【2022年最新】武器になるネットワークエンジニアの資格ランキングTOP5!

【2022年最新】武器になるネットワークエンジニアの資格ランキングTOP5!

どのようなシステムを開発するにも、ネットワークは必須です。ネットワークなしにシステムは動作しないため、ネットワークを扱えるエンジニアの需要は非常に高いのです。

ネットワークエンジニアは需要に応えるために、保有しているスキルを証明できなければなりません。今回はスキルの証明に役立つ、ネットワークエンジニアが武器にできる資格をご紹介します。

ネットワークエンジニアが武器にできる資格TOP5

ネットワーク系のエンジニアが武器にできる資格は数多くあります。今回はそれらの中でも特に注目したい上位5種類の資格をご紹介します。

ネットワークスペシャリスト


ネットワークスペシャリストは、ネットワークに関するスキルを証明する国家資格です。情報処理推進機構が実施している資格ということもあり、知名度が高く信頼感も高い点が魅力的です。

資格ではネットワークの様々なスキルが求められていて、ネットワークの企画や要件定義から開発が終わってからの運用まで、幅広く理解できてなければなりません。また、ネットワーク資源の管理や信頼性や安全性の管理など、単純なネットワークエンジニアの垣根を超えたスキルも求められます。

ネットワークスペシャリストの大きな特徴は、国家資格であり特定の製品に依存しない点です。ネットワーク機器を開発しているベンダーの資格は、特定の製品に依存してしまいます。国家資格としてこのような状況は望ましくありません。

そのため、ネットワークスペシャリストはネットワークの汎用的なスキルが求められます。どうしても抽象的なスキルが必要となってしまい、それが難易度を高める理由となっています。製品の使い方ではなくネットワークの概念を理解していなければならないのです。

なお、難易度の高い資格ではあるものの、受験条件などは定められていません。申し込みさえすれば誰でも受験が可能です。

関連記事:ネットワークスペシャリストとは|難易度や年収を解説!

シスコ技術者認定


ネットワーク機器大手のCiscoが提供するベンダー資格です。ベンダー資格ではあるものの、Ciscoはネットワーク機器では非常に有名であるため、資格自体の知名度も高いものです。ネットワークエンジニアバスケの証明をするのに、十分役立ちます。

シスコ技術者認定にはレベルがあり、どのレベルを取得するかによって証明できるスキルが異なります。複数のレベルが設けられているため、それぞれについて以下でご説明します。

CCT

ネットワークに関する基本的なスキルを証明する資格です。ネットワークエンジニアに必要とされるスキルの中でも、最低限を証明できると考えてよいでしょう。

最低限のスキルを証明する資格であるため、出題内容は難しいものではありません。ネットワークエンジニアとして活躍するための基礎知識が中心です。対策さえしていれば、駆け出しのネットワークエンジニアでも合格できるでしょう。

しかし、難易度を抑えて作られているため、年収への影響はほとんど期待できません。まずはこちらの資格を取得しておいて、さらに難しい資格へとステップアップしていかなければならないのです。

CCNA

シスコ技術者認定の中でも、最低限取得しておきたいものです。こちらの資格を取得しておくことで、Ciscoの機器を扱えるネットワークエンジニアだと証明できます。

CCNAになると単純なネットワークの基礎だけではなく、Cisco製品に関するスキルも問われます。基本的なネットワークの考え方を踏まえ、製品にどのように落とし込むかが問われます。ネットワークのスキルだけではなく、製品のスキルも持ち合わせなければなりません。

なお、CCNAは指示を受けてネットワークの構築ができるレベルを証明できます。主体的に動けるわけではないものの、ネットワークエンジニアとして作業ができることを証明可能です。

CCNP

シスコ認定資格の中でも、プロフェッショナル認定に該当するものです。「プロフェッショナル」と表現されているとおり、ネットワークや製品に関する深い知識を持っていることを証明できます。

ただ、ネットワークや機器のプロフェッショナルといえども、場面においてどのようなスキルが求められるかは異なります。そのためCCNPの資格を取得するためには、特定の状況を想定したコンセントレーション試験と呼ばれるものを受験しなければなりません。

コンセントレーション試験では「エンタープライズルーティング」「エンタープライズネットワーク」「ワイヤレスネットワーク設計」など、6つの場面が想定されています。これらの中で自分が必要とするものに適したものを受験し、合格すればCCNPが取得可能です。

また、ネットワークエンジニアとしてCCNPをアピールする際は、どれに合格したかが重要となります。同じCCNPの保有者でも、どの場面を想定して取得したかによってスキルの内容は大きく異なるのです。

関連記事:CCNA,CCNP,CCIEとは?資格の難易度・年収・将来性をチェック!

Juniper Networks認定資格


アメリカのネットワーク機器大手であるJuniper Networksが提供する認定資格です。Juniper Networksは日本では知名度が高いものではありませんが、海外でネットワークエンジニアとして活躍したいのであれば取得しておいてよいでしょう。

Juniper Networks認定資格にはレベルがあり、大きく分けて4種類に分類されています。基本的なものはアソシエイトレベルで「JNCIA-Junos」です。こちらの資格は、Juniper Networksの製品の基本的なスキルを問われるもので、合格していれば機器の操作とネットワークに関する基本知識が備わっていると証明できます。

そして、レベルが高いものはエキスパートレベルの「JNCIE-ENT」です。座学だけではなくエンタープライズルーティングの実技が試験に含まれていて、実際にネットワークなどインフラの構築に関する問題を解かなければなりません。6時間におよぶ試験であるため、十分な対策をして試験に臨むようにしましょう。

CompTIA


CompTIA認定資格はアメリカのIT団体であるCompTIAが提供する資格です。ネットワーク系の資格の中では有名なものであり、日本を含めて世界で約120カ国がこちらの資格に加盟しています。そのため、日本のみならず世界的にネットワークエンジニアのスキルを証明できる資格です。

なお、CompTIAには種類があり、ネットワークエンジニアとして証明したいスキルに応じた資格を取得しなければなりません。異なったジャンルの資格を取得してもネットワークエンジニアとしてのスキルは証明できないため、注意しなければなりません。ネットワークエンジニアならば「CompTIA Network+」を取得するようにしましょう。

証明できるスキルはネットワークエンジニアとして十分なもので、実務経験1年程度のレベルとされています。ネットワークエンジニアには多くのスキルが求められますが、実務経験1年程度のレベルであれば実践的なスキルを証明可能です。

また、単純なネットワークのスキルだけではなく、ネットワークセキュリティのスキルも求められます。この点はネットワークエンジニアとして抜け漏れてしまう可能性があるため、特に意識するようにしておきましょう。セキュリティは特に重要視されている分野であるため、CompTIA Network+を受験する際は意識すべきです。

電気通信主任技術者試験


電気通信主任技術者試験は、電気通信ネットワークの工事や維持・運用の監督能力を証明する国家資格です。ネットワークエンジニアが直接ネットワークの構築をする機会は少ないかもしれませんが、そのような場面を想定してこちらの資格を取得しておいても良いでしょう。

電気通信主任技術者試験に合格するためには、伝送交換主任技術者試験または線路主任技術者試験のどちらかに合格しなければなりません。それぞれ異なった内容の資格のため、ネットワークエンジニアとして活躍したいのであれば、伝送交換主任技術者試験に合格しなければなりません。

なお、試験の出題範囲は広く、ネットワークエンジニアの業務だけで身に付けるのは限界があります。電気通信主任技術者試験に合格するために個別の試験勉強をしなければならない、と考えて良いでしょう。そのため、ネットワークエンジニアが必ず受験すべき試験ではなく、ネットワークの工事に関わる可能性がある人が電気通信主任技術者試験を受験するか検討しましょう。

ネットワークエンジニアは資格を取得すべきか

ネットワークエンジニアが武器にできる資格についてご説明しました。同じ資格でも、取得するレベルによって武器になるかどうか異なる点は理解してもらえたでしょう。続いてはそれらを踏まえて、ネットワークエンジニアが資格を取得するべきかについてご説明します。

スキルの証明に役立つ

基本的にネットワークエンジニアが資格を取得すると、スキルの証明が可能です。大半の資格は客観的にスキルを証明するものであるため、資格を取得しておいて損はありません。特に日本は資格の有無を重要視する傾向にあるため、業務内容に沿った資格を取得していると評価される可能性が高まります。

ただ、重要なのは「適切な」資格を取得しなければならない点です。ネットワークエンジニアならばネットワークに関わる資格が必要ですし、その中でも業務に沿ったものが必要とされます。ネットワークエンジニアも細分化すると様々な業務があるため、それに合わせて資格を取得しなければなりません。

また、ネットワークエンジニアとしてのスキルを証明したいならば、ある程度難しい資格の取得が必要です。例えばシスコ技術者認定を取得するにしても、CCTでは十分なスキルの証明となりません。新人のネットワークエンジニアでも、勉強すれば取れてしまうレベルだからです。

資格の取得をする際は、自分のスキルレベルを踏まえることが重要です。ネットワークエンジニアとして高いレベルを持つならば、資格も難しいものにチャレンジしましょう。

収入への影響は状況によりけり

資格を取得するには他に気になる人が多いのは「収入に影響があるか」です。資格を取得するモチベーションは、収入に左右されると言っても過言ではないでしょう。

結論としては、資格が収入に影響するかどうかは働く環境によって大きく左右されます。会社員の場合は資格手当などが出るケースがありますが、フリーランスの場合は「〇〇を取得しているから単価アップ」とはならないでしょう。資格の取得=収入アップとはならない点は認識しておかなければなりません。

ただ、どのような状況でもスキルの証明にも役立ちます。資格を取得できるだけのスキルを保有しているため、単価交渉や単価の裏付けに利用できるのです。直接的に年収を高めるのではなく、間接的に収入を高める要因となるのです。

まとめ

ネットワークエンジニアが武器にできる資格についてご説明しました。ネットワーク系の資格はいくつもあるため、自分のスキルに適したものを選択するようにしましょう。また、同じ資格でも異なるレベルが用意されているものがあり、どのレベルを取得するかについても考えなければなりません。

適切なレベルの資格さえ取得していれば、客観的に自分のスキルを証明できます。エンジニアは実績以外にスキルの証明がしにくいため、資格を取得しておくとそのような状況で役立つでしょう。

なお、収入への影響は働き方によって大きく左右されます。資格の取得がそのまま収入アップに役立つとは限らないものの、収入アップのために取得しておくのは悪くないでしょう。

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admin