フロントエンド開発におすすめのフレームワーク6選!

フロントエンド開発におすすめのフレームワーク6選!

フロントエンド開発ではフレームワークが利用される場面が多くなっています。フレームワークなしでフルスクラッチもできますが、開発工数が多くなるため何かしらのフレームワークを利用するのです。

この時、フロントエンド開発のフレームワークには様々な選択肢があります。 どれを使うべきか悩んでしまっても不思議ではありません。今回はそのような方々に向けて、おすすめのフロントエンドフレームワークを6種類ご紹介します。

フロントエンド開発におすすめのフレームワーク6選

フロントエンド開発におすすめのフレームワークを6種類ピックアップしてご紹介します。

React


ReactはFacebookが中心となって開発したJavaScriptのフレームワークです。Web開発の全てに対応したフレームワークではなく、ボタンやボックスなどのユーザインターフェースの開発に特化したフロントエンドフレームワークに分類されます。

Reactはフロントエンドフレームワークの中でも特に利用数が多いものです。今後のフロントエンドフレームワークとして需要が高まると思われますので、早い段階で身に付けておきたいものです。

コンポーネントベース

Reactはコンポーネントベースと呼ばれる考え方が取り入れられています。コンポーネントとは「部品」などの意味を持つ言葉で、Reactは様々な様子をコンポーネントに分解して管理できるようになっています。

Reactは複数のコンポーネントに分割できますので、複数人での開発がしやすいメリットがあります。開発するソースコードがバッティングする場面が少なく、お互いに開発しやすい環境を作れるのです。また、分割されていることで変更したソースコードが影響する範囲が小さくなり、ソースコードの再利用性も高まります。

Single Page Application(SPA)が実装しやすい

近年は多くのウェブサイトでSPAが重要視されています。SPAを用いた開発をするとページ全体を読み込む回数を減らせますので、ユーザーの利便性が高まるのです。

一般的にSPAのサイトを実装するためには、機能ごとにJavaScriptを開発する必要があります。ページの読み込み回数を減らすために、非同期処理などを実装しなければなりません。

しかし、Reactでは最初から必要な機能が実装されています。複雑なJavaScriptを多数開発する必要はなく、フレームワークの機能を利用するだけでSPAを実装できるのです。

処理が高速

Reactはフロントエンドフレームワークの中でも処理が高速です。フレームワークはソースコードが多いことから処理が遅くなる場合がありますが、Reactではそのような心配をする必要はありません。

高速な処理を実現している背景にはDOMと呼ばれる技術があります。こちらの技術を取り入れた設計となっていることで、フロントエンドフレームワークでありながらレンダリングなどを含め、高速な処理が可能です。

Vue.js


Vue.jsはユーザインターフェース開発に利用されているJavaScriptのフレームワークです。ユーザインターフェースの開発に必要なものが一通り揃っているため、利用される場面が増えてきています。

Vue.jsは様々なJavaScriptフレームワークの中でも、導入の手軽さから注目されています。Reactと同様にこれからの活用が期待されるフレームワークですのでぜひ身に付けておきましょう。

学習コスト

Vue.jsはフレームワークではありますが、一般的なJavaScriptに近い書き方が採用されています。フレームワークを利用するために新しい知識を身に付ける必要がほとんどなく、エンジニアにとって非常に学習コストの低いフレームワークとなっています。

また、ロジックとなるJavaScriptの部分だけではなく、スタイリングの部分も一般的なWeb開発と同様です。HTMLやCSSの書き方が身に付いていれば、Vue.jsは簡単に扱えます。

データ同期が容易

Vue.jsはデータ同期が簡単に実装できるフロントエンドフレームワークです。最初からデータ同期する仕組みが用意されていますので、それを導入すると初心者でもデータ同期の実装ができます。

特に画面の更新を伴わないデータ同期にはJavaScriptが必須です。一般的には様々なコーディングをしなければなりません。しかし、Vue.jsがあればこのようなスキルを身に付ける必要なく、Vue.jsについて理解するだけでデータ処理の実装は可能です。

高い拡張性

Vue.jsはフレームワークでありながら拡張性に富んでいます。フレームワークはそのフレームワーク内で提供されている機能しか利用できないケースも多いですが、Vue.jsではそのような状況ではありません。

拡張性に富んでいますので、必要に応じてライブラリなどの追加機能を導入できます。Vue.jsの機能だけにこだわらず、幅広く機能を導入できるようになっているのです。

関連記事:ReactとVueの比較|将来性・需要・特徴について解説!

Svelte


Svelteは2016年に登場した比較的新しいフロントエンドフレームワークです。フロントエンドフレームワークはある程度行動の選択肢がありますが、それらに負けないよう独自の観点を持って登場したものです。

特に注目すべきは、現在のJavaScriptフレームワークのトレンドを打ち破っていることです。Svelteは新しいフレームワークとして是非とも注目しておいてもらいたいものです。

実行ファイルが小さく高速

Svelteは実行ファイルの容量が小さいフレームワークです。容量が小さいため、高速な処理が期待できるフレームワークとなっています。

フレームワークはファイルの容量が多くなる傾向にあります。個々のファイルサイズが大きい場合もあれば、ファイル数が多いために全体の容量が多くなる場合もあります。

Svelteはこれらのどちらにも該当しません。結果、容量が少なく高速で動作するフレームワークとなります。

仮想DOMの実装がない

Svelteは仮想DOMの実装がないJavaScriptフレームワークです。近年のフロントエンドフレームワークは、仮想DOMの利用が当たり前になっていますが、Svelteは仮想DOMを利用しない設計となっています。

ただ、仮想DOMを利用しないからと言って、毎回DOMを再レンダリングしている仕組みではありません。Svelteは独自のロジックで仮想DOM無しでうまくレンダリングする仕組みを備えています。

中小規模の開発に適する

Svelteは仮想DOMの仕組みがありませんので、大規模なシステム開発には適していません。中小規模のシステム開発を効率よく開発するJavaScriptフレームワークです。

また、Svelteは比較的新しいフレームワークですので、まだエコシステムが充実していません。Svelteだけでは機能的に限界を感じる部分もあり、そのような観点からも大規模開発ではなく中小規模開発に適しています。

Angular


AngularはGoogleが開発するJavaScriptフレームワークです。Googleが開発しているということもあり、信頼度の高さから利用する場面が増えているものです。

Angularは高機能なフレームワークではありますが、Googleらしくハイレベルなスキルが求められています。活用できれば効果的なものではありますが、習得するかどうかはよく考えなければなりません。

幅広い動作環境

AngularはGoogleのJavaScriptフレームワークですので、幅広い環境で動作するように設計されています。パソコンやスマホ、タブレットなどの違いを意識せず開発が可能です。

一般的にWeb開発をする場合、これらの違いについて意識しなければなりません。適切に違いを把握して、それを踏まえて処理などを記述する必要があるのです。Angularを利用すればそのような手間から解放され、様々な動作環境への対応は意識する必要がなくなります。

充実したエコシステム

Angularを活用するための様々な仕組みが存在しています。Angular単体でも十分に利用できますが、これを取り込んで動作させる取り組みも多数行われています。

例えばオープンソースで開発されているCMSに、Angularを組み込む機能などが開発されています。Googleが直接開発してるものではなく、周辺システムやツールの開発者がAngularの導入を簡略化する機能を開発して利便性を高めています。

高速なバージョンアップ

Angularはフロントエンドフレームワークの中でもバージョンアップ頻度が高いものです。そのため、エンジニアは常に最新の情報をキャッチアップしなければなりません。

情報のキャッチアップが必要ですので、エンジニアにかかる負担は大きなものとなっています。また、初めてAngularを利用する際には学ぶべきことが多くあり、それがエンジニアの負担を大きくしてしまいます。

Preact


PreactはReactの軽量版として開発されているフレームワークです。実態としてはライブラリに分類されますが、こちらではフレームワークとしてご紹介します。

Preactは軽量版とは謳われていますが、根本的にReactとは異なる部分もあります。その点を踏まえてどちらを利用すべきか考えた方が良いでしょう。

軽量なフレームワーク

Preactはコードが短く非常に軽量なフレームワークです。Reactと比較すると容量は10分の1程度だと言われています。容量が小さいために高速処理を実現できています。

軽量なフレームワークとなっていますので、PreactにはReactの機能の一部は実装されていません。ただ、利用者の少ない機能を削るなど、利便性にはあまり影響しない仕様となっています。

メモリ使用量の低減

Preactはメモリの使用が少ないフレームワークです。Reactは若干メモリの使用量が多いフレームワークですので、それよりも効率よくメモリを活用できるように設計されています。

Preactが少ないメモリで効率よく動作するのは、上記でご説明したとおりフレームワークの容量が小さくなっているからです。読み込みしなければならないソースコードの利用が少なくなるため、結果としてメモリ使用量の低減に繋がっています。

シンプルなコード

PreactはJavaScriptフレームワークの中でもコードの記述方法がシンプルです。Reactはやや複雑な技術方法が採用されていますが、Preactはシンプルなものに変更されています。

記述方法がシンプルになると、エンジニアの負担を下げられます。学習コストが低くなりますし、開発に必要な時間も短縮できます。

Ember.js


Ember.jsは2011年後半に開発された比較的歴史の長いフロントエンドフレームワークです。古くから開発が続いていますので、知名度が高く利用者が多いことからGitHubなどでも常に注目を集めています。

フロントエンドフレームワークを利用するエンジニアならば、Ember.jsについても理解を深めておくべきです。現在も開発が続いているものですので、歴史の深いフレームワークについても知っておきましょう。

高い安定性

Ember.jsは古くから開発が続いているフロントエンドフレームワークですので、高い安定性を誇っています。JavaScriptフレームワークは全体的に安定性が高いものが多いですが、Ember.jsは特に安定して動作します。

安定性が高いフレームワークであれば、開発の現場でも安心して利用できます。トラブルが起きにくいフレームワークで、エンジニアの負担を軽減できるものです。

完成されたエコシステム

Ember.jsは歴史の古いJavaScriptフレームワークですので、エコシステムが完成しています。GitHubなどではEmber.jsを利用・活用したソースコードが多く公開されていて、Ember.jsの価値を高めています。

エコシステムが完成されていると、それだけフレームワークを活用できる場面が広がります。純粋にEmber.jsが進化を遂げているだけではなく、Ember.jsを活用する環境も進化を遂げているのです。

まとめ

フロントエンド開発におすすめのフレームワークをご紹介しました。フレームワークによって特徴が異なりますので、具体的な違いを理解して利用しなければなりません。

どのフレームワークもおすすめではありますが、フレームワークごとに得意とする開発は異なります。そのため、特定のフレームワークにこだわるのではなく、必要に応じて使い分けを意識するようにしましょう。

フレームワークは便利なものでありますが、誤った選択をすると開発効率を下げてしまいます。とにかくフレームワークを利用すれば良いというものでもないのです。

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