【2022最新】JavaScriptでできること7選!

【2022最新】JavaScriptでできること7選!

JavaScriptはWeb開発に利用されるプログラミング言語ですが、具体的に何ができて何ができないのか理解されていない部分があります。今回はJavacriptでできることや、Javascriptを使ったサービスについて解説します。

JavaScriptとは?

最初に、JavaScriptとはどのようなプログラミング言語であるのか簡単にご説明します。

JavaScriptの概要

JavaScriptはWeb系の開発に利用されるインタープリター型プログラミング言語です。Webブラウザ上で動作するプログラミング言語となっていて、HTMLやCSSなどWeb系の言語と組み合わせて利用します。

基本的にWeb系のプログラミング言語はWebサーバー上で動作しますが、JavaScriptは前述の通りWebブラウザ上で動作します。そのため、Webサーバーとの通信なしに画面上にさまざまな機能を実装できる点が特徴です。また、WebブラウザとWebサーバーを接続する「橋渡し」のような役割を担うこともあります。

JavaScript単体で何かしらの機能を実装するケースはありますが、それに加えてHTMLやCSSを操作することもあります。Webブラウザでの制御全般に役立つプログラミング言語なのです。

JavaScriptでできること7選


JavaScriptで実装できる内容は多岐に渡ります。以下では具体的にJavaScriptでどのようなことを実装できるのかご説明します。

ポップアップ表示

JavaScriptの基本ともいえるのがポップアップ表示で、多くのWebサイトなどで利用されている機能です。JavaScriptを利用した機能の代表例であり、どのブラウザでも標準的にポップアップを受け付ける仕様となっています。

Webサイトでポップアップが利用される背景には、ページ遷移なしに注意を促したり確認したりできることがあります。Webサイトは基本的にサーバーと通信しながら情報を処理しますが、JavaScriptに関してはサーバーと通信することなく処理を完結できます。

このようなJavaScriptの特性を十分に活かせる仕組みがポップアップ表示であるため、JavaScriptでできることの代表例なのです。

スライドショーやメニューなどの”動き”

Webサイトの「動き」はJavaScriptで実装されているケースが多くあります。例えばトップページに設けられているスライドショーやアクティブな動きを見せるメニューなどです。基本的にWebサイトを表示する「HTML」は停止した状態しか表現できませんが、JavaScriptと組み合わせることでデザインに動きを追加できます

なお、ユーザーに情報を伝えやすくするための動きもあれば、強いインパクトを与えるための動きもあります。JavaScriptを利用すれば非常に多くの動きが実装可能であり、不可能なものはないといっても過言ではないほどです。

具体例として、チーズタルトの「BAKE」や海外デザイナーサイトの「Waaark」が挙げられます。どちらもJavaScriptを多用して、非常に動きのあるWebサイトに仕上げられたものです。

「BAKE」

参照:ベイク チーズタルト | BAKE CHEESE TART

 

「Waaark」

参照:Waaark – Creative Web Studio – 2011 / 2021

検索やソートなど利便性向上の機能

多くのWebサイトに実装されている検索機能やソート機能などはJavaScriptで実装されています。厳密にはJavaScript以外が利用されている場合もありますが、JavaScriptが中心だと考えて差し支えありません。

JavaScriptはサーバーとの通信が可能であるため、検索機能のようなデータベースを利用するサービスの実装ができます。HTMLだけではサーバーとの通信が難しく検索機能の実装ができませんが、JavaScriptが必要な機能を補填しているのです。

また、サーバーとの通信をせずに画面に表示されているHTMLの内容を操作できます。このような仕組みを実装できるため、すでに表示されているHTMLの内容を書き換え、意図した順番に表示するソート機能の実装ができるのです。

SNSやチャットなどのリアルタイムサービス

SNSやチャットサービスなど、リアルタイムに文字やファイルなどをやりとりするサービスにはJavaScriptが利用されています。これはJavaScriptが得意とする非同期通信と呼ばれるものを活用した機能です。

一般的にWebサイトで画面遷移するためには、サーバーと通信して画面全体を改めて読み込みしなければなりません。ただ、画面の読み込みはユーザーの利便性を下げたり通信量の増加を招いたりしてしまうなどの問題を引き起こすため、画面の読み込み無しに通信できるJavaScriptが活用されています。

なお、JavaScriptはWebブラウザさえあれば動作できるため、複数の環境で同じような仕組みが実装可能です。例えば、パソコンサイトとスマートフォンで同じような機能を実装できます。有名なチャットボットサービスなどにもJavaScriptが活用され、非同期通信の代表格ともなっています。

ECサイトの構築

通販サイトなど各種ECサイトの構築にはPHPなどWeb系のプログラミング言語とJavaScriptが多用されています。PHPなどでWebサイトの骨格部分や基本的な仕組みを実装し、JavaScriptでフロントエンドの制御やフロントエンドとの通信を実装します。

例えば、オープンソースで開発されている「EC-CUBE」は基本的な部分をPHPとPHPで開発されたフレームワークで実装し、フロントエンドをJavaScriptで実装しています。JavaScriptを活用することで、メニューやデザインに動きを持たせることが可能であり、ECサイトに必要な検索や絞り込みなどの機能も実装できています。

具体的なECサイトの例には「ドトールオンラインショップ」が挙げられます。コーヒーショップとして有名なドトールの通販サイトであり、コーヒー豆や関連する製品が販売されています。サイトには多くの製品が紹介されていて、製品の整列はHTMLとCSS、動きはJavaScriptで実装されています。

「EC-CUBE」

参照:【公式】EC-CUBE|ECサイト構築・リニューアルならECオープンプラットフォームEC-CUBE

 

「ドトールオンラインショップ」

参照:ドトール オンラインショップ / TOPページ

 

サーバーサイド開発

JavaScriptはWebブラウザで動作するプログラミング言語ですが、実はサーバーサイド開発も可能です。サーバーサイドでは「node.js」と呼ばれるライブラリが利用され、サーバーでのレスポンス低下に備えています。具体的にはアクセス数が1万件を超えるとサーバーのレスポンスが低下する「C10K問題」に対応可能です。

サーバーサイド開発はJavaScriptの主な使い方ではないため、インフラ系のエンジニアなど特定の人だけが理解している内容です。フロントエンド開発を担当しているエンジニアは知らなくても差し支えないでしょう。ただ、習得しておくことで活躍できる幅が広がるかもしれません。

実際、Yahoo!JAPANなど大手企業で「node.js」を利用したサーバーサイド開発がおこなわれています。私たちがJavaScriptの恩恵を直接感じることは少ないですが、大手企業が採用していることで、それに追従する企業も出てきている状況です。

スマホアプリ開発

基本的にはWeb開発のプログラミング言語ですが、JavaScriptを利用してスマートフォンアプリを開発できます。こちらは純粋なJavaScriptではなく、「ReactNative」と呼ばれるJavaScriptベースのフレームワークが利用されます。

本来、スマートフォンアプリを開発する際は、AndroidではJavaやKotlin、iOSではSwiftを習得しなければなりません。それぞれのOSに依存したプログラミング言語を習得する必要があるため、学習に時間を要したり開発コストが高まったりする問題がありました。

しかし、JavaScriptを利用すればどちらのOSにも対応したスマホアプリを開発できます。複数のプログラミング言語を習得しなくとも、JavaScriptだけでスマホアプリ開発が可能なのです。

なお、実際にReact Nativeが利用されているスマホアプリには「Uber Eats」や「Shopify」などが挙げられます。日本で有名なだけではなく、世界的に有名な企業でもJavaScriptを活用したスマホアプリ開発が行われているのです。

JavaScriptでできないこと、不得意なこと


JavaScriptは万能なプログラミング言語ではなく、実装できないことや不得意なことも存在します。続いてはJavaScriptではなく別のプログラミング言語を選択すべき内容についてご説明します。

速度が求められる処理

JavaScriptは高速な処理を得意としたプログラミング言語ではないため、速度を求められる状況には適していません。Webブラウザ上でできるだけ早い処理を求められるならやむを得ませんが、別のプログラミング言語で代替できるならば、他のプログラミング言語を利用するようにしましょう。

そもそもJavaScriptはスクリプト言語であるため、C言語などのようにコンパイルする言語にスピードは劣ってしまいます。根本的なプログラミング言語の設計思想が異なっているため、高速な処理を求めるのであれば最初から高速処理を意識した言語を利用しましょう。

すべての環境で同じ動作を保証

JavaScriptの動作は実行するWebブラウザに依存してしまいます。世界には数多くのWebブラウザが存在しているため、どれを利用しているかによって少々動きが異なってしまうのです。結果、すべての環境で同じ動作を保証することは難しくなっています

システムによっては「どの環境でも全く同じように動作してほしい」との要望があるかもしれません。しかし、JavaScriptでその要望を実現するのは不可能であり、動作を保証するためには同じブラウザ環境を利用してもらう必要があります。

なお、ある程度はブラウザ間の差を吸収できるような実装が可能です。ただ、Javascriptもすべてのブラウザについて細かなオプションを用意しているわけではないため、完璧な保証はできません。

簡潔な記述

JavaScriptは、言語としての性質上、プログラムを簡潔に記述することが難しくなっています。少々冗長な書き方になってしまうため、プログラム言語として可読性が悪い点はデメリットです。

近年人気を集めている新しいプログラミング言語は、簡潔に記述できるものが多くあります。例えば、Pythonは簡潔に記述できるプログラミング言語であることをアピールポイントとしています。これは一例ですが同じような方針のプログラミング言語はいくつもあります。

しかし、JavaScriptは比較的古いプログラミング言語であり、このような設計思想に対応していません。根本的な部分はJavaScriptが登場してから変化しておらず、冗長になってしまうのです。

なお、ソースコードが複雑になってしまう問題を可能な限り解決するために、JavaScriptにはライブラリが存在します。これらのライブラリを利用すれば、エンジニアが記述するコードは最小限に抑えられるのです。

まとめ

Javascriptでどのような実装ができるのかについてご説明しました。また、JavaScriptでは実装できないことや不得意なことについてもご説明しました。基本的にはWeb系のプログラミング言語であり、ブラウザやサーバーで動作する処理の実装に利用されます。

ただ、Web系のプログラミング言語ということもあり、高速処理には対応していません。また、動作はWebブラウザに依存してしまう部分があるため、すべての環境で同じ動作を保証することは難しくなっています。

とはいえ、JavaScriptはWeb開発においてなくてはならないプログラミング言語です。これから更にできることは増える可能性があるため、今後もライブラリの進化や仕様変更に注目です。

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admin