確定申告の勉強方法|確定申告入門のおすすめ書籍5選!

確定申告の勉強方法|確定申告入門のおすすめ書籍5選!

フリーランスなどで働いていると、自分で確定申告をしなければなりません。会社員として働いていても、何かしら副収入があると確定申告が必要となる可能性があります。

確定申告は重要な作業ですが、重要であるがゆえに複雑で理解しにくいものでもあります。今回は確定申告について詳しく理解できていない人に向けて、確定申告の勉強におすすめの書籍を5種類ご紹介します。

確定申告の入門者におすすめの書籍5選

具体的に確定申告の入門者におすすめしたい書籍を5種類、ピックアップしてご紹介します。

自分ですらすらできる確定申告の書き方 令和4年3月15日締切分


累計売上数80万部を超える、代表的な確定申告の入門書です。昔から変わらない黄色のデザインで、一度は目にしたことがある人も多いでしょう。確定申告の基本について丁寧に解説されているため、「確定申告は何をすればよいのか」と悩んでいる人はまずこちらの購入をおすすめします。

ポイント1:実績に裏付けられたベストセラー

確定申告の入門書として、売上実績No1の書籍です。30年で累計80万部以上が発売されていて、内容も毎年丁寧に更新されています。常に新しい内容が分かりやすく解説されているため、ここまでの売上実績があるのです。

確定申告に関する書籍は、これ以外にも多数発売されています。ただ、この本のように30年間と長期に渡り発売されていて、累計部数が多いものはほとんどありません。販売数に裏付けられた、実績のある入門書を求めている人におすすめです。

なお、長期的に発売されていますが著者は変更されていません。出版社がグループで出版しているのではなく、個人が長期的に発売している点もおすすめポイントです。

ポイント2:準備・所得・控除をそれぞれ解説

確定申告をするにあたり、まずは準備をしなければなりません。これは確定申告で必要な「所得」と「控除」を正しく算出するためです。これらの算出を正しくすることが、正確な確定申告をするために必須なのです。

ただ、事前準備はもちろん、所得や控除がどういったものなのか理解できていない人が多いのも事実です。特に会社員として働いてきた人は、年末調整で処理されるため理解できていない場合があります。

こちらの本ではこれら確定申告に必要な準備・所得・控除を基礎から丁寧に解説しています。多少の知識がある前提で書かれた書籍ではなく、確定申告の初心者がイチから理解できる内容に仕上がっています。

ポイント3:フルカラーで読みやすい

フルカラーで文字が大きく読みやすい書籍に仕上がっています。確定申告の入門書には「専門用語」「数値」が多数出てくるため、これらについて苦手意識を持たないように考慮されています。また、情報が多くなっても読みやすいように文字サイズも意識されています。

確定申告など税金に関連する書籍は情報が多く、どうしても文字が詰め込まれてしまいます。これが意欲をなくしてしまい、結果として書籍を購入しても確定申告について理解できない方も多いです。自分ですらすらできる確定申告の書き方ではそのような状況に陥らないように、イラストなども多用して分かりやすく作られています。

Amazon:自分ですらすらできる確定申告の書き方 令和4年3月15日締切分

いちばんわかりやすい確定申告の書き方 令和4年3月15日締切分


お金や経済に強い出版社である、ダイヤモンド社が発行する確定申告の書籍です。ダイヤモンド社らしく初心者でも分かりやすく書かれていて、確定申告の初心者でも安心して読み進められるおすすめの1冊です。

ポイント1:見やすさを重視したデザイン

確定申告の初心者でも理解しやすいように、デザインを重要視した書籍です。文字サイズは特段大きいわけではないものの、文字間隔を広めに取ることで文字を読み取りやすいように考慮されています。文字は多めの書籍となっていますが、デザインで読みにくさをカバーしています。

また、文章は注目すべき用語を赤字にしたり、重要な説明に黄色ハイライトが引かれていたりします。確定申告の入門者は「専門用語が多く何が重要なのか分からない」との状況に陥りがちですが、そうならないように理解すべきポイントは強調されているのです。

また、イラストや表が多く含められていて、直感的な理解を促進しています。文字だけでは理解しにくい内容も、デザインを工夫することで分かりやすく仕上げているのです。

ポイント2:幅広い人が利用できる内容

書籍としてはややページ数が多く、内容が充実しています。多くの内容が1冊にまとめられているため、どのような人でも確定申告について学びたければこちらの書籍が利用できます。

例えば、確定申告の対象となる人には「会社員や公務員の人」「年金暮らしの人」「個人事業主・フリーランスの人」「不動産所得がある人」「固定資産を手に入れた人」など多くのパターンが考えられます。多くの書籍はこれらの中でも会社員や個人事業主・フリーランスに注目していますが、この書籍では上記すべてのパターンを網羅しています。

収入のパターンによって確定申告の内容は異なり、それに合わせて書籍を購入するのは面倒な作業です。こちらならば確定申告の内容はほぼ意識する必要がなく、どのような人でも利用しやすいでしょう。

ポイント3:検索チャートで必要な情報が分かりやすい

確定申告に必要な情報を自分で判断するのは至難の業です。そこで、いちばんわかりやすい確定申告の書き方では、読むべき情報が判断できるフローチャートが用意されています。事前にこのチャートを利用しておけば、自分はどのページを読めば良いのか簡単に理解できます。

ご説明したとおり、こちらの書籍は1冊で幅広い確定申告に対応できます。それ故に、すべてを読み進めると自分に必要の無い部分まで読まなければならなくなります。これは時間の無駄であるため、最低限読むべき部分をフローチャートが示してくれるのです。

Amazon:いちばんわかりやすい確定申告の書き方 令和4年3月15日締切分

自分でパパッと書ける確定申告 令和4年3月15日締切分


確定申告関連書籍の中でも売上部数が多いものです。年度によって差はありますが、最近注目されている確定申告の入門書です。確定申告の入門的な情報はもちろん、節税するために知っておきたい知識まで解説されています。

ポイント1:確定申告のケース分類がされている

確定申告は収入源によりいくつかのパターンに分類されます。分類によって提出する用紙が異なるなど、確定申告の内容が大きく異なってくるのです。

そのため、こちらでは最初に確定申告のパターンを4つのケースに分類しています。給与所得を得ている人はもちろん、事業所得や株での所得がある人などに分類しているわけです。最初の解説を読むだけで自分はどのケースに該当するかが判断可能であり、自分に必要な知識も簡単に把握できます。

ポイント2:節税のポイントを重点解説

確定申告をする際に知っておきたいのは、節税の仕方です。世の中には節税のためにできる準備が多数ありますが、これらについて知識が無く準備していない人が多数です。本来支払うべき税金よりも多くの税金を支払っていて、実質的には損をしている状況なのです。

言い換えると、事前に知識を持って準備をしておけば支払うべき税金は最低限で済みます。適用される控除を最大限に活かせれば、課税所得が少なくなり、各種税金が安くなるのです。こちらの書籍では、確定申告で利用できる控除について詳しく解説されていて、節税を特に重視しています。

確定申告の入門書で、必ず節税について解説されているとは限りません。節税についても解説されていれば、それだけ多くの知識が得られます。

ポイント3:特集や付録も充実している

毎年、確定申告で考慮すべき内容について特集が組まれています。こちらを確認しておくことで、確定申告の入門者でも新しい制度の利用で失敗しなくなる内容です。例えば税制改正、時代に即してインターネットでの確定申告などについて解説されています。

また、特集だけではなく付録も充実していて、例えばふるさと納税や確定拠出年金制度についてなどの解説が含まれています。これらは確定申告の入門者が「気になるものの詳しく分からない」と感じやすい部分であるため、この部分について理解が促進できるように付録で補填しているのです。

なお、特集や付録が充実しているからといって、本編の内容が薄いわけではありません。本編が充実し、それに加えてその年度で注目すべき内容が特集や付録になっています。

Amazon:自分でパパッと書ける確定申告 令和4年3月15日締切分

フリーランス&個人事業主のための確定申告 改訂第16版


フリーランスや個人事業主に注目して確定申告を解説した書籍です。フリーランスや個人事業主で今までに自身で確定申告をしていない方は、こちらの書籍を購入して確定申告の基礎を身に付けると良いでしょう。他の書籍とは異なり、フリーランスや個人事業主が必要な情報に特化して理解できます。

ポイント1:フリーランスや個人事業主向けの解説

確定申告は収入がある人全員が対応すべきもので、収入の種類によって手順などが異なります。それらの中でもこの書籍ではフリーランスや個人事業主などが申告する「事業所得」に特化しているため、該当する人が知りたい情報だけがまとめられています。

また、フリーランスや個人事業主の確定申告には注意したいポイントなどが存在しています。フリーランスや個人事業主ならではのポイントについて丁寧に解説されている点は魅力的です。確定申告の初心者は同じ部分で失敗するケースが多いため、それらのポイントについても解説されています。

ポイント2:帳簿についても解説

フリーランスや個人事業主が確定申告をする場合、帳簿の作成をしなければなりません。帳簿の内容に従って必要書類を作成するため、日頃から丁寧に作成しておくべきです。

帳簿の重要性は理解できている人が多いですが、実際に正しく作成できている人は少ないのが事実です。ただ、帳簿がなければ確定申告の準備で負担がかかりますし、内容に現実との相違が発生してしまう可能性があります。

このような問題点を解消するために、書籍では帳簿の作成についても解説されています。確定申告だけではなく、その前段階の準備から解説があるのです。

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経費で落ちるレシート・落ちないレシート


確定申告をするにあたり重要となるのがレシートや領収書の処理です。支払いをした証拠になるものであるため、日頃からまとめている人も多いでしょう。ただ、確定申告をするためにはこれらを整理する必要があり、整理のポイントについてこちらの書籍では解説されています。

ポイント1:適切なレシートの処理を理解可能

時折、どのようなレシートでも経費として処理しようとする人がいます。経費が増えれば課税所得は減少するため、できるだけ経費として処理したいと考えるのは不思議ではありません。特に確定申告の入門者は、誤解も相まってすべての支払いを経費にしがちです。

しかし、言うまでもなくすべての支払いが経費になるわけではありません。確定申告の際に経費として計上できるものには一定のルールがあります。そのルールについて解説し、自分でどのように判断すれば良いのかのポイントが詳しく説明されています。

ポイント2:対話形式で理解しやすい

重要なポイントは対話形式で説明されているため、理解しやすくなっています。文章だけで説明されていると内容を理解するのに負担がかかりますが、対話形式であるため理解が深まります。

特に会話では個人事業主が描かれていて、「事業主として気になるポイント」に触れられています。実際に読者が「経費になるのだろうか」と思いやすい部分について解説されているため、身近な疑問の解決に役立つ書籍ではあります。

ただ、部分的には専門的な知識が求められてしまいます。確定申告の入門者が理解できる内容ですが、対話文の中で分からない知識があれば、上記でご紹介した書籍と組み合わせて理解しましょう。

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まとめ

確定申告の勉強に役立つ書籍をご紹介しました。確定申告の入門書は多く発売されているため、ここでご紹介したものを中心に、自分に適したものを選択しましょう。

書籍によって説明の粒度やイラストの使い方などには特徴があります。自分の好みが出る部分だと思われるため、実際に書籍を手に取り判断することをおすすめします。

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admin