ITエンジニア不足の今だからこそ、フリーランスエンジニアとして活躍してみよう！
最近はITエンジニアが不足していることをご存知でしょうか。これだけIT化が叫ばれている時代ですが、実際のところエンジニアは不足している状況です。これは求められているエンジニアの方が多いと言い換えられます。
そのような状況ですのでITエンジニアの中でもフリーランスが注目されています。企業に属するのではなく、フリーランスエンジニアとして活躍している人が求められています。今回はITエンジニアが不足する現代において、フリーランスエンジニアとして活躍する方法や需要についてご説明します。
この記事の目次
意外と知られていないITエンジニアの不足状況
これだけITが発達している世の中において、ITエンジニアが不足しているイメージはないかもしれません。数多くのエンジニアが活躍していると考えることでしょう。以下ではITエンジニアが不足している現状についてご説明します。
ITエンジニアは不足しているのが現状
日本にITエンジニアは多数いると考えられています。これは認識の通りであり、日本のITエンジニアの数はどんどん増えていると考えられます。未経験からITエンジニアに転職する人もいるぐらいです。
そのような状況ではあるものの、それでもITエンジニアの数より求められている数の方が多いのが現状です。つまりITエンジニアの数はこれだけ多くの人がいても不足している状況です。経済産業省からもITエンジニアの人材不足に関する調査が発表されているぐらいです。こちらに関しては参考に発表内容を添えておきます。
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
発表されている内容からも分かるとおり、予想以上にITエンジニアの数は不足している状況です。ITエンジニアが不足するピークは2020年と言われていますので本年に該当します。それだけITエンジニアが不足しているタイミングであり、フリーランスエンジニアとして活躍するチャンスのあるタイミングでもあります。
IT業界は今からでもフリーランスエンジニアになれる
今からIT業界でフリーランスになるのは難しいと考えているかもしれません。ITエンジニアの数が多い状況ですので、今からフリーランスエンジニアになるのは出遅れていると考えてしまうことでしょう。
確かにIT業界にはフリーランスエンジニアが多数います。すでに活躍しているフリーランスエンジニアがいるのも事実です。ITエンジニアはフリーランスが多い職種ですので、年々フリーランスエンジニアの数も増えています。
ただ、そのような状況であってもITエンジニアの数に余裕があるわけではありません。フリーランスエンジニアを含めてもITエンジニアが不足しているのです。今からでも十分フリーランスエンジニアになるチャンスはあります。出遅れてしまったと思い込んで、フリーランスエンジニアになることを諦めないようにしましょう。
フリーランスとして活躍するITエンジニアの概要
フリーランスとして活躍するITエンジニアとはどういったものなのでしょうか。概要が理解できなければフリーランスエンジニアになることも決断できないでしょう。以下ではITエンジニアの中でもフリーランスとして働く人の概要についてご説明します。
フリーランスエンジニアの仕事内容
フリーランスエンジニアの仕事内容は様々です。ITエンジニアとして働くわけですので、エンジニアとして求められている仕事内容がそのままフリーランスエンジニアでも求められ、具体的な仕事内容としては以下のものが考えられます。
- プログラマ
- インフラエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- ネットワークエンジニア
- Webデザイン開発
- データベースエンジニア
厳密にはITエンジニアと異なるものとして考えられているものもあります。しかし、ここではひとまとめでITエンジニアとして考えています。そのように考えてみると、フリーランスとして活躍するITエンジニアには様々な種類があります。これからフリーランスでITエンジニアになりたいと考えているのであれば、どのような仕事内容を自分の武器にするのか考えなければなりません。適切な選択をしなければフリーランスのITエンジニアとして活躍できない可能性もあります。
フリーランスにとってどの仕事内容が良いのかを一概に述べることは不可能です。フリーランスエンジニアは高いスキルが求められますので、自分の強さが活かせる内容を仕事とすることが重要です。
フリーランスエンジニアの年収相場
フリーランスエンジニアの年収相場はピンキリと言える状況です。同じ年齢や経験年数でも年収には大きな差があります。なお、会社員のITエンジニアの平均年収は500万円程度であると言われています。フリーランスエンジニアに関しては会社員よりも年収が高くなる傾向にあります。そのため、平均年収は600万円から700万円程度であると考えられます。
ただ、フリーランスエンジニアは個人のスキルによって単価が大きく左右されるのも事実です。フリーランスエンジニアといえば単価の高いものであるとは考えられていますが、スキルがなければフリーランスエンジニアでも会社員と変わらない年収となる可能性もあります。そのような状況で税金や保険などのことを踏まえると、実質的な年収は会社員よりも下がってしまうことも考えられます。フリーランスエンジニアになるからといって必ずしも会社員より年収が上がるというわけではありません。この点は勘違いしないようにしておくことが重要です。平均年収の相場としては高いものではありますが、それはあくまでもスキルが伴っている場合に限られています。
フリーランスのITエンジニアになるには
フリーランスエンジニアになるためにはどうすれば良いのでしょうか。ITエンジニアがフリーランスになるのは難しいと考えてしまうかもしれません。具体的な方法について以下でご説明します。
フリーランスエンジニアだと言えばその日から開始できる
フリーランスエンジニアになるための決まりきった方法はありません。そのためフリーランスエンジニアだと言い張れば、その日からフリーランスのITエンジニアということになります。
一般的にフリーランスは企業に属していない人のことをさすと考えられています。そのため、企業に属していない状況で活躍しているITエンジニアがフリーランスのITエンジニアであるとされることが一般的です。ただ、最近では副業のフリーランスという考え方も存在しています。平日は企業に属して働き、土日などにフリーランスとしての活動をしているのです。このような働き方も広く受け入れられるようになっていますので、必ずしも企業に属していない人だけをフリーランスと呼ぶわけではありません。
フリーランスになるためには開業届などを出さなければならないと考えている人もいます。事務手続きをしていると有利になることもありますが、実際にはこれらの手続きがなくてもフリーランスにはなれます。フリーランスになりたいとを考えればその日から開始できるものなのです。
会社員をやめる場合には事前準備が重要
会社員を辞めてフリーランスのITエンジニアになりたいのであれば、事前準備を計画的に進めることが重要です。
現在会社員として働いているのであれば、フリーランスになるにあたり様々な事務手続きが必要です。保険の切り替え作業や年金の切り替え作業なども必要となります。これらの手続きを適切に行っていなければ、後になってトラブルになることもあります。そのため特に注意しておかなければならないものなのです。
フリーランスのITエンジニアになるのであれば転職する場合とは少し勝手が異なります。転職であれば転職先の企業が様々な事務手続きをしてくれます。それに対してフリーランスの場合には自分で様々な対応をしなければなりません。場合によっては事前に調べておかなければわからない手続きもあるでしょう。そのためどのような手続きをしなければならないのかは、事前に確認をして計画的に準備をしなければなりません。
フリーランスになるにあたり青色申告を利用したいのであれば、開業届などの提出も必要です。フリーランスのITエンジニアが全員提出するものではありませんので、自分に必要なものであるかを見極めなければなりません。これは一例ではありますが、人によって対応しなければならない内容には差があります。事前に確認をして計画的な対応が必要です。
フリーランスエンジニアになる適切なタイミングはあるか
フリーランスのITエンジニアになるための適切なタイミングはあるのでしょうか。これからフリーランスになりたいと考えてる人に向けてタイミングについてもご説明します。
フリーランスエンジニアになるタイミングに制限は無い
フリーランスのITエンジニアになるにあたりタイミングに制限はありません。ITエンジニアの中でもフリーランスとして活躍したいと考えるのであれば、そのタイミングからフリーランスとして活躍することが可能です。
実際にフリーランスで活躍するITエンジニアの年齢層は幅広いものです。20代や30代で活躍している人が多いイメージがありますが、実際には50代のフリーランスエンジニアも存在しています。幅広い年代の人が活躍しているのが現状であり、年齢などのタイミングを理由にフリーランスになることをあきらめる必要はありません。
理想的なタイミングは27歳前後
フリーランスになるタイミングに制限はないことをご説明しました。ただ、ITエンジニアであれば理想的なタイミングは27歳前後であると考えられます。
このタイミングは一旦会社員としてITエンジニアになり、その後フリーランスになるかどうかを見極められるタイミングだと考えられます。フリーランスで活躍するにあたり、会社員など企業に勤める経験は必須ではありません。大学卒業後などからいきなりフリーランスで活躍している人もいます。ただ、実務も理解してからフリーランスエンジニアになるという意味では、就職して数年経った後の27歳前後が理想的であると考えられます。
もちろん人によって考え方は異なる部分があるでしょう。会社員を経験しなくてもITエンジニアとしてのスキルが高ければフリーランスになれるという考え方もあります。この考え方も間違ったものではありませんので必ずしも27歳前後にこだわる必要はありません。実力があるのであればもっと早い段階でフリーランスになっても良いでしょう。
スキルが身についたタイミングで踏み出すべき
重要なことはスキルが身に付いた段階でフリーランスへの道を検討することです。ITエンジニアに求められることは年齢よりもスキルです。スキルがなければ歳をとっていてもITエンジニアとして活躍することは不可能です。
どの程度のスキルが身につけばフリーランスとして活躍できるかの判断は難しいものです。人によってスキルの高まりの感じ方は異なります。またフリーランスとして活躍するのであれば、クライアントによって求めるスキルレベルも異なります。とあるクライアントでは通用するスキルであっても、異なったクライアントでは通用しないことも考えられます。フリーランスエンジニアとして活躍したいのであれば、スキルは高めておくに越したことはありません。
しかし、スキルを高めることはキリがありません。新しい技術もどんどん生まれていきますので、それを追いかけてスキルを高めていかなければなりません。それを続けることは現実的ではありませんので、ある程度見切りをつけてフリーランスになることをおすすめします。
フリーランスエンジニアとして活躍するメリット・デメリット
フリーランスエンジニアとして活躍する場合、メリットもデメリットも存在します。これら両方については以下で理解を深めていきましょう。
メリット
まずはフリーランスエンジニアで活躍する場合のメリットについて3つご説明します。
在宅で仕事ができる場合がある
在宅で仕事ができる可能性があることがメリットです。
ITエンジニアは在宅で仕事ができるものもあります。必ずしも在宅でできるわけではありませんが、フリーランスエンジニアは在宅で対応可能であることがメリットのひとつです。会社員のように出勤をする手間を省けます。
ただ、フリーランスになると在宅勤務ができるというのは誤解です。企業とフリーランスは準委任契約が結ばれることが多く、こちらの契約の場合には基本的には出勤が必要です。在宅で対応できるものも含まれていますが、皆さんが考えるほどの在宅での対応は無いと思っておきましょう。在宅が可能であるのは請負契約が中心であり、フリーランスの中でも実績がある人が獲得できる契約です。ITエンジニアでもフリーランスになってすぐに請負契約で在宅勤務をするのは難しいとの認識が必要です。
経費で処理できるものが増える
フリーランスになることで経費で処理できるものが増えるメリットもあります。
単なる会社員の場合には書籍に購入や勉強会への参加費用など自己啓発に関連するものは自己負担です。事業をしているわけではありませんので、経費とは認められないものなのです。しかし、フリーランスになると事業者と認められます。その結果、自己啓発の費用やパソコンの購入などが経費として認められるようになります。
経費の幅が広がることで課税対象を減らすことが可能です。全てのものを経費として扱えるわけではありませんが、経費の幅が増えることはメリットです。
人に管理されずに仕事をしやすくなる
人に管理されずに自分のペースで仕事ができることもメリットです。
会社員の場合には基本的に上司などに管理されて仕事をします。相性の悪い上司の場合には仕事がしにくいなどのトラブルに発展することもあります。そのことが原因でフリーランスを目指す人もいるでしょう。
しかし、フリーランスであれば基本的には自分で仕事ができます。全てに対して自己責任であるというデメリットもありますが、それ以上に人の管理から解放されるメリットは大きいものです。
デメリット
続いてフリーランスエンジニアで活躍する場合のデメリットについて3つご説明します。
収入が不安定になりやすい
収入が不安定になりやすいことが大きなデメリットです。
会社員であれば仮に仕事がなくとも雇われている限り収入が得られます。増減はあるかもしれませんが、唐突に収入がなくなることはほぼ考えられません。
それに対してフリーランスは仕事の打ち切りなどで収入がなくなる可能性があります。ITエンジニアであればプロジェクトの終了などに巻き込まれて仕事がなくなる可能性があるので、こうなってしまっては収入がいきなり下がってしまいます。
雇われている状態と比較すると収入が不安定になりやすいことは大きなデメリットであるため、収入が不安定になっても対応できるように事前の準備が求められます。
社会的信用を勝ち取りにくい
社会的信用を勝ち取りにくいこともデメリットです。
これは上記でもご説明したことの延長でもあり、収入が不安定となることが大きな要因です。収入が不安定な人は社会的に信用力が低いと判断され、クレジットカードの審査やローンの審査に不利になるケースがあります。
日本ではフリーランスよりも会社に属している人のほうが信用力が高いと判断されます。仮に多くの収入を得ていたとしても、不安定さから信用を勝ち取れないこともある点がデメリットです。
福利厚生がなくなり出費が増える
福利厚生がなくなり出費が増えてしまうこともデメリットです。
雇われている状況であれば様々な福利厚生が受けられます。わかりやすいものであれば健康保険や年金などを企業が負担してくれるものが挙げられます。また、家賃補助が出たり交通費の補助が出たりすることも福利厚生の一部です。
フリーランスになるとこれらの補助は一切なくなってしまいます。ITエンジニアとして顧客先に常駐する必要があるのであれば、交通費は自己負担しなければなりません。また、保険や年金も自分で全額を支払うことになりますので出費が増えます。
仕事に関連する部分であれば単価を調節することでカバーできることもあります。しかし、年収を増やすこと以外ではカバーできないことも生まれてしまいます。福利厚生として受けていた部分が自己負担になることはデメリットです。
フリーランスのITエンジニアの将来性
フリーランスで働くITエンジニアの将来性はどのようなものなのでしょうか。以下で考察していきます。
フリーランスエンジニアは増え続け需要も高まることが期待される
フリーランスのITエンジニアはこれからも需要が高まり続けることが予想されます。その結果、フリーランスで働く人も増えると考えられ、フリーランス業界はこれからさらに発展することでしょう。実際に以下のとおりITエンジニアの需要に関する調査が実施されていて、2019年以降は人材が不足すると考えられています。
https://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160610002/20160610002.html
需要が高まるということは、フリーランスでITエンジニアになるチャンスということを意味しています。フリーランスになることを躊躇している人もいるかとは思いますが、需要の高まっている今が行動するべきタイミングであると考えましょう。
フリーランスとしての働き方は幅広く受け入れられるようになっています。社会の常識も変わりつつありますので、将来性も明るい働き方だといえます。
スキルアップで年収アップも狙える
フリーランスはスキルを高めることで年収アップも狙える働き方です。特にITエンジニアはスキルを持っていれば高く評価されやすい傾向にあります。自分のスキルを武器にどんどんと年収アップが狙えます。
フリーランスで働くにあたり気になることの大半は収入面でしょう。安定するかどうかや今までの年収との差が気になる人が大半のはずです。このとき自信を持てるかどうかを左右するのはスキルが大きな割合を持ちます。人に負けないようなスキルがあれば年収アップを目指して戦うことが可能です。
ただ、スキルも陳腐化するものです。常に新しいスキルを身に付けて戦い続けることが求められているのも事実です。常にスキルアップをしながら年収を高めることで、将来性はさらに明るくなります。
ITエンジニアは今こそフリーランスを目指すべき
フリーランスに対する社会的な考え方は変わりつつあります。10年ほど前と比較するとフリーランスを利用する大手企業も増えてきました。
しかも、今はITエンジニアが不足している状況です。スキルさえ持っていればフリーランスであっても仕事を獲得できる状況が続いています。フリーランスで働くかどうかを悩んでいるITエンジニアであるならば、今が決断するタイミングです。
