【2022年最新】武器になるPMの資格ランキングTOP3!

【2022年最新】武器になるPMの資格ランキングTOP3!

プロジェクトマネージャー(PM)はIT系のプロジェクトを運営するにあたって非常に重要なポジションです。全体の取りまとめやリスク管理などを担当し、十分なスキルを保有していなければ活躍できません。

そのような重要なポジションであることから、プロジェクトマネージャーのスキルを証明するための資格が存在します。今回はプロジェクトマネージャーの武器になる資格を3種類ご紹介します。

PMの武器になる資格TOP1:PMP


プロジェクトマネジメントに関する資格の中でも非常に有名なものです。世界的に利用されている認定資格であるため、日本のみならず世界でプロジェクトマネージャーとしてのスキルを証明できます。

試験概要

プロジェクトマネジメントには世界標準である「PMBOK」と呼ばれる文章があります。プロジェクトマネジメントの基本を示した文章となっていて、プロジェクトマネージャーはこの内容を理解していることが望ましいと考えられています。

PMPはPMBOKの内容に沿った内容が出題されるため、プロジェクトマネジメントの世界標準が理解できているか評価される仕組みです。日本のみならず各国にプロジェクトマネジメントの慣習はありますが、それらを排除して世界標準を理解することが求められます。

また、PMPには知識の習得だけではなく実務経験が求められます。具体的には以下の実務経験がなければPMPの受験が認められません。

大学卒業またはそれに相当する資格保有者 直近8年間に3年以上かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験があること
高校卒業またはそれに相当する資格保有者 直近8年間に5年以上かつ7,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験があること

情報処理推進機構が実施する資格では実務経験が不要です。そのような資格と比較すると、資格を受験するまでのハードルが高いものだといえます。

また、実務経験に加えて「35時間以上の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講」が求められます。これはPMP試験を提供するPMIの認定を受けた研修を受講するというものです。実務経験と座学だけではなく、PMIが公開している「認定トレーニング・パートナー」の提供する研修を受講しなければなりません。

適正人材

PMPには受験資格が設けられているとおり、プロジェクトマネジメントを経験した人向けの資格です。座学だけで取得を目指すのではなく、一定期間は現場でプロジェクトマネジメントを経験しておく必要があります。そのため、少なくともプロジェクトリーダーを経験した人でなければ受験できませんし取得も難しいでしょう。

資格としては世界的に認知されているものであるため、合格しておくとプロジェクトマネージャーとして強いアピールポイントになります。むしろ、多くのプロジェクトマネージャーがPMPを武器にしている時代であるため、取得が遅れると周りより劣って見られるかもしれません。プロジェクトマネージャーとしてのスキルを証明できる段階になれば、すぐに受験しておいてよいでしょう。

合格難易度

PMPの合格率は公式に合格率を公開していませんが、概ね6割程度の合格者が出ていると考えられます。合格率6割は極端に高いとはいえませんが低いともいえず、合格率だけで判断すると一般的なIT系の資格と同様の難易度だと考えられます。

ただ、ここで意識してもらいたいのはPMPの受験者はプロジェクトマネジメントの経験が豊富であることです。PM経験が豊富な人でも6割程度しか合格できない難易度であるといえます。プロジェクトマネジメントに関する知識があれば合格できる可能性は十分にありますが、試験対策なしで望んでしまうと合格するのは難しいでしょう。

学習方法

プロジェクトマネジメントの中でも「PMBOK」の考え方に沿った内容しか出題されません。そのため公式の本を読んだり、PMBOKに基づいて解説されているプロジェクトマネジメントを学んだりすればPMPの対策が可能です。

また、PMPは試験を受験したり更新したりするにあたって研修を受けなければなりません。研修だけで知識を身につけるのは難しいため、研修資料を繰り返し学習するのも良いでしょう。PMPに対応している研修ではPMBOKに沿ったプロジェクトマネジメント理論を学べるため、ご利用して学習するのが一番です。

なお、PMPの過去問題や類似問題も書籍やインターネットで公開されています。理論を学習するだけで出題内容が理解できていなければ合格するのは難しいでしょう。できる限り想定問題なども目を通しておき、試験を想定した勉強をしましょう。

PMの武器になる資格TOP2:プロジェクトマネージャー試験


プロジェクトマネージャーが武器にする資格として有名なものがプロジェクトマネージャー試験です。PMPとは異なり日本国内での資格とはなりますが、情報処理推進機構が実施しているため高い信頼性を誇ります。

試験概要

独立行政法人情報処理推進機構が実施する国家資格です。プロジェクトマネジメントに関する国家資格であるため、日本国内では知名度が高く、プロジェクトマネージャーの資格として多くの人が認識しています。日本国内のプロジェクトマネージャーは、プロジェクトマネージャー試験から受験する人も多く見受けられるぐらいです。

プロジェクトマネジメントの試験とはなっていますが、注意してもらいたいのは出題範囲です。プロジェクトマネージャー試験はPMPとは異なり、日本独自の考え方がシラバスに含まれています。つまり、PMPの勉強をしてもプロジェクトマネージャー試験に合格できるとは限りません。異なった資格として勉強するように意識してください。

適正人材

プロジェクトマネージャー向けの資格の中でも国家資格であるため、資格の信頼度を求める人におすすめです。PMPは武器になる資格ではありますが、海外の資格であるためクライアントの中には認識していない人がいます。そのような観点で考えると「日本の国家資格」とアピールした方がクライアントにスキルが伝わりやすいのです。

また、プロジェクトマネージャー試験は受験に際して実務経験が問われていません。これは資格の取得を目指すにあたって非常に重要なポイントです。実務経験が少なくとも勉強すれば合格を目指せるため、実務経験よりも先に資格という武器が欲しい人におすすめです。

合格難易度

プロジェクトマネージャー試験の合格率は15%程度と非常に低くなっています。国家資格は合格率の低いものが多数存在しますが、それらの中でもプロジェクトマネージャー試験は特に合格率が低いと認識しておきましょう。なお、合格率を算出するための受験者数には当日、試験を受けなかった人が含まれていません。

合格率が低い背景は様々考えられますが、理由の一つに受験条件がないことが考えられます。申し込みさえすれば誰でも受験できる資格であるため、申し込みをして受験したものの不合格になってしまう人が多いのです。PMPとは受験者母数のレベルが違うと考えてよいでしょう。

また、プロジェクトマネージャー試験では長い論述が出題されます。この論述問題の内容が難しく、知識不足の回答になったり時間切れになったりする人が多いとも思われます。単純な試験難易度の高さと受験者のレベルが相まって合格率が低くなっています。

学習方法

日本の国家資格ということもあり、プロジェクトマネージャー試験に関する書籍は多数発売されています。基本的に試験対策として学習するならば、それらの書籍を利用するようにしましょう。体系的に学習できる書籍がいくつも発売されているため、自分に適したものが見つかるはずです。

また、過去に出題された問題は、情報処理推進機構のWebサイトで公開されています。どのような問題が出題されているかを知ることは重要であるため、学習の一環として目を通すのがおすすめです。問題と一緒に採点基準や観点についても公開されているため、こちらも確認しておくと資格への理解がはかどります。

なお、上記でも触れたとおりプロジェクトマネージャー試験の出題範囲や前提となる考え方はPMBOKを完璧に踏襲したものではありません。こちらは受験するにあたって非常に重要なポイントであるため意識してください。

PMの武器になる資格TOP3:P2M資格試験


P2M資格試験は特定非営利法人日本プロジェクトマネジメント協会が提供する資格です。日本の資格ではあるものの、上記の資格と比較すると知名度がやや劣っています。

試験概要

P2M資格試験はプロジェクトマネージャーに求められるスキルを証明できる資格です。スキルに応じて4種類の資格が用意されていて、それぞれ以下のとおりとなっています。

試  験  名 取得資格 受験資格
プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験 PMC資格 PMC講習会修了者
PMSプログラム試験 PMS資格 PMC資格登録者

受験要領に定めるPM関連資格保有者

プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験 PMS資格 なし
プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験 PMR資格 PMS資格登録者

3年以上のプログラム・プロジェクト実務経験

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験などを受験して、そこからスキルに応じて上位の資格を受験する仕組みとなっています。PMPやプロジェクトマネージャー試験は1種類の資格しかありませんがP2Mについては複数存在している点に注意しましょう。どの資格を取得するかによって、プロジェクトマネージャーとして武器にできるかどうかが変化していきます。

なお、上記の表にも示したとおり、試験を受験するためには、基礎知識習得に関する24時間以上の講習会を受講したり前提資格を取得しておいたりしなければなりません。日本プロジェクトマネジメント協会やeラーニングの講習を受けていなければ上位の資格は取得できない点は理解しておきましょう。

適正人材

実践的なスキルが問われる資格ではあるものの、スキルに応じて受験する資格が選択できるようになっています。そのため、プロジェクトマネージャーとしての経験が少ない人でも豊富な人でも、受験対象を変更すれば同じようにP2M試験を取得可能です。

特に基本的には資格については実務経験が少なくとも、座学だけで合格することができると考えられます。プロジェクトマネジメントに関する基本事項を中心として問われるため、幅広い人材向けの資格といえるのです。

合格難易度

合格難易度は資格によって異なりますが60%から75%程度です。極端に難しい資格ではなく、資格の対策をすれば十分に合格できる可能性がある資格だといえるでしょう。応募して受験していない人がいることを踏まえると、学習して試験に臨めば合格できる難易度だと考えられます。

また、問題は選択式となっているため、ある程度の知識があれば回答できることも背景にはあるでしょう。記述式の試験はどうしても難易度が高まってしまい合格率が下がりますが、P2Mはそうではありません。しっかりとした学習は必要ではあるものの、比較的、対応しやすい試験なのです。

学習方法

P2Mの試験は「改訂3版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」に記載されている内容を中心に出題されます。こちらは市販されている書籍であるため、購入して学習するのが最も良い方法です。PMPやプロジェクトマネージャー試験とは異なった考え方が含まれるため、他の書籍で学習することはおすすめできません。

また、P2Mを運営する日本プロジェクトマネジメント協会は、プロジェクトマネジメントの理論に関する書籍をいくつも発売しています。これらは資格対策の書籍ではありませんが、プロジェクトマネジメントの理論が学べるため、これらを利用する方法もおすすめです。

Amazon:改訂3版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック

まとめ

プロジェクトマネージャーとして活躍するにあたり、武器になる資格を3種類ご紹介しました。プロジェクトマネージャーは経験に基づいたスキルが重要ですが、スキルの証明として資格を保有しておくと良いでしょう。客観的なスキルの証明もするに越したことはありません。

武器になる資格は3種類存在しますが、その中でも特に重要となるのがPMPです。世界的に認められているプロジェクトマネジメントの資格であるため、まずはこちらの合格を目指しましょう。

ただ、PMPを受験するためには十分な実務経験が必要です。実務経験はほどほどにして座学での資格取得を目指すならば、プロジェクトマネージャー試験などの受験を検討しましょう。

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