Webデザインにおすすめ!ワイヤーフレーム作成ツール5選!

Webデザインにおすすめ!ワイヤーフレーム作成ツール5選!

Webデザインを完成させるにあたって、ワイヤーフレームは非常に重要です。デザインの骨格になる部分であり、ワイヤーフレームの品質はウェブサイト全体の品質につながります。

ワイヤーフレームは重要な役割を持つため、適切なツールを利用して作成すべきです。今回はWebデザインをする人に利用してもらいたい、ワイヤーフレーム作成ツールをご紹介します。

Webデザインに役立つワイヤーフレームとは

Webデザインにおいてワイヤーフレームは必要不可欠ですが、意味を理解できていない人もいるようです。ワイヤーフレームを簡単に説明すると「Webサイトの骨組み」「Webサイトの設計書」を意味しています。Webサイトを構成する要素は数多くあるため「どこに何を設置するか」をワイヤーフレームで定義します。

基本的にワイヤーフレームは「トップページのここに画像を配置する」「バナーを右カラムに3つ並べる」など具体的に記述します。そのため、ワイヤーフレームさえあれば、誰が見てもどのようなWebサイトを作りたいのか共通認識を持つことができます。

Webデザインにおすすめのワイヤーフレーム作成ツール5選

Webデザインにおすすめのワイヤーフレーム作成ツールは数多くあります。今回はそれらの中でも皆さんに利用してもらいたいツールを5つピックアップしてご紹介します。

Cacoo


Cacooはヌーラボ社が開発するワイヤーフレーム作成ツールです。ワイヤーフレームに限らず「フローチャート」「マインドマップ」「プレゼン資料」など様々な図を作成できるもので、非常に利便性が高い点が魅力です。また、日本企業が提供しているワイヤーフレーム作成ツールであるため、機能が日本語で利用しやすいというメリットがあります。

テンプレートが豊富

Cacooはワイヤーフレームなどが簡単に作成できるように、テンプレートが用意されています。ワイヤーフレームに限らずフローチャートやネットワーク構成図など数多くのテンプレートが用意されていて、多くのものを一つのツールで作成できます。

ワイヤーフレームについてはパソコン向け・スマホ向けWebサイトやモバイルアプリケーションのテンプレートが用意されています。これらを活用することで、少ない工数で簡単にワイヤーフレームを仕上げられます。

クラウドベースで共同編集可能

クラウドで提供されているサービスであるため、ネット環境さえあれば複数人での編集が可能です。ワイヤーフレームは複数人で相談しながら仕上げる場合があるため、複数人での編集に対応しているのは魅力的です。

また、複数人で編集できるだけではなく、コメントを書き込んだりビデオ通話やチャットができたりします。コミュニケーションを取りながらその場でワイヤーフレームの編集ができるのは、Cacooを選択する大きなメリットです。

参照:Cacoo(カクー)

Figma


クラウドで簡単に利用できるワイヤーフレーム作成ツールです。ワイヤーフレームの作成に必要なものが数多く登録されているため、それらを組み合わせてワイヤーフレームを仕上げられるようになっています。ただ、英語で提供されているサービスであるため、慣れるまでは説明文の理解などが負担になるかもしれません。

ワイヤーフレームツールの中でも高速

標準で用意されているものを組み合わせてワイヤーフレームを作成するため、データ量が少なく軽量です。ワイヤーフレームを作成したデータファイルは容量が重くなりがちですが、Figmaならばそのような心配はあまりありません。

また、データファイルが軽量であるため、ワイヤーフレーム作成ツールが高速です。一般的にデータ容量が増えるとツールの動作に影響するため、Figmaでワイヤーフレームを作成すれば、複雑なワイヤーフレームでも高速な処理ができるメリットを感じられます。

シンプルで学びやすい

標準で用意されたものを組み合わせてワイヤーフレームを作成するため、機能としてはシンプルなものです。高機能なワイヤーフレーム作成ツールと比較すると、機能面では見劣りしてしまうでしょう。

ただ、言い換えるとシンプルであるため、初心者でも学習しやすいツールとなっています。ワイヤーフレーム作成のためにツールを導入すると学習コストがかかりますが、Figmaならばそのコストを最小限に抑えられます。

参照:figma

Mockingbird


画面上でドラック&ドロップやコピー&ペーストなど簡単な操作をするだけで編集できるワイヤーフレーム作成ツールです。最初から必要な素材が用意されているため、これらを自分の意図する場所に配置すればワイヤーフレームの基本が仕上がっていきます。また、アカウント作成なしでも利用できるクラウドサービスであり、試験的な導入に適しているという特徴があります。

配置できる素材が豊富

Mockingbirdで配置できる素材は種類が豊富です。大半のワイヤーフレーム作成ツールで提供されているようなバナーやボタンを表現するものはもちろん、各種SNSやRSSフィードなどの素材も用意されていて利便性が高くなっています。

また、画像や動画の素材については選択肢が設けられていて、より具体的なワイヤーフレームの作成ができます。例えば、画像の中にはプロフィール画像が用意されていて、無地の画像よりも完成形をイメージしやすいのです。

ワイヤーフレーム作成ツールによっては、配置できる素材が少なく後から手直しが必要となる場合があります。そのような状況になってはツールの効果が薄れてしまいますが、Mockingbirdならばワイヤーフレームの完成形や完成形に近いものまでデザインできます。

ショートカットキーの利用が可能

クラウドサービスではありますが、各種ショートカットキーが用意されています。これらを利用すると画面操作なしに素材を配置したり編集したりすることが可能です。画面操作には基本的にマウスが必要となるため、ショートカットキーが利用できると狭いスペースでも効率よく作業ができます。

最近はショートカットキーに対応しているクラウドサービスが増えているため、Mockingbirdがショートカットキーに対応していることは珍しくありません。ただ、ワイヤーフレーム作成ツールの中では限られているため、効率性を求めるWebデザイナーには適したツールといえるでしょう。

参照:Website wireframes: Mockingbird

Adobe XD


デザインに関するソフトウェアを数多く開発しているAdobe社が販売するワイヤーフレーム作成ツールです。Adobe社の製品ではありますが、シンプルな操作性でAdobe製品に慣れていないWebデザイナーでも、スムーズに利用を開始できるでしょう。Adobe製品は利用者が多いということもあり、世界中でテンプレートやノウハウが公開されている点が魅力です。

画面プレビューが充実

Adobe社が開発しているワイヤーフレーム作成ツールということもあり、デザインの表現力に強みを持っています。特に画面プレビューには力を入れていて、ワイヤーフレームのデザインを確認しつつ、必要に応じて修正もできるようになっています。

また、プロトタイプ機能も用意されていて、画面プレビューと併せてWebページの遷移なども確認が可能です。ワイヤーフレーム作成ツールはページの遷移を把握できないものが多いですが、Adobe XDならば複数のワイヤーフレームを繋ぎ、ページの遷移を把握できます。

他のAdobe製品と連携が可能

Adobe社は多くの製品を開発しているため、Adobe XDはこれらの製品と連携が可能です。Adobe XDでワイヤーフレームを作成し、それを活用してWebデザインを仕上げたり、コーディングしたりできるようになっているのです。

多くのワイヤーフレーム作成ツールはファイルの出力には対応していても、他のツールや製品との連携が難しくなっています。Adobe XDならばAdobe CCなどのデザインに利用する主要製品と連携できるため、作業効率の向上が期待できるのです。

参照:Adobe XD

Sketch


SketchはMac OS専用のワイヤーフレーム作成ツールです。ベクターデザインが作成できるようになっていて、Mac OSを利用している人の中では他の製品よりもこちらが利用される傾向にあります。ただ、端末にインストールして利用するものであり、データの共同編集には向いていないという課題もあります。

Webデザインを前提としたソフトウェア

ワイヤーフレーム作成ツールの中でもWebデザインの作成を前提としたものになっています。Webデザインで利用しない機能は搭載されておらず、Webデザイナーならば直感的に利用できるシンプルなソフトウェアです。ただ、操作性はシンプルでありながら、実際には多くの機能が搭載されています。

また、Webサイトで利用される王道のデザインがテンプレートとしてインクルードされています。豊富なテンプレートが用意されているため、Sketchをベースにワイヤーフレームを作成すれば、Webデザインを効率よく進められるようになります。

海外製品ながら日本語の情報も多い

Sketchは海外の製品であり、メニューやマニュアルなどは英語で記載されています。英語に苦手意識を持つ人は「使いにくい」と感じてしまうかもしれません。

ただ、公式の情報は英語ではあるものの、Sketchは利用者が多いため日本語の情報も多数公開されています。実際に検索エンジンでSketchを調べてみると、日本語で記述されている解説サイトを多数見つけられました。「機能が豊富でも英語では使いにくい」と思われる場合がありますが、Sketchならばそのような心配は不要です。

参照:Sketch

ワイヤーフレーム作成ツール導入のポイント

ワイヤーフレーム作成ツールを導入する際にはポイントがあります。気にすべきポイントはいくつもありますが、今回は特に注目してもらいたいポイントをご説明します。

無償と有償の選択

ワイヤーフレーム作成ツールには無償のものと有償のものがあります。費用がかかるかどうかは重要なポイントであるため、どちらを利用するかよく考えましょう。

利用者によってワイヤーフレーム作成ツールに求める機能は異なります。そのため、無償のものと有償のもののどちらが良いとは一概に言い切れません。無償のもので十分だと感じる人もいれば、有償のもので多くの機能を使いたいと考える人もいるでしょう。基本的には無償のものよりも有償のものの方が高機能であるため、投資するかどうかはよく検討すべきです。

言い換えると最低限の機能で良いならば、有償のワイヤーフレーム作成ツールを導入すると無駄な投資となりかねません。最近は無償でも高機能なものが公開されているため、こちらでも十分な可能性があります。

一般的にはツールやソフトウェアは「値段が高いほど高機能」と考えられています。ただ、どんなに高機能でもWebデザインに役立てられなければ意味がないため、自分に合ったツールを導入するようにしましょう。

共同編集への対応可否

ワイヤーフレーム作成ツールは一人で利用するものと複数人で利用するものがあります。Webデザインを複数人で作り上げるならば、共同編集に対応しているものを選択すべきでしょう。

最近はワイヤーフレーム作成ツールもクラウド化され、共同編集に対応しているものが増えています。ただ、端末にインストールして利用するタイプなど、共同編集に対応していないものもあります。このようなものを選択してしまうと、複数人で編集する際にデータのやり取りが問題になるのです。

最初から複数人で利用する見込みがあるならば、それに対応したワイヤーフレーム作成ツールを導入しましょう。後からツールを変更するとなると、データの互換性などで問題が起こりかねません。

まとめ

Webデザインで重宝するワイヤーフレーム作成ツールについてご説明しました。近年のWebデザインは複雑になってきているため、事前にワイヤーフレームを作成することが品質の向上へ繋がります。

ワイヤーフレーム作成ツールにはさまざまな種類があり、機能や料金が異なっています。自分に合ったものを導入しなければ無駄な投資となりかねないため、ご紹介したものを中心に比較して決定するようにしましょう。

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