Web開発におすすめのフレームワーク6選!

Web開発におすすめのフレームワーク6選!

Web開発をするにあたり、必要とされるのはWebフレームワークです。フレームワークなしでもWeb開発は進められますが、フレームワークを利用すると効率よく開発ができます。

フレームワークは便利ですが、Web開発に対応しているものが多く選ぶのが難しい状況です。今回はWebフレームワークの選び方に困っている人へ向けて、おすすめのWebフレームワークを6つご紹介します。

おすすめのWebフレームワーク6選


2021年現在で需要の高いフレームワークやおすすめのフレームワークを6つピックアップしてご紹介します。

React

ReactはFacebook社が開発するJavaScriptで作られたWebフレームワークです。React自体は主にUI構築のためのライブラリですが、Reduxなどのフレームワークと組み合わせて、ひとまとめでWebフレームワークとして認識されています。

UI構築をするためのフレームワークですので、ReactはMVCモデルのViewを担っています。アプリケーションのボタンなど様々なUIコンポーネントを簡単に作成できるように作られています。

学習コストが低い

MVCモデルのViewに限ったフレームワークですので、Reactは習得難易度が低いメリットがあります。利用用途が明確になっていますので、一部に絞った学習ができるのです。「フレームワークは多機能で学習コストが高い」とのイメージがあるかもしれませんが、Reactではそのような心配はありません。

「UI構築だけでは機能が不足する」と感じる人もいるでしょう。しかし、Reactは他のJavaScriptフレームワークのAngular.jsなどと組み合わせた利用が可能です。それぞれを個別に学習したり別の人と個別に開発したりして、Webアプリケーションを完成させられるようになっています。

コンポーネントを主体とした設計

Reactでは「コンポーネント」と呼ばれる単位で設計する仕組みが推奨されています。コンポーネントとは、UIのマークアップとロジックをひとまとめにしたパーツを指します。ページを複数のコンポーネントに分けておくことで、再利用しやすいWebアプリケーションが作れるように考慮されているのです。

AngularJS

AngularJSはGoogle社が中心となり開発するJavaScriptで作られたWebフレームワークです。Google社だけで開発されているのではなく、個人や企業を含めたコミュニティで開発が進められています。コミュニティが活発であり、半年に一回を目途にメジャーバージョンアップが行われている点が魅力的です。

MVCモデルのフルスタックフレームワーク

Webフレームワークらしく、AngularJSはMVCモデルに対応しています。しかもフルスタックフレームワークですので、非常に多機能でWeb開発に必要なものはAngularJSだけで概ね賄えます。機能ごとに他のフレームワークを探す必要がありませんので、互換性などを意識する必要はありません。

言い換えるとAngularJSはフルスタックフレームワークですので、比較的大規模な開発向けです。中小規模の開発をするために、フレームワークの一部を利用するのは難しくなっています。

高速なフレームワーク

AngularJSはパフォーマンスを意識して設計されていますので、高速な動作が魅力的です。レンダリングの速さはユーザビリティを左右しますので、ここが最適化されているフレームワークは魅力的です。

そもそも高速である点に加え、サーバーサイドレンダリングにも対応しています。こちらを利用すればブラウザーではなくサーバーでHTMLの生成ができますので、ユーザ目線でのパフォーマンスをさらに高められます。

SPAの作成に対応

最近Web開発のトレンドとなっているSPA(シングルページアプリケーション)が作成できます。ウェブページを切り替えることなく、コンテンツの切り替えができるようになるのです。

SPAは表示速度の高速化など、ユーザ目線でメリットがあると言われています。そもそも高速なフレームワークですので、ユーザのストレスを最小限に抑えられるのです。

Vue.js

Vue.jsはJavaScriptで作られたWebフレームワークです。ベースがAngularJSとなっていて、AngularJSの中からUIに関する部分など必要な部分だけを抜き出したようなものであることが特徴です。

動作が軽いWebフレームワーク

Vue.jsはAngularJSのようなフルスタックフレームではなく、UIなど特定の部分を中心に実装するためのフレームワークです。フレームワークが保有している機能が少ないことから、Vue.jsはフルスタックフレームワークよりも動作が軽量であることが特徴です。

また、軽量で学ぶ内容も少なく抑えられていることから、学習開始から活用までの時間を短くできる特徴があります。加えてVue.jsは日本の開発コミュニティが活発ですので、日本語のドキュメントも多く公開されています。

開発効率が高い

Vue.jsにはDOMを操作するための独自機能があります。こちらの機能を利用することで、本来は自分で実装しなければならない部分も、フレームワークでカバーできるようになっています。

自分で実装するべきDOMをフレームワークでカバーできれば、開発しなければならない部分を最小限に抑えられます。つまり、Vue.js以外のフレームワークを利用する場合と比較すると、開発効率を高められるのです。

コンポーネントで容易な設計

Vue.jsはフレームワークの中でも実装が容易である特徴があります。上記で説明したとおりDOM操作の独自機能などはありますが、全体的には機能が限られていて学習しやすいとご説明しました。

加えてVue.jsはコンポーネントを主体とした設計となっていますので、より実装が容易です。開発を続けコンポーネントのストックが多くなれば、それを流用するだけで実装が可能となり、実装に必要な工数も最低限で済みます。

Ruby on Rails

Ruby on RailsはRubyで作られたWebフレームワークです。Rubyでプログラミングをする際には必須とも言えるもので、多くのシステム開発に利用されています。なお、プログラミング言語のRubyとは異なった特徴を持ちますので、完全に一致しているとは誤解しないようにしましょう。

学習効率が高い

Ruby on RailsはRubyの多くの開発で利用されているフレームワークです。そのため、Ruby on Railsを学習しておけば、Rubyの開発の多くに対応できるメリットがあります。

プログラミング言語によっては、多くのフレームワークが利用されています。そのため、Web開発をするにあたり、複数のフレームワークについて学習しなければならない場合があります。ひとつのWebアプリケーション開発で複数の利用が必要となることもあり「このフレームワークだけできれば良い」とはならないのです。

しかし、Ruby on Railsを学んでいれば、ほぼ全てのRubyの開発に対応できます。一度の学習で多くの開発が可能となり、学習効率が高いのです。

DRY思考

Ruby on Railsは「Don’t Repeat Yourself」と呼ばれる思考で設計されています。これは同じコードを自分で何度も書かなくても済むように設計する考え方です。

一般的にはフレームワークを利用しても、ある程度は繰り返しコードを書く必要があります。コンポーネントなどで再利用できるものはありますが、それでも繰り返しの記述は必要になるのです。

しかし、Ruby on Railsではこれを最低限に抑えるための仕組みが用意されています。繰り返しの記述を少なくし、開発速度を高められるのです。

Laravel

LaravelはPHPで作られたWebフレームワークです。PHPには多くのフレームワークがありますが、それらの中でもLaravelは最近人気を集めています。Web開発者のことを考えたWebフレームワークであり「痒い所に手が届く」フレームワークです。

コマンドの種類が豊富

LaravelはArtisanと呼ばれるツールを利用してコマンドの実行が可能です。コマンドをうまく活用することで、短時間で複雑な設定が必要なWeb開発ができるように作られています。

例えばLaravelを利用すると「データベースの内容を画面に表示する」などの処理をコマンド1行で実装できます。フレームワークを利用しても複数行のコードが必要とされるものを簡単に完成させられるのです。

このコマンドの種類がLaravelでは豊富です。基本的な機能であれば、Laravel標準のコマンドを実行するだけで簡単に開発を完了させることが出来るのです。

柔軟なシステム開発

コマンドを利用した開発に対応していますので、決まりきった開発をするものだと考えたかもしれません。しかし、Laravelは拡張にも対応しているWebフレームワークですので、柔軟なシステム開発ができます。

一般的に、自動でWebアプリケーションを開発するためには、ある程度の制約を許容しなければなりません。Laravelを利用するとあまりこのような制約を受けなくなり、必要なシステムを思い通りに開発できます。

テストが容易

Laravelにはテストを実施するための「バリデーションチェック」機能があります。本来は人間が境界値チェックやフォーマットチェックなどをする必要がありますが、Laravelであればこれを自動化できるのです。

例えばLaravelを利用すれば「入力された値が整数かどうか」「パスワードに記号が含まれているかどうか」などを自動でチェックできるようになります。テスト内容の設定は必要となりますが、Laravelはテスト作業を容易なものにできます

関連記事:【2021】PHPフレームワークTOP5|トレンドを紹介

Django

DjangoはPythonで作られたWebフレームワークです。PythonはAIの開発に利用されるなど近年注目を集めているプログラミング言語で、プログラミング言語の人気とともにDjangoも利用が広がっています。まだ発展途上のフレームワークでもありますが、将来性の高いものでもあります。

Pythonのフルスタックフレームワーク

DjangoはPythonで作られたWebフレームワークのなかでも、フルスタックフレームワークに分類されます。非常に多くの機能が開発できるように作られていますので、Djangoだけで大規模なWebアプリケーションの開発が可能です。

また、多くの機能が実装されていますので「DjangoだけでWebアプリケーション開発を完結できる」とのメリットがあります。プログラミング言語によっては複数のフレームワークを身に着ける必要がありますが、Djangoであればそのような手間がかかりません。

シンプルな記述ルール

Djangoは効率の高いシステム開発を意識して作られたWebフレームワークです。効率の良いシステム開発の定義は複数ありますが、Djangoでは「シンプルな記述ルール」でこれを実現しています。

複雑なルールがあると、まずWebフレームワークを利用するための学習コストが高くなってしまいます。しかし、Djangoにはこのようなことがなく、低い学習コストで利用を開始できます。

また、実際にWebアプリケーション開発を開始してからも、シンプルな記述ルールで開発を進められます。結果、Djangoを利用することにより開発の工数を少なく抑えられ、Webアプリケーションが完成するまでの期間を短くできます。

まとめ

Webフレームワークには様々なものが混在しています。それぞれに特徴がありますので、違いを理解してトレンドを選択するようにしましょう。

特にWebアプリケーションは、プログラミング言語のトレンドがあります。近年はPythonでの開発がトレンドとなっていますので、ここを中心に考えてみるのも良いでしょう。

とはいえ、JavaScriptなど昔からのフレームワークも根強く利用されています。Webフレームワークの用途を踏まえて、適切な選択をしていきましょう。

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