AWSの今後の将来性は?現状の需要と今後の動向を解説!

AWSの今後の将来性は?現状の需要と今後の動向を解説!

AWSは世界中で利用されているパブリッククラウドサービスです。現在利用されている方も名前だけは聞いたことがある方もいるでしょう。逆に、AWSを全く耳にしたことがない人は少ないはずです。
これだけAWSは幅広く利用されていますので、気になることは今後どうなるかということでしょう。今回はAWSの現状に注目し、そこから将来性や今後について考えていきたいと思います。

AWSの現在の需要

最初に理解しておきたいことは、現在のAWSにどの程度の需要があるのかということです。こちらに目を向けて状況を把握していきましょう。

IaaS市場のリーダーとして非常に求められている

AWSはIaaSの中でも特に利用されているものです。市場の中ではリーダー的な存在であり、世界中で最も利用されているクラウドサービスです。
現在のパブリッククラウドサービスの中で、最も求められているのがAWSです。
AWSがこのような立ち位置に君臨しているのには理由があります。その例を挙げるとすれば以下のとおりです。

  • パブリッククラウドの中でも低価格
  • 初心者でもわかりやすい操作性
  • 提供サービス数が豊富
  • 提携企業数が増加

それぞれの理由について簡単に説明をします。

パブリッククラウドの中でも低価格

AWSは、パブリッククラウドサービスの中でも低価格であることが特徴です。パブリッククラウドサービスはどこも料金を抑える傾向にありますが、AWSはその中でも低価格なポジションです。継続的に値下げもしていますので、金銭面で利用ハードルの低いクラウドサービスなのです。
クラウドを利用する理由として、ランニングコストを抑えたいというのは往々にしてあるものです。それを実現できる環境という点で、需要が高まっています。

初心者でもわかりやすい操作性

AWSは全体的に直感的に利用できるUIが採用されています。そのため、あまりクラウドに詳しくない人でも操作しやすくなっています。このことがサービスとしての利便性を高め、利用者を増やす要因となっています。
ただ、他社も同様に直感的に利用できるUIを開発しています。全体としてクラウドサービスは初心者でも利用しやすくなっています。そのような状況でも、AWSの方がまだ利用しやすい状況です。

提供サービス数が豊富

以下でも詳しくご紹介をしますが、AWSは提供しているサービス数が豊富です。様々なニーズに応えられるクラウドであるため、人気を集めています。
最近はパブリッククラウド業界で、それぞれが独自のサービスを提供しつつあります。AWSで提供されていないサービスが、他社で提供されていることもあります。
部分的に注目をしてみると、AWSが劣っていることはあります。ただ、全体的にはAWSのサービスは網羅性が高く、人気を集める理由となっています。

提携企業数が増加

AWSは独自のサービスを提供するだけではなく、他社と提携しながらサービスを提供しています。
例えば世界中で利用されている基幹システムであるSAP社と提携をしています。AWSはSAP社から認定を受けた環境ですので、最新のシステムも安定して動作することが保証されています。
これは一例ではありますが、他の企業とAWSは提携しつつあります。AWSを契約するだけで、安定したシステム運用が可能となり、これも人気を集めています。

成長率は大手の中でも低めだが大規模には違いなし

資料によると、AWSの成長率は大手のパブリッククラウドサービスの中では低めとなっています。こちらの資料ではMicrosoftのAzureが急成長していることが見て取れます。
確かに成長率という観点ではAWSは低くなってしまいます。ただ、AWSはすでに大きな売り上げを獲得しています。このことを踏まえると、相対的な数値である成長率は低くなってしまうことはやむを得ません。もちろん、甘えていられないということはあるのですが、数値だけでは図れない部分はあります。
どうしても成長率を見るとAWSは成長が止まっているような印象を受けてしまいます。ただ、これはすでに市場のリーダーとして大きな売り上げを保有しているからです。他社と比べてAWSの成長が悪いと判断するのは時期尚早でしょう。まだまだ大きなシェアを持つパブリッククラウドサービスには違いがなく、これからも成長を続けると考えられます。

参考:Gartner Says Worldwide IaaS Public Cloud Services Market Grew 31.3% in 2018 (https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2019-07-29-gartner-says-worldwide-iaas-public-cloud-services-market-grew-31point3-percent-in-2018#:~:text=The%20worldwide%20infrastructure%20as%20a,%2C%20Alibaba%2C%20Google%20and%20IBM.

AWSの将来性や今後


AWSの今後や将来性はどのようなものになるのでしょうか。今回はAWSなどクラウドサービスの現場を見ている筆者の考えでご紹介をします。

クラウドサービスの需要は高まっている

皆さんもイメージできると思いますが、クラウドサービスの需要は年々高まっています。様々な企業でクラウドを取り入れる傾向にあります。
総務省の発表(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252140.html)によると、すでに利用している企業や今後利用したいと考えている企業は全体の70%もあります。それだけクラウドは需要が高まっているサービスなのです。
もちろん、ここでのクラウドがパブリッククラウドサービスだと言い切れないのも事実です。勤怠管理などをクラウド化したいと考えている企業もあるでしょう。自社で何かしらのシステムを構築するのではなく、クラウドでサービス提供だけを受けたいと考えている企業も含まれています。
とはいえ、クラウドの需要が高まっていることは事実としてあります。AWSを含めてこれからその需要はさらに高まっていくはずです。

他社の追随はあるもののリーダーには違いがない

AWSにはAzureやGoogleプラットフォームなど、競合するクラウドサービスがあります。これらのサービスとクライアントを取り合っている状況です。パブリッククラウドのサービスは、大手が互いに競っているのです。
そのような状況ではあるものの、AWSが市場のリーダーであることには違いありません。他社の追随を受けながらも、AWSは顧客数や売上の面でリーダーであると言える状況に位置しています。
AWSがこれだけ利用されている今、世の中がAWS以外にいきなりシフトするとは考えられません。AWS以外の選択をしている企業もありますが、圧倒的にAWSが多い状況です。
そのような状況であることを踏まえると、AWSはこのまま市場のリーダーになり続けると考えられます。それに伴いAWSは将来性の明るいパブリッククラウドサービスだと考えられます。他のパブリッククラウドサービスの追随にも負けず、AWSは市場のリーダーとして活躍を続けるでしょう。

新サービスの開発が進み将来性は明るい

AWSでは次々と新しいサービスがリリースされています。利用者を満足させるものが多数あり、AWSの魅力を更に高めています。
このように新しいサービスが生み出されている限り、AWSが陳腐化してしまうことはありません。需要に基づいた高品質なサービスが提供されます。利用者数を踏まえるとこの状況が長く続くと考えられ、将来性の明るいサービスだと結論付けられます。
今後何かしらの理由によって、開発されなくなるサービスはあるでしょう。ただ、それに代わるサービスも生み出されるはずですので、長い目で見ても安心して利用できるクラウドサービスだと考えられます。

2020年以降の注目サービス

2020年以降にAWSではどのようなサービスが提供されるのでしょうか。注目してもらいたいものをピックアップしてご紹介します。

AIやMachineLearningサービスのリリース

AWSは最近AIやMachine Learningに関するサービス開発に力を入れています。新サービスが増え続けている状況であり、注目したい分野です。
特にAWSが提供するAIのサービスは、素人でも使いやすく設計されています。本来AIを活用するためには、それ相応のスキルが必要です。事前の知識無くAIを活用するのは難しいと考えられていました。
しかし、AWSは全体的に素人でも利用できるAIのサービスを提供しています。AI活用のハードルが非常に下がったものであり、2020年も特に注目したい部分です。

新しいEC2インスタンスの公開と運用

AWSの主要なサービスにEC2があり、年々新しいものが提供されています。EC2は仮想サーバーを構築するサービスであり、この選択肢が広がっているのです。
最近はクラウドで様々なアプリケーションが動かされています。どのようなアプリケーションを動かすのかによって、構築するべきサーバーは変わってくるものです。クラウドサービスは可能な限りこれに応えられなければなりません。
AWSはこのような需要にしっかりと応えようとしています。様々なスペックのサーバーを提供し、どのようなアプリケーションもAWS上で動作させられるように考えているのです。
サーバーに詳しくない人からするとあまり魅力を感じないかもしれません。しかし、このように選択肢が増えていることは、AWSの進化であり将来性を感じる部分です。

今後はマルチクラウドにより利用者の分散も見られる

最近はマルチクラウドと呼ばれる考え方が浸透してきています。これはひとつのクラウドサービスに頼るのではなく、複数のクラウドサービスをうまく組み合わせる考え方です。
具体的には、現在AWSだけに依存している運用を、AWSとAzureの組み合わせに変更するようなことです。AWSだけに依存するのではなく、複数のクラウドサービスを利用するのです。Azureだけに依存している状態で、AWSも利用することも同じくマルチクラウドです。
マルチクラウドが浸透している理由はいくつもあります。例えば、AWSだけに依存するリスクを回避することが挙げられます。万が一AWSがダウンしてしまったときに業務に支障が出てしまわないように、AWS以外のサービスも併用するのです。
他の例には、サービスの幅を広げることも挙げられます。AWSやその他のパブリッククラウドは、基本的には似たようなサービスを提供しています。ただ、AWSには無く他社にはあるサービスが存在しているのも事実です。利用したいサービスを揃えるために、マルチクラウドが利用されていることがあります。また、サービスを揃える際のコストを抑えるために、価格が安い複数のサービスを利用することもあります。
このような考え方が広がっていますので、AWS以外の利用者は今後増えていくと思われます。表向きは利用者が分散してしまい、相対的にはAWSのシェアが下がってしまうでしょう。ただ、AWSを利用しながら他社を利用するケースが多く、AWS利用者の絶対数が下がるわけではありません。AWSが将来的に見放されることを意味しているわけではありません。

まとめ

AWSは大手パブリッククラウドサービスの中でも、圧倒的なリーダーであることに違いありません。数多くのサービスを提供し圧倒的な売り上げを誇っています。
加えて、現在も豊富なサービスが提供されており、AWSは常に進化する姿勢を見せています。特にAIの分野では素人でも利用できるサービスを提供し、これからの発展を期待できる状況です。
AzureやGoogleプラットフォームなど、他のパブリッククラウドも発展を続けている状態ではあります。ただ、AWSもそれらに負けない発展を続けていますので、これからも期待できる将来性の明るいものだと言えます。


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