ギグワーカーとフリーランスの違いとは

ギグワーカーとフリーランスの違いとは

近年はギグワーカーやフリーランスと呼ばれる働き方が広がっています。フリーランスは幅広く利用されるようになった言葉ですが、ギグワーカーについてはまだ馴染みが無いかもしれません。

どちらも広がりを見せている言葉ではあるのですが、その詳細は理解できていない人が居るようです。また、これらの違いについてはさらに理解できていないようです。そこで今回はギグワーカーとフリーランスの概要について説明し、これらの違いについても解説していきます。

定義:ギグワーカーとフリーランスとは

最初にギグワーカーとフリーランスの定義についてご説明します。ここで正しい理解がなければ、これからギグワーカーとフリーランスの違いを解説しても理解できません。最初に定義を把握しておきましょう。

ギグワーカーとは

ギグワーカーとは、インターネットなどを利用して単発の仕事を受注する働き方を指します。ここで重要となるのは、「単発の」働き方であるという点です。継続的に案件を受注するのではなく、単発でその都度仕事を受注して働きます。

そもそもギグワーカーの「ギグ」とは、ミュージシャンの単独ライブを指しています。直接的な意味とギグワーカーの意味は異なりますが、この「単独」という言葉が転じて「単発」との意味で利用されるようになっています。

このギグワーカーの仕事受注例には以下が挙げられます。

  • Uber Eats
  • ShearShare
  • ココナラ

これらのプラットフォームを利用すると、単発の仕事を獲得できます。単発の定義は曖昧ではありますが、数分から1日までの案件を指します。例えばUber Eatsでは一回の配達が数十分程度ですので、これはギグワーカーの働き方に該当します。

なお、ギグワーカーの特徴として、「誰でもできる簡単な仕事」が多いです。全てがこれに該当するわけではありませんが、多いとされています。先ほどのUber Eatsであれば、配達の仕事は「簡単な仕事」と考えられているのです。実態は簡単な仕事とは限りませんが、そのような印象を持たれてしまう点は頭に入れておくと良いでしょう。

フリーランスとは

フリーランスとは、企業に所属せずに案件単位で契約して仕事をする働き方を指します。企業に所属せず仕事をするとの観点ではギグワーカーと同じですが、「単発」ではなく「案件単位」で仕事をします。こちらも案件の定義は曖昧ですが、「数日から数週間など一定の期間続く仕事」と考えられています。

また、同じクライアントから継続的に仕事を受注する場合もこちらに該当します。ギグワーカーは「単発」での仕事ですので、契約が切り替わっても同じクライアントから継続して受注するとフリーランスとして扱われます。

このフリーランスの仕事受注例には各種フリーランスエージェントが挙げられます。

フリーランスの案件はクラウドソーシングサービスなどを利用して受注するものが多くなっています。フリーランスは単発ではないものの、一定期間で案件の契約が終了してしまいます。そのため、継続して収入を得るためにどんどんと仕事を受注しなければならないのです。

なお、フリーランスはスキルを求められる案件が多く、この点はギグワーカーと異なっています。例えばフリーランスエンジニアは特別なスキルが求められますし、フリーランスデザイナーもセンスが求められます。また、フリーランスライターは語彙力や文章力が求められるなどスキルが必要なものが多いのです。

言い換えると、フリーランス向けの案件はスキルが不要な単純作業が少なくなっています。フリーランスはスキルを活かして仕事を獲得すると考えておきましょう。

ギグワーカーとフリーランスの違い


上記でギグワーカーとフリーランスの概要について解説しました。どのような働き方をしているのかは、なんとなく理解してもらえたのではないでしょうか。それを踏まえてギグワーカーとフリーランスの違いについて解説します。

仕事の種類

ギグワーカーとフリーランスは仕事の種類が異なります。上記でも仕事内容についてご説明しましたが、「スキルが必要な仕事かどうか」との違いがあります。ギグワーカーは比較的スキルが必要無い仕事が多く、フリーランスはスキルが必要な仕事が多いのです。

もちろん、ギグワーカーでもフリーランスのようにスキルが必要な仕事をしている人はいます。例えば単発でアイコンなどデザインをする仕事を受注している人はいるのです。デザインには専門スキルが必要となりますので、必ずしもギグワーカーはスキルが不要とは言い切れません。

ただ、傾向を見るとギグワーカーはスキルが必要ない仕事が多い状況です。誰でも気軽に受注できる仕事が多いと考えて良いでしょう。

収入の安定性

ギグワーカーもフリーランスも収入が安定している働き方とは言い切れません。その都度仕事を受注する働き方には違いがありませんので、会社員や公務員などと比較すると不安定ではあります。

ただ、ギグワーカーとフリーランスで比較すると、ギグワーカーのほうがより収入が不安定になってしまいます。ギグワーカーは単発の仕事ばかりしますので、先が見えづらいと判断できるからです。その日の収入しか把握できませんので、収入が安定しているとは言えないのです。

それに対してフリーランスは、案件によって異なるものの数週間から1か月働けるものがあります。つまり、ギグワーカーと比較すると遥かに長い単位で仕事を受注できるのです。つまり、収入が安定しやすいと考えられます。

なお、フリーランスでも1日や2日など単発に近い仕事は存在しています。そのため、ギグワーカーに近いような収入の不安定さになってしまう可能性はあります。ただ、長期的に働ける案件はフリーランスのほうが圧倒的に多いですので、その点を踏まえると収入の安定性は大きく異なります。

拘束時間

ギグワーカーとフリーランスは自由な時間で働ける働き方です。会社員には「定時」との考え方がありますが、基本的にギグワーカーとフリーランスにはありません。自分の好きな時間で働けます。

ただ、1日単位で拘束時間を見てみると、ギグワーカーとフリーランスには少々違いがあります。ギグワーカーは自分の好きな時間で好きなだけ働けますが、フリーランスは自分の好きな時間帯でも一定の時間働かなければならない可能性があるのです。

例えばギグワーカーで食品の配達をしているならば、1日に1件だけしか配達しない選択肢があります。天気が悪ければその日は休みにしても良いでしょう。それに対してフリーランスは、その日にやるべきことがあればやるしかありません。仕事をする時間帯に指定はなくとも、締切を踏まえて仕事をするしか無い場合があるのです。

ギグワーカーは仕事を受注してから完了するまでが短時間です。そのため、その日の状況で仕事を受注するかどうか決められます。しかし、フリーランスはある程度の期間で仕事を受注しています。これがメリットになる場合もありますが、自分の意志に反して拘束時間を生み出してしまう場合があるのです。

案件の獲得方法

案件の獲得方法が少々異なります。同じサービスを利用して受注する場合もありますが、ギグワーカーとフリーランスは異なる傾向にあります。

例えばギグワーカーは先ほどご紹介したように食品の配達や単発の単純作業などが仕事内容となっています。このような仕事は専用のマッチングサービスが存在しますので、これらを利用して受注するケースが大半です。インターネットを利用しての受注です。

フリーランスもギグワーカーと同様にインターネットを利用しての受注とはなります。ただ、クラウドソーシングサービスを利用するなど、ギグワーカーとは少々異なります。公開されている案件の種類が異なり、それぞれが棲み分けされているのです。

また、フリーランスにはフリーランスエージェントと呼ばれる、案件の紹介サービスが存在します。クライアントがフリーランスエージェントに案件を登録し、その案件を紹介してもらえるのです。受け身で仕事を受注できる可能性があるのは、ギグワーカーには無い特徴です。

その他にも、フリーランスは個人へ直接仕事を依頼される可能性があります。例えばWebサイト作成やデザインなどが考えられます。このような個人への直接依頼はギグワーカーでは非常に少なく、ここも違いだと言えます。

継続的な事業であるかどうか

継続的な事業であるかどうかの観点で違いがあります。どちらも期限のある仕事で継続的では無いように思うかもしれませんが、実際には違っています。

まず、ギグワーカーは継続的な仕事とは認められにくい傾向があります。個人事業主としてギグワーカーをしている人はいますが、隙間時間で働いているとの印象が強いため継続しているとは認められにくいのです。

それに対してフリーランスは期間の長い案件も多く、継続していると認められやすい傾向があります。個人事業主として働いている人も多く、なおさら認められやすくなっています。

継続して仕事をしているかどうかは、クレジットカードの契約やフリーランス協会への加入などに影響する可能性があります。基本的には継続して事業を行い、収入を得ている方が良いと考えられますので、ギグワーカーとフリーランスは社会的な評価が異なります。

ギグワーカーとフリーランスの違いを踏まえてどちらを選択すべきか


ギグワーカーとフリーランスの概要、そして違いについて解説しました。どのような働き方で、どのような違いがあるのか理解してもらえたでしょう。

それではこれらの違いを踏まえ、どちらの働き方を選択すればよいのでしょうか。これからの働き方を悩んでいる人に向けて選択方法を考えてみます。

スキマ時間で働きたいならギグワーカー

自分の好きなタイミングで働きたいのであればギグワーカーが良いでしょう。特に仕事と仕事の間などスキマ時間で働きたいのであれば、ギグワーカーがおすすめです。

ギグワーカーは上記でもご説明したとおり、単発の仕事を受注します。仕事によっては数十分で完了するものがありますので、スキマ時間を効率よく活用できるのです。例えばお客様との約束がなくなった数時間などで、少しだけ働けるのです。

ただ、ギグワーカーは仕事を受注したいときに必ず仕事があるとは限りません。受注してすぐに動き出す働き方ですので、仕事がなければやることがなくなってしまうのです。スキマ時間を活用できる働き方ではありますが、30分や1時間など短すぎると働けない可能性はあります。

中長期的な収入を見越すならフリーランス

中長期的に収入を得たいと考えている場合はフリーランスがおすすめです。フリーランスは案件単位で仕事を受注しますので、中長期的な収入プランを立てやすくなります。

もちろん、フリーランスになると中長期的に収入が確保されるわけではありません。そのような仕事を発注してくれるクライアントと出会う必要があります。つまり、仕事がなければフリーランスであろうとも収入はなくなります。

ただ、しっかりと仕事をして実績を残していれば、ギグワーカーよりも継続して受注できる可能性が高まります。毎月、半年など長い単位で仕事を発注してもらえる可能性が高まり、収入を安定させやすくなります。

また、フリーランスにはフリーランスエージェントがあります。こちらを利用すると、案件を定期的に紹介してもらえます。紹介してもらえるだけのスキルは必要となりますが、ギグワーカーよりも圧倒的に安定した収入を得やすい環境が整っています。

まとめ

ギグワーカーとフリーランスについて解説しました。どちらも企業に所属せずに働くものではありますが、仕事を受注する期間が「単発かどうか」との観点で異なります。ギグワーカーは単発の案件であり、フリーランスは期間が長いなどの継続の案件が多くなっています。

また、仕事の種類が異なりますので、収入の安定性が異なりますし働き方も異なります。それぞれに特徴がありますので、それを理解して自分に適したものを選ぶようにしなければなりません。


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