【2024最新】武器になるIT系の資格10選!

【2024最新】武器になるIT系の資格10選!

IT業界には数多くの資格が存在し、それらを取得することでスキルの証明ができます。客観的に、エンジニアとしての能力を示せるため、何かしらを取得している人は多いのではないでしょうか。

それぞれの資格には特徴があるため、どれが良いと一概に言い切れるものではありません。ただ、人気の資格や評価が高まりやすい資格があることも事実です。今回は、数あるIT系の資格の中でも、2024年にエンジニアとしての武器になるものを押さえておきましょう。

総合的な武器になるIT資格


ITエンジニアの武器になる資格は年々変化しているため、自分自身がどのようなエンジニアを目指すのかを踏まえて、取得するものを選択しなければなりません。ただ、総合的な武器になる資格があるため、まずは紹介します。

応用情報技術者試験

幅広いスキルを有しているエンジニアだと証明したいならば、応用情報技術者試験を取得しましょう。どのようなエンジニアでも、ある程度のレベルまでは武器として使える資格です。

まず、特定の分野ではなく幅広い分野について問われる資格ということが価値を高めています。エンジニアが取得する資格の多くは、何かしら特定のスキルを証明するものです。それに対して、応用情報処理技術者試験は、国家試験らしく幅広い知識をまんべんなく問われることが高い評価に繋がっています。

また、単純にスキルを証明するだけではなく、マネジメントや会計など関連するスキルも証明できる資格です。証明できるスキルの範囲が広いことで、エンジニアの武器になりやすい資格と考えられています。

なお、同じような内容の民間資格は、いくつか存在しています。しかし、出題範囲の網羅性や国家資格であるということから、応用情報処理技術者試験の方がエンジニアの武器になりやすい状況です。シラバスが更新される都合から、問われる内容がトレンドより少し遅れるケースはありますが、国家資格であるという点に重きを置いて良いでしょう。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクトは、情報戦略を踏まえて、実際にシステムを設計したり要件定義したりする役割です。多くの環境では「抽象的なイメージはあるものの、具体的な設計には落とし込めない」という状況に陥ります。そこで、システムアーキテクトが抽象的な情報から設計書などへと落とし込んでいくのです。

基本的には、システムを前提的に理解するスキルと細かく設計するスキルの両方を証明できる資格です。また、システムの開発に向けて、要件を分析したり整理したりするスキルも証明できます。他にも、関連するスキルとしてセキュリティのスキルも試験で出題され、証明できることが特徴です。

また、システムやアプリケーションを開発してから、それが要件に沿っているかどうかを評価する方法も試験の出題範囲に含まれます。ベンダーに開発してもらい、受け入れるような状況においても、システムアーキテクトは活躍できるのです。

ITストラテジスト試験

ITストラテジストは、システムやアプリケーションを開発する際の「超上流工程」に対応するスキルを証明する資格です。エンジニアとしてのスキルは求められますが、経営者や管理職などの立場で、経営戦略を立てたりプロジェクトを推進したりできるかが重視されます。

経営者を支援する立場であることから、業種ごとの事業特性を理解していることが求められます。例えば、製造業ならば、製造業独自の取引などを踏まえてIT戦略を立てたりプロジェクトを進めたりする必要があるのです。すべてを事前に学ぶことは不可能であるため、業界ごとの特徴を素早く掴んで行動に活かせるスキルが求められます。

また、経営者に対して助言する立場であることから、経営面のスキルを有していると証明できる資格でもあります。エンジニアが取得する多くの資格は、基本的に技術に関するスキルを証明するものです。しかし、ITストラテジストは幅広い技術と経営ノウハウ、業界を理解するスキルなどを証明してくれます。エンジニアの中でも、より高度な内容を扱えると証明でき、非常に強い武器となる資格なのです。

技術系で武器になるIT資格


技術系の資格で武器になるものをピックアップすると以下の通りです。

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト

AWSに関連する資格の中でも、幅広いサービスと設計スキルを証明する資格です。特定の分野に特化した資格も増えていますが、こちらは幅広いスキルが求められています。また、単純にサービスを理解しているだけではなく、それらを組み合わせて最適なインフラを構築できることの証明が可能です。

近年はクラウドの活用が加速し、AWSを採用する機会は非常に増えています。これを扱えるかどうかで、活躍できる範囲が大きく異なると考えて良いでしょう。キャリアに影響を与える武器になる資格といえます。

なお、AWSは頻繁にサービスが変化することから、資格も3年ごとに更新しなければなりません。ここは注意すべきポイントですが、インフラエンジニアやクラウドエンジニアならば、是非とも取得しておきたい資格です。

Google Certified Professional Cloud Architect

Google Certified Professional Cloud Architectは、Google Cloudの幅広いスキルを証明するための資格です。いくつもの機能が存在するサービスであるため、それらを網羅的に理解して、なおかつ実践的に利用できることが求められます。言い換えると、エンジニアがこちらの資格を取得できていれば、Google Cloudで実践的な構築ができると証明できるのです。

実際、公式のトレーニングや練習問題を確認すると、架空の案件においてGoogle Cloudを構築する問題が出題されています。他社のクラウドサービスにも認定試験はありますが、このような実践的な問題はほとんど出題されません。その点で、比較的難易度の高い資格であると言えるでしょう。

なお、近年のトレンドに従い、マイクロサービスに関する問題も出題される資格です。Google Cloudでどのように実装するかの考え方が問われるため、他の部分を学習しておくとなお合格しやすくなります。

ORACLE MASTER Gold Oracle Database

ORACLE MASTER Gold Oracle Databaseは、Oracle社が提供するデータベース製品やデータベースに関するスキルを認定する資格です。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナと4種類のレベルがあり、ゴールドはプラチナに次ぐレベルの高い資格に分類されます。世界共通の資格であることから、合格することでOracleデータベースについての高いスキルを証明できるのです。

基本的には、Oracle社のデータベース固有の問題が出題されます。データベースは、どれを利用するかによって仕組みが大きく異なるため、Oracle製品でのみ通用するスキルが身につくと理解しましょう。もちろん、どのデータベースにも共通の基本的な概念は求められますが、ゴールドでは理解しているものとして進められます。

なお、ORACLE MASTER Gold Oracle Databaseを受験するためには、事前にシルバーレベルの「ORACLE MASTER Silver Oracle Database」を取得する必要があります。データベースのスキルを段階的に証明する仕組みであるため、順番に合格を目指しましょう。

CISM(公認情報セキュリティマネージャー)

CISMは、情報セキュリティ管理の知識や経験を証明する、国際的なセキュリティの資格です。情報セキュリティ全般についてスキルを証明できますが、ガバナンスやリスク管理、プログラム開発、インシデント管理について問われるものと理解すれば良いでしょう。実際の現場でどのような判断を下すべきかが問われるため、エンジニアが持つスキルを十分に証明できることが特徴です。

実務に関連する問題が出題されることから、実際に現場での実務経験がなければ認定されません。試験に合格してから、情報セキュリティの実務経験が5年以上かつ3年間はマネジメントの経験を積むことが求められるのです。厳密には免除規定などもありますが、認定されるまでには時間がかかると考えましょう。

ただ、取得のハードルが高い試験だからこそ、世界的にレベルの高さが認められています。日本のみならず、世界で通用する資格であるため、セキュリティエンジニアならば取得を目指して損はありません。

マネジメント系で武器になるIT資格


続いて、マネジメント系の資格で武器になるものをピックアップすると以下の通りです。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャー試験は、情報処理推進機構が提供する国家資格の一種です。プロジェクトマネジメントに関連する国家資格であることから、信頼度が高くエンジニアの武器として利用しやすくなっています。

試験で問われる内容は、日本ならではのプロジェクトマネジメントが中心です。プロジェクトマネジメントの理論はいくつもあり、日本に特化した試験であると考えましょう。そのため、海外で活躍した経験があるならば、少し違和感を覚える部分があるかもしれません。

とはいえ、日本の国家資格であり、評価が高い資格です。多くのエンジニアは、日本国内で活躍すると考えられるため、まずは日本式のマネジメントスキルを証明できる資格を武器にしましょう。

PMP® – プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル

PMP® – プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルは、PMIと呼ばれるアメリカのプロジェクトマネジメント協会が提供する資格です。プロジェクトマネジメントに関する資格として国際的に認知されており信頼度が高く、エンジニアの武器になりやすいと考えられています。プロジェクトマネージャーのみならず、リーダーとしての役割を担う人ならば取得しておいて損はありません。

プロジェクトマネジメントにはいくつかの理論がありますが、PMPはPMBOKをベースとして作られています。日本のみならず、世界的に認知されているプロジェクトマネジメントの理論です。ただ、こちらは上記の「プロジェクトマネージャ試験」で問われる考え方とは少し異なっているため、その点は注意しておきましょう。

また、資格の受験にあたっては、プロジェクトマネジメントの実務経験などが問われます。学習さえすれば、誰でも自由に受験できるものではないため、武器にしたいと考えるエンジニアはそこに注意しましょう。

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャー試験も、情報処理推進機構が提供する国家資格です。システムやアプリケーションの構築ではなく、構築してからの運用に重きを置いた資格であると理解しましょう。エンジニアの世界は、開発する作業が注目されがちですが、運用の部分も理論的な部分を理解しなければなりません。

システムやアプリケーションの運用に関わる試験であることから、技術的な観点と経営的な観点の両方が出題されることが特徴です。例えば、システム運用におけるリスクについて出題され、それが最悪の場合、経営にどのような影響を与えるかが問われます。どちらも問われることで、高いスキルを証明できますが、その反面で非常に難易度の高い資格なのです。

なお、試験では「架空のシステムが抱える問題に気づきリスクヘッジできるか」などが問われます。そのため、実務経験がなければ何を回答すれば良いかイメージしづらいでしょう。座学だけでも取得できますが、運用関連の業務を経験してから受験すると、合格が近づくはずです。

まとめ

エンジニアが取得しておきたい武器になるIT資格について解説しました。世の中には数多くの資格がありますがそれらの中でも、残念ながら優劣はあります。可能な限り評価が高く、エンジニアとしての活躍に役立つものを取得しましょう。今回紹介した資格を中心に、学習や取得を目指すことをおすすめします。

注意点として、エンジニアは資格だけではなく、実務経験も重要です。資格の取得に向けた学習だけでは、思うように評価されないこともあります。その点も意識しながら、資格の取得を目指していきましょう。

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admin