一流エンジニアの資格習得法|効率的な勉強方法を完全解説!
一流エンジニアとして活躍したいと考えるならば、いくつかの資格は取得しておいた方が良いでしょう。資格が全てではありませんが、取得しておくことによって自分のスキルが大まかに証明できます。案件の獲得などに役立つこともあるでしょう。
重要なものではありますが、資格の取得に時間を割けないエンジニアは多いはずです。ただ、実は一流のエンジニアは効率よく学習し資格を取得しています。今回は一流エンジニアに学ぶ資格の取得方法を理解していきましょう。
自分に不足する知識を洗い出す
一流エンジニアは、資格の合格に必要なスキルの習得に向けて、漠然と勉強することはありません。時間効率を高める必要があるため「自分に不足している部分に注力する」との意識を持っています。資格取得に向けて、まずはこのような認識から解説していきます。
現状を正しく理解
資格を取得するために、毎回全ての内容を習得しようとしている人は多いのではないでしょうか。エンジニアとして活躍していても、資格の出題範囲を確認し、全体を学習している人が多く見られます。復習も兼ねて全体を学習することは悪くありませんが、これは効率の良い学習方法とは言えません。
一流エンジニアも資格で問われる内容は確認しますが、これら全てについて最初から学習はしません。自分のスキルと重ね合わせて「どの部分が自分に不足しているのか」と現状の把握に努めます。一般的に、エンジニアが取得する資格は、100点満点を取る必要がありません。つまり、全体を完璧に理解する必要はなく、自分に不足している部分だけを積極的に習得すれば良いのです。
もちろん、自分自身がある程度のスキルを習得していても、試験の前には念のために確認しておかなければなりません。忘れていることがあるかもしれないため、その点は注意するようにしましょう。
把握のためにやるべきこと
学習範囲を決定するためにやるべきことは、自分が保有するスキルの棚卸しです。棚卸しができなければ、自分のスキルと資格で求められていることに、どのようなギャップがあるか判断できないでしょう。最初に、スキルとのギャップを把握することで、資格の取得に必要な学習を効率化できるのです。
棚卸しのためには、直近に参画したプロジェクトやそこで必要とされた技術、自分の立場などを洗い出すと良いでしょう。資格では幅広いスキルが求められやすいため、昔ながらのスキルが必要になることもありますが、まずは新しいスキルから棚卸しすべきです。そこから、過去に遡るなどしていくことをおすすめします。
また、資格の特徴を踏まえて棚卸しすることも重要です。例えば、プロジェクトマネジメントに関する資格ならば、プロジェクトマネジメントに関連するスキルを棚卸しすることが求められます。関係のないスキルの棚卸しは、時間を無駄にすることになりかねないため、そこは注意しておきましょう。
必要に応じて関連する知識の状況も把握する
資格の取得を第一に考えるならば、出題される内容について現状を把握すれば差し支えありません。ただ、一流エンジニアを目指すならば、関連する知識の状況も把握することが重要です。
例えば、クラウドサービスの資格を取得する場合、狭い視野でクラウドが提供する機能について状況を把握すれば良いでしょう。ただ、実際にはネットワークやサーバーOSなど、クラウドを使いこなすための前提知識が求められます。そのため、これらの知識が十分であるかの棚卸しもすべきなのです。
「資格の前提」となる知識がなければ、以下で解説するような効率的な勉強方法を実践しても、思うようにレベルアップできません。自分の現状を正しく理解する際には、把握する範囲を少し広げてみると良いでしょう。
一流のエンジニアがスキルを習得する6つの勉強方法・ポイント
エンジニアがスキルを習得する方法はいくつもあり、それらの中でもどのような勉強方法が良いか解説します。
モバイルアプリの活用
学習の効率性を高めるために、モバイルアプリの活用が見受けられます。例えば、重要な用語を覚えるために、一問一答のアプリをインストールして暗記していくのです。主要なIT系の資格であれば、学習用のアプリが数多く存在するため、それらを利用して学ぶと良いでしょう。
効率を高めるためには、間違えた用語などを絞れる機能があると理想的です。冒頭でも解説したように、学習効率を高めるためには、現状を踏まえなければなりません。絞り込みできる機能があると、今までに間違えた用語を中心に学習でき、効率が高まります。
なお、最終的には全ての内容について網羅的な学習が必要です。自信がある内容でも、意外と忘れていることはあるため、再確認することを心がけましょう。
動画コンテンツの活用
一般的に、同時に得られる情報が多いほど効率の良い学習ができるため、動画コンテンツの活用をおすすめします。体系立てた学習のために、専門的な書籍でも学習することをおすすめしますが、効率的な勉強ならば動画コンテンツを導入しましょう。
例えば、ネットワーク関連の資格を取得したいならば「YouTube」や「Udemy」などのWebサイトでコンテンツを探します。資格の取得に向けた内容がピンポイントで存在するとは限りませんが、基礎知識の習得には役立つでしょう。その状態で、資格の取得に向けた学習を進めれば、スタートダッシュできると考えられます。
一般的に書籍は文字が中心であるため、動画にすることで情報量が増え、学習効率が高まるはずです。また、以下で解説するとおり、音声の情報も含まれるため、さらに効率よく情報を取り込めるようになります。
音声教材の導入
学習の機会を増やすために、音声教材の導入をおすすめします。音声の教材ならば、手が塞がっている状態でも、資格取得に向けた学習が可能です。例えば、混雑している電車内でも、音声によりインプットできます。
「音声教材など簡単に見つからない」と考える人はいるかもしれませんが、動画の音声だけでも良いでしょう。近年はYouTubeなどの動画共有サイトに、資格取得に向けた動画をアップロードしている人が見受けられます。このようなコンテンツで、隙間時間に学習していくのです。
ただ、注意点として学習に利用するコンテンツの質は意識しなければなりません。誤った内容が含まれていると、学習する意味合いがなくなってしまいます。信頼できるコンテンツの発信者であるかは確認しておくと良いでしょう。
電子書籍やPDFの採用
学習に必要な資料は、電子書籍やPDFなどデジタルデータで持つことが基本です。今までの資格学習といえば、専用の参考書を購入し、紙で学習する流れが当たり前でした。しかし、一流エンジニアは持ち運びの効率を考慮して、デジタルデータを利用します。
情報処理技術者試験など、主要な資格については電子書籍で様々なものが発売されているはずです。自分に適した説明の書籍が見つかると予想されるため、それらを利用して基本的な学習を進めます。
また、学習に必要な情報があるならば、これらはPDFで管理することをおすすめします。デジタル化しておくことで、スマートフォンやタブレットなど、簡単に持ち運びできるからです。簡単に学習できるような環境を整えておくことが、一流エンジニアらしく効率の良い資格学習に求められます。
短時間で完結するタスクの選択
短時間で完結できるタスクと、そうではないタスクの選択が必要です。それぞれのタスクに必要な時間を見極めることで、無駄なく学習を進められます。
例えば、上記でも解説したような用語の暗記は、短時間で完結するタスクです。様々な用語を覚える必要があり、全体で見ると時間を要しますが、個々の用語については短時間で完了するでしょう。
それに対して、論述試験の練習はまとまった時間が必要なタスクです。中途半端な時間で学習しようとしても、実りがあるものにはなりません。自分のスキルを正確に把握するためにも、それぞれのタスクに対して妥当な時間を割くべきです。
まとめメモの作成と読み返し
自分なりにわからないところは、まとめてメモを作成するようにしましょう。また、必要に応じてその内容を見返すべきです。そうすることにより「自分は何を理解できていないか」を明確にできます。
繰り返しですが、一流エンジニアが資格を取得する際は「自分に不足しているスキル」を中心に学習します。これを明確にするために、振り返りしやすくするためのメモの作成は非常に重要です。
ただ、メモを作成することだけに時間を割いてはなりません。最終的なゴールはメモの内容を確認して、自分に不足しているスキルを高めることです。一流エンジニアは、メモの作成に注力するのではなく、メモの活用に注力しなければなりません。
一流エンジニアが資格を取得する際のコツ
一流エンジニアが資格を取得する際は以下のようなコツを意識しています。
隙間時間の有効活用
効率的に学習して資格を取得するためには、隙間時間の有効活用が重要です。10分程度の移動時間や、業務と業務の間の隙間時間などを活用することで、効率よく学習し資格の取得を実現できます。
例えば、10分程度の移動時間があれば、重要な用語の暗記に充てられるでしょう。難易度の高い問題を解くことはできませんが、基礎となる能力を高めることは可能です。10分の移動でも往復すれば20分になるため、意外と大きな時間といえます。
資格の勉強といえば、十分な時間を確保して落ち着いて進めるものだと思われがちです。確かに、そのような学習が求められる場合もありますが、隙間時間を無駄なく使うことの方が重要と考えましょう。
弱点の克服
人間が勉強する際は「理解できている部分をさらに深く理解しようとする」という傾向があります。言い換えると、苦手な部分は避けてしまうのです。これでは資格の取得は難しくなってしまうため、弱点の克服を意識するようにしましょう。これを軸とした学習を進めることで、時間効率を高められるはずです。
例えば、苦手な分野に関連する重要なキーワードを少しずつ覚えるようにします。上記で解説したように、隙間時間を活用して、効率よく記憶していくと良いでしょう。弱点の克服においても、基礎知識の習得から進めることが大切です。
なお、弱点がいくつか存在する場合は、それらを並行して少しずつ学習することをおすすめします。一流エンジニアを目指すならば、幅広い知識を習得しなければなりません。
実機の活用
学習にあたって実機が必要ならば、早々に活用するのが一流エンジニアの特徴です。資格は座学だけで取得できるものが多いですが、その反面、実機を活用したほうが良いものも存在します。そのため、状況に応じて実機を導入することが効率的な学習のコツです。
例えば、データベース製品に関連する資格ならば、実際にデータベースを構築して操作してみるほうが良いでしょう。実機の試験が含まれていない場合でも、実機を活用して学習することで、理解を効率的に深められます。テクニカルな分野については、実際に操作してみるに越したことはないのです。
ただ、実機が高価であったり個人では手配が難しい場合はあります。効率的な勉強方法ではありますが、無理して確保する必要はないでしょう。そのような判断も含め、臨機応変に行動できるのが一流エンジニアと考えるべきです。
まとめ
一流のエンジニアが、どのように学び資格を取得しているのか解説しました。エンジニアは日々の業務に追われますが、効率よくスキルアップして資格を取得すべきです。特に、隙間時間を無駄にすることなく知識の習得か暗記作業に充て、合格を目指していきましょう。
ただ、ここで意識してもらいたいポイントは、資格の取得がすべてではないことです。資格はエンジニアとしてのスキルを証明することに役立ちますが、極端に時間をかけると業務がおろそかになります。一流エンジニアを目指すならば、効率の良いスキルアップが重要なのです。