フリーランスエージェントを利用するメリットとデメリットを解説!

フリーランスエージェントを利用するメリットとデメリットを解説!

フリーランスが案件を獲得する方法は多岐にわたり、その中にフリーランスエージェントと呼ばれるものがあります。近年は利用者が増えているサービスであり、耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

ただ、利用が広がっているサービスとはいえども、まだまだ一般的な求人サービスと比較すると、知名度は低い状態です。今回は、フリーランスが案件を素早く獲得するために、フリーランスエージェントについて理解していきましょう。

フリーランスエージェントとは

フリーランスエージェントは、フリーランス向けの求人エージェントサービスです。エージェントとは、簡単に説明すると「自分自身の代わりに求人を探したりクライアントの担当者と交渉したりする人物」を指します。本来は全ての作業を自分でこなさなければなりませんが、エージェントサービスを利用することで手間を削減できるのです。つまり、主体的に案件を探すのではなく、エージェントに支援してもらいながら、受身的に案件を探せるようになります。

エージェントサービスにはいくつもの種類があり、フリーランスエージェント以外にも、転職エージェントなどが存在します。それぞれのサービスで扱っている求人や案件の内容が異なるため、フリーランスはフリーランス向けを選ばなければなりません。

フリーランスエージェントを利用するメリット


まずは、フリーランスエージェントを利用することで、受けられるメリットを紹介します。

仕事の選択肢が広がる

フリーランスエージェントは、担当者が自分に適した仕事を見つけ出して紹介してくれます。これにより、自分で仕事を探し出すよりも、仕事の選択肢が広がることがメリットです。

自分で仕事を探していると、どうしても思い込みにより選択肢を狭めてしまいます。例えば「◯◯系の開発は難しそうだから避けておこう」などと、深層心理が働いてしまうのです。結果、少ない選択肢から仕事を探すことになり、自分に適したものが見つからなくなってしまいます。

しかし、フリーランスエージェントならば、柔軟な発想で仕事を探してくれます。自分自身では見つけられなかったような仕事に出会えることもあり、選択肢の幅を広げてくれることが魅力です。

単価の交渉を進めやすい

フリーランスエージェントで仕事を探す際は、単価交渉をエージェントの担当者が実施します。フリーランス個人が交渉するよりも、有利に進めやすいことがメリットです。高単価な仕事を見つけ出し、これらに参画しやすくなります。

もちろん高単価な案件を獲得するためには、それ相応のスキルを習得しなければなりません。スキルと単価の相場を踏まえて、これ以上に高い単価を提示してもらうことは難しいでしょう。ただ、フリーランスは立場が弱く買い叩かれてしまうことがあるため、そのような状況を避けやすくなります。

安定して仕事を獲得できる

多くのフリーランスエージェントでは、継続的に仕事を案内してもらえます。そのため、案件が途絶えてしまい、収入がなくなるという状況を回避しやすいことがメリットです。

例えば、数ヶ月の継続を前提とした仕事を紹介してもらえる場合があります。この状態ならば、収入面を心配せずに働き続けられるのです。また、現在の案件が終了しそうになると、他の案件を紹介してもらえるケースが多くあります。

事務作業の時間を削減できる

契約など事務作業の時間を大きく削減できることはメリットです。フリーランスエージェントを利用すれば、これらの作業は担当者が代行してくれます。フリーランス側が対応することは一部であり、本業に集中できるのです。

直接、仕事を受注していると、クライアントといくつもの書類を交わさなければなりません。基本契約から個別契約、秘密保持義務契約などです。契約を交わすためには専門的な知識が必要となり、フリーランスの大きな負担となります。

しかし、フリーランスエージェントならば、多くの事務作業を代行してもらうことが可能です。部分的に、フリーランス側が手続きすることがあるものの、負担としてはほとんどありません。

キャリアプランを相談できる

どのような仕事を獲得するかなど、キャリアプランを面談で相談できます。フリーランスは孤独であることが多いため、気軽に相談できることはメリットです。キャリアアップや収入アップを目指した、キャリアプランを一緒に考えてもらえます。

また、フリーランスエージェントの大きな魅力は、プランに沿った仕事を実際に探してもらえる点です。理想的なプランを考えるだけではなく、それの実現に向けて実際にサポートしてもらえます。

フリーランスエージェントを利用するデメリット

フリーランスエージェントを利用することにはデメリットもあります。こちらについても併せて理解しておきましょう。

一定の制約を受けることがある

フリーランスエージェントによっては、登録などに一定の制約が設けられていることがデメリットです。例えば、年齢制限や年収制限が設けられている場合があります。このようなフリーランスエージェントは、条件を満たしていないと登録ができません。

ただ、一部にはこのような制約があるものの、近年はフリーランスエージェント自体が増えています。そのため、申し込みする先を極端に選ばなければ、大きなデメリットとはならないでしょう。

また、そもそも若者向けのエージェントやハイキャリア向けのエージェントなど、登録者を絞ったサービスも登場しています。制約を受ける場合は、異なるフリーランスエージェントを探すべきです。

手数料などを支払う必要がある

基本的に、フリーランスエージェントへの登録や利用は無料です。ただ、仕事を紹介してもらい、実際に参画すると手数料が発生します。そのため、手元に入る金額がそれだけ減ってしまう点がデメリットです。

例えば、契約金額が80万円の場合、10%の手数料が発生すると入金される額は72万円まで減ってしまいます。つまり、クライアントと直接契約するときよりも8万円少なくなってしまうのです。このように、案件を紹介してもらい、参画してからの手数料には留意しなければなりません。

とはいえ、自分で営業活動をこなすときと比較すると、スムーズに案件を獲得できるケースが大半です。手数料はかかるものの、営業を代行してもらえると捉えれば、大きなデメリットとは感じないでしょう。

事前に登録などの作業が求められる

事前に登録作業が必要となり、これに時間を要することはデメリットです。後ほど解説しますが、キャリアの登録や面談などの作業をこなさなければなりません。面談は必須のフリーランスエージェントが多く、時間的な拘束が生じてしまうことも注意しましょう。

また、複数のフリーランスエージェントに登録する場合、それぞれにおいて同じ作業を済ませなければなりません。ひとつのサービスだけの場合は大きな問題にならなくとも、積み重なると時間的なデメリットになってしまうのです。同時に複数のフリーランスエージェントに登録するつもりならば、デメリットが顕在化することも考えられます。

また、初回のみならず、情報がアップデートされるたびに面談が生じることもあります。定期的な面談への対応など、登録後の拘束にも注意しなければなりません。

フリーランスエージェントを利用する際のポイント

フリーランスエージェントを利用する際には、いくつかのポイントがあるため、それらを解説します。

自身に適したエージェントを選択する

数多くのフリーランスエージェントがあるため、自身に適したエージェントを選択することが重要です。適していないエージェントに固執しても、良い結果は得られません。

例えば、自分のスキルが高く単価の高い仕事を探したいならば、ハイレベル向けのエージェントを利用すべきです。基本的なレベルからハイレベルまで混在するエージェントでは、思うように仕事が見つからないと考えられます。

クライアントは、登録しているフリーランスの母体を意識して求人を出すものです。そのため、高単価な仕事は、レベルの高いフリーランスが集まっているエージェントに偏ります。これは一例ですが、自分の求める働き方があるならば、それに適したエージェントを選択しましょう。

担当者との相性を意識する

担当者に意図する案件を紹介してもらうために、相性を意識することが重要です。コミュニケーションを取りやすいかどうかや、自分の得意分野に精通しているかどうかなどは大きなポイントだと考えましょう。

例えば、自分にネットワークスキルの強みがあるならば、これを理解してくれる担当者が理想的です。スキルを深く理解してくれる担当者ならば、高単価かつ働きやすい仕事を見つけてくれるでしょう。

なお、多くのフリーランスエージェントは、担当者の変更を依頼できます。もし、自分のスキルを理解してくれないなど相性が悪いならば、早いうちに変更を相談すべきです。

フリーランスエージェントを利用する流れ


フリーランスエージェントを利用する流れは、サービスによって少し異なります。今回は、一般的な流れについて理解しておきましょう。

登録先の選定と手続き

まずは、登録するフリーランスエージェントを探し出す作業が必要です。いくつものフリーランスエージェントがあるため、それらから興味があるものを選択しましょう。必ずしもひとつに絞る必要はなく、複数のフリーランスエージェントに登録することも視野にいれるべきです。

登録先を決定したならば、続いては登録の手続きを進めていきます。まずは基本情報を入力し、そこから業務経歴やスキルなどを登録する流れです。記載事項は登録先によって異なるため、その都度、確認することが求められます。

面談・カウンセリング

フリーランスエージェントの特徴として、面談やカウンセリングが実施されることが挙げられます。登録後、担当者から連絡があるため、それに対応しましょう。多くの場合、Web面談が1時間ほど実施されます。

面談では、今までの経歴やスキルなど、仕事を探してもらうために必要な情報を提供しなければなりません。主に質問へ答えるだけですが、質問に答えるための情報などは事前に準備しておくと良いでしょう。例えば、過去のプロジェクトで利用したフレームワークの細かいバージョンまで確認しておきます。

また、これから参画する仕事についての要望も問われます。希望する単価や稼働日数、リモートワークかどうかなどです。これらの希望も事前に整理しておくと、担当者とのコミュニケーションをスムーズに進められるでしょう。

案件の紹介と応募

面談やカウンセリングが終わったあとは、担当者から仕事を紹介してもらえるまで待機します。基本的には待機するだけですが、場合によっては条件の微調節などを相談されるかもしれません。どのような状況でも、できるだけ早く対応することが、素早く仕事を見つけるためのコツです。

紹介された仕事の中に興味を持つものがあれば、フリーランスエージェントを経由して応募します。応募するとクライアントに連絡が入り、参画へ向けて面談などが実施される流れです。案件の内容やプロジェクトとの相性、単価などを最終確認し、問題がなければ契約の手続きへと進みます。

案件への参画

契約などの事務作業は、フリーランスエージェントが対応してくれます。そのため、参画が決まったならば、基本的には仕事に注力するだけです。エージェント経由で契約するため、クライアントとのやり取りは限られています。

参画中は、事前に契約した内容に基づいて業務をこなしていきます。もし、契約外の依頼などが発生したならば、エージェントの担当者へ相談することで対処してもらえるでしょう。自分で解決するとトラブルになることがあるため、こまめに相談することが重要です。参画後は、エージェントから報酬が支払われます。

まとめ

フリーランスエージェントの概要から、利用するメリットとデメリットまで解説しました。基本的には、メリットの多いサービスであるため、フリーランスは積極的に活用すると良いでしょう。仕事を探す時間を短縮することで、自分は本業にだけ集中できます。

ただ、フリーランスエージェントにもデメリットはあるため、その点は理解しなければなりません。特に、手数料などが発生する点は見落としがちであり、改めて確認することが重要です。

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admin