技術ブログの作り方|おすすめのツール7選!
エンジニアは技術ブログを書くのがトレンドとなっています。近年は様々な手段でアウトプットできるようになっているため、その中の一つとして技術ブログが注目されているのです。
この技術ブログを書くためには様々なツールの選択肢があります。それぞれに特徴があるため、状況に適したものを利用しなければなりません。今回はエンジニアが技術ブログを書くにあたり、どのツールを利用するべきかおすすめをご紹介します。
そもそも技術ブログとは
そもそも技術ブログと言われてもどのようなものかイメージできていない人も多いかもしれません。まずは技術ブログについてどのようなものか概要などをご説明します。
技術ブログの概要
技術ブログは何かしらの技術についてノウハウなどをまとめたブログのことを指します。最近はインターネットで様々な情報を手に入れられますので、自分がエンジニアとして得た情報を活用してもらうために、技術ブログで発信するエンジニアが増えています。
技術ブログで発信する内容には特別な決まりはありません。技術に関するものであればなんでも技術ブログとして発信が可能です。初心者向けの情報はもちろん、一部の上級者だけが活用するような情報も差し支えありません。情報量の多いメジャーなものだけではなく、情報量の少ないマイナーなものも技術ブログになっているケースが見られます。
一昔前ではエンジニアはナレッジを溜め込み、そのナレッジを武器にエンジニアとして活躍するものでした。しかし、現在は幅広いエンジニアに情報を活用してもらうために、技術ブログとして公開するのがトレンドになってきています。
エンジニアが技術ブログを書く理由
エンジニアが技術ブログを書くべき理由は様々な観点があります。人によって理由は異なっていて当たり前という状況です。例えば以下の理由が考えられるためご説明していきます。
自分のスキルを証明する
技術ブログを書いて公開すると多くの人に自分のスキルを見てもらえるようになります。これは自分のスキルを証明することを意味し、スキルの証明がエンジニアとしての活動に役立つ場合があります。
例えばフリーランスで活躍しているエンジニアは、技術ブログを書いておくとクライアントに自分のスキルを知ってもらいやすくなります。どのようなブログを書いているのかを確認してもらうことで、ポートフォリオのように自分のスキルを証明できるようになるのです。
知名度の向上
技術ブログを書いてその内容が有名になると、自分自身の知名度を高められる可能性があります。エンジニアとして有名になるために、技術ブログを執筆している人は一定数います。
もちろんブログの公開を続ければ有名になれるとは限りません。技術ブログは世の中に数多くあるため、熱心に技術ブログを書いたとしても、知名度の向上にはつながらない可能性はあります。
収益化
技術ブログに広告を掲載すると収益化につながる可能性があります。ブログへのアクセスやアクションに応じて収益が発生するようにしておけば、ブログの運営費用だけではなくプラスで収益を得られます。
もちろん、安定した収益を得るためには安定してブログにアクセスをしてもらわなくてはなりません。継続的なアクセスが見込めなければ、ブログの収益化は難しいのです。技術ブログを活用して収益化したい人は多いですが、それを実現するためには多くの努力が必要です。
関連記事:技術ブログのメリット|案件獲得につながる理由・書き方を紹介!
技術ブログを作るためにおすすめのツール7選
技術ブログを作るためのツールは多くの選択肢があります。その中でも特におすすめしたいものを7種類ピックアップしてご紹介します。
はてなブログ
エンジニアが技術ブログを書くにあたり、特におすすめしているツールです。Markdown記法に対応したブログツールで、エンジニアが馴染みの深い書き方でブログを執筆できるようになっています。
はてなブログは執筆できる内容に特別な制限がありません。技術的な内容に限らず利用規約を守っていれば自由な内容のブログが書けます。数多くの人が利用しているブログツールであるため、技術ブログに限らない内容が書かれているイメージは皆さんもお持ちでしょう。
日本で利用されているブログツールの中でも、日本語で利用しやすいことが特徴です。海外のツールなどは日本語がうまく表示できない場合がありますが、はてなブログであればそのような心配は全くありません。
また、はてなブログは広告による収益化に対応しています。ブログを書くためのツールとしてプラットフォームが提供されているだけで、そこに自分が契約した広告を自由に掲載可能です。はてなブログの広告が表示され、はてなブログの収益となる仕組みではないのです。
ただ、技術ブログとしてはてなブログを活用するためには、有料版を契約しなければなりません。無料版でははてなブログの広告が表示されてしまいますし、ドメインもはてなブログが指定するものを利用しなければなりません。技術ブログを自分のものとして価値あるものにするためには、必要経費を支払い、有料版を利用した方が良いでしょう。
参照:はてなブログ公式サイト
Zenn
技術ブログを書くためのツールとして注目されているのがZennです。こちらは総合的なブログツールではなく、エンジニアの利用を想定した技術ブログにフォーカスしたツールです。
エンジニアがエンジニアに向けて開発しているツールであるため、Markdown記法が利用できたり表示速度が速かったりするなど、技術ブログに求められる機能が充実しています。特に表示速度は数あるブログの中でも高速で、表示速度にこだわりたいエンジニアにおすすめです。
ただ、Zennは独自ドメインの設定をしたり収益化したりできません。今のところ広告の表示はありませんが、自分で広告を設定することもできないのです。技術ブログを公開して多少なりとも収益化したいと考えているならばこの点は注意しておかなければなりません。
その代わり、Zennには本を販売できるサービスがあります。ブログではなく章立てした文章を書かなければなりませんが、利用者が収益化する方法も用意はされています。こちらは技術ブログでは少々方向性が異なるものの、ブログで書いた内容をまとめて本にすれば収益化が狙えます。
参照:Zenn公式サイト
note
noteは技術ブログに限らず様々な内容を執筆できるツールです。気軽にブログとして情報を公開できるようになっているため、エンジニア以外にも情報発信のツールとして活用されています。
ツールとしては有名なもので知名度は高いですが、エディタの使い勝手など慣れづらい部分もあります。noteのエディタは独自のものが利用されていて、使いこなせるようにならなければ技術ブログの執筆がしにくいでしょう。また、執筆した内容の表示が冗長的になってしまいやすく、技術ブログのトレンドのようにシンプルに文章を表示するのはやや難しい状況です。
ただ、noteには執筆した内容を有料で公開する機能が備わっています。そのため、技術ブログとして公開するのではなく、販売したいのならば、noteを利用する選択肢もあるでしょう。
なお、noteは有料プランの契約をしなければ独自ドメインの利用ができません。そのため、技術ブログを公開して自分のブランディングをしたいと考えている人にはあまり適していないかもしれません。noteというツールの有名度合いを活用したい人におすすめです。
参照:note公式サイト
Qiita
Qiitaはプログラミングに関するものなど、特定の内容のみを執筆できるブログサービスです。記事にできる内容が制限されているため、ドメイン全体のSEOが強いとの特徴があります。
ただ、内容がQiitaの方針に沿っているかどうかは運営の判断に委ねられる部分があります。そのため、状況によっては、意図せず公開した記事が削除されてしまう可能性があります。アウトプットのために時間をかけて記事を執筆しても、運営の一存で削除されてしまっては執筆した意味が薄れてしまいます。
事実、Qiitaは利用のガイドラインが定期的に変更されている状況です。根本的な部分は変化していないものの、今後も何かしら変化がありそれに伴って技術ブログが書きにくくなる可能性はあります。
ただ、記事に“いいね”をつけてもらう仕組みがあるなど、客観的に記事の評価を知る方法が設けられています。また、“いいね”の数が増えるとピックアップされるようになるなど、記事を読んでもらいやすくなる仕組みが設けられています。そのような部分に魅力を感じるならば、Qiitaで技術ブログを書くようにしてみても良いでしょう。
参照:Qiita公式サイト
Medium
Mediumは海外のブログサービスです。Twitterの共同創業者が立ち上げたサービスでもあり、サービスの注目度は非常に高いものとなっています。Twitterと同じようなアルゴリズムで運営されていると考えられるため、Twitterの可用性の高さを踏まえると安心して利用できるサービスだと言えるでしょう。
また、記事を投稿する見た目についても、海外のサービスらしくスタイリッシュなものとなっています。海外のブログツールは日本のものと見た目が異なるものが多く、技術ブログを書くにあたり新鮮さを感じるでしょう。
ただ、Mediumは海外のツールであるため、日本語の表示には若干問題があります。不自然な位置で改行が発生してしまうなど、うまく使いこなせなければ意図しない表示となってしまう可能性があり注意が必要です。言い換えると英語で技術ブログを公開したいならば、日本語の問題を意識する必要がなくなり、Mediumの高いデザイン性を活かせるようになります。
他の注意点として、MediumはMarkdown記法には対応していません。また、ソースコードが少々書きにくい設計となっていて、技術ブログの内容によっては相性が悪い可能性があります。
参照:Medium Japan
dev.to
dev.toは海外ではよく利用されているエンジニア向けのブログツールです。エンジニア向けということもあり、技術ブログに適したツールとなっています。
ただ、dev.toは海外での利用を想定して開発されているため、日本語での利用にやや難があります。表示速度は高速で利用しやすいのですが、どうしても「日本語で技術ブログを書く」との観点では使いづらさを感じてしまいます。
言い換えると、こちらのブログツールも英語での記事を公開したいならば重宝するものです。表示速度は高速であるため、英語での情報発信に力を入れたいならばdev.toも選択肢に含めて良いでしょう。
参照:dev.to公式サイト
WordPress
WordPressはブログを公開するサービスではなく、ブログを公開するCMSのことを指します。クラウドサービスでブログが公開できるような仕組みが設けられていますが、ここでは個別にサーバなどへインストールするソフトウェアを指すと考えましょう。
元々WordPressは、ブログを公開するために開発されたツールであるため、技術ブログの公開に適しています。自分に必要なテーマなどをインストールして、好きなようにカスタマイズしての利用が可能です。一般的に公開されているブログ公開ツールよりも自由度が高い点は魅力的です。
ただ、自由度が高い反面で自分で様々なカスタマイズなどをしなければなりません。ある程度はWordPressに関するスキルがなければカスタマイズが難しくなってしまいます。カスタマイズしやすいテンプレートなども公開されていますが、技術ブログに適したものを探してこなければなりません。
エンジニアとしてWordPressのスキルを持っているならば、技術ブログを書くためのツールとして使いやすいでしょう。ただ、上記でご紹介したようなツールと比較すると利用開始までには負担がかかるため、その点は考慮しておいた方が良いかもしれません。
まとめ
エンジニアが技術ブログを書くにあたりおすすめのツールについてご説明しました。様々なツールがあるため、ツールの詳細を確認して自分に適したものを利用するようにしましょう。
技術ブログを書くためのツールを選択する際は、表示速度や利便性、収益性など様々な観点に注目する必要があります。何かしらこだわりがあるならば、そこを重要視して選択しないと後から後悔することになりかねません。まずはどのようなツールで技術ブログを書きたいのか明確にしてから選ぶと良いでしょう。