【2022年版】フリーランスエンジニアはなぜ『やめとけ』と言われるのか

【2022年版】フリーランスエンジニアはなぜ『やめとけ』と言われるのか

フリーランスエンジニアの数は年々増えていて、これからフリーランスエンジニアを目指す人も多く見受けられます。フリーランスになれば自分なりの働き方を実現しやすくなるため、思い切ってフリーランスになりたいと考える人が多いのでしょう。

確かにフリーランスになると自分なりの働き方はできるようになりますが、「フリーランスエンジニアはやめとけ」との声も一定数あります。今回はフリーランスエンジニアを目指す人に向けて、世の中ではどのような理由からフリーランスエンジニアはやめとけと言われるのかご説明します。

フリーランスエンジニアは「やめとけ」と言われる7つの理由


フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由は様々なものがあります。人によって様々な主張があるため、今回は8つの理由をご紹介します。

収入が安定しにくいから

フリーランスエンジニアはやめとけと言われる特に大きな理由は、収入が安定しにくいからです。特に会社員からフリーランスエンジニアとして独立する場合は、会社員時代ほど安定した収入を得られなくなってしまいます。現時点で安定した収入があるにも関わらず、それは捨ててフリーランスエンジニアになるのはやめとけと言われるのです。

もちろん、フリーランスエンジニアになることで高い単価で働けるようになり、年収が高まる可能性は十分にあります。短期的に働いてまとまった収入を得てしまい、一定期間は休むような働き方もできるでしょう。会社員のような安定した働き方ではなく、緩急をつけた働き方ができるのはフリーランスエンジニアのメリットです。

しかし、見方を変えてみると案件が見つからず仕事がない期間が生じる危険性があります。会社員とは異なり、仕事がない状況に陥ると収入が全くなくなってしまいます。収入が安定しないことはメリットにもデメリットにもなり得ますが、デメリットのリスクが大きいためやめとけと言われているのです。

働き過ぎになりかねないから

フリーランスエンジニアは基本的に誰にも管理されないため、自分の好きなように働くことが可能です。フリーランスは労働基準法などが適用されないため、長時間労働しても誰かに指摘されることはありません。結果、仕事を獲得したり多くの仕事を処理したりするために長時間労働になる傾向が見受けられます。

一般的に労働時間が長くなると、体調などに影響が出ると考えられています。ある程度の休息を取らなければ体調を崩してしまい、疲労が積み重なると大きく体調を崩してしまうかもしれません。フリーランスとして頑張ろうとするがあまり働きすぎになりかねないため、体調面を考慮してやめとけと言われます。

フリーランスは働いた時間に対してのみ報酬が支払われるため、体調を崩して仕事ができなくなると収入が途絶えてしまいます。働きすぎになりやすい環境かつ体調を崩した場合のリスクを踏まえて、やめとけと言われるのです。

一人ですべての仕事をこなさなければならないから

フリーランスエンジニアは基本的に全ての仕事を自分でこなさなければなりません。エンジニアとして働く部分はもちろん、契約書類の作成なども対応する必要があるのです。会社員ならば専門の部門が対応してくれる業務ですが、フリーランスになるとそのような分担はありません。

エンジニア以外の業務が増えてしまうと、どうしても長時間労働を強いられてしまいます。クライアントと契約した業務時間以外で契約書の作成などをしなければならないため、どうしても効率が悪くなってしまうのです。ようなエンジニア業務以外の業務の多さが、フリーランスエンジニアはやめとけと言われる背景にあります。

しかし、近年はフリーランスのバックオフィスをサポートするサービスが増えています。契約書の作成や請求書・領収書の管理などを代行してくれるサービスが存在するのです。利用にあたっては費用がかかってしまうものの、フリーランスエンジニアはやめとけと言われる要因は排除できるようになりつつあります。

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社会的な信用力が下がりやすいから

フリーランスエンジニアは個人でビジネスをすることになるため、社会的な信用力が下がりやすい傾向にあります。会社員や公務員のように雇われている人は社会的な信用力が高いと考えられているため、比較するとフリーランスエンジニアのデメリットになってしまいます。

社会的信用力が下がってしまう背景には、フリーランスエンジニアの収入が不安定であることが挙げられます。これについては上記でも説明したとおりで、収入の不安定さが社会的信用力の低下を招いてしまうのです。収入が不安定なだけではなく社会的信用力にも影響するため「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われてしまいます。

また、社会的信用力が下がってしまうとクレジットカードの発行やローンの契約が難しくなってしまいます。これらの契約は「収入が安定しているかどうか」が非常に重要です。フリーランスになってしまい収入が不安定になると、厳しい目線で審査を受けることになってしまいます。

営業力・人脈・コネが必要だから

案件を獲得するために営業力や人脈・コネが必要です。フリーランスエンジニアは自分で案件を獲得する必要があるため、営業力が不足していると案件を獲得できず収入がなくなるのです。

また、営業活動をするためには人脈やコネが必要となってしまいます。営業する先が存在しなければ営業力があっても案件の獲得には繋がりません。フリーランスエンジニアとして収入を得るためには、営業先の候補が必要なのです。

このように、人脈やコネがなければ「やめとけ」と言われがちですが、近年は人脈・コネの問題は解決しやすくなっています。例えば、フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスを利用すれば、人脈やコネがなくとも案件を獲得できるのです。営業先がないと「やめとけ」となってしまいがちですが、さまざまなサービスを利用すれば問題を解決できます。

相談する先が少ないから

フリーランスで働く大きな課題と考えられているのが「仕事について相談しにくい」というものです。会社員ならば同僚や上司に相談すれば良いですが、フリーランスではそうはいきません。守秘義務契約などもあるため、仕事について詳しく話せず相談しにくくなってしまうのです。

何かしら問題を抱えた時に相談できるかどうかは非常に大きなポイントです。相談する先がなければ自分で抱え込むことになってしまい、精神的な負担となってしまいます。このような精神的な負担が重なるとうつ病などになる可能性もあり、「フリーランスエンジニアはやめとけ」などと言われてしまうのです。

業務に関わることは詳しく話せないため、友人などが多くても相談することは難しいでしょう。どう転んでも自分で抱えてしまう部分が大きいため、相談先が少ない点は注意しなければなりません。

仕事ばかりでスキルを伸ばしにくいから

フリーランスエンジニアは対応しなければならない業務が多く、毎日仕事ばかりになりがちです。そのような状況が続くと自分自身のスキルアップに時間がとれなくなり、他のエンジニアに差をつけられてしまう可能性があります。

とはいえ、エンジニアとして働く以上はスキルアップに時間を割くことは必須です。スキルが陳腐化してしまうことは致命的であるため、どうにか時間を作って新しいスキルを習得しなければならないのです。仕事が忙しいにもかかわらずスキルアップにも力を入れる必要があり、負担が大きいことからやめとけと考えられます。

スキルアップにどの程度の負担が生じるかは人によって異なります。うまく時間を取ってスキルアップできるならば良いですが、フリーランスエンジニアでは仕事以外の時間をうまく確保する働き方が難しく、やめとけと言われてしまうのです。

フリーランスエンジニアが適さない人の特徴


日頃からエンジニアとして働いている様子を踏まえ「あなたはフリーランスエンジニアに向いていない」との意味で「やめとけ」とアドバイスされているケースがあります。このようなアドバイスを受けやすい人の特徴についてご説明します。

自己管理ができない

フリーランスエンジニアをやめとけと言われる人の代表格は、自己管理ができない人です。フリーランスエンジニアに限らず、フリーランスは大半のことを自分で処理しなければなりません。自己管理ができなければ期日までに物事を処理できず、トラブルなどの原因となってしまいます。

もし、皆さんの中で物事のスケジューリングに苦手意識があるならば、フリーランスエンジニアはやめておいた方が良いかもしれません。フリーランスエンジニアには上司がいないため、自分でスケジューリングして進捗を管理する必要があるからです。

フリーランスは大半の業務が自己責任であるため、自己管理ができないと信用を失い案件の獲得に影響が出てしまいます。日頃から自己管理が苦手な人は「やめとけ」と言われてしまうでしょう。

業務スキルが不足している

エンジニアとしてのスキルが不足していては、フリーランスエンジニアとして活躍できません。客観的に見てスキルが不足していると判断されると「やめとけ」とアドバイスされることがあるでしょう。

ただし、業務スキルの不足は単純な経験不足かもしれません。現時点でエンジニアとしてのスキルが不足しているだけであり、経験を積めばフリーランスエンジニアとして活躍できる可能性があります。フリーランスで独立するタイミングは非常に重要であるため、スキル不足について「やめとけ」と言われるならば、もう少しスキルアップに励んだ方が良いでしょう。

コミュニケーションに苦手意識がある

フリーランスエンジニアはクライアントとのやり取りを自分でしなければなりません。近年はメールやチャットツールでのやりとりが中心ですが、口頭でやり取りしなければならないこともあります。文字ではないコミュニケーションに苦手意識があると、フリーランスエンジニアはやめとけと言われるでしょう。

営業活動や各種要件の確認など、フリーランスエンジニアはコミュニケーションを取る機会が多々あります。苦手意識のために、スムーズなコミュニケーションが取れなければ、トラブルの原因となりかねません。致命的な問題につながる可能性もあり、フリーランスエンジニアは向いていないとアドバイスされてしまうのです。

しかし、コミュニケーションの問題を解決するために、フリーランスエージェントの活用とが考えられます。エージェントを利用すれば営業活動を代行してもらえるため、コミュニケーションは最小限に抑えられます。全くコミュニケーションを取らなくて良い状況にはなりませんが、コミュニケーションが苦手でもフリーランスを目指したい人はエージェントを活用しましょう。

主体的にやるべきことが思いつけない

自分で主体的に考えて何をすべきかわからない人はフリーランスに向いていないでしょう。フリーランスエンジニアはやめとけと言われてもやむを得ません。フリーランスは会社員とは異なり自分で考えて行動する必要があるため、やるべきことが思いつけないと、何事に対しても後手になってしまいます。

もちろん、主体的にやるべきことが思いつかなくとも、クライアントからの要望に応えていれば収入が得られます。クライアントからのクレームが来なければそれで良いという考えはあるでしょう。仕事を任せてもらえるならば生活には困らないはずです。

しかし、クライアントからの信頼を勝ち獲ったり新しい案件を受注したりするためには、主体的に行動することが重要です。クライアントへ先手を打って提案するなどの行動を起こせば、次の案件につながる可能性があります。そのような行動を思いつくのが苦手で受け身な働き方をしているならば「やめとけ」と言われてしまうでしょう。

まとめ

フリーランスエンジニアはやめとけと言われてしまう理由についてご説明しました。ここ数年でフリーランスエンジニアは爆発的に増えていますが、やめとけと言われる理由が数多く存在しているのも事実です。「フリーランスエンジニアが増えているから」との理由だけで思い切るのではなく、やめとけと言われる理由も理解してフリーランスになるかどうか検討しましょう。

なお、フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由は数多くありますが、すべての理由が皆さんに該当するとは限りません。今すぐに自分が意識する必要がないものは無視しても良いでしょう。ただ、年齢に関わるものなど、いずれは自分に影響する理由について、頭の中に留めておくことをおすすめします。

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