エンジニアに英語力は必要か?需要と効率的な勉強法を紹介!

グローバル化が進んでいる今の時代、エンジニアにも英語が求められるようになってきました。皆さんも英語が求められる場面があるのではないでしょうか。それほど英語は非常に身近なものになりつつあります。
とはいえ、全てのエンジニアに英語力が必要かと問われると、実際にはそうではありません。英語なしでも活躍できるエンジニアは多くいます。今回は、エンジニアに英語が必要かどうかを解説し、必要な方に向けて勉強法も解説します。
この記事の目次
エンジニアが英語を習得しておくメリット
すべてのエンジニアに英語が必要というわけではありません。ただ、習得しておくことで多くのメリットがあるため、それは理解しておきましょう。
海外の人材と仕事が進めやすい
英語を習得しておくことによって、海外の人材と仕事がしやすくなります。日本に滞在している人材はもちろん、海外のエンジニアやクライアントとも仕事を進めやすくなるでしょう。英語を習得しておくことによって、案件の幅が広がると考えられます。
特に自分自身で英語が使えると、スムーズなコミュニケーションが可能です。別の人に翻訳してもらうなどの手間がなくなり、相手と直接やり取りできます。レスポンスが悪いと、良い関係を築きにくいですが、英語を理解できればこの問題を解決可能です。
なお、現在はチャットツールなどが多用されるため、文字ベースでのやり取りができればまずは良いでしょう。話せるに越したことはありませんが、文字で対話できれば、十分な優位性を得られます。
海外の情報源を活用できる
エンジニアが英語を習得しておくことで、海外の情報源を活用できます。テクノロジーは海外発祥のものが数多くあるため、これらをいち早く活用できるかは非常に重要です。英語を理解できれば、原文をそのまま読み解くことが可能となり、すぐに新しいテクノロジーを導入できます。
逆に英語が苦手であると、誰かが日本語訳するまで待つしかありません。内容によりけりですが、1週間や1ヶ月と遅れを取ってしまう可能性があるでしょう。スタートダッシュできるかどうかは、エンジニアにとって重要なポイントです。
なお、ドキュメントを読むだけであれば、Google翻訳を活用すると良いでしょう。ただ、近年は動画コンテンツも増えています。どのような情報源を利用したいかによって、メリットがあるかどうかは異なってくるでしょう。
海外で働ける
英語を習得しているエンジニアは、海外でも働きやすくなります。海外で就職することはもちろん、日本から海外へ出向くプロジェクトにも参画できるのです。単価の高い海外出張のプロジェクトへ参画できると、収入アップに繋がるでしょう。
英語力が不足していると、このような案件への参画は不可能です。例えば、英語圏への出張で語学力がないと、日常生活に支障が出てしまいます。ビジネスはもちろん、生活もままならなくなるため、アサインされる可能性はほぼないのです。
英語を得意とするエンジニアの需要
上記では、エンジニアが英語を習得しておくことで、どのようなメリットを享受できるのか解説しました。続いては、エンジニアが英語の役立つ案件へ参画したいと考えた場合、どの程度の需要があるのか解説します。
海外案件は増加傾向
英語のスキルが求められやすい「海外案件」は増加傾向にあります。実際に海外のクライアントと仕事するものもあれば、オフショア開発など海外のエンジニアと協力するものもある状況です。様々な形で、英語のスキルが求められる、海外案件が増えています。
この状況を踏まえると、英語のできるエンジニアの需要は高まっているといえるでしょう。海外と円滑なコミュニケーションを取るため、必然的に求められるようになっています。
ただ、必要とされるエンジニアの種類は様々で、開発に関わる人もいればブリッジSEもいます。言い換えると、需要が増えているため、自分らしい働き方を見つけやすい状況です。
海外進出を目指す企業も増加
グローバル化が進んでいるため、海外進出を目指す企業が増えています。それに伴い、英語を扱えるエンジニアの需要が高まっていることに注目しましょう。今までも英語が使える人材は求められていましたが、時代の変化とともにさらなる人材が求められています。
例えば、海外に拠点を作り、それらと情報連携するためのシステムを構築するケースがあります。日本が主体とはなりますが、現地のメンバーとやり取りすることが求められ、英語が必要となるのです。
なお、このような状況下では、業務とITの両方を理解できるエンジニアが求められます。単純に英語力が高い「通訳」のようなポジションではなく、エンジニアとしてのスキルが重要なのです。
エンジニアに求められる英語力
エンジニアに求められる英語力には諸説あります。今回は、一般的にどの程度の英語力があればエンジニアとして活躍できるのか紹介します。
日常的なコミュニケーションレベル
日常的なコミュニケーションが取れる英語力があれば、十分だと考えられます。海外のエンジニアなどとメールや会話でコミュニケーションが取れれば、英語の使えるエンジニアとして活躍できるでしょう。基本的なコミュニケーションが取れれば、後は資料などで補完しながら専門的な会話ができると考えられます。
また「日常的なコミュニケーション」といわれてもイメージできない人が多いと思われますが、最低限のコミュニケーションならば中学生レベルの英文法で対応できます。専門用語などを理解する必要はあるものの、エンジニアとして活躍するにあたって難しい文法などが必要とされるケースはほとんどないのです。意外にも、求められている英語力のハードルは低いと考えておきましょう。
専門用語の理解
日常的なコミュニケーションが取れれば、エンジニアとして活躍できます。ただ、エンジニアの仕事を全うするためには、専門用語を理解しておかなければなりません。IT業界には日常会話に出てこない単語が数多くあるため、それらは個別に押さえておくようにしましょう。
ただ、IT業界の用語も数多く存在するため、利用する機会が多い分野に絞って勉強することが大切です。例えば、上流工程ならば要件定義や設計に関する単語から覚えると良いでしょう。逆に、下流工程ならば、プログラミングに必要な単語から覚えることをおすすめします。
専門用語を理解できていればいるほど、ネイティブとコミュニケーションを取りやすくなります。多くの単語を覚えることは負担になりますが、可能な限り語彙力は高めておくべきです。
TOEICなら750点が理想
英語のスキルを示す指標として利用されやすいものが「TOEIC」です。ビジネス英語のスキルを示す指標で、社会人ならば受験している人も多いでしょう。TOEICの点数で英語力を示すならば、700点から750点程度が理想的です。これだけの点数が取れていれば、ビジネス英語を十分に理解できていると判断できます。
上記で触れたとおり、中学レベルの英語力があれば最低限のコミュニケーションを取ることは可能です。ただ、ビジネスの場では独特な言い回しがあったり、メールの書き方に文化があったりします。そのような部分についても、理解できているに越したことはないため、やや高めの点数が求められているのです。
また、TOEICにはリーディングだけではなくリスニングも含まれています。コミュニケーションを取るにあたって、リスニング力も重要となるため、それも加味した点数が求められていると考えましょう。
エンジニアが効率的に基本的な英語力を高める勉強法
すべてのエンジニアに英語が必要というわけではありませんが、習得するに越したことはありません。これから英語を学びたいと考えるならば、以下の方法で学習していきましょう。
参考書で基礎習得する
英語に苦手意識があるならば、基礎から改めて習得することが大切です。例えば、学生時代に習うような基本的な部分から学び直して、基本的な英語力を固めていきます。効率よく英語力を高めるためには、基礎から固めていくことが非常に重要です。
学生時代の参考書などがあれば、それらを利用して学習しても良いでしょう。ただ、近年は社会人向けの参考書が数多く発売されています。自分に適したものを見つけ、それを完璧にやり切る方法がおすすめです。
英会話に通う
エンジニアとして活躍するためには、読解できるだけではなく、会話能力が必要です。そのため、会話する状況を見据えて、会話を中心として英語力を高めることもおすすめします。また、会話しながら学習した方が、英語力が高まりやすい点にも注目しましょう。
ただ、英会話に通う場合は、自分に適した講師を見つけることが大切です。対面で学ぶケースが多いため、相性が悪いと学習効率が下がってしまいます。また、英会話の場合は予約しなければならず、時間的な拘束が発生する点も注意すべきです。
英語のメディアを読む
英語のメディアを積極的に読むようにしてみましょう。例えば、IT系の情報サイトでトレンドをキャッチしたり、ニュースサイトで世界情勢について学んでみたりします。複数のジャンルに目を通すことで、総合的な英語力を高められると考えられます。
また、日本の新聞には独特の言い回しがあるように、海外のメディアにも特有の表現があります。ネイティブに近い英語力を手に入れるためにも、公共メディアに目を通すことには大きな意味があるのです。不明な単語は調べるなどして、語彙力の向上に役立てましょう。
学習サイトを活用する
近年は英語を学べる学習サイトが増えています。スマートフォンアプリなども提供されているため、これらを組み合わせて英語を学習すると良いでしょう。複数のレベルが用意されているものが多く、自分の英語力に適した内容から学べるようになっています。
また、無料で利用できるものもあれば、有料で提供されているものもある市場です。最低限のスキルアップならば、無料のサイトでも良いですが、スキルアップに力を入れるならば有料でも良いでしょう。例えば、英会話教室の運営や書籍の販売などに取り組んでいる企業が該当します。
基本的な英語を理解できるエンジニアが効率的にスキルを伸ばす勉強法
続いては基本的な英語力を習得しているエンジニアが、さらに英語力を高める方法について解説します。
技術書の読解
英語で書かれた技術書を読解することで、専門的な英語力を高めることが可能です。数多くの専門用語に触れることで、現場で役立つ英語を手に入れられるでしょう。
ただ、技術書には難解なものが多く、新しい分野を読解することはおすすめできません。自分が理解している分野について、英語でも理解するようにしていきましょう。前提となる知識があることによって、効果的に英語を学べるはずです。
例えば、技術書の有名なシリーズにオライリー社が発売する物があります。日本語と英語の両方を手に入れ、日本語で内容を理解してから、改めて英語でも理解するようにするのです。
技術系動画の視聴
リスニングスキルを高めるために、技術系の動画を視聴すると良いでしょう。海外のエンジニアなどと会話する際は、専門用語を多数含むと考えられます。そのような状況を想定して、専門用語を聞き取れるように練習しておくのです。
動画コンテンツには特に指定はなく、自分の好みに適したものを選択しましょう。YouTubeなど無料で視聴できるコンテンツが揃っているため、それらを視聴してみることをおすすめします。
まとめ
エンジニアに英語力が必要であるかどうかについて解説しました。絶対に必要であるとは言い切れませんが、近年は海外のエンジニアやクライアントが絡む案件が増えています。そのため、エンジニアとして活躍する範囲を増やしたいならば、英語を習得しておくことが理想的です。
また、テクノロジー系の最新情報は、海外から発信されることが多くあります。これらの情報をいち早く理解するために、英語力が必要です。エンジニアとして差をつけるためにも、英語の習得に力を入れると良いでしょう。