CCNA,CCNP,CCIEとは?資格の難易度・年収・将来性をチェック!

CCNA,CCNP,CCIEとは?資格の難易度・年収・将来性をチェック!

CCNA・CCNP・CCIEはネットワーク機器大手のシスコが提供する認定資格です。シスコ技術者認定資格としてひとまとめにされていて、ここでご紹介したもの以外にも5段階のレベルが用意されています。

ネットワークの資格としては世界的に知られていて、ネットワークを扱うエンジニアは取得して損のないものです。今回はこちらの資格について詳しく解説していきます。

CCNA・CCNP・CCIEは主要なシスコ技術者認定資格


シスコ技術者認定資格は大きく分けて5つのレベルに分類されています。簡単なものから順に「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」です。

レベルは最も簡単な「エントリー」で未経験や初心者ネットワークエンジニア向け、最も難しい「アーキテクト」で実務7年以上程度とされています。同じ資格の種類ではありますが、証明できるレベルは大きく異なるのです。今回はこの5段階に含まれるCCNA・CCNP・CCIEをそれぞれ解説します。

CCNA

CCNAはアソシエイトレベルに分類される認定資格です。2020年までは10分野に分かれていましたが、現在は統合されて1つの認定資格として提供されています。

一つにまとめられたことによって、求められる知識の幅は広くなりました。一つの資格でスキルを証明できるのはメリットですが、それだけ多くのスキルを身に付けておかなければなりません。

CCNAの資格概要

試験ではネットワークの基本的な知識を有しているかどうかが確認されます。あまり複雑な問題は出題されず、シスコの機器を含めてネットワークの仕組みが理解できているかどうかが重要です。

具体的にどのような内容が出題されるのかは、CCNAの公式サイトに記載されています。そちらを引用すると以下のとおりです。

  • ネットワークの基礎
  • ネットワークアクセス
  • IP 接続
  • IP サービス
  • セキュリティの基礎
  • 自動化とプログラマビリティ

参照:シスコ|CCNA 認定とトレーニングプログラム

どれもネットワークの基本的な話であり、特別難しい問題の出題がされていません。むしろこの程度の理解がなければ、ネットワークエンジニアとして活躍するのは難しいでしょう。ネットワークの基礎だけではなく、サイバー攻撃などに対するネットワークセキュリティの知識も必要です。

また、試験内容が改定されたタイミングで「自動化とプログラマビリティ」が追加されました。最近はクラウドサービスなどでネットワークの自動切り替えなどが主流ですので、シスコでもそのような概念が取り入れられるようになっています。

CCNAの資格難易度

全体的に基本的な問題ですので、難易度はそこまで高くありません。公式サイトには1年程度の経験とされていますが、半年程度の実務経験でも十分対応できるでしょう。

また、ネットワークの基本が問われますので、シスコの機器に限ったテーマ以外も出題されます。こちらについてはもはやネットワークの基本的な問題であり、ネットワークエンジニアなら必ず得点しなければなりません。

CCNP

CCNPはプロフェッショナルに分類される認定資格です。複数の分野に分かれていて「デザイン・ワイヤレス・エンタープライズ」「データセンター」「セキュリティ」「コラボレーション」「サービスプロバイダー」となっています。

複数の資格から構成されていて、コア試験とコンセントレーション試験の両方に合格が必要です。専門性が問われるため知識の幅は狭くなりますが、深い知識が求められます。

CCNPの資格概要

試験ではネットワークの中でもハイレベルな知識を有しているかどうかが確認されます。実務で必要とされるのはこの程度のスキルからであり、実務に役立つスキルがあるかどうかが問われると考えても良いでしょう。

具体的にどのような内容が出題されるのかは、CCNPの公式サイトに記載されています。そちらを引用すると以下のとおりです。

  • デュアルスタック (IPv4 および IPv6)アーキテクチャ
  • 仮想化
  • インフラストラクチャ
  • ネットワークアシュアランス
  • セキュリティ
  • 自動化

参照:シスコ|CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム

近年のネットワークで重要視されている、仮想化やネットワークのインフラストラクチャについて問われています。クラウドの利用など仮想化された環境を利用するケースも増え、シスコの機器を利用して同様に仮想化を実現できるかが問われます。

また、CCNAよりもレベルの高いセキュリティ技術が問われます。ネットワーク機器は様々なレイヤーに分かれますので、レイヤーごとのセキュリティ対策が理解できていなければなりません。

さらに、最近は当たり前のように利用されるネットワークの自動化技術が必要です。ネットワークの負荷に応じて冗長化したり、一時的に流通量を増やしたりなどの設計力が求められます。

CCNPの資格難易度

試験ではネットワークの応用的な知識と、シスコの機器に関する理解が問われます。ネットワークに関する問題だけでも複雑なものが出ますので、ある程度の知識や経験がないと難しいでしょう。また、シスコの機器は実際に利用するなど、機器固有の機能に関する理解が必要です。

ただ、ネットワークに関する応用的な知識が必要ではあるものの、出題されるのはそれだけではありません。シスコ固有の問題が出題されるため、実際に試験で問われる内容は限定的となっています。

CCIE

CCIEはエキスパートに分類される認定資格です。こちらも複数の分野に分かれていて、「デザイン」「ワイヤレス」「エンタープライズ」「データセンター」「セキュリティ」「コラボレーション」「サービスプロバイダー」となっています。

細かく分類分けされていることから分かるように、それぞれの分野で専門的な知識が問われます。出題される内容は限定的となりますが、CCNPよりもさらに深い知識が必要です。

参照:シスコ|エキスパート認定

CCIEの資格概要

CCIEの試験は上記でご説明した分野ごとに分かれています。どの分野でも1つに合格できればCCIEの保有者として扱われます。

CCIEはCCNAやCCNPとは異なり、通常の試験の他にラボ試験と呼ばれる実技試験があります。筆記試験に該当する通常の試験に合格すれば、このラボ試験に進める仕組みです。どちらにも合格しなければCCIEの認定は受けられません。

なお、ラボ試験はCBT方式ではなく、Ciscoが指定する会場で受験するものです。現在は新型コロナウイルスの影響で取り扱いが異なる可能性がありますが、支店に出向き受験するものだと考えましょう。

CCIEで出題される内容は、それぞれの分野ごとにシスコ公式サイトで紹介されています。ただ、筆記試験についてはCCNPと同じものが用いられていて、こちらへの理解があれば対応が可能です。

重要なのは筆記試験ではなく、8時間にも及ぶラボ試験です。こちらは3時間の設計と5時間の導入や運用、最適化から構成されています。

設計段階では課題とされるプロジェクトのネットワーク設計能力やソリューションの提案方法が問われます。そして、導入段階では設計した内容を踏まえ、実際にシスコの機器を利用してそれを実装できるかどうかが問われます。

なお、ラボ試験ではオンラインドキュメントの参照が許可されています。細かな機能を覚えるのではなく、機能の概要や使い方を理解し、それをうまく実装に落とし込めるかが問われます。

CCIEの資格難易度

筆記試験についてはCCNPと同じものが利用されていますので、難易度は同じです。ネットワークの応用的な知識とシスコの機器に関する理解が求められます。

難易度を大きく左右するのはラボ試験の部分です。この試験があることで、CCNPとは試験難易度が大きく異なります。

具体的な試験問題はあまり公開されておらず、その内容は予想が難しくなっています。ただ、CCIEの公式サイトによると、7年以上の実務経験が推奨されています。特定の仕様を読み取り計画、設計や導入、運用までを実施しなければなりませんので、かなり深い知識や経験が求められる高難易度の試験だと予想されます。

CCNA・CCNP・CCIEを取得した場合の年収変化

CCNA・CCNP・CCIEを取得しておくと年収にどのような変化があるのでしょうか。実際の事例から考えられる変化をまとめています。

資格保有による年収の変化

ネットワーク系で有名な資格ですので、資格を保有しているだけで年収がアップする可能性があります。例えば今までの月額単価よりも、資格の取得により数万円上乗せしてもらえるのです。例えば月3万円上乗せされれば、年収では36万円変化します。

クライアントは資格の価値を理解していますので、「多少単価が上がっても良いエンジニアを使いたい」と考えています。そのため、CCNA・CCNP・CCIEのような資格を取れば単価交渉の材料となり、年収アップに繋げられます。

ただ、CCIEのようにハイレベル過ぎる資格は、案件とのミスマッチが起こる可能性があります。現在対応している案件で求められているスキルの範囲で、単価交渉や年収アップが可能です。

案件の変化による年収の上昇

最初から特定の資格保有者であることが指定されている案件があります。例えばネットワーク系の案件では、CCNPやCCIEの保有者向けに案件が公開されています。

このような案件は最初から求めるエンジニアのレベルが高く、それに応じて単価も高くなっています。つまりこのような案件に参画できれば、最初から高年収が狙えるのです。

特にCCIEについては簡単に取れるような資格ではありません。このような資格を保有しておけば、他のエンジニアが応募できない案件に参画でき、一気に年収アップできる可能性があります。

CCNA・CCNP・CCIEを取得した場合の将来性


CCNA・CCNP・CCIEの資格を取得しておくと、エンジニアとしての将来性にプラスの影響を与えます。どのような理由でどのような効果を与えてくれるのかを解説します。

世界的に認められているため価値は高い

シスコは世界中に通信機器を提供しているメーカーです。そのため会社としての知名度や信頼性は高く、提供している認定資格も高い信頼性を誇っています。

そのためCCNA・CCNP・CCIEなどのシスコ技術者認定資格を取得していれば、エンジニアとしてのスキルを客観的に証明できます。有名なメーカーが提供する資格で証明できますので、クライアントなどへのアピールポイントにも良いものです。

資格によってどの程度将来性が明るくできるかは、取得している資格によって異なります。CCNAであれば比較的標準スキルですし、CCIEとなれば高いスキルを証明できます。クライアントは資格の難易度を理解していますので、保有している資格に応じて評価してもらえます。

なお、CCNA・CCNP・CCIEはネットワーク系の資格として非常に有名なものです。そのためシスコの機器を取り扱わない案件でも、アピールに活用できます。

更新が必要となるため失効には注意

CCNA・CCNP・CCIEなどシスコ技術者認定資格には3年間の有効期限が設けられています。有効期限が来ると失効してしまいますので、期限が来る前に再受験をしたり上位の資格を取得したりしなければなりません。

資格が失効してしまうと、将来性を明るくする効果がなくなってしまいます。資格を保有していたのは過去のこととなってしまいますので、基本的には評価されなくなるのです。履歴書などにも書きにくくなりますし、昔保有していたことは示さない方が良いでしょう。

言い換えるとCCNA・CCNP・CCIEは有効期限があるからこそ信頼性が高まっています。常に新しい知識が求められる資格であり、現場での作業に直結すると証明できるからなのです。

シスコ技術者認定資格以外にも、ネットワークに関する資格は存在しています。しかし、これらは一度取得したら終わりというものが大半です。更新が必要なものは限られ、知識が陳腐化してしまいます。

言うまでもなく更新が必要な資格はお金や手間がかかります。ただ、そのような手間をかけるからこそ、資格としての価値が高まっています。

まとめ

シスコが提供する認定資格であるCCNA・CCNP・CCIEを解説しました。ネットワーク系の資格の中では非常に有名なものであり、取得しておけばエンジニアとしてのキャリアにプラスの影響を与えます。

なお、ベンダー資格のため受験料が高額であったり更新があったりします。また、定期的に問題の内容が変更され、最新知識を身に付けなければ対応できなくなります。少々手間のかかる資格ではあるのです。

ただ、そのような資格であるからこそ、世界的に認められているのも事実です。取得に少々ハードルがあるかもしれませんが、ネットワークを極めるのであれば取得しておいて損はありません。

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