フリーランスエンジニアのキャリアパスとは?身につけておくべきスキルや資格を紹介!

フリーランスエンジニアのキャリアパスとは?身につけておくべきスキルや資格を紹介!

フリーランスエンジニアもキャリアパスについて考えることが重要です。何も考えずに生活をしていると、気づいた時にはキャリア面で置き去りにされている可能性があります。
それではフリーランスエンジニアのキャリアパスとはどういったものなのでしょうか。基本知識から王道のキャリアパス、キャリアアップのために身につけておきたいスキルや資格をご説明します。

フリーランスエンジニアのキャリアパスの概要

フリーランスエンジニアの描くキャリアパスとはどのようなものなのでしょうか。まずはその概要について理解を深めておきましょう。

キャリアパスに沿った行動が重要

そもそもキャリアパスとは、時間の経過とともに自分がどのように働くかを考えたものを指します。今までエンジニアのキャリアパスは、プログラマから始まりプロジェクトマネージャーや管理職へと進んでいきました。しかし、現在は時代が変わり、エンジニアのキャリアパスは多様化しています。
しかもフリーランスとなると、会社員のように決まりきったキャリアパスはありません。自分で先を見据えたキャリアパスを考えることが求められます。自分の将来を自身で具体的に考えておくのです。
フリーランスとして活躍したいのであれば、キャリアパスを明確にしてそれに沿うことが重要です。考えるだけではなく、実行しなければなりません。気を抜くと落ちこぼれフリーランスエンジニアになってしまいます。

キャリアパスを明確にする意義

フリーランスエンジニアが、キャリアパスを明確にする意義はふたつあります。
一つ目は、自分のなりたい姿を踏まえ、働くモチベーションとすることです。明確なゴールがなければ働くモチベーションも上がりません。自分自身の働き方に対してゴールを設け、フリーランスエンジニアとして向上心を持って働くのです。
二つ目は、案件を獲得するときの指標とするためです。フリーランスエンジニアは自分で案件を選択します。この時に判断基準がなければ色々なことを考えてしまうでしょう。
ただ、キャリアパスが明確であれば、それに沿った案件であるかどうか判断できます。案件を選択する際に、必要以上に悩まなくてよくなります。

キャリアアップのために求められること

キャリアパスを描くということは、自分自身のキャリアアップを図るということです。キャリアアップするためにはいくつもやらなければならないことがあります。以下ではキャリアアップのために求められることを3つご紹介します。

自己分析

自己分析を徹底し、自分にはどのようなスキルがあるのか明確にすることが求められます。これからキャリアを描くにあたり、活かせるスキルを明確にするのです。SWOTで強みと弱みを明確にしましょう。
いくらキャリアプランを明確にしても、保有するスキルとの乖離が激しいければ現実的ではありません。キャリアプランとは言いながらも、ただの夢になってしまいます。難しいキャリアプランを立てそれに向かって努力する方法もありますが、フリーランスエンジニアの立場ではおすすめできません。
守られた立場ではないことを踏まえると、伸ばせるスキルでキャリアプランを立てるのが一番です。現実的なキャリアプランを立てるためにも、自己分析が最初に求められます。

自己研鑽

キャリアアップをするために、自己研鑽が常に求められます。特にエンジニアはスキルが陳腐化すると、選択できる案件数が減ってしまいます。自分自身の価値を高めることが重要です。
自己研鑽の方法や方向性は人によって異なります。例えば自分の得意分野で常に最新のスキルを保有する方法が考えられます。最新のスキルを扱えることで、自分の価値を高めます。他にも複数のスキルを保有する方法も考えられます。スキルの組み合わせでしか対応できない分野で、自分の価値を高めます。
自己研鑽ができない限り、キャリアプランを立てたとしても叶えることは不可能です。プランを実現するためには、それ相応のスキルが必要なのです。

人脈の拡大

フリーランスエンジニアの場合は、人脈を拡大しておくことも求められます。これは会社員の場合、あまり気にする必要のない要素です。
キャリアプランを実現するためには、プランに適した案件が必要です。思うような案件に出会えなければ、 いつまでも同じキャリアを歩んでしまいます。これは避けたいところですが、なかなか良い案件には出会えないのが現状です。
良い案件に出会うためには、数多くの案件に出会える状況を作るべきです。その方法の一つとして、人脈を拡大しておくのです。人づてに良い案件を紹介してもらえる可能性があります。
もちろん人脈の拡大だけがこの問題を解決する方法ではありません。フリーランスエージェントなどを利用しても、問題は解決できる可能性があります。ただ、フリーランスエンジニアは、人脈の多さが物を言う時があります。そのようなことを見越して、人脈拡大にも力を入れておきたいのです。

フリーランスエンジニア王道のキャリアパス3選


フリーランスエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて3種類です。どれも王道のキャリアプランですので、これらについて以下ではご紹介します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーなど、管理層へのキャリアパスがあります。プロジェクト全体の管理だけではなく、開発やテストなど工程に特化したマネージャーも考えられます。
会社員は、エンジニアからプロジェクトマネージャーへのキャリアパスが一般的です。開発の現場を離れ管理者になっていくのです。フリーランスエンジニアにおいても、この流れに似たキャリアパスを立てられます。
フリーランスでもマネジメントに特化した人はいます。フリーランスのプロジェクトマネージャーが参画するケースも往々にしてあるのです。エンジニアとして開発した経験を活かし、それを踏まえたマネージャーになるキャリアプランです。

ITコンサルタント

開発などエンジニアの仕事からは少し離れ、ITコンサルタントになるプランがあります。開発工程を担当するのではなく、要件定義など上流工程を担当します。
コンサルタントは特定の業界や業種に対し多くの知識を保有しています。例えば人事・製造・会計・品質管理などが挙げられます。このような専門的なシステム開発をしたエンジニアであれば、コンサルタントのキャリアプランもあるのです。ただし深い知識が必要となりますので、長年開発した経験が必要です。
フリーランスでITコンサルタントをやる人は増えています。専門知識は求められますが、そのスキルがあればさらに活躍できます。

プロフェッショナル

エンジニアのプロフェッショナルとして突き進むキャリアパスもあります。業務内容を変えることなく、高いスキルを持ったフリーランスエンジニアとして活躍します。
エンジニアは比較的若い人が多い状況です。特にフリーランスは若い人が活躍し、ある程度の年齢になると上記のようなキャリアパスで業務内容を変更する傾向にあります。エンジニアは体力勝負の部分もありますので、無理のできないフリーランスはエンジニアから離れていくのです。
ただ、エンジニアを続けられないわけではありません。歳を重ねても先端の技術を身につけ、実際にシステム開発をする道もあります。スキルが低いと年齢面で劣ってしまいますが、高いスキルがあればプロフェッショナルとして通用します。 

年齢を踏まえたキャリアパスを選択する

キャリアパスを選択する際は、自分の年齢を踏まえることが重要です。年齢を踏まえて検討しなければ、実現できないキャリアパスとなる可能性があります。
特にエンジニアは年齢が重要だと言われています。早い段階で先を見据えなければ、途中で方向転換できないことがあります。体力的な側面でも年齢に左右されることがあり、早めにキャリアパスを決定することが重要です。
ただ、若すぎる段階でキャリアパスを絞ってしまうのも良くはありません。30歳までは余裕を持ってキャリアパスを考えると良いでしょう。それを過ぎると余裕がなくなってきます。
年齢的に実現が難しいキャリアパスは存在します。どのようなキャリアパスを描くのも自由ですが、フリーランスであることを踏まえ現実的なキャリアパスを選択するようにしましょう。

キャリアアップのために身に付けるべきスキル


キャリアパスを明確にするとキャリアアップするべき内容が見えてきます。続いてはキャリアアップのために、身につけておきたいスキルをご説明します。

最新のITスキル

最新のITスキルを身につけるようにしましょう。必ずしも全員が使うわけではありませんが、スキルは最新にしておくに越したことはありません
最近であれば、クラウド関連のスキルが注目されています。実際に活用するのはネットワークエンジニアが中心ですが、知識として持っておくべきものです。クライアントとうまく会話ができなければ、フリーランスエンジニアとして致命傷となる可能性があります。
スキルが不足しているエンジニアだと思われると、違う人をアサインされる可能性もあります。そのようなことがあると、想定していたキャリアパスが崩壊することも考えられます。
少々こじつけな部分はありますが、スキル不足はフリーランスにとって致命傷です。可能な限り多くのスキルを身につけておきましょう。

自己管理スキル

エンジニアに限らずフリーランス全般に言えることが、自己管理スキルを身につけることです。案件などの管理はもちろんのこと、体調面などの管理も含まれます。
何かとフリーランスの立場では頑張ってしまうことがあります。しかし、必要以上に頑張ると体調が悪化するなどの問題につながります。結果、案件を完遂できないなどのトラブルを引き起こす可能性すらあります。
会社員と異なり残業時間などを管理する人はいません。全て自己責任での対応が必要です。エンジニアは仕事柄、無理をしてカバーすることもありますが、適切な自己管理スキルが必要です。

外注スキル

仕事を外注できるスキルも必要です。全て自分でやるのではなく、外に出すことを意識して行動しましょう。
基本的にフリーランスエンジニアは、全ての事を自分で対応する必要があります。ただ、そのような状態では時間ばかりが取られ、キャリアパス実現のための作業ができません。仕事に集中できず、事務作業ばかりになってしまうこともあります。
言うまでもなくそのような状態は望ましくありません。それを避けるために、外注できる業務は外注するスキルが必要です。事務作業など自分ではなくてもできるものは可能であれば外注するのです。
うまく外注するためには、適切に業務を切り分けることが必要です。これができなければ余計に時間がかかってしまいます。フリーランスエンジニアは時間が限られていることを意識し、外注するスキルを身につけましょう。

キャリアアップを見据えて保有したい資格

キャリアアップを目指すのであれば、いくつかは資格を持っておくべきです。フリーランスエンジニアはすでに資格を持っていることも多いですが、ここでは改めておすすめの資格をご紹介します。

情報処理技術者試験

エンジニアですので、自分のジャンルに適した情報処理試験を取得しておくと良いでしょう。データベースやネットワークなどいくつかのジャンルがありますので、自分が主とするジャンルを中心に資格を取得しましょう。
こちらは国家試験であり、どこの企業に対しても価値が認められているものです。フリーランスエンジニアの価値を証明するにあたり、取得しておいて損はありません。
また、特定の製品に依存しない幅広い知見が求められる資格です。自己研鑽という観点からも、特に役立つ資格だと言えます。自分のスキルをアピールする観点からも自己研鑽の観点からもおすすめの資格です。

Oracle Master

オラクル社の製品を扱うのであれば、こちらの資格を持っておいても良いでしょう。特にデータベースエンジニアは、保有していることでスキルの証明に役立ちます。
ご存知の方も多いと思いますが、資格はブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの4段階に分かれています。フリーランスエンジニアとしてスキルの証明をするのであれば、ゴールドかプラチナは必要でしょう。シルバー以下ではアピールとしては薄くなってしまいます。
ゴールド以上を取得するとなると、オラクル社の研修を受けなければなりません。データベースエンジニアにとっては、非常に価値のある研修です。こちらも資格としての価値が認められているだけではなく、キャリアパス実現のために自己研鑽するという観点でおすすめです。

フリーランスエンジニアは30歳でキャリアパスを決める

フリーランスエンジニアのキャリアパスは、30歳を境に決定すると良いでしょう。20代の経験を生かして、どのようなキャリアパスにするか検討するのです。
キャリアパスの決定は、その後の働き方に大きく影響します。マネジメント、コンサルタント、エンジニアなどいくつもの働き方がありますので、自分なりの働き方を見つけましょう。
キャリアパスを実現するためには自分自身の努力も必要です。スキルアップをしたり資格を取ったりして、目標の達成へと歩んでいきましょう。


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