナンバーワンのプログラミング言語と言えるでしょう。


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