WebデザインにおすすめのCSSフレームワーク6選!

WebデザインにおすすめのCSSフレームワーク6選!

近年は効率よくWebサイトを作成することが求められています。年々サイト作成にかけられる時間が短くなってきていますので、開発側は様々な手段で効率的に開発を進めています。

そのような状況で役に立つのが「CSSフレームワーク」の存在です。CSSフレームワークを利用すれば、実装に時間のかかりやすいCSSでのデザインを、効率よく進められます。今回はCSSフレームワークの概要と具体的におすすめのフレームワークをご紹介します。

CSSフレームワークとは


CSSフレームワークと言われても、具体的にその中身が分からない人もいるでしょう。まずはそのような人に向けて、CSSフレームワークの概要を解説します。

CSSフレームワークの概要

CSSフレームワークは、CSSのクラスなどがまとめられたツールです。既にCSSなどで「ボタン」「ツールバー」など色々なものがコーディングされていて、ユーザは提供されているCSSとJavaScriptを読み込むだけでそのデザインが利用できます。

CSSフレームワーク利用のメリット

メリットとして考えられるのは「デザイナーの負担軽減」「コーディング作業の簡略化」です。

まず、CSSフレームワークは基本的に「完成したデザイン」で提供されています。そのため、そのまま利用しても見劣りしないWebサイトを作成可能であり、デザイナーの負担を軽減できます。

また、CSSのコーディングも既に済まされていますので、自分で実装する必要がありません。提供されているものを読み込めば、いつでも簡単にそのデザインをWebサイトに組み込めます。

WebデザインにおすすめのCSSフレームワーク6選


以下では数あるCSSフレームワークの中でも、Webデザインにおすすめしたいものを6つ選んでご紹介します。

BootStrap

BootStrapはTwitterが開発しているCSSフレームワークで、世界中で特に利用されているCSSフレームワークでもあります。「ひとまずCSSフレームワークを利用したい」と考えているのであれば、BootStrapを利用すれば間違いはありません。

安定したデザイン性能

世界中で利用されているCSSフレームワークということもあり、BootStrapは安定したデザイン性能を持つことが特徴です。レスポンシブデザインに対応しているのはもちろん、グリッドシステムにも対応していますので、素人でも簡単にトレンドのデザインを生み出せます。

ただ、安定したデザインが提供されているため、世界中で「これはBootStrapだ」と思えるようなデザインが見受けられます。そのまま利用すると他サイトと似たようなデザインになったしまう場合があり、その点は注意して利用する必要があります

情報量が豊富

BootStrapはオープンソースかつ世界中で利用されているCSSフレームワークですので、世の中に多くの情報が公開されています。公式のコミュニティはもちろん、個人や企業が運営するWebサイトなどでもBootStrapの使い方が解説されています。

CSSフレームワークを利用していると、何かしらの壁にぶつかり作業が止まる場合があります。このような時に情報をすぐに収集できるかどうかは非常に重要です。BootStrapは情報量が豊富という点で魅力的なCSSフレームワークなのです。

Foundation

FoundationはBootStrapに並ぶ知名度のCSSフレームワークです。利用者数としてはBootStrapの方が多いのですが、Foundationも同程度の規模で利用されていると考えて良いでしょう。BootStrapと並ぶ有名なCSSフレームワークです。

幅広い媒体で利用可能

Webサイトを開発するだけではなく、Webアプリケーション開発やHTMLメールの作成にも利用できます。「CSSフレームワーク=Webサイトを開発するもの」との認識が強いかもしれませんが、Foundationはそのような固定観念にとらわれずに利用できるのです。

もちろん、Foundationもレスポンシブデザインとグリッドシステムに対応しています。そのため、簡単にトレンドデザインを実現可能です。

カスタマイズ性が高い

CSSフレームワークではあるものの、Foundationはカスタマイズ性が高い特徴があります。多くのフレームワークは提供されているまま利用するのですが、Foundationであれば自分なりにカスタマイズできます。

カスタマイズできるCSSフレームワークですので、その分覚えるべきルールが増えてしまいます。このルールに則ってカスタマイズする必要があり、完全に自由というわけではありません。

また、ルールの中でカスタマイズをしていると、無駄な手間が発生してしまう可能性があります。カスタマイズには対応していますが、フルスクラッチしたほうが早い場合も考えられるのです。

Semantic UI

Semantic UIはCSSフレームワークの中でも、デザインがシンプルで利用しやすいものです。一般的にフレームワークを利用するためには学習コストが必要となりますが、Semantic UIであればこの学習コストは最小限に抑えられます。短時間でスムーズに導入が進められるCSSフレームワークだと言えます。

直感的に利用できるCSSフレームワーク

Semantic UIの大きな特徴に「クラス名の付け方」が挙げられます。CSSフレームワークとして多数のクラスが用意されているのですが、これらはどれも直感的に利用しやすい名前であることが特徴です。

例えば中央寄せにしたければ「center」、グリッドを利用したければ「grid」などの言葉がクラス名に採用されています。「どのようなデザインを作りたいか」を直感的に表現できるクラス名ですので、結果的にクラス名を覚える手間が省け直感的に利用できるようになっています。

提供テーマが豊富

Webサイトを簡単に構築できるようにテーマが提供されています。このテーマとSemantic UIを組み合わせて利用すれば、簡単に見た目の良いWebサイトが完成します。

CSSフレームワークを利用しても、全体的なデザインのバランスは「デザイン力」が問われるなど素人には難しい部分があります。しかし、Semantic UIのテーマを利用すれば完成したものが手に入りますので、素人でも要点を抑えたプロのようなWebサイトが作成できます

Bulma

Bulmaは近年注目されているCSSフレームワークです。他のCSSフレームワークと比較すると軽量であり、高速なWebサイトを作成したい場合に適しています。学習しなければならない内容も限られていますので、学習コストを抑えられる点でもメリットがあります。

JavaScript無しで動作可能

Bulmaの大きな特徴は「JavaScript無しで動作するCSSフレームワーク」という点です。BootStrapやFoundationはJavaScriptの利用が必要となりますが、Bulmaではそれがありません。JavaScriptを利用すると、読み込むソースが多くなり動作が重くなってしまいますが、Bulmaではそのような事象が発生しないのです。

また、JavaScriptを利用しませんので、必要とされる知識が最小限に抑えられます。大半のCSSフレームワークではCSSとJavaScript両方の知識が必要となりますが、BulmaではCSSだけで良くなります

ドキュメントが充実している

まだ発展途中のCSSフレームワークではあるものの、Bulmaはドキュメントが充実しています。ドキュメント自体も読みやすいように考慮されていて、数が多いだけではなく内容もしっかりとしている点が特徴です。

自分でCSSフレームワークを使いこなすためには、ドキュメントが不可欠です。CSSフレームワークは、種類ごとに独自のルールがありますので、ドキュメントを利用して学習しなければならないのです。そのような状況において、ドキュメントの豊富さは大きな意味を持ちます。ドキュメントが豊富なCSSフレームワークであれば、自学しながら、一人でもWebサイトを完成させられるように考えられています。

UIKit

UIKitは比較的軽量で利用しやすいCSSフレームワークです。基本的な考え方や使い方はBootStrapに似ていることから、BootStrapとUIKitの2つを中心にWebデザインを進めている人がいるぐらいです。CSSフレームワークの使いやすさを気にする人にも支持されています。

おしゃれなデザイン

UIKitは数あるCSSフレームワークの中でも、デザインがおしゃれである印象を受けます。他のCSSフレームワークでは「王道のデザイン」が採用されているケースが多いのですが、UIKitではそれらを少しひねったデザインが採用されています。

もちろん、デザインの受け止め方は人それぞれですので「王道のデザインが良い」と考える人もいるでしょう。とはいえ、UIKitを利用すれば「CSSフレームワークっぽいデザイン」を和らげることが可能です。「いかにも王道なWebサイト」ではなく「おしゃれに工夫したWebサイト」を実現できます。

クラスが多くカスタマイズも可能

UIKitは、デザインを完成させるために重要なクラスが豊富であるという特徴があります。クラスの数が少ないとCSSフレームワークとしては不便なものになってしまいますが、UIKitを利用しているとそのようなことはありません。多くの専用クラスを利用して、自分なりのWebサイトを完成させられるようになっています。

また、クラスには「uk-」との接頭語が付けられています。これがあることで、自分自身で作ったクラスなどとコンフリクトが起きにくくなっています。直感的で分かりやすいクラス名が多いため、接頭語が付けられていると利便性が高まります。

更に、UIKitはCSSのカスタマイズも可能です。クラスが多いためカスタマイズ無しでも十分に利用できますが、必要に応じて修正も可能なのです。

Materialize

MaterializeはGoogleの提唱する「マテリアルデザイン」を採用して開発されているCSSフレームワークです。Materialize自体はGoogleが開発しているものではありませんが、Materializeを利用すれば、Googleのデザインに似たWebサイトを作成することができます。2018年に公開されたCSSフレームワークでありまだ歴史は浅いものですが、これからの発展に期待できます。

マテリアルデザインに対応

マテリアルデザインとはGoogleが提唱するWebデザイン手法の一つです。どのようなデバイスからWebサイトにアクセスしても、レイアウトが崩れないものや操作性が下がらないものを指しています。

レスポンシブデザインが広く普及してきましたが、レスポンシブデザインを利用したWebサイトでは、「デザインは崩れないものの操作性が下がってしまう」というケースがあります。マテリアルデザインは、このような操作性の低下を改善することが重要視されている点が特徴です。

Materializeはマテリアルデザインに対応していますので、こちらを利用するだけで複数のデバイスに対応できます。PCはもちろん、スマートフォンやタブレットの画面サイズが異なるものにも対応できるようになります。

機能が豊富

Materializeを利用すると、CSSフレームワークだけで多くの機能を実現できます。例えばデザインを綺麗に見せるだけではなく、「アニメーション効果をつける」「トランジション効果をつける」などもMaterializeの機能だけで実現できます。

アニメーションやトランジションは現在のWebサイトで特に重要視され、「動きのあるWebサイト=カッコいいデザイン」との認識が生まれつつあります。Materializeはアニメーションやトランジションの実装が可能ですので、期待に応えたWebサイトを作成することが出来ます。

まとめ

CSSフレームワークを利用すれば「デザイナーの負担軽減」「コーディング作業の簡略化」などのメリットを生み出します。近年はWebサイト作成に充てられる時間が短くなっていますので、これらのメリットは嬉しいものでしょう。

利用するCSSフレームワークによって、実現できるデザインや実装方法が異なります。また、動作速度も異なりますので、それらを加味して利用するものを選択する必要があります。

CSSフレームワークは便利なものです。実現したいWebサイトにはどれが適するのか、フレームワークの特徴を踏まえて吟味し、Webサイト作成に積極的に活用してゆきましょう。

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