武器になるIT系の資格ランキングTOP10!

武器になるIT系の資格ランキングTOP10!

IT業界には様々な資格があります。そのため何かしらの資格を取りたいと考えていても「どの資格を取れば良いのか分からない」との状況になりやすくなっています。

資格は単純に取得すれば良いというものではなく、武器になりやすいものとなりにくいものがあります。今回は数多くあるIT系資格の中でも、2021年に武器になるものをランキング形式でご紹介します。

武器になるIT系の資格ランキングTOP10


具体的に武器になるIT系の資格をランキング形式でご紹介します。今回は筆者が特におすすめしたいものをトップ10でピックアップしています。

ランキング1位:AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、AWSが提供する中難易度の資格です。AWSを1年程度は利用していて、ある程度のスキルを持つ人を対象としています。

AWSには12種類以上の資格があります。その中でもこちらは「AWSが提唱する最善の使い方でシステム構築ができるか」が問われます。AWSには理想的な使い方である「ベストプラクティス」が定められていますので、これを理解した上で実装できるかどうかが確認されます。

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトを保有していれば、ベストプラクティスに沿ったシステム開発ができる証明になります。AWSが提供するサービスを熟知して、機能面やコスト面を考慮した最善の選択ができるのです。

AWSは世界的に幅広く利用されていますが、機能が多く最適な構築は初心者には難しくなってしまいました。そのような状況下ですので、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトを保有しておけば「これからAWSを活用したい」と考える企業に対して大きなアピールとなります。

ランキング2位:PMP® – プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル

PMP(Project Management Professional)は、米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMIが提供しています。国際的に認められているプロジェクトマネジメントの資格ですので、信頼度が高く武器としても強いものに分類されます。

PMPは世界的に利用されている「PMBOKガイド」に基づいて試験が作られています。PMBOKはプロジェクトマネジメントの基礎になる考え方で、多くのプロジェクトでこの考えに基づいたプロジェクトマネジメントが進められています。この理論を正しく身につけているかを証明できると考えて良いでしょう。

また、資格取得のためには実務経験や講習の受講が必要です。「プロジェクトマネジメントの勉強をすれば取れる資格」ではなく「プロジェクトマネジメントの経験をしなければ取れない資格」なのです。実務経験が必要となりますので、それだけプロジェクトマネジメントの資格として価値が高いのです。

なお、PMPは継続的に講習を受けるなどして3年ごとの更新が必要です。常に向上心を持って維持する必要があるとの観点でも、強い武器として認められています。

ランキング3位:ITストラテジスト

ITストラテジストは、情報処理推進機構が提供する「スキルレベル4」の資格です。システム開発において、単なるシステム設計だけではなく「IT戦略など経営者目線の超上流工程を理解している」との証明ができます。「経営戦略を踏まえた行動ができる人材」だとアピールできるのです。

システム構築をするにあたり、企業として「IT戦略」を立てるのは必須になってきています。何も考えずにシステム構築をすると「無駄なシステム」が生まれてしまう可能性がありますので、計画的に進めていく必要があります。また、事業環境の変化などに沿って、適切にIT戦略は修正しながら進めていきます。

本来これら計画の立案は「経営層など会社の上層部」が行うものでした。しかし、現在は複雑なシステムが多くなったため、ITの知見がなければ適切な計画の立案ができなくなっているのです。そのため、ITストラテジストのような資格の価値が高まり、保有者にとって大きなアピールポイントになっています。

ランキング4位:Google Certified Professional Cloud Architect

Google Certified Professional Cloud Architectは、Google Cloud Platformでの設計能力を証明する資格です。GCPを1年程度利用しているレベルが想定されていて、基本的な知識を幅広く保有しているかどうかが確認されます。

GCPに関する資格ですので「どのサービスでどのような機能が提供されているか」の理解は必ず求められます。実際にGCPでシステムを構築するために、どのサービスとどのサービスを組み合わせる必要があるかどうかなどが問われます。

それに加えてGoogle Certified Professional Cloud Architectでは「実際にビジネスの場で生まれる課題をどう解決するか」との観点で問題が出題されます。架空の会社がIT面での課題を持ち、それをGCPで解決するための筋道が問われるのです。より実践的な内容が含まれるため、ビジネスの場では強い武器になる資格です。

ランキング5位:ORACLE MASTER Gold Oracle Database

ORACLE MASTER Gold Oracle Databaseは、Oracleが提供するOracleデータベースに関する資格です。資格のレベルとしては上から2つ目ですが、最上位を取得しなくとも十分に武器となります。

Oracleデータベースとは、世界中で幅広く利用されているデータベースソフトウェアです。統計調査によるとデータベースの4割から5割程度はOracleデータベースが利用されています。

ORACLE MASTER Gold Oracle Databaseはこのデータベースソフトウェアの「深い理解」「トラブルへの対応能力」「性能最適化能力」などを証明します。「Oracleデータベースを扱えるエンジニア」ではなく「Oracleデータベースを深く理解しているエンジニア」とのアピールに利用できるわけです。

なお、これだけ価値の認められている資格ということもあり、取得するまでのハードルは高いものです。試験に合格するだけではなく、Oracle社が実施する講習に参加して認定を待たなければなりません。

ランキング6位:情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、情報処理推進機構が提供する「スキルレベル4」の資格です。サイバーセキュリティに対して高度で専門的な知識を有しているとの証明になります。サイバーセキュリティを意識したシステムの構築だけではなく、サイバーセキュリティ対策の分析や評価などが実施できる点も証明できます。

最近は多くの企業で「セキュリティ対策」「サイバーセキュリティ」が重要視されています。情報漏えいなどのトラブルは企業の社会的信頼を大きく失墜させるものですので、それを防ぐために「情報セキュリティの専門家」を証明できる情報処理安全確保支援士の需要が高まっています。また、そのような背景がありランキングも急上昇中です。

基本的には情報処理安全確保支援士に合格するだけで「脅威に対する分析スキル」「セキュリティ対策の運用スキル」「情報セキュリティアセスメントスキル」などの保有を証明できます。加えて所定の手続きをすると「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」として登録ができます。国に認められた人材として、専用の検索フォームで検索対象となるなどのメリットがあります。

ランキング7位:応用情報技術者

応用情報技術者は、情報処理推進機構が提供する「スキルレベル3」の資格です。高度な専門知識を有したエンジニアであるとの証明にはなりませんが「一般的なエンジニアよりも幅広くレベルの高い知識を持っている」との証明になります。

応用情報技術者試験では「高度IT人材となるための応用知識や技能を持つか」が問われます。そのため、こちらの資格に合格していれば「IT人材としてポテンシャルが高い」と示せます。これからIT人材をどんどんと取り入れたい企業に向けて「私はレベルの高いエンジニアである」とアピールができるのです。

しかも、資格の取得にあたり問われるのは「システムの設計や開発」「システム運用」の技術だけではありません。リーダーとしての「プロジェクトマネジメント論」、管理者としての「コスト計算や品質管理」なども含まれています。単純にエンジニアとしてのレベルが高いだけではなく、システムに関連する知識も十分に持っていると証明できます。

ランキング8位:ITIL® – ファンデーション

ITIL® – ファンデーションは、ITILの入門編に位置付けられている資格です。世界共通の資格であるITILにはレベルが設定されていますが、最も簡単なものに分類されています。

「簡単な資格を取得して意味があるのか」と考える人はいるでしょう。そう考えるのは不思議ではありませんが、日本ではまだITILの資格が広く普及していません。それにも関わらず「ITILの考えに沿ったシステム運用をしたい」と考える企業は増えています。つまり、ITIL® – ファンデーションは入門編といえども、取得していると「ITILの知識がある」とのアピールポイントになるのです。

比較的簡単な資格ではありますが、注意点として「ITILの用語を覚える」というものがあります。専門用語が用いられていますので、これらを正しく理解しておかなければ問題の意味が理解できないでしょう。なお、試験は四択の問題が基本ですので、用語さえ覚えていれば概ね対応が可能です。

ランキング9位:CISM(公認情報セキュリティマネージャー)

CISMは、ISACAが提供する情報セキュリティに関する国際資格です。レベル分けされている中では中難易度に設定されていますが、国際資格であり信頼度が高いものです。

先ほども述べたとおり、企業の情報セキュリティに対する意識は高まっています。そのような状況ですので、CISMも十分な武器となる資格です。特にCISMは単なるシステム運用の情報セキュリティだけではなく、開発など全社的なセキュリティを取り扱っている点で優位性があります。

「情報セキュリティを正しく評価できるか」「セキュリティ上の課題を認識しているか」「リスクがある場合にはどのような判断をするべきか」などの観点では、情報処理安全確保支援士と同じような分野の問題が出題されます。しかし、CISMの方がレベルの高いものが出題される傾向があります。

ただ、レベルの高い問題が出題されているものの「高難易度であり活かせる場が限られる」との問題もあります。そのため「武器になる資格」との観点ではややランキングが低めです。

ランキング10位:Microsoft Certified: Azure Fundamentals

Microsoft Certified: Azure Fundamentalsは、Microsoft Azureの構築能力に関する資格です。サービスの特徴を理解して、適切にクラウド環境を構築できるスキルを証明できます。

上記でも触れたとおり、クラウドの需要は日本のみならず世界的に高まっています。そのため、Azureの需要も高まり、関連する資格の価値も高まっています。

ただ、Azureの資格については英語しか提供されていない場合もあり、日本ではまだ知名度が低い状態です。試験も細かく分類されているため「この資格は何を証明できるのか分からない」との印象を持たれることもあります。「クラウドの需要に応える資格」ではあるのですが、知名度の低さから武器としてはやや弱くなっています。

まとめ


様々なIT系資格のうち、2021年に武器になるものをご紹介しました。近年はクラウドとセキュリティが注目されていますので、これらに関連する資格を持っていると自分の武器にできます。

ただ、資格を持っているだけでは、武器として弱い状況もあり得ます。資格を取るだけではなく、可能な限り実務経験を積んだり実践的な活動に取り組んだりしましょう。実際に使いこなせるスキルを持っている状況が理想的です。

とはいえ、スキルを持っているかどうかは資格の有無で判断されるところも多くあります。仮に実務経験がなくても、まずは資格の取得を目指してみると良いでしょう。


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admin