フリーランスエンジニアにポートフォリオは必要?ポートフォリオ作成のコツを紹介!

フリーランスエンジニアにポートフォリオは必要?ポートフォリオ作成のコツを紹介!

最近はフリーランスエンジニアもポートフォリオの提出を求められるようになっています。昔はデザイン系のエンジニアだけでしたが、現在では幅広いエンジニアに求められるのです。
最近求められるようになったことで、フリーランスエンジニアはどのようなものを作れば良いのか理解できていないケースが増えています。今回はフリーランスエンジニアが作るべきポートフォリオについて解説をします。

フリーランスエンジニアにポートフォリオは必要!その理由とは


そもそも「フリーランスエンジニアにポートフォリオは必要なのか」と考える人が多いでしょう。昔はポートフォリオなど求められなかったのでなおさらです。
結論的にはフリーランスエンジニアもポートフォリオが必要です。以下ではポートフォリオの概要とその理由について解説をします。

そもそもポートフォリオとは

最初にフリーランスエンジニアにおけるポートフォリオについて理解をしましょう。
ポートフォリオとは日本語に訳すと「折鞄」「書類入れ」などの意味を持ちます。この意味が転じて、エンジニア業界では「過去の作品などをまとめた書類」を指しています。つまり自分の実績などをまとめた書類のことをポートフォリオと呼んでいます。
ポートフォリオの用途は、エンジニアの種類によってやや異なります。 基本的には求人に応募する際のアピール資料として利用します。自分にはどの程度のスキルがあるのかを、ポートフォリオを利用して証明するのです。また、自分を売り込む際の営業資料として利用する場合もあります。
なお、ポートフォリオの媒体は変化しつつあります。昔は紙に印刷してファイリングしていましたが、現在はWebサイト形式が増えています。実際に資料を郵送したりするのではなく、ポートフォリオとなるWebサイトを閲覧してもらうのです。現在は自分の紹介をするためのWebサイトを持つフリーランスエンジニアが増えていますので、その中にポートフォリオも含めるのです。

フリーランスエンジニアにポートフォリオが必要な理由

エンジニアの中でもフリーランスエンジニアは、特にポートフォリオが必要だと考えられます。会社員のように自分にブランド力がありませんので、スキルだけが自分の商品となるのです。
会社員には会社という後ろ盾がありますので、案件を依頼する側としては安心感があります。万が一の時は会社として対応してもらうことで、案件への影響を最小限に抑えてもらえるからです。
しかし、フリーランスエンジニアの場合はそういうわけにはいきません。プロジェクトを開始してから本人のスキルが判明すると、プロジェクトが大失敗してしまう可能性があるのです。依頼する側としては、そのような事態を絶対に避けなければなりません。
そこでフリーランスエンジニアのスキルを判断するツールとして、ポートフォリオを利用します。これを提示してもらうことで、安心して依頼ができるエンジニアかどうかを判断するのです。言い換えるとフリーランスエンジニアは、この希望に応えられるようなものを提示しなければなりません。
なお、案件を依頼する側から「ポートフォリオを提示してほしい」と明確な依頼があるとは限りません。ただ、スキルを証明できるものの提示を希望された際は、ポートフォリオを提示するのが無難です。

フリーランスエンジニアがポートフォリオを用意するメリット

フリーランスエンジニアがポートフォリオを用意するメリットは3つあります。これらのメリットについて以下では解説をします。

メリット1:自分のスキルをアピールできる

ポートフォリオを作成しておくと、自分のスキルを簡単にアピールできます。フリーランスエンジニアは自分のスキルが大きなアピールポイントになりますので、これを効率よく示せるポートフォリオには大きな意味があります。
仕事を依頼する側としても、フリーランスエンジニアがどの程度のスキルを持っているのかは重要視しています。依頼する案件に見合ったスキルを持っていなければ、依頼しても案件が失敗してしまう可能性が高まるからです。また、スキル的には問題ない場合でも、単価に見合った経歴があるかどうかなどを確認したいと考えます。
これらの内容を、企業側がフリーランスエンジニアに対して全てヒアリングをするのは現実的ではありません。時間的に難しい作業となってしまいます。そのため、企業に時間をかけず自分を知ってもらう手段としてポートフォリオにはメリットがあります。

メリット2:選考の手間を削減できる

ポートフォリオを作成しておくと、選考の手間を削減できるメリットがあります。上記でも述べたとおり、案件を依頼する側はフリーランスエンジニアのスキルが気になります。それを知るために何かしらの情報を提供してもらおうとするのです。
この際に依頼されてから必要な情報を整理していると時間がかかります。場合によっては整理の時間が間に合わず、案件のコンペに参加できない可能性すらあります。そのような事態は避けなければなりません。
しかし、ポートフォリオがあればイチから情報を整理する必要がなくなります。過去に作ったものをある程度は使いまわしして利用できるのです。つまり、毎回の選考で手間を削減できるメリットを生み出します。

メリット3:自己表現の一つとして利用できる

ポートフォリオは自己表現の一つとして利用できます。ポートフォリオ自体が、自分を知ってもらうためのアピールとなるのです。
上記でも触れたとおり、最近のポートフォリオはWeb形式のものが増えています。つまり、紙に印刷していた時代と比較すると、ポートフォリオの作成に様々な技術が利用できます。プログラミング部分でエンジニアのスキルを証明できますし、デザインでセンスを証明できます。
皆さんのイメージとしては、「ポートフォリオ=ただの資料」かもしれません。しかし、実際には自分をアピールする重要な資料です。事務的なものと自己アピールの両方の意味を持つメリットの大きなものなのです。

ポートフォリオ作成のために準備するべき要素


ポートフォリオを作成するためには、様々なものを用意しなければなりません。以下では最低限ポートフォリオを作るにあたり、含めてもらいたい要素について解説します。

要素1:自己紹介

ポートフォリオにも自己紹介を含めておきましょう。実際には履歴書などと同時に提出するケースが多いですが、基本情報は含めておくべきです。
ただ、履歴書ほど細かい個人情報を記述する必要はありません。サイトで公開する場合がありますので、むしろ個人情報は伏せておきましょう。氏名と今まで働いてきたキャリア、携わってきたプロジェクト概要などが分かりやすくまとめられていれば充分です。

要素2:過去の成果物

具体的に公開できるものは過去の成果物を示しましょう。過去の成果物を示すことで、発注する側は具体的なスキルをイメージしやすくなります。実際のスキルを踏まえて、どのフリーランスエンジニアに発注するか判断できるようになるのです。
ただ、いくら具体的にイメージしてもらうためとはいえども、公開して良いものとそうではないものがあります。エンジニアは企業機密を扱う可能性がありますので、そのようなシステム開発は過去の実績として詳細は説明できません。触れられない所はマスキングをして、大雑把に説明をしましょう。
なお、大雑把に説明をした結果あまりわからないのであれば、ポートフォリオに載せる必要はありません。伝えたい情報が含まれる案件だけを載せるようにしましょう。

要素3:開発コンセプト

開発コンセプトがあればそれを記載しておきましょう。特にコンセプトが伝わりにくいものは、自ら言葉で補足しておくことが重要です。
特にシステム開発は単純な成果物だけではコンセプトが伝わらない可能性があります。ポートフォリオを見せられても「なぜこのようなシステムを作ったのか」「どのように役立つと思ったのか」と疑問を持たれてしまいます。
そのような状態では、ポートフォリオの意味があまりありません。そうならないために、コンセプトを添えておくのです。可能な限り簡潔にコンセプトを記述しましょう。
また、コンセプトと合わせて「システムに対する自分の思い」を記述しておくのも良いでしょう。思いを伝えることで「どのような観点からシステム開発ができるか」の部分も伝えられます。

要素4:保有スキル

自分が保有するスキルを整理して記載しましょう。
まずは開発したものと関連して、自分が保有するスキルを記載しておきます。プログラムの開発であれば、「どのプログラミング言語を利用したか」「どのフレームワークを選択したか」を記載しておきます。その他にもクラウドサービスなどを利用している場合は、関連する情報を記述しておきます。
また、これとは別にスキルをサマリーした情報を添えておきます。サマリーされた情報がなければ、見る側は情報をひとつずつ確認しなければなりません。しかし、サマリーがあれば保有するスキルを一目で確認できます。どちらか片方だけではなく両方を記載しておくことがポイントです。

フリーランスエンジニアのポートフォリオ作成のコツ

ポートフォリオを作成する際は、いくつか気をつけてもらいたい部分があります。皆さんがうまくポートフォリオを作るためのコツを解説します。

コツ1:分かりやすい見た目にする

ポートフォリオはわかりやすい見た目にしましょう。自分が作ったものを紹介するためのツールですので、分かりやすく紹介しなければなりません。
紙でポートフォリオを作成する場合は、1ページに情報を詰め込みすぎないようにしましょう。枚数が多くなってしまうのはやむを得ませんので、1ページの情報量は減らして一目で理解できる見た目にした方が良いでしょう。
Webでポートフォリオを作成する場合は、レスポンシブルデザインを意識しましょう。仕事を依頼する側はどのような端末でポートフォリオを閲覧するか分かりません。どのような端末から閲覧しても、見やすいようにしておく必要があります。

コツ2:最新の情報を盛り込む

ポートフォリオには最新の情報を盛り込みましょう。つまり、定期的な更新が必要です。
上記ではポートフォリオを作成するメリットとして、作成する資料の簡略化をあげました。一度作成したポートフォリオを使い回せば、クライアントに提出する書類を簡単に作成できます。フリーランスエンジニアは時間に追われることも多々ありますので、ポートフォリオの使い方としては正しいものです。
ただ、ポートフォリオを一度作成したからといって、更新しなくてよいわけではありません。新しいプロジェクトに携わるなど更新できる情報があれば、それらは追加してあげるべきです。できるだけ最新の情報も含め、現在持つスキルをわかりやすくするのです。

コツ3:IT系以外の人が見ることも想定する

ポートフォリオはIT系以外の人が見る可能性も考慮しておきましょう。技術的な部分はIT系の人が見ると考えられますが、仕事を発注するという観点では総務などIT系以外の人が見る可能性もあります。
基本的にはIT系の人が見るものですので、その前提でポートフォリオを作成して問題ありません。専門用語などもポートフォリオには含まれていて当たり前です。これらを避けて作成する必要はありません。
ただ、この状態ではIT系以外の人には全く伝わりません。そのため、難しい専門用語には補足をつけたり画像を使用して直感的に分かりやすくしたりしましょう。これらの要素でIT系の人も含めてポートフォリオが分かりやすくなる可能性があります。

まとめ

フリーランスエンジニアもポートフォリオの作成が必要です。ポートフォリオは自分をアピールするツールですので、エンジニアでも必ず作成しておきましょう。ポートフォリオをデザイン系の人だけが作る時代は終わったのです。
なお、ポートフォリオは紙で作成してもWebで作成しても問題ありません。最近はWebで作成するのが主流ですので、こちらで作成をすると良いでしょう。その際は上記でご説明をした、要素とコツを踏まえるようにしましょう。これらを踏まえるだけで、簡単にフリーランスエンジニアのポートフォリオは作成できます。

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