【2022最新】Swift資格の種類、難易度、出題範囲

【2022最新】Swift資格の種類、難易度、出題範囲

Swiftのエンジニアとして活躍するならば資格の取得がおすすめです。特にApple社が認定している資格があるため、スキルを証明するためにこちらを取得しましょう。出題範囲や難易度、資格の取得に向けた勉強方法について解説します。

Apple社の製品に搭載するシステムをプログラミングするためにはSwiftと呼ばれるプログラミング言語が利用されます。現在は多くの場面で利用されるようになっているプログラミング言語であるため、ご存知の方は多いでしょう。

主要なプログラミング言語として知られていますが、これに関連するSwift資格は知られていません。今回はSwiftのエンジニアに取得してもらいたい、Swift資格の種類や難易度、出題範囲についてご説明します。

Swiftの概要

SwiftはiOSやMacOSなどApple製品で稼働するアプリケーションを開発するために、Apple社が開発・提供しているプログラミング言語です。2014年に発表されたプログラミング言語であるため、比較的新しいプログラミング言語であることが特徴です。

新しいプログラミング言語であることから「モダンアーキテクチャ」が採用されています。具体的には、変数の初期化やメモリのアクセス管理などが実装されているのです。CやJavaでは自分で初期化やメモリ管理をしなければなりませんが、Swiftでは基本機能として処理してくれます

今までシステム開発の難易度を上げていた部分はSwiftの基本機能でカバー可能です。そのため、他のプログラミング言語と比較すると学習や利用のハードルは低いでしょう。Apple製品を取り扱うならば、是非とも習得してもらいたいプログラミング言語です。

なお、SwiftはObjective-Cとの互換性があります。過去にこちらのプログラミング言語を利用していたならば、Swiftが未経験でもスムーズに理解できる内容です。

Swift資格取得のメリット


Swift資格を取得するメリットをご説明します。

網羅的な知識が習得できる

資格合格を目指すためには勉強が必要です。もしくは、勉強しなくても合格できるだけの実務経験を積まなければなりません。何かしらの方法で出題範囲の知識を習得することで、試験に合格できるようになるのです。

このような試験に合格するための学習は「網羅的な学習」であることが大半です。資格を取得するためには幅広い知識を身につけておかなければならず、必然的に網羅的な勉強になってしまいます。学習量が増えやすいですが、Swiftの開発に必要なスキルを習得できます

なお、書籍などを利用して自分で学習する場合は、実際にプログラミングしてみることが重要です。読むだけでは理解できない部分があるため、手を動かしてプログラミングしながら習得するようにしましょう。

Swiftのスキルを証明できる

資格を取得しておくことによって、客観的にスキルの証明が可能です。エンジニアにはスキルが求められますが「Swiftのスキルがある」と主張しても理解してもらうことできません。何かしらの証拠がなければ、簡単には納得できないものです。

しかし、該当する資格を取得しておけば、それだけでスキルの証明ができるようになります。日本は資格の取得を重要視しているため、資格を保有しているだけである程度のスキルがあると判断されるのです。有名な資格であればなおさらスキルの証明ができます。

ただ、スキルの証明ができるメリットはありますが、実務経験が求められる場合もあります。資格での証明と実務での証明の両方を意識しておきましょう

収入アップにつながる

Swiftの資格を保有しておくことで収入アップにつながる可能性があります。

まず、会社員の場合は資格保有者に対して資格手当が出るかもしれません。Apple製品のソフトフェア開発に力を入れている会社であれば、Swiftの資格で手当がもらえる可能性があるでしょう。これによって収入アップが期待できます。

また、フリーランスの場合は資格を保有しておくことでスキルの証明ができます。上記に繋がる部分ではありますが、客観的にスキルを証明できることによって評価が高まり、単価がアップして収入アップにつながるのです。

Swift資格の種類

参照:App Development with Swift 公式サイト

Swiftのスキルを証明できる資格は「App Development with Swift」です。エンジニアとしてのスキルを証明できる資格はいくつもありますが、Swiftのスキルを証明したいならばこれを取得するしかありません

App Development with Swiftの大きな特徴は株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営しているものの、Apple社が認定している点です。民間企業が運営している資格は、公式の認定を得ていないため信頼度に欠けてしまうものがあります。しかし、App Development with SwiftならばApple社の認定があるためそのような心配が生じません。

詳しくは後ほど説明しますが、App Development with Swiftを取得しておくことによってSwiftの基本的なスキルを証明できます。これからSwiftのスキルを客観的に証明したい、何かしら資格を取得しておきたいと考えるならば、App Development with Swiftの取得を目指しましょう

なお、こちらの資格を取得する際のポイントとして「英語の試験しか用意されていない」という点が挙げられます。日本語での実施は未定となっているため、現時点では英語の試験を受けるしかありません。Swiftのスキルを有していても、英語が理解できないと問われていることが分からず、合格できない可能性があります

難易度

App Development with Swiftは合格率が公開されている資格ではなく、この数値から合格難易度を推測することができません。ただ、出題されている内容を踏まえると、極端に難しい資格ではないと推測されます

出題内容の詳細については後ほどご説明しますが、Swiftの基本知識とアプリケーション開発の知識のみが問われます。開発の現場で必要とされるような応用的な知識やトラブル対応は問われず、王道の知識のみが問われると考えましょう。その点を考慮すると、事前に学習しておけば特段難しい内容はないと考えられます。

ただ、Swiftの代表的な資格であるため、Swiftの知識が網羅的に出題されます。基本的な問題とはいえども偏った学習では合格できないため、甘く考えず十分に学習してから臨みましょう

出題範囲

出題範囲は大きく分けて「App Development with Swift Certified User」「App Development with Swift Associate」の2つに分類できるため、それぞれについて以下ではご説明します。

App Development with Swift Certified User

Swiftの開発に必要な基本知識を証明する科目で、Swiftのエンジニアが最低限、把握しておきたい知識について問われます。例えば「Xcode Developer Tools」「Swiftはどのようなプログラミング言語か」「iOS UIKitとはなにか」などです。

Xcodeについて具体的なツールの概要から使い方まで幅広く問われます。実際に開発した経験があれば特に問題がない内容だとは思われますが、出題範囲を踏まえて確認するようにしておきましょう。

また、プログラミング言語については詳細ではなく概要が問われます。プログラミング言語の詳細は後述する試験の中で問われる仕組みとなっているため、その違いについては把握しておくべきです。「どのような考え方のプログラミング言語か」という部分が中心だと考えると良いでしょう。

他にも、iOS UIKitを利用したアプリケーション開発の基本概念についても問われます。決まった考え方に沿ってアプリケーションを開発することが求められているため、概念も理解しておきましょう。「アプリケーション開発のベストプラクティス」は意外と見落としがちであるため、正しい知識を習得しなければなりません。

App Development with Swift Associate

Swiftを利用してアプリケーションを開発するにあたって具体的に理解しておくべきことが問われます。例えば「アプリケーションデザインのセオリー」「プロジェクトの進め方」「インターフェース(デバイス)」「プログラミング言語の文法」「デバッグ」などです。

セオリーやプロジェクトの進め方はSwiftの開発に限ったものではなく、一般的な知識を含めて問われます。Swiftの開発を経験していなくとも、アプリケーション開発を経験していれば対応できるでしょう。ただ、部分的にApple社が提唱している考え方があるため、この点は押さえておくべきです。

インターフェースは利用するデバイスについて問われます。Swiftは「iPhoneアプリの開発に利用される」と思われがちですが、実際にはiPadやその他Apple社の製品でも利用される言語です。そのため、デバイスについて網羅的に理解することが求められます

なお、プログラミング言語の文法とデバッグは、その名のとおりプログラミングとデバッグの進め方に関する問題です。「具体的にどのようにプログラミングしてデバッグするか」が問われるため、実際にプログラミングを練習しておき、問題が解けるように対策しておきましょう。

勉強方法


Swift資格を勉強する際には以下の方法がおすすめです。実際に現場でSwiftを利用する機会があるかどうかに応じて方法を選択するようにしてください。

書籍

書籍でSwiftの基本的な知識を習得し、App Development with Swiftの試験に望む方法があります。主要なプログラミング言語であり書籍も多数発売されていることから、自分に適したもので学習が可能です。

書籍はSwift全般を解説しているものとApp Development with Swiftを解説しているものがあります。試験の合格にはSwiftの幅広いスキルが必要となるため、全般を解説している書籍がおすすめです。試験に出題されない内容が含まれる場合がありますが、習得しておいて損はありません。

なお、試験を前提とした書籍にはApple社が提供する電子書籍が以下のとおり存在します。

  • App Development with Swift Certified User
  • App Development with Swift Associate
  • App Development with Swift Associate(Xcode 12版/日本語)

非常に内容量の多い書籍かつ英語を中心とした書籍ではありますが、Swiftについて完璧に理解したいと考えているならば導入してもよいでしょう。すべてを学習するには相当な時間を必要とするため、資格の取得だけを目指すならば、急いで読むべきものではありません。

学習サイト

プログラミングを学習できるWebサイトを利用して、Swiftの知識を習得すれば試験合格が目指せます。近年は多くのプログラミング学習サイトでSwiftが学べるため、サイトを利用した学習のハードルは下がっています

学習サイトはコンテンツを理解するだけのものと実際にプログラミングできるものがあります。サイト上でプログラミングして正誤判定までしてくれるものを利用すれば、Swiftの理解状況を可視化できるためおすすめです。

ただ、高機能なWebサイトは利用にお金がかかる場合があります。資格取得が目的である場合は、どこまでお金をかけるか考えた方が良いでしょう。

実務経験

日頃からSwiftを利用した開発をしているなど、実務経験があるならばそこでスキルを高めるとよいでしょう。プログラミング言語の資格を取得するためには、実際にプログラミングすることが重要です。実務でプログラミングしていれば、その経験が資格の取得に活かせます。

ただ、このときに注意してもらいたいのは、「網羅的な学習」です。実務経験では「Swiftを利用したプログラミングの仕方」しか習得できないでしょう。しかし、実際にSwift資格を取得するためには、関連する知識が必要です。不足している部分は書籍などを利用して学習しておくことが求められます

まとめ

Swiftのスキルを証明できる資格についてご説明しました。Apple社の認定するApp Development with Swiftが資格として提供されているため、Swift資格を取得したい場合はこちらを受験しましょう。基本的なSwiftのスキルを証明できる資格であるため、エンジニアとして取得したいものです。

ただ、App Development with Swiftは英語でのみ提供されているSwift資格です。Swiftについての理解があっても、英語が読めないと合格は難しくなっています。英語に苦手意識がある人は、例題などを見てどの程度の英語が問われるか理解しておき、対策してから試験に望みましょう。

参考:App Development with Swift 公式サイト

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admin