Webデザイナーがとるべき資格TOP7

Webデザイナーがとるべき資格TOP7

日本には数多くの資格が存在しています。それらの中にはWebクリエイターに関わるものやデザインに関わるものがあります。Webデザイナーはこれらの資格を取得していれば、自分のスキルの証明ができます。

とはいえスキルの証明をしたいと考えていても、資格が多くどれを取得するべきか悩んでしまう人は多いでしょう。今回は様々な資格の中から、Webデザイナーの資格をランキング形式でご紹介します。

Webデザイナーの資格ランキングTOP7


Webデザイナーの資格を、ランキング形式で7位までご紹介します。

Webデザイナーの資格1位:ウェブデザイン技能検定

Webデザイナーの資格で最もおすすめの資格はウェブデザイン技能検定です。ウェブデザイン技能検定はWebクリエイターに関するもので、厚生労働省が認定する唯一の国家資格ですので、Webデザイナーからも仕事を発注するクライアントからも注目が集まっています。

ウェブデザイン技能検定には3級から1級までのレベルがあります。取得するレベルによって証明できるスキルが大きく異なりますので、自分のスキルや証明したいスキルのレベルに適したものの取得を目指します。

なお、ウェブデザイン技能検定はどのレベルでも実技試験が行われます。学科試験と実技試験の両方がありますので、単純に知識を丸覚えすれば良い資格ではありません。

まず3級はWebデザイナーとして働きたいと考えている人や働きだして間もない人を対象としています。国家資格ではありますが3級に関してはそこまで難易度が高くないものです。

続いて2級は2年以上の実務経験を想定しています。専門学校などで実践的な内容を学んだ人も対象に含まれていて、より実践的な知識が問われます。2級は実技試験のレベルも高まり、合格すればより高度なスキルを証明できます。

1級は実務経験7年以上のレベルです。専門学校などで知識を身につけてからも5年以上の実務経験が望ましいとされ、様々なケースでどのようなデザインを生み出せば良いかが問われます。

なお、学科試験ではWebデザインに関する知識以外も問われます。情報処理技術者試験のようにインターネットに関する基本的な知識や知的財産権に関する知識なども問われるのです。

Webデザイナーの資格2位:Webデザイナー検定

Webデザイナーの資格2位は、Webデザイナー検定です。Webデザイナー検定は国家試験ではなく、公益財団法人画像情報教育振興協会と呼ばれる団体が主催しているものです。

Webデザイナー検定で証明できるスキルはwebデザインに関するスキル全般となっています。純粋なデザイン作成はもちろん、コンセプトメイキングの段階から実際にデザインをしてテストや評価する部分まで幅広くスキルが証明できます。また、知的財産権などWebデザイナーが理解しておくべき知識についても出題されます。

特にWebデザイナー検定はWebデザインの過程でコンセプトや日程、予算など一定の条件下でデザインを生み出すスキルを証明できるWebデザイナー資格となっています。実践的なスキルを証明しやすいことから、ランキング上位に位置するWebデザイナーの資格です。

なお、Webデザイナー検定にはベーシックとエキスパートの2つのレベルがあります。ベーシックは基本的なウェブデザインに関するスキルの証明です。エキスパートが応用的なコンセプトメイキングなどを含んだ試験内容となっていますので、Webデザイナーとして活躍したい場合はエキスパートの取得を目指しましょう。

Webデザイナーの資格3位:Webクリエイター能力認定試験

Webデザイナーの資格3位は、Webクリエイター能力認定試験です。Webクリエイター能力認定試験はサイト制作のデザインスキルやデザインだけではなくコーディングスキルを証明できるものです。デザインに加えコーディングのスキルを証明できますので、Webデザイナーが武器にしやすくランキングの高いWebデザイナー資格です。

ただ、注意してもらいたいのはここでの「デザイン」とは、既にあるデザインどおりにウェブサイトを構築するスキルを指します。ゼロからデザインを考え出すのではなく、既にあるデザインをHTMLのルールに則ってコーディングできるかどうかの証明です。ランキング上位でご紹介した、ウェブサイトのデザイン能力を証明するWebデザイナー資格とは少々毛色が異なっています。

Webクリエイター能力認定試験は基本的にはコーディングのスキルを証明するものですので、HTMLやXHTMLのスキルが求められます。また、Webデザインの世界では必須ともいえるCSSのスキルも求められます。これら両方のスキルをまとめて証明できるWebデザイナー資格だと考えておきましょう。

Webデザイナーの働き方によっては、あまりコーディングは扱わないかもしれません。そのような場合は資格を取得しても武器になりにくいですので、ランキング入りしている他のWebデザイナー資格を優先的に取得するようにすると良いでしょう。

Webデザイナーの資格4位:HTML5プロフェッショナル認定資格

Webデザイナーの資格4位は、HTML5プロフェッショナル認定資格です。非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催するWebデザイナー資格で、Web開発に必要なマークアップ全般を証明できます。こちらの資格もコーディングなどを中心としたものですので、Webデザイナーの中でもデザインだけを専門に扱っている人は武器になりにくくなってしまいます。

HTML5プロフェッショナル認定資格はHTML5の名前を冠したWebデザイナー資格とはなっていますが、実際にはHTML5以外の内容も出題されます。例えば同じくWebデザインで活用されるCSSやJavaScriptの知識も出題されるのです。Webデザイナーとしてコーディングまで担当する場合はこれらのスキルが問われますので、HTMLのスキルと関連して出題されるようになっています。1つの資格で複数の言語を証明できますので、そのような観点では一石二鳥と言えるでしょう。

なお、HTML5プロフェッショナル認定資格は、具体的な合格率の数値が公開されていません。ただ、出題されている内容を確認してみると、HTML5の細かな仕様まで出題されています。そのため難易度の高いWebデザイナー資格に分類される印象を受けます。適切なHTMLのマークアップはwebサイトの最適化につながりますので、コーディングも対応するWebデザイナーはランキングに含まれているものの中でも特に取得を目指してみましょう。

Webデザイナーの資格5位:Photoshop®クリエイター能力認定試験

Webデザイナーの資格5位は、Photoshop®クリエイター能力認定試験です。株式会社サーティファイが主催するWebデザイナー資格で、Photoshop®に関するスキルを証明できます。Photoshop®は世界中で利用されている画像加工ツールですので、こちらのスキルを証明できる資格はWebデザイナーにとって大きな武器となります。

多くのWebデザイナーはクライアントに様々な画像を提供しなければなりません。Webサイト全体のデザインはもちろん、ウェブサイトで利用するバナーなどのデザインもしなければなりません。これらの画像を作成する際にPhotoshop®は多用されます。日本のみならず世界中で利用されているデファクトスタンダードのような存在です。

ただ、Photoshop®は機能が多く、どの程度のスキルを有しているのか証明しにくいという難点があります。そこで役に立つのがご紹介しているPhotoshop®クリエイター能力認定試験なのです。1つのコンテンツを実際に作成する試験を通じて、自分のスキルを証明できるWebデザイナー資格です。

また、Photoshop®クリエイター能力認定試験には「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があります。エキスパートでは実技試験だけではなくPhotoshop®の知識についても問われます。マネジメントなどPhotoshop®の知識以外の部分も問われますので、Webデザイナーとしてのスキルを幅広く証明できます。

Webデザイナーの資格6位:Illustrator®クリエイター能力認定試験

Webデザイナーの資格6位は、Illustrator®クリエイター能力認定試験です。Illustrator®クリエイター能力認定試験は株式会社サーティファイが主催するWebデザイナー資格で、Illustrator®に関するスキルを証明できます。Illustrator®もバナー作成などWebデザインの現場では多々利用されますので、Webデザイナーは武器として持っておきたい資格です。

Illustrator®も世界中で利用されているデザインツールではありますが、機能性が多くスキルの証明が難しくなっています。そのため、Illustrator®クリエイター能力認定試験のようにスキルを証明できる資格を取得しておけば、自分のスキルを客観的に証明できるようになります。

なお、Illustrator®クリエイター能力認定試験には「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があります。スタンダードは基本的な操作を中心に、問題で指定された操作ができるかどうかが問われます。それに対してエキスパートは、与えられたテーマに必要な機能を考え操作できるかなど、必要な操作を選択するスキルまでが問われます。

また、エキスパートでは実際の操作だけではなく知識面の問題も出題されます。Illustrator®について正しく詳細に理解できているかを示す資格なのです。

Webデザイナーの資格7位:色彩検定

Webデザイナーの資格7位は、色彩検定です。色彩検定は公益社団法人色彩検定協会と呼ばれる文部科学省後援の団体が主催していて、色彩に関するWebデザイナー資格の中では最も歴史の長いものです。知名度も高い資格ですので、Webデザイナーの武器にしやすい資格と言えます。

色彩検定だけで見ると、Webデザイナー向けの資格というわけではありません。色彩全般のスキルを証明するものですので、必ずしもWebデザインに活用するものではないのです。ただ、色彩の基本的な考え方は、Webデザインもその他のデザインも同じものです。そのため、理論的な色彩感覚を持っているという証明として、色彩検定は武器になります。

色彩検定には3級から1級のレベルが用意されています。3級は初めて色彩について学ぶことを想定していますので、Webデザイナーが取得するレベルとしてはやや低いでしょう。2級で実務に応用したい人向け、1級でプロフェッショナル向けとなっていますので、Webデザイナーであれば2級以上の取得が理想的です。

なお、色彩検定はセンスやアイデア力を証明するWebデザイナー資格ではありません。あくまでも公式で発行されている書籍などに沿って、理論的に色彩が理解できているかどうかが重要視されます。実務経験がなければ取得できない資格ではありません。

webデザイナーの資格取得に向けてやるべき2つの対策


資格を取得したいと考えているWebデザイナーが、資格取得に向けてやるべき対策を2つご紹介します。

公式の書籍やドキュメントを活用する

必ずやらなければならない対策は、公式の書籍やドキュメントを活用することです。それぞれのWebデザイナー資格で様々な公式ドキュメントが公開されていますので、必ずこれらに即して勉強をしましょう。

ある程度実務経験があると、自分なりの考えで勉強してしまう場合があります。これでも試験に合格できる可能性がありますが、 資格取得に必要のない分野など無駄な勉強をする可能性もあります。そのため、公式の書籍やドキュメントを活用し、試験に必要な部分だけを効率よく勉強することが大切です。

また、できるだけ過去問や例題を活用し、どのような問題が出題されるのか理解しておきましょう。本番で焦らないようにする対策が必要です。

未経験ならスクールなどを検討する

今までWebデザイナーとして活動していない場合は、スクールなどを利用しても良いでしょう。独学で自分なりに勉強するよりも、体系的に勉強できますので効率が良くなります。

ただ、スクールなどを利用する場合はある程度まとまったお金が必要となります。そのため、本当にスクールを利用して勉強するべきなのかは考えた方が良いでしょう。考えた結果、資格を取得してWebデザイナーとしての武器にしたいならば、スクールなどを利用して効率よく勉強しWebデザイナー資格の取得を目指すべきです。

まとめ

Webデザイナーは資格の取得が武器になります。そのため、ランキングでご紹介した資格を取得し、自分のスキルをアピールできるようにしていきましょう。クライアントも資格に対する理解が増えているはずですので、資格を取得していると他のWebデザイナーと差別化できます。

ただ、重要なのは自分の業務に沿った資格を取得することです。デザインばかりのWebデザイナーがコーディングの資格を取得してもなかなか武器にはしにくいでしょう。ランキングでご紹介した資格の中でも、自分に適した優先順位をつけて取得してみましょう。

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