読まなきゃ損!エンジニアへのおすすめ本10選

読まなきゃ損!エンジニアへのおすすめ本10選

エンジニアが情報を得る手段として、本の利用は有用です。現在はインターネットで様々な情報が集められますが、体系的にまとめられた本はインターネットにはないメリットがあります。

ただ、世の中には非常に多くの本が発売されていますので、エンジニアはどれを読めばよいか悩むでしょう。自分で吟味している時間はないはずです。そこで今回は皆さんに代わり、私がエンジニアへのおすすめ本10冊をピックアップしてご紹介します。

エンジニアへのおすすめ本10選

それでは具体的にエンジニアへおすすめする本を10冊ご紹介します。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック


読みやすく見た目の良いコードを書くための方法について説明された一冊です。エンジニアは様々な場面でコードを書く可能性があります。そのためコードの綺麗さはエンジニアとしての評価を左右する部分で、「綺麗なコードを書くエンジニア」との評価を受けられるようにしなければなりません。

エンジニアの考えとしてよくあるのは「ソースコードが動作すれば良い」「ソースコードが書ければ良い」というものです。確かにコードが書ければプログラムが完成しますので、システムを開発するという目的は達成できます。そういった観点では何ら問題はありません。

ただ、開発したコードは永遠に同じ人が管理するとは限りません。状況に応じて管理する人が変わっていきます。そのような時に自分しか理解できないようなコードを書いていては、エンジニアとしての評価を下げてしまう可能性があります。

エンジニアとして自分の価値を高めるためには、誰が見ても理解しやすいコードを書かなければなりません。そしてその具体的な手法についてこちらの本では説明されています。早い段階で本を読み、誰が見ても読みやすいコードを書けるようになっておきたいものです。

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Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち


voyage groupに在籍するエンジニアの方々にインタビューをして、その内容をまとめた一冊です。どのような観点でエンジニアはプロジェクトに向き合い、開発をしているのかを理解できます。

一般的にソフトウェア開発の現場は、閉ざされていて広く公開されたものではありません。それぞれの開発現場で独自のルールなどがあり、そのルールに沿って開発をしなければならないのです。良い文化も悪い文化もあり、長く同じ現場で働いていると自分の置かれている状況が正しいのかどうか判断しにくくなってしまいます。

そこでこちらの本を読んでみると、どこかしらに自分が置かれている状況と同じプロジェクトが紹介されているはずです。そしてそのような状況に置かれたエンジニアが、どのように考え、どのような行動を取ったのかも書かれています。つまり、自分がこれからやるべき行動の指標となるのです。

もちろん本に書かれている状況と全く同じ場面には出会わないものです。ただ、似たような状況のエンジニアを知ることで、自分との考え方の違いを洗い出したり理解できたりします。

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機械学習エンジニアになりたい人のための本 AIを天職にする


近年注目を集めている機械学習にフォーカスを当てた本です。機械学習の基本的な部分について解説されていますので、これから機械学習エンジニアになりたい人向けです。すでにエンジニアとして働いていて、これから機械学習エンジニアにキャリアチェンジしたい人にも役立ちます。

内容はまず機械学習エンジニアにどのようなスキルが求められているのかが書かれています。なんとなく機械学習エンジニアのイメージは持たれていると思いますが、具体性に欠ける部分があるでしょう。そのような抽象的なイメージから具体的なイメージへの変換をこちらの本がサポートしてくれます。

また、機械学習エンジニアは実務でどのように働いているのか、どのような案件があるのかについても書かれています。もし機械学習エンジニアになった場合、どのような働き方ができるのかをイメージしやすい一冊です。

なお、これから機械学習エンジニアにキャリアチェンジするために、転職などのサポートをする資料が用意されています。履歴書の書き方などが含まれていますので、必要に応じて活用しましょう。

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なんでも図解 絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術


エンジニアの会議を効率化するために、図解の必要性を説いた本です。言葉だけではなかなか会議が進まなかったりまとまらなかったりしますので、この問題を解決するために図解を活用します。

ただ、どの場面で図が必要になるのかは事前に把握できません。既存の資料や文章で伝わらなかった時に、図が必要となるのです。全ての資料において最初から図を作成しておくのは現実的ではないのです。

そこでこちらの本では、必要な時に伝わる図を瞬時に描くことを勧めています。事前に図を用意しておくのではなく、いつでも図を描ける能力を身に付けておくのです。そうすればどのような場面においても、相手に理解してもらえる図を描けるというわけです。

そして具体的にどのような手法を利用すれば、分かりやすい図を描けるのかについて説明されています。言われてみれば当たり前の部分も含まれていますが、意外と失念している内容が多いのです。会議で無駄な時間を過ごさないために、本を読んで図を書く力を身に付けてみましょう。

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デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法


現在はエンジニアも英語力が問われる時代になっています。海外で様々な技術が開発されていますので、それらを利用するために英語力が必要なのです。また、グローバルプロジェクトと呼ばれるものが増えていて、海外メンバーと英語で直接話さなければならない場面もあります。

ただ、英語を勉強しようと思ってもなかなか時間が作れないのが現実でしょう。皆さんも日々の仕事に追われていて、英語を学習する時間などないはずです。こちらの筆者もデスマーチに追われていますので、本来ならば英語を学習する時間はありません。

しかし、事実として筆者は英語力を高めています。その背景には英語を勉強するのではなく、普段の行動で英語力を少し高めるために変更していることがあります。具体的にどのような変更をしていたのかは本に詳しく書かれています。

こちらのポイントは短期間で英語力を上げようとしていないことです。英語力を高めるために日常を少しずつ変化させ、少しずつ英語の理解力を高めていくのです。

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問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造


データ構造を踏まえてアルゴリズムを活用するための本です。アルゴリズムはなんとなく理解してる人が多いと思いますが、上手く扱えていない人が多いのも事実でしょう。理解するだけではなく扱えるようになるための方法が書かれています。

まず、前提知識としてアルゴリズムについての解説があります。丁寧に解説されていますので、アルゴリズムについて深く理解できていない人でも安心です。今までアルゴリズムの学習をしてきた人でも、復習の意味を込めて読むと良いでしょう。

続いて具体的なアルゴリズムの設計技法について解説されています。既存のアルゴリズムを活用し、どのような設計をすれば高速のプログラムを開発できるのかが説明されています。

また、本の後半では開発したアルゴリズムを最高の状態で利用するために、適切なデータ構造の作り方についても説明されています。アルゴリズムとデータ構造はセットですので、どちらについても学習できる一冊に仕上がっています。

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レガシーコードからの脱却―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス


一昔も二昔も前の考え方が書かれた、レガシーコードからの脱却を目指す本です。レガシーコードはバグを含むなど問題が起きやすく、現在推奨されていないものを指します。しかも、昔ながらの技術を無理やり維持するために、多くの費用や手間が掛かるとの問題を抱えています。

言うまでもなくこのような状況からは脱却しなければなりません。ただ、レガシーコードで作られたシステムの改修は、一般的に非常に高額となってしまいます。そのためコスト面から脱却を諦めている企業などが多い状況です。

そのような状況を踏まえ、こちらの本ではそもそもレガシーコードとなるプログラムを開発しないプラクティスを提唱しています。既に開発されてしまったものは仕方がありませんので、これから同じ過ちを繰り返さないような方法を述べているのです。

今のようにシステムの変更が激しい時代に、レガシーコードを生み出してはなりません。時代に取り残されないエンジニアになるために、読んでおいて損はない一冊です。

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最強のエンジニアになるための話し方の教科書


エンジニアとして活躍するためには、クライアントとコミュニケーションが取れなければなりません。社内だけで活躍するエンジニアもいますが、クライアントと会話するエンジニアも同じぐらいいます。そのためうまく会話ができなければ、仕事がうまく進まないケースがあるのです。

人にもよりますが、エンジニアは話し方についてあまりこだわりを持っていない傾向があります。普段と同じように社内でもクライアントでも会話をし、なんとなくそつなくこなしているものです。

ただ、これではトラブルが起きてしまったときにうまく対応できないかもしれません。自分の話し方が原因で、クライアントや上司などをさらに怒らせてしまう可能性があるのです。エンジニアが思っているよりも話し方は重要なのです。

言い換えると話し方の上手なエンジニアは、自分のスキルと相まって高い評価を受けられます。エンジニアはスキルを高めるだけではなく、話し方についても意識を向けなければならないと気づかせてくれます。

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ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書


エンジニアとしてどのようなキャリアパスを歩んでいくかを考えさせてくれる本です。なんとなくエンジニアとして生きている人も多いと思いますが、そこから一歩踏み出すことを考えるきっかけとなります。

基本的にエンジニアとして働いていると、エンジニアを極めていくか、管理職に進んでいくかとなります。職場の環境にも左右される部分ですので、自分で強い意志を持たず「なるようになる」としか考えていない人は多いでしょう。

ただ、そのように流れに身を任せていては、いつまでたっても自分のキャリアプランを決定できません。自分の人生は自分で決めなければなりませんので、意識的にキャリアプランを立てなければならないのです。

この本によるとキャリアプランを考えるポイントは、何かしら壁にぶつかった時です。壁から逃げるのではなく、乗り越える方法を考えながらキャリアパスを立てていくのです。

なお、筆者の場合はどのようにして壁を乗り越え、どのようなキャリアを進んだかが具体的に書かれています。皆さんが全く同じキャリアとなるわけではありませんが、考え方としては参考になります。

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正しいものを正しくつくる


現在のシステム開発は、クライアントが求める正解があり、それを実現するケースが大半です。クライアントが求めているものが正解で、それ以外は誤っていると考える環境が多いでしょう。

ただ、これはクライアントが求める正解が明確な環境でしか役に立ちません。現在のようにクライアントが求める正解が日々変化するような環境では、あまり役立てられないやり方なのです。

こちらの本では、まずそのような環境に置かれている事実に気づかされます。そしてこの考え方は現代のシステム開発の現場に合致していない事実についても触れられます。極端な言い方をすると、現在の開発の現場が否定されてしまうわけです。

とはいえ、単に否定するだけではなく、これからどのように開発を進めればよいかが説かれています。どのような考えを持ち、どう行動すれば良いのか具体的に示されているのです。これから新しい考え方で開発の現場に臨めるように、一度読んでみることをおすすめします。

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まとめ

エンジニアに役立つ本を10冊ご紹介しました。どれもおすすめの本ですので、気になったものがあれば是非読んでみてください。電子書籍が発売されているものも多々ありますので、気軽に購入できるはずです。

なお、幅広いエンジニアに向けて本を選んでいますので、全てが皆さんの役に立つとは限りません。まずは自分の置かれている状況を踏まえ、役に立ちやすそうなものを選択すると良いでしょう。全ての本を読んでもらいたい気持ちはありますが、時間は有限ですので必要なものから読むようにしてください。

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admin