IoT(アイオーティ)案件の単価、今後の将来性は?現状の需要と今後の動向を解説!

IoT(アイオーティ)案件の単価、今後の将来性は?現状の需要と今後の動向を解説!

近年はIoT(アイオーティ)案件が活発に動いています。年々IoTの市場は活発になっていて、5年前の2倍以上の規模になってきています。大企業もIoTの市場に参入してきていて、これからもどんどん発達すると考えられます。

そのような状況に置かれているIoTですが、気になるのは案件の単価です。また、現在急速に市場が広がっていますが今後の需要と動向について気になる人も多いでしょう。今回はこれら皆さんの疑問をまとめて解説します。

IoT案件とはなにか

まずはIoT案件とはどのようなものであるのか理解を深めていきましょう。

そもそもIoTとは

そもそもIoTとは「Internet of Things」の省略形です。日本では直訳され「モノのインターネット」と表現されることが多いです。

ここで定義される「モノ」は明確ではありません。IoTをどのような場面で利用するかによって、対象となるものは変化するのです。言い換えると非常に多くのものが、IoTで扱われるものだと考えるとよいでしょう。

ただ、現実的な解釈をすると「インターネットに接続できるもの全般」を指しています。これも非常に多くの選択肢がありますが、どうしてもインターネットに接続できない状況ものはIoTの対象とはなりません。あくまでもインターネットを利用して、新しい利用方法を見出せるものを指しています。

IoT案件とは

IoT案件はIoTに関連する案件を指しています。上記の通りIoTの定義はやや曖昧さがありますが、案件としてIoTをアピールしていればIoT案件と考えられます。

IoT案件の中身はさまざまありますが、大きく分けると以下のようなパターンに分類されます。

  • IoTデバイスの開発
  • IoTデバイス操作の開発
  • 収集データの分析

最初に考えられるのが、IoTを利用するためのデバイスを開発するものです。最近はインターネットに接続できるデバイスが増えていますが、まだまだ全てが対応しているわけではありません。IoTデバイスの開発とは、インターネット接続に対応していないデバイスなどを、インターネットに接続できるようにするために開発する案件です。

続いて考えられるのは、IoTデバイスを操作するための開発です。他の企業が開発したIoTデバイスを活用し、さらに生活や仕事を便利にするものを開発します。場合によってはIoTデバイスを開発したのと同じ会社がこの開発をしますが、IoT関連のソフトウェアを専門に開発している別会社も存在しています。

最後は少々毛色が異なり、IoTを利用した収集データの分析です。IoTデバイスを利用すると、様々な情報を収集したり蓄積したりできるようになります。この情報を活用してユーザの傾向などを分析する仕事です。

IoT案件として扱っていますが、実質的な内容はデータ分析です。IoTに特化したスキルがなくとも、ビッグデータ解析ができれば対応できる可能性があります。

IoT案件の単価相場

IoT案件の単価相場はどの程度のものなのでしょうか。以下でその内容を解説します。

開発する対象によって単価には差がある

上記で説明したとおり、IoT案件と言ってもそこには種類があります。どの案件に該当するかによって、言うまでもなく案件の相場は異なります。以下は大手求人サイトの案件単価を、上記3種類で分類した場合の相場です。

  • IoTデバイスの開発:65万円/月~95万円/月
  • IoTデバイス操作の開発:60万円/月~105万円/月
  • 収集データの分析:70万円/月~90万円/月

IoT機器の開発案件が比較的高い価格となっています。こちらはイチから新しいものを開発しますので、IoTの知識だけではなくデバイスに関する知識も必要です。多くの知識が求められますので、案件の単価も高くなっています。

また、データ分析も比較的高い単価の案件が見られます。こちらはIoTに限らず、データサイエンティストの案件相場が高い事に起因すると考えられます。ビッグデータ解析などの需要は高まっていますので、全体的に案件単価が底上げされている状況です。それにつられてIoTのデータ解析案件も、単価が上昇しているのだと考えられます。

逆にIoTデバイス操作の開発は、比較的低い単価の案件も存在します。こちらはデバイスの概要さえ理解していれば、後はプログラマー的な側面が大きいからだと考えられます。プログラマーは開発に利用するプログラミング言語などによって案件単価が大きく異なりますので、IoTの案件でもこの傾向が見られると思われます。

開発言語によっても単価は左右される

IoTデバイスの開発やIoTデバイスの操作ではプログラミング言語を利用します。プログラミング言語もどれを利用するかによって案件の単価を左右します。どのようなプログラミング言語が、どの程度の単価になるのかをまとめておきます。

  • C/C++:90万円/月~105万円/月
  • JavaScript:60万円/月~75万円/月
  • Ruby:70万円/月~85万円/月
  • Python:80万円~95万円

CやC++はIoTデバイスの組み込みソフトウェアの開発に利用されています。組み込みソフトウェアの開発は高いスキルが求められますので、必然的に単価が高くなっています。なお、組込みソフトウェアの開発にはJavaが利用される場合もありますが、CやC++が利用されるケースがIoTでは多くなっています。

それ以外のプログラミング言語に関しては、需要が高いものほど高額になる傾向があります。JavaScriptは、昔は需要がありましたが、現在はやや需要が下がっています。そのため案件単価も比較的低いものになってしまっています。

それに対して昔から根強く人気のあるRubyや最近人気のPythonは、比較的単価の高い案件が多くあります。組み込みソフトウェアに近い単価の案件もあるぐらいです。RubyやPythonのエンジニアは、IoT以外の開発でも求められるので、それに伴い高額な案件が多く揃っています。

IoT案件を獲得するために求められるスキル


IoT案件は様々なものが公開されています。ただ、どのようにすればこれらの案件を獲得できるのかイメージできないかもしれません。以下ではIoT案件を獲得するために求められるスキルを解説します。

IoTデバイスの操作スキル

IoTデバイスの操作スキルが必要です。毎年様々なデバイスが発売されていますので、どのようなデバイスが存在しているのか把握できていなければなりません。

IoTを活用した便利なソフトウェアを開発するためには、操作する対象のデバイスを知る必要があります。対象が分からなければ、どのようなソフトウェアを開発すれば良いのかも分かりません。

また、具体的にそのデバイスがどのように動作するのかの知識も必要です。デバイスの操作スキルまで身につけることで、IoTに関するソフトウェアの開発案件が獲得しやすくなります。

デバイスとネットワークスキル

IoTと切っても切り離せないのがインターネットです。インターネット経由で様々な指示を出したり情報を収集したりしますので、必ず身につけておきたいスキルです。

特に単純にネットワークのスキルがあるだけではなく、デバイスとインターネットの接続スキルが求められます。デバイスはコンピューターのように優秀なものではなく、限られた機能だけを持つ場合が大半です。そのような状況下において、適切にネットワークを活用するスキルが求められるのです。

IoTの分野で求められるネットワークスキルは、単なるネットワークエンジニアのスキルではありません。デバイスの特性を踏まえた、専門的なスキルが求められます。

アプリ開発スキル

ソフトウェアを開発する場合がありますので、アプリ開発スキルが必要です。スマートフォンで利用するようなアプリだけではなく、パソコンで利用するアプリや家電製品に搭載するアプリの開発をします。

どのようなスキルが必要となるかは、開発するソフトウェアによって異なります。求められるプログラミング言語のスキルも異なりますし、フレームワークのスキルも異なります。案件で求められているものを確認しなければなりませんので、一概に「このスキルだけを高めておけば良い」とは言い切れません。

ビックデータ解析スキル

データ解析に関する案件もありますので、データ解析スキルを持っていると良いでしょう。特にビックデータ解析はIoTの分野でも求められていますので、案件獲得のために持っておいて損はありません。

ただ、データ解析に関するエンジニアは、それ専門のエンジニアとして求められています。そのため他のIoT分野にも参画したい場合は、データ分析分野で案件を獲得しない方が良いかもしれません。

逆に分野を問わずデータ分析をしたいと考えている場合は、どのような分野でも通用するような高いスキルを身につけておくと良いでしょう。

IoT案件の現在の需要と今後

IoT案件の現在の需要と今後はどのようなものなのでしょうか。将来性を含めて確認していきましょう。

IoT案件の現在の需要

IoT案件は非常に需要が高い状況です。日本のみならず世界的に注目されている市場ですので、多くの案件が公開されています。日本企業が公開している案件だけではなく、海外企業が世界に向けて公開している案件もあります。

非常に多くの案件がありますので、IoTの分野で働くエンジニアの将来性は明るい状況です。これからさらにIoTの分野は発展すると考えられますので、将来性が明るい状況は続くでしょう。

IoT分野は、現在IoTの分野で働いている人間だけではなく、これからIoTの分野に参画したいエンジニアでも安心です。参画するかどうか悩んでいるエンジニアは、思い切って参入を検討すると良いでしょう。

ただ、まだまだ発展中の分野ですので、今後どのようなスキルが求められるかは未知数の部分があります。今まで以上に高いレベルのスキルが求められ、スキルのないエンジニアは淘汰されてしまう可能性はあります。

スキルの高いエンジニアが求められる

IoTの需要が高まり、案件が増えている状況を踏まえると、更にスキルの高いエンジニアが求められるようになると考えられます。企業側が求めるレベルが年々高くなっていますので、エンジニアもこれに応えられなければなりません。

ただ、今すぐにレベルの高いエンジニアが求められているわけではありません。今の所は昔と変わらず標準的なレベルのエンジニアも求められています。高いレベルを持っていないからと言って、急に仕事がなくなる将来性のない職業ではありません。

とはいえ、エンジニアですのでスキルアップが必ず求められます。現状に満足をしていると、自分で自分の首を絞めてしまう可能性はあります。

まとめ

今回はIoT案件の単価や将来性について解説しました。IoTは世界的に注目されている市場ですので、将来性は明るく需要の高い分野です。

ただ、比較的早いスピードで進化を遂げている分野でもあります。そのため常に新しいスキルが求められ、エンジニアは年々高いスキルを持つことが求められています。時代に追いつくようにスキルアップしていれば将来性の明るい職業ですが、置いていかれると案件がなくなってしまう可能性はあります。

とはいえ、現在は多くの案件が公開されている状況です。IoTで戦っていけるスキルがあれば、しばらく将来性の心配をする必要はないでしょう。

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