フリーランスエンジニアの味方!自分に合ったエージェントを見つけよう

フリーランスエンジニアの味方!自分に合ったエージェントを見つけよう

フリーランスのエンジニアが仕事を探す手段として検討したいのがエージェントです。優良なエージェントに登録すれば、定期的に仕事を紹介してもらえるので、安定した収入を得ることが可能になります。この記事では、最適なフリーランス向けのエージェントを選べるように、その役割や仕組み、メリットとデメリットについて説明します。さらに、自分に合ったエージェントを見分けるポイントも紹介します。

フリーランスエンジニア向けのエージェントとは?

フリーランスのエンジニアになったら、仕事は自分で探さなければなりません。個人ではよほどたくさんのツテや、強力なコネがない限り、安定した仕事を確保するのは難しいのが現実です。そこで役に立つのがフリーランスエンジニア向けのエージェントです。まずは、エージェントの役割と収益のしくみや手数料について説明します。

エージェントの役割

エージェントとは、一般的には代理人や代理店、または仲介業社の意味で使われます。そして、フリーランスエンジニア向けのエージェントというのは、仕事を探しているフリーランスと仕事を発注したい企業との仲介(マッチング)を行う会社のことで、以下のような役割を果たしています。

・フリーランスの営業を代行
エージェントはフリーランスに代わって、営業から契約までのすべての業務を代行するサービスを提供しています。具体的には、登録したフリーランスに対して、希望する案件の紹介、企業との面接のサポート、企業との契約や交渉などを行ってくれます。エージェントを利用することによって、フリーランスは仕事を探すための営業や、煩わしい事務作業から解放されて、本業に専念することができるのです。

・フリーランスの支援やサービスも充実
フリーランスエンジニア向けのエージェントは事務的な手続きや紹介だけでなく、フリーランスを支援するために、さまざまなサービスを提供しています。たとえば、企業との面接対策や、スキルアップのためのセミナー開催、将来に向けてのキャリアアップ相談など、フリーランスが仕事を受注しやすくなるような各種サポートを行っています。通常、会社員でないと受けられないような福利厚生が充実しているエージェントも多くあります。また、開業届の出し方など、エンジニアに限らずフリーランスならではの問題や、税金手続きのアドバイスをしてくれるエージェントもあります。

・職種と勤務形態とサービス利用者
エージェントが扱う職種は、IT系のエンジニア、デザイナー、ディレクターを対象としていることが多く、週3~5日程度、企業に常駐する案件を取り扱っているエージェントがほとんどです。在宅勤務を希望する人に向いている案件は少ないですが、なかにはリモートワークを取り扱っているエージェントもあるので登録前に確認すると良いでしょう。フリーランスは会社勤務を経験した後にフリーランスに転向する人が多いですが、就業経験がない学生でも、独学で技術を身に着けた人でも、あらゆる状況の人がエージェントを通じて仕事を見つけています。

エージェントの仕組み

エージェントは仕事を発注したい企業(クライアント)と、仕事を探しているフリーランスをマッチングさせることで、企業側にもフリーランス側にも有益なサービスを提供しています。エージェントの仕事をより理解しやすくするために、収益の仕組みと手数料(マージン)について説明します。

・エージェントの収益の仕組み
エージェントは企業とフリーランスの契約が成立した場合に、企業からフリーランスに支払われる報酬から、仲介手数料をもらって収益としています。企業側が求める優秀なフリーランスを多く紹介することができれば、エージェントの評価も高まり、次回も利用してもらえる可能性が高くなります。そのために、エージェントは優秀なフリーランスを確保・育成するために、各種支援サポートを行っているのです。優秀なフリーランスを確保できれば、企業との契約数も増えて、それだけ、収益も上がるという仕組みです。

・手数料(マージン)について
仕事を発注する企業はフリーランスに対しての報酬をエージェントに支払いますが、フリーランスが実際に手にする金額は、その報酬から手数料を引いた金額になります。手数料が少ないほうが、当然、フリーランスが得る金額は大きくなるわけです。しかし、手数料が少なければ良いというわけではありません。優良なエージェントほど、フリーランスに対するサポートは手厚くなりますが、サポート要員にかかる人権費が高くなり、その分の手数料が高くなってしまうのです。手数料が高くてもサービスが充実していれば、それだけメリットがあると考えるべきでしょう。手数料が少ないということは、サポート要員の人権費が少ない、つまりサポートが薄い可能性があるということです。

・手数料の相場
手数料はエージェントによって異なります。クライアントや案件の内容によって報酬額の何%という場合が多いですが、一律で何万円と決めているエージェントもあるようです。手数料の相場は、報酬額の10~20%と言われていますが、手数料を公表していないエージェントもあります。

エージェントを使うメリットは?

次に、フリーランスが仕事探しにエージェントを使うメリットについて説明します。

・自分で営業しなくて良い
エージェントを利用すれば、自分で営業活動をしなくて良いので、その分、本業に集中できることが大きなメリットです。フリーランスを始めたばかりの人や、営業経験がない人も安心です。営業にかかる時間を仕事やプライベートの時間に有効活用することができます。

・定期的に仕事を確保できる
定期的に仕事を確保できることも大きなメリットです。個人の場合は、たくさんのツテや、強いコネがあったとしても、定期的に仕事を確保するのは難しいことです。仕事はあっても、希望する条件に合わない案件も多いでしょう。エージェントを利用すれば、定期的に希望する案件を紹介してくれるので、安定した収入を得ることができます。

・仕事のブランク期間を短縮できる
自分で営業しなくて良いことと、定期的に仕事を確保できることで、現在の仕事から次の仕事に移るブランク期間を短縮できるというメリットもあります。自分で営業する場合、本業をおろそかにはできないので、次の仕事に移るまでのブランク期間が長くなりがちです。ブランク期間は収入にならないので、長くなればなるほど収入が不安定になってしまいます。エージェントを利用していれば、現在の仕事が終わる頃に、次の仕事を紹介してもらうことができるので、スムーズに次の仕事に移れる可能性が高くなります。

・案件のバリエーションが豊富
自分で営業活動をするより、案件のバリエーションが豊富になります。エージェントは幅広く営業活動を行っているため、個人では受けられないような案件もたくさん扱っています。たとえば、高単価の案件や、個人では難しい大会社の仕事なども受注できる可能性が高くなります。

・トラブルが発生しにくい
フリーランスと企業が直接契約する場合、お互いの認識の違いによって、契約上のトラブルが発生しやすいものです。しかし、エージェントが企業とフリーランスの間に入ることによって、契約上のトラブルが発生しにくくなります。仕事現場でトラブルが発生した場合も、エージェントに相談して対応してもらうことができます。

・スキルアップ、キャリアアップが相談できる
スキルアップや、将来的なキャリアアップについて相談することができます。具体的には、現在の市場状況をもとに、スキルアップのための客観的な意見をもらうことや、今後、必要になるスキルや方向性を教えてもらうことができます。企業側に将来的なキャリアップを見越して、仕事を紹介してもらえるように交渉してくれるエージェントもあります。IT系のエンジニアであれば、プログラマーからSEへキャリアアップすることも可能です。

・福利厚生を受けられる
フリーランスには会社員のような福利厚生はありませんが、エージェントに登録することで、福利厚生が受けられる場合もあります。施設の利用の他に、クラウド会計ソフト割引などのお得なサービスや、セミナー参加といったスキルアップの機会にも恵まれます。

エージェントを使う注意点は?

フリーランスのエンジニアにとって、エージェントを利用するメリットは大きく、デメリットはほとんどありません。しかし、注意点がいくつかありますので説明しておきましょう。

・手数料がかかる
エージェントを利用すると、企業からの報酬から仲介手数料が引かれるので、企業と直接契約するよりも収入は低くなります。しかし、営業をしなくても定期的に仕事を紹介してくれて、安定収入につながることを考慮すれば、手数料がかかることは妥当と考えられます。すべて自分で行うよりもメリットは大きいでしょう。

・在宅勤務には不向き
エージェントを利用して受注できる仕事は、企業へ常駐する仕事がほとんどのため、在宅勤務したい人には向きません。フリーランスといえどもある程度制限があります。

・地方在住者には難しい
地方在住の人には利用が難しい面もあります。エージェントやクライアントになる企業は都市部にあることが多く、地方在住だと案件が限られることがあります。

・年齢の壁がある?
フリーランスエンジニアにはメリットが大きいエージェントですが、やはり、年齢の壁はあります。案件が多いのは20~30代で、40代、50代になるにつれて案件は少なくなります。年齢が高くなるとそれだけ求められるスキルも高くなり、受注も難しくなる傾向があります。シニアの活躍を推進しているエージェントもあるので要チェックです。

・単価、報酬額は希望収入をベースに!
作業単価や報酬額は現在の収入額ではなく、あくまでも、希望する収入額で話を進めることが大切です。現在の単価や収入額が低い場合、それがベースになってしまうと、それ以上の報酬の案件を紹介してもらえない可能性があります。ただし、単価が高くなるほど案件数は少なくなるので、あまり希望が高いと受注できる確率は低くなってしまいます。

・エージェントを吟味することが大事!
エージェントを利用する場合は、案件数が豊富、担当者が事前にわかる、過去の実績が豊富など、信頼できるエージェントを選ぶ必要があります。

エージェントの利用の流れは?

ここでは、エージェントを利用する場合の流れについて説明します。エージェントの登録から、経歴書の作成、エージェントとの面談、仕事の紹介まで、順を追って解説します。

エージェントの利用の流れ1.登録

エージェントへの登録はインターネット上の各エージェントのサイトから行うことができます。氏名、生年月日、メールアドレスなどを入力するだけで簡単に登録できます。ほとんどのエージェントが無料なので気軽に登録してみましょう。無事に登録が済むと、入力したメールアドレスに登録の完了通知が届くはずです。登録が完了すれば、案件を見ることができるので、どんな案件があるのか、自分が希望する案件はあるのか、報酬はいくらぐらいなのかといったことを調べてみましょう。

複数のエージェントに登録すれば、案件のバリエーションも増えてきます。エージェントのサービス内容を比較することもできるので、サービスの違いや、自分に合った案件が多いエージェントなのかどうか判断できるようになります。一般の閲覧者に向けて、担当者やフリーランスの口コミや、案件の一部を公開しているエージェントであれば、登録前であっても見比べてみると良いでしょう。大手のエージェントだけではなく、特色のあるエージェントも交ぜて登録しておくと、大手では取りこぼしていた案件を網羅できる可能性もあります。首都圏や都市部を中心としたエージェントが多いので、自分が希望する勤務エリアが対象となっているかを確認しておきます。

エージェントの利用の流れ2.経歴書の作成

エージェントへの登録が完了したら、経歴書を作成しておきましょう。エージェントの担当者と面談するときに必要になります。経歴書は今までの業務経験やスキルをアピールするためのものです。わかりやすく、具体的に書いておいたほうが採用される確率が高くなります。その理由は、フリーランスを採用する企業は、必要とする人材のスキルや経験が決まっているケースがほとんどなので、具体的に書いておくことで、企業が求める経験やスキルとマッチングしやすくなるからです。

IT系のエンジニアの場合は、下記のような内容を特に詳しく記載しておくと良いでしょう。
・経験のある業務と工程
今まで携わってきた業務やサービスの特徴と工程を簡潔にわかりやすく記載します。たとえば、金融系オンラインシステムの開発、WEB受発注システムの運用・保守、RPG系スマホ向けゲームアプリの開発などです。

・開発環境
IT系エンジニアは、企業側が求める開発環境の経験が採用のポイントになることが多いので、もれなく記載することが大事です。基本ソフト(Windows、Linuxなど)、ミドルウエア(WEBサーバー、DBサーバーなど)、開発言語(Java、JavaScript、Ruby、PHPなど)やフレームワークなど、なるべくバージョンまで詳しく記載しておきます。

・プロジェクトにおける役割
プロジェクトリーダーや、プロジェクトマネージャーの経験がある場合は、プロジェクトの状況などを踏まえて記載しておきましょう。大きなアピールポイントになります。

職務経歴書はフォーマットが決まっていません。経歴書のフォーマットを一般公開しているエージェントもあるので、どう書いていいかわからない場合は参考にすると良いでしょう。

エージェントの利用の流れ3.面談

エージェントから案件を紹介してもらうには、エージェントの担当者との面談が必要になります。エージェントに登録すると、2~3日後に担当者から面談の日程について連絡がくるので、日程を調整して担当者との面談を行います。この面談は、エンジニアとしての経歴やスキルと、希望する仕事の種類や勤務地、勤務形態を確認するものです。これで採用・不採用が決まるわけではないので、リラックスしてのぞみましょう。

・面談の内容
面談の内容は、エージェントの会社説明から入る場合が多く、担当者から会社の概要や、サービス内容、福利厚生などの説明を受けることになります。一通り説明が終わると経歴や希望する案件の聞き取りに移ります。その際、経歴書をもとに話を進めることが多いので、わかりやすい経歴書を作っておけば話がスムーズに進みます。スキルと実績の確認、今後やりたい仕事の条件、キャリアプランなどを話し合います。フリーランスを始める前だと、キャリアプランが想像できないという人もいるので、疑問に思う部分は相談してみると良いでしょう。

・面談の場所と時間
面談の場所はエージェントのオフィスが一般的ですが、喫茶店が指定されることや、オンライン(チャット)で面談を行うケースもあります。面談を行う時間は、フリーランスの都合に合わせてくれる場合が多く、勤務している仕事がある場合は、昼の休憩時間や、会社勤務が終わった後の時間に設定してもらうことができます。面談にかかる時間はおよそ30分~1時間程度です。

・持ち物や服装
持って行く必要のあるものは、身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)、経歴書、筆記用具です。身分証明書はその場では必要ないかもしれませんが、二度手間にならないように、面談で渡せると良いでしょう。エージェントの面談に着ていく服装は私服でも構いませんが、男性の場合はスーツのほうが無難です。特に、働きたい業界が金融系など堅い業種の場合には、スーツを着用することで真面目な印象を与えることができます。

エージェントの利用の流れ4.仕事の紹介

エージェントの担当者との面談が終われば、仕事を紹介してもらうことができます。面談の席でいくつかの案件を紹介してもらうこともありますが、後日あらためて紹介してもらうケースのほうが多いでしょう。

・案件の紹介と応募
案件の紹介はメールなどで行われます。仕事の内容、勤務地、契約期間、単価、必要な経験やスキルなどをよく確認します。気に入った案件が見つかれば、エージェントの担当者に応募の意思を伝えます。その後は、企業(クライアント)とフリーランスの間に常にエージェントが入り、日程調整や事務手続きを進めてくれます。

・書類選考と面接
案件に応募すると、担当者が企業側へ連絡して経歴書を送り、企業側で書類選考が行われます。書類選考に通過すると、次は企業側の面接を受けることになります。面接にはエージェントの担当者も同席してサポートもしてくれます。企業の面接では経験やスキルを確認するために、いろいろな質問をされますが、普段通りの受け答えができれば問題ないでしょう。わからないことを無理して答えると、かえって印象が悪くなるケースが多いものです。

・採用と契約
企業側の最終選考が終わると、エージェントを通して採用か不採用かの連絡があります。無事に採用が決定すれば契約になりますが、事務作業はすべてエージェントにまかせておけば大丈夫です。もし他にも選考を受けている企業があれば返事を保留にすることもできるので、担当者に事前に伝えておいたほうが良いでしょう。

エージェントを使わなくても大丈夫?

エージェントを利用するメリットや、利用するときの流れを説明してきましたが、まだ「エージェントを使わなくても大丈夫」、「自分で仕事を見つけられる」と考えている人も多いでしょう。ここでは、そのような人に向けて、エージェントを使わない仕事の見つけ方とそのリスクについて説明します。

エージェントを使わない仕事の見つけ方

エージェントを使わない仕事の見つけ方として以下のような方法があります。

・知人の紹介
仕事関係で知り合った知人などに、仕事を紹介してもらう方法です。知っている人に仕事がないかどうか相談するだけなので、特に営業力は必要ありません。発注側の企業も、まったく知らない人よりも、知っている人の紹介のほうが安心できるので、面接から採用決定までの流れもスムーズに進むことが多いです。

・技術イベントや交流会
技術イベントや交流会で、仕事をまわしてくれそうな人に接近するという方法もあります。うまく知り合いになることができれば、仕事を紹介してもらえる可能性が高くなります。積極性と営業力があれば可能な方法です。

・求人サイト
求人サイトで見つけた企業に、直接連絡して売り込むという方法もあります。自身の強みや実績を直接アピールすることで、積極的な姿勢を買ってもらいます。企業の採用担当が人材の採用に困っている場合や、積極的な人材を求めている場合には、採用してもらえる可能性が高くなります。

・クラウドソーシング
クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークスなど)は、個人でも仕事を受注できるネット上のサービスです。営業経験がなくても仕事を受注することができ、会社の正社員よりも稼いでいるケースが多くあります。

・SNS(ソーシャルネットワークサービス)
自分のSNSアカウント(Twitter、Facebook、Instagramなど)を利用して仕事を募集するという方法もあります。アカウントのフォロワーの数が多ければ多いほど、仕事を紹介してもらえる可能性は高くなります。

エージェントを使わないデメリット

エージェントを使わない仕事の見つけ方を紹介しましたが、それぞれ以下のようなデメリットがあります。

・知人紹介のデメリット
知人の紹介であれば、比較的簡単に仕事を受注することができますが、仕事が合わないとうまく作業を進めることができず、知人との関係にも影響がおよぶ恐れがあります。また、知人に遠慮してしまって、単価が安い、納期が厳しいなどの不満があっても言いにくいというケースもでてきます。

・技術イベントや交流会のデメリット
知らない人に声をかけて親密になる必要があるため、コミュニケーション能力や話術も必要になってきます。一般の人にはハードルが高く、営業力がある人向きの方法です。また、技術イベントや交流会に頻繁に参加すると、それだけ時間もかかり経費もかさみます。

・クラウドソーシングのデメリット
エンジニアの仕事だけではないサービスもあり、案件が見つかりにくい可能性があります。エンジニア専門ではないクラウドソーシングで契約すると、下請けの下請けといった仕事も多く、手数料を複数回取られるので、報酬額が低くなる傾向があります。

・SNSのデメリット
SNSで知り合った人は、信頼できる人なのかどうかがわかりません。途中で連絡が取れなくなり、報酬が支払われないといったトラブルが起こる可能性もあります。

その他にも、営業に時間がとられ、本業に集中できなかったり、自分の時間がとれなかったりという大きなデメリットがあります。仕事を探して交渉を行うだけでなく、契約書や請求書の作成など、事務手続きも自分でしなければなりません。こうしたデメリットを避けるためにも、やはりエージェントを利用すべきでしょう。

自分に合ったエージェントを見つけるポイントは?

フリーランスエンジニア向けのエージェントは多くありますが、それぞれ特徴があるので、自分に合ったエージェントを選ぶことが仕事や収入の安定につながります。ここでは自分に合ったエージェントを見つけるためのポイントを紹介します。

ポイント1.案件の量と質

1つ目のポイントは案件の量と質です。案件数が多いのは、企業からの信頼が高く、エージェントの営業が熱心なことの結果です。また、案件ごとの情報量が多ければ、担当者が企業の情報をよく読み取っており、案件の質が高いと言うこともできます。ただし案件数は少なくても、高単価な案件に特化したエージェントも存在するので、案件数だけではエージェントを評価することはできません。

大事なのは、自分のスキルに合った案件や、やりたい案件が多いかどうかです。エージェントの得意分野がずれていると、案件数自体は多くても、仕事が見つかりにくい場合もあります。案件は登録した人でしか見られないものもあるので、登録後にどういった案件が多いのか、調べておくことが重要です。

案件を確認するときに注意しておきたいのは「直請け」や「直案件」と呼ばれる案件です。企業からエージェントに直接仕事がきている案件のため、他の仲介業者が間に入らず、手数料が抑えられるので高報酬である傾向があります。「直請け」「直案件」が多ければ優良なエージェントであるという判断材料にもなります。

ポイント2.相談しやすい担当者

2つ目のポイントは担当者が相談しやすい人であることです。相談しやすい担当者は以下のような特徴がありますので参考にしてください。

・一方的に話を進めるのではなく、フリーランスの意見を聞きながら進めてくれる
・レスポンスが早く、コミュニケーションが取りやすい
・エンジニア業界や用語に詳しいだけではなく、契約するための事務処理や法律にも詳しい
・誠実に対応してくれること、企業からの情報が不足している場合も勝手に補足しない
・企業面接の対策や、面接後のフィードバックなど、親身になって対応してくれる
・目先の案件獲得だけではなく、将来に向けてのキャリアの相談にものってくれる

ポイント3.長くサポートしてくれる担当者

3つ目のポイントとは、担当者が長くサポートしてくれる体制になっているかという点です。なかなか、判断が難しいところですが、将来を見越して企業と交渉してくれるかどうかが重要になります。具体的には以下のような点が判断材料となります。

・契約更新時期には企業との間にたって交渉してくれる
・企業側からの意見を聞き取り、改善点などをフリーランスに伝えてくれ、長く働けるようにサポートしてくれる
・企業側からだけでなく、フリーランスの立場にたって現場の状況を気にかけてくれる
・スキルや経験に応じて、適時金額交渉をしてくれる
・キャリアアップの観点から、契約を更新するばかりでなく、新しい案件を紹介してくれる

ポイント4.支払いサイト

4つ目のポイントは支払サイトの長さです。支払いサイトというのは仕事をしてから、実際に、報酬が支払われるまでの期間のことです。支払いサイトが短ければ、フリーランス側は早く収入を得られるので助かります。逆に支払サイトが長いと、仕事をしても収入を得るまでの期間が長くなるので、経済的に余裕がないと生活が苦しくなってしまいます。支払いサイトを理解しておかないと、家賃やその他の支払いが滞ってしまうこともあるので、いつ収入が入るのか把握しておくことが大切です。

支払いサイトが短くなるにつれ、エージェント側としては資金繰りが大変になるので、支払いサイトが短いエージェントは事業が安定している傾向にあります。月末締め翌月払いの「30日サイト」、翌々月払いの「60日サイト」などがありますが、30日未満の非常に短期のエージェントもあります。なお、下請け法では支払いサイトについて定められており、支払いサイトが60日以内でない案件は下請法違反となります。

ポイント5.担当やオフィスの印象

5つ目のポイントは担当者やオフィスの印象です。エージェントの面談の際に、担当者やオフィス環境がわかることが多いので、よく観察しておきましょう。自分の担当になってくれる人は、企業との面接に同席することが多いので、人柄や相性だけではなく、外見の印象が良いほうが望ましく、そのほうが採用される確率は高くなります。

エージェントのオフィスは駅地下や都心など、アクセスしやすい場所にあるほうが良いでしょう。アクセスしやすい場所にオフィスがあれば事業が安定している可能性が高いです。アクセスの良さはこれから何回も通うことを考えると重要なポイントにもなります。

また、エージェントには身分証明書を提出したり、内密な話をしたりすることが多いので、セキュリティーがしっかりした環境のオフィスだと安心できます。オフィスがあるにもかかわらず、喫茶店や電話で面談を済ませようとするエージェントは、セキュリティーや誠実さに欠けている可能性がありますので要注意です。

ポイント6.福利厚生

6つ目のポイントは福利厚生が充実していることです。エンジニアに関わらず、フリーランスとして独立したばかりの頃は、収入が安定しないのが普通です。事業が軌道に乗るまでにはしばらく期間がかかるでしょう。その間の経費を抑えられたり、収入が保障されたりするようなサポートを受けられると安心です。具体的には以下のような福利厚生やサポートを行っているエージェントがあります。
・確定申告のサポート
・会計ソフトやコワーキングスペースの優待利用や、セミナーなどの経費補助
・ホテルやスポーツクラブの優待利用
・条件付きで案件がない間の収入を保障してくれる

なお、福利厚生にお金をかけられるエージェントは、事業が安定しているという面でも、優良エージェントだと考えられます。

フリーランスで成功するために優良エージェントに登録しよう!

フリーランスエンジニアが成功するためには、優良エージェントに登録することが第一歩です。この記事を参考にして自分に合ったエージェントを見つけましょう。「案件ナビ」は業界最大級の案件数を誇るエージェントであり、フリーランスエンジニアに役立つ記事も盛りだくさんです。フリーランスの人や、これからフリーランスを目指している人は、登録をご検討ください。


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