カスタマーエンジニアに役立つ資格とは

カスタマーエンジニアに役立つ資格とは

カスタマーエンジニア(CE)は、エンジニアの中でもシステムの運用や保守を全般的に担うIT系の仕事です。
日本のIT業界は資格を保有しているのかを重視する傾向にあります。資格を保有していればスキルを客観的に証明できますので、現在は評価などの場面でよく利用されています。

そのため、カスタマーエンジニアにおいても資格を取得するべきだと考える人が増えているようです。そこで今回はカスタマーエンジニアに役立つ資格を7種類ご紹介します。

カスタマーエンジニアに役立つIT系資格4選


まずはカスタマーエンジニアに役立つ資格の中でもIT系資格をご紹介します。

マイクロソフト認定技術者試験(MOS)

カスタマーエンジニアは様々な場面で資料作成などマイクロソフト製品を扱います。そのためマイクロソフト製品に関する資格である、マイクロソフト認定技術者試験(MOS)を取得しておくと役立ちます。こちらの資格がなければカスタマーエンジニアとして働けないわけではありませんが、マイクロソフトの製品をスムーズに扱えるに越したことはありません。

試験内容はマイクロソフトが開発する各ソフトについて正しい知識を持っているか問うものです。実際にドキュメントを作成する場面を想定し、思い描くものを適切に作成できるかどうかが重要視されます。具体的にマイクロソフト認定技術者試験の対象となるソフトウェアは以下のとおりです。

  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • Access
  • Outlook

それぞれに対して複数のバージョンの資格が用意されています。バージョンによって搭載されている機能が異なりますので、適切なものを取得するように意識しましょう。また、WordやExcelは一般レベルと上級レベルの2種類が用意されています。

基本的にマイクロソフト製品は最新のものが利用されます。そのため今から資格を取得するのであれば、O365やバージョン2019をターゲットにしたものがおすすめです。最新の機能についての知識が問われますので、資格を取得して実務に活かせるようになっておきたいものです。

なお、ソフトウェアのライフサイクルを考えると、WordやExcelは最新製品への入れ替え時期が来ています。昔のバージョンに合わせて資格を取得するよりは、最新バージョンを取得したほうが役立つでしょう。

参照:MOS公式サイト

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定はネットワーク機器を扱うシスコの認定資格です。シスコ技術者認定は6段階のレベルに分かれていて、ネットワークに関する基本的なスキルから非常に高度なスキルまでを証明できます。高度なスキルに関してはネットワークエンジニアの範疇ですので、カスタマーエンジニアは基本的なスキルまでを証明できる資格を取得すると良いでしょう。

具体的に、基本的なスキルを証明するためには、アソシエイトレベルの「CCNA」を取得するようにしましょう。シスコの機器に限らず、ネットワークの全般的なスキルを証明できます。ネットワークを扱うカスタマーエンジニアであれば、「知識を持っている」と判断してもらえるレベルです。

なお、カスタマーエンジニアは現場でクライアントから相談を受ける可能性があります。ネットワークに関する相談を受けた場合に備え、よりレベルの高い「CCNP」を取得しておいても良いでしょう。ネットワークに関する高度な知識を持っていますので、社内に持ち帰らずともクライアントと会話ができるなど役立ちます。

参照:シスコ技術者認定

オラクル認定資格

オラクルはデータベースやJavaなど、システムを実現するために必要な様々なサービスを提供しています。それら多くのサービスに対して認定資格があり、どのようなレベルのエンジニアであるのか証明できます。カスタマーエンジニアも扱うオラクル製品の資格を取得しておけば、スキルの証明に役立ちます。

オラクル認定資格の代表格は、オラクルデータベースに関するものです。こちらのデータベースは世界中で利用されているもので、カスタマーエンジニアが関わる可能性が多くあります。例えばソフトウェアのトラブルを調査しているとオラクルデータベースが影響しているケースがあります。

非常に多くの導入実績がありますので、カスタマーエンジニアがオラクル製品に関わる可能性は十分にあります。そのような時に知識不足で対応などが遅れてしまうと、カスタマーエンジニアとしての面子が立たなくなってしまいます。

逆に自社の製品ではなくとも十分な知識を持っていれば、クライアントからの信頼を勝ち取りやすくなります。オラクル認定資格は一度取得しておけば幅広いクライアントで役立てられる資格です。

参照:ORACLE MASTER Portal

基本情報技術者

基本情報技術者は情報系の資格の中でも国家資格に該当するものです。国家資格は4段階のレベルに分類されていて、基本情報処理技術者試験は標準レベルのレベル2に分類されています。

基本情報技術者試験は国家試験ですので試験内容は特定の製品に依存したものではありません。製品の操作方法について問う試験ではなく、情報処理の基本的な知識について問われます。そのため、資格を取得するとカスタマーエンジニアに直接役立つだけではありません。

ただ、情報処理について幅広く知識が問われますので、資格を取得していれば知識の保有を証明できます。しかも、国家試験ですので資格の認知度は高く、評価されやすいというメリットがあります。基本的な情報処理スキルが証明できると考えておくと良いでしょう。

参照:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

カスタマーエンジニアに役立つ非IT系資格3選


続いてはカスタマーエンジニアに役立つIT系ではない資格をご紹介します。

普通自動車免許

カスタマーエンジニアは、クライアントからの呼び出しに応じて現地に出向かなければなりません。リモートで対応できる案件はありますが、絶対にリモートで対応できない案件もあります。そのような案件に備えて、自動車でスムーズに移動できるように普通免許の取得をしておくべきです。

とはいえ、普通免許の取得にはそれなりの時間が必要となります。少し勉強すればできるようなものではなく、基本的には時間をかけて教習所などに通わなければなりません。つまり、カスタマーエンジニアとして働くことだけを目的に取得するのは難しいのです。

全てのカスタマーエンジニアの移動を求められるわけではありません。クライアント先に出向く機会のあるカスタマーエンジニアが多いですが、普通自動車免許が必須とまでは言えないものです。

なお、注意点として二輪車の免許は役立たない可能性が高いです。理由は企業では安全対策としてバイクの利用を認めていないことが多く、社用車も自動車しか用意されていないところが大半です。「移動できれば良い」というわけではなく、自動車免許であることが重要です。

電気工事系資格

カスタマーエンジニアは、機器の導入や維持、保守、点検などを対応するケースがあります。これらの中でも電気機器や通信機器を扱う場合には、法律で定められた資格が必要となるかもしれません。そのため、該当する資格を保有していると役立つ可能性があります。

例えばカスタマーエンジニアの中でも電話機器を扱っている場合、電話線の工事に関わる可能性があります。この時には「電気工事士」「認定電気工事士従事者」「工事担任者」などが役立ちます。

電気工事士の資格は、電線などの工事をする際に必要とされます。外壁の工事や床下の工事をカスタマーエンジニアがするケースはほぼ考えられませんが、故障などの修理で少しだけ工事をする可能性はあります。その際は有資格者でなければなりませんので、資格が求められます。

また、認定電気工事従事者は、600V以下で使用する自家用電気工作物を扱える資格です。非常時に備えて社内に簡易電源を用意する場合など、小規模な電源設備を扱う可能性のあるカスタマーエンジニアに必要とされます。

工事担任者は公衆回線やCATVの通信回線が扱える資格です。屋外から室内に引き込まれた回線を扱う際などに必要とされます。電話線の種類によっては公衆回線を利用するケースがありますので、こちらの資格を持っておくと自分自身で作業ができるようになります。

電気工事系の資格を持っていなくても、専門の業者などに依頼すれば対応はしてもらえます。ただ、自分で資格を持っていれば、依頼する手間が省けるのです。

TOEIC

エンジニアですのでTOEICを取得しておくと役立つ可能性があります。スコア700ほどであればそれなりの英語力があると考えられますので、まずはここを目標に取得をしてみると良いでしょう。

カスタマーエンジニアの担当内容によりますが、海外製品を扱うなど、英語のドキュメントを読まなければならないケースが多々あります。「カスタマーエンジニアなのに仕様を理解していない」との状況を避けるために、英語は読めるようになっておきたいものです。

また、カスタマーエンジニアにとって英語は、会話する必要はなくとも、海外製品の仕様を確認するためにやり取りする可能性があります。この時も文章を書いたり読んだりするために英語力が必要です。海外製品を扱う際に役立ちますので、英語力を高めるためにTOEICを取得しておくと良いでしょう。

参照:【公式】TOEIC Program|IIBC

カスタマーエンジニアに役立つ資格を取得する際に意識すべきポイント

カスタマーエンジニアが取得しておくことを勧める資格は多くあります。ただ、どのような資格でも取得すれば良いとは言い切れません。以下では、カスタマーエンジニアが資格を取得する際に意識すべきポイントを解説します。

取得する資格を吟味する

カスタマーエンジニアの業務範囲は非常に幅広いものです。どのようなカスタマーに対応するエンジニアかによって、求められるスキルが異なります。カスタマーエンジニアというキーワードだけでは、どのような業務であるのか絞り込みができないのです。

そのためカスタマーエンジニアが資格を取得する場合は、現場を踏まえることが必須です。必ず必要になると言い切れる資格はありませんので、必要となる資格だけを取得しなければなりません。

言い換えると様々な資格を取得していても、それが現場に役立たなければ意味はないのです。関係ない資格を取得しても評価はされません。ただ、マイクロソフトオフィスの資格など、業務で多用するソフトウェアの資格は評価されやすい傾向にあります。これらについては業務とは直接関係なくても取得しておいて良いでしょう。

資格の取得にこだわりすぎない

カスタマーエンジニアは資格がなければ働けない仕事ではありません。十分なスキルがあれば、資格を保有していなくても活躍できる世界です。

そのため、カスタマーエンジニアとして働くにあたり、必要以上に資格の取得にこだわらないようにしましょう。働きながらでも資格は取得できますので、現場で働いてスキルを高めてから資格に挑戦しても良いのです。

もちろん資格を取得できていれば自分のアピールポイントにはなります。これからカスタマーエンジニアとして働くのであれば、自分の強みにできるのは間違いありません。資格を持っている方が仕事を任せてもらいやすくなるでしょう。

とはいえ、資格の取得にこだわりすぎて、カスタマーエンジニアの仕事に就かなければ時間だけが過ぎてしまいます。このような状況は避けるべきですので、「絶対に資格を取得してからカスタマーエンジニアになる」とは考えないようにしておきましょう。

まとめ

今回は、カスタマーエンジニアに役立つ資格ということで、カスタマーエンジニアに役立つIT系資格4選と、カスタマーエンジニアに役立つ非IT系資格3選をご紹介しました。その中でも、どのようなカスタマーエンジニアの仕事内容でも共通して役に立つのは「マイクロソフト認定技術者試験(MOS)」でしょう。マイクロソフト技術者試験(MOS)を受験する際は、最新バージョンの資格かどうかに注意しましょう。

カスタマーエンジニアは非常に多くの仕事を担当します。 働き方によってカスタマーエンジニアの仕事内容は異なることもあります。そのため、カスタマーエンジニアにどのような資格が役立つのかは、一概に言えるものではありません。カスタマーエンジニアの職種に応じて、今回ご紹介した役立つ資格から資格取得を目指してみてください。

カスタマーエンジニアが資格を取得するにあたり重要なのは、「自分の業務を踏まえる」ということです。 業務に無関係な資格を取得しても評価されませんので、業務に活かせるような資格を取得しなければなりません。業務を通じてスキルアップして、その後に資格を取得するようにしても良いでしょう。

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