AI資格取得のすすめ|今こそ取るべきAI資格5選

AI資格取得のすすめ|今こそ取るべきAI資格5選

近年は様々な企業でAIが利用されています。AIの活用が急激に進んだ状況に伴い、スキルを示すAI資格にも注目が集まっています。今回は20種類以上あるAI関連の資格の中から特におすすめのAI資格を5種類紹介します。様々なレベルのAI資格がありますので、自分のレベルに合ったAI資格を見つけ、取得を目指すのが良いでしょう。

G検定

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資格概要

G検定は、2017年に開始された比較的新しいAI資格です。ただ、新しいAI資格とはいえ、一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催していることから、AIの資格として広く認知されています。実際累計の受験者数も年々増えていて、G検定の認知度やその価値が広く認められてきています。

G検定を主催している一般社団法人日本ディープラーニング協会からもわかるように、G検定はディープラーニングに関する資格です。「ディープラーニングをどのように事業で活用するか」が主な出題ポイントとなっています。そのためG検定資格は、取得をすればこの点を理解した人材であることを示すことができるAI資格です。

難易度

G検定の合格率は毎回60%程度ですので、特別難易度の高いAI資格ではないでしょう。資格合格のために関連する書籍が発売されていますし、ネット上では例題などが公開されています。非常に多くの情報が流通していますので、これらを参考にすればG検定は十分に合格できる難易度のAI資格です。

また、G検定はAI資格の中で、ディープラーニングに関する資格ではありますが、コーディングの問題が出題されません。ディープラーニングの概要や事業への活用が出題される内容の中心です。そのためプログラミングの知識がない人や機械学習のコーディング経験がない人でも合格できる難易度となっています。AIに関する勉強を始めたばかりの初心者でも、対策をすれば十分に合格できるAI資格です。

しかも、受験にあたり前提となる研修や資格はありません。誰でも気軽に受験できますので、そのような面でも資格としての難易度が下がっています。

将来性

日本でAIに関する資格といえばG検定が思い浮かべられます。それぐらい認知度の高いAI資格ですので、G検定の資格を所有していれば将来性が明るいと考えられます。G検定はAIを利用する多くの企業で評価をしてもらえるでしょう。

また、知名度があがり受験人数が増えてきていますので、これからさらに評価が高まると考えられます。AIエンジニアのスキルを評価するにあたり「G検定を持っているかどうか」を基準にする企業も出てくるでしょう。先の状況を見据えてもG検定は十分に価値のあるAI資格といえるものです。

E資格

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資格概要

E資格も一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催しています。G検定と同様に主催している団体から、AIに関連する資格として知名度が高いものです。

E資格はG検定とは異なり、「ディープラーニングを実装する力」を証明するものです。G検定は概念的な部分が問われていましたが、E資格では具体的に手を動かす部分が問われます。E資格は実装を担当するエンジニアとしてのスキルを証明するAI資格です。

なお、E資格を取得するにあたり、公式の認定プログラムを修了しなければなりません。E資格の取得に前提条件がありますので、その点は資格の勉強と合わせて注意が必要です。

難易度

E資格の合格率は毎回65%程度と難易度は高くないように見受けられます。実際様々な参考書や例題が提供されていますので、これらを活用して勉強すれば合格にこぎつけられるでしょう。実務経験があれば、その経験を活かして資格取得へとつなげられます。

ただ、そもそもE資格は受験するにあたり認定プログラムの受講をしなければなりません。このプログラムを通じて試験で出題されるような問題に触れられますので、問題の予想を立てて勉強がしやすいAI資格です。身に付けた内容が出題されやすいことから、合格率が高まっているとも考えられます。

なお、認定プログラムは複数の選択肢があります。受講した分野だけから出題されるわけではありませんので、受講していない部分は念入りな対策が必要です。

将来性

E資格はディープラーニングに関連するAI資格ですので、これからも将来性は高いです。ディープラーニングはAIの基本となる考えですので、こちらのスキルを証明すればAIエンジニアとして活躍しやすくなります。

また、E資格はG検定と同様に資格の知名度が高いものです。AIに関する資格として大変有名なですので、こちらのAI資格を持っているだけでスキルをアピールしやすくなります。特にE資格は一般社団法人日本ディープラーニング協会の認定資格を終了していなければ受験できませんので、そのような観点からも価値が高く評価され続けるAI資格であると考えられます。

AI実装検定

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資格概要

AI実装検定はStudy-AIが主催しているベンダー資格です。AIを学ぶきっかけとなるような資格として提供されています。

AI実装検定はどのようなスキルを示したいかによって自分の好きなレベルを選択できるようになっています。B級・A級・S級から選択が可能ですので、適したものを受験するようにします。AI実装検定は機械学習の基本的な内容が出題されるものから、比較的難しい画像処理の知識まで問われるものがあります。

AI実装検定は、レベル分けがされているものの、比較的AIの概要を学ぶ内容が多くなっています。しっかりと実装の概要を学び、その知識を基にプログラミング言語で実装を経験していくイメージを持ちましょう。

難易度

AI実装検定は受験するレベルによって難易度が異なります。最も簡単なB級は出題範囲が非常に狭く、公式サイトには5時間程度の勉強で受験できるとされています。まずはAIに関する資格を取得してみたい人向けの難易度です。

B級に対してA級やS級になってくると、プログラミングの実装能力が求められます。実際に黙々とプログラミングをするAI資格ではありませんが、プログラミングをするための能力は求められるのです。他のプログラミングに関する能力がなければ、難易度の高いAI資格となるでしょう。

なお、AI実装検定はプログラミングも含めて公式教材が存在しています。こちらを利用すればスムーズな試験対策が可能となり、難易度が高くても合格につなげられるでしょう。

将来性

これからも独自にAIの実装をする企業は増えるはずです。そのような需要を見据えると、AI実装検定の取得はエンジニアとしての将来性を明るくできるAI資格といえます。

特にAI実装検定はスキルに応じてレベル分けされています。それぞれのレベルで実装できる内容が定義されていますので、高いレベルの検定を取得していれば自分の実力を証明しやすくなるAI資格です。

AI実装検定の資格を取得して最大限活躍するためには、最上位レベルのS級取得が理想です。難易度は高くなりますが、将来性を重視するならばS級取得を目指してみましょう。

Pythonエンジニア認定データ分析試験

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資格概要

Pythonエンジニア認定データ分析試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する、Pythonを利用したデータ分析に関するスキルを証明する資格です。AIを利用するエンジニアはPythonの理解が必須と言える状況ですので、Pythonに絞ったスキルを証明できます。

Pythonエンジニア認定データ分析試験は、実際にコーディングをするのはもちろん、機械学習に関するライブラリの知識なども問われます。単純にプログラミングができれば良いだけではなく、関連する知識も問われる点に注意が必要です。

Pythonエンジニア認定データ分析試験の問題の傾向として、全体的に広く浅くの傾向があります。Pythonを使いこなすのではなく、基本を理解して応用的なスキルに繋げられることが求められます。

難易度

Pythonエンジニア認定データ分析試験は実際にPythonのプログラミングが理解できなければなりません。プログラミングスキルが求められるという点では、難易度の高い資格に分類されます。最低限Pythonの実装に関するスキルが必要なAI資格です。

ただ、Pythonによるプログラミングスキルが必要ではありますが、求められるスキルはハイレベルではありません。対策用の教材が発売されていますので、Pythonを扱える人がこの教材を利用して対策すれば十分に合格できます。日頃からPythonでAIの開発をしていなければ合格できないような難易度ではありません。

なお、利用するライブラリを覚えるなど、暗記事項は多少存在します。コーディングスキルだけではなく、座学として覚える部分を意識して対策すると良いでしょう。

将来性

PythonはAIを活用するために必須のプログラミング言語です。そのような状況を踏まえると、Pythonのスキルを証明できるPythonエンジニア認定データ分析試験の資格は、非常に将来性が明るいと言えます。

企業がAIエンジニアに求めるプログラミングスキルはPythonばかりではありません。ただ、AIエンジニアの基本としてPythonの理解は必ず求められています。そのためPythonに関する資格を持っておくに越したことはありません。

この先もAIの開発にPythonが利用されると考えられます。それを見越し関連する資格を取得しておくと良いでしょう。Python関連のAI資格で、まずおすすめなのがPythonエンジニア認定データ分析試験です。

関連記事:Pythonは将来性ナンバーワン?特徴・他言語との違いを解説

統計検定

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資格概要

統計検定は一般社団法人統計質保証推進協会が主催する資格です。統計に関する知識を幅広く証明できるものです。AIの開発には統計学が利用される場面がありますので、そのような時のために統計の資格の取得がおすすめです。

統計には様々な用途があり、それぞれでレベルが異なります。そのため統計検定にもレベルがあり、4級から1級に分かれています。AIエンジニアがスキルの証明のために取得するのであれば、2級以上を取得するのが理想的です。大学で学ぶ統計学レベルのスキルを証明できます。

なお、統計検定はAIに関連する資格としてご紹介しますが、実際は数学的な観点から設けられている資格です。そのため一部の知識についてはAIで利用するものではなく、一般的な統計学の知識として出題されることがあります。

難易度

統計検定は受験するレベルによって難易度が大きく異なります。4級は中高生でも合格できるレベルですし、1級になると専門的な学習が必要です。同じ統計検定といえども、難易度には大きな差があると考えましょう。

AIの開発者に必要とされるのは、2級や準1級程度のスキルです。このレベルの資格は大学生レベルとされていますので、専門書などを利用して統計に関するスキルを十分に身につけなければなりません。対策をしていなければ合格は難しいAI資格と言えるでしょう。

ただ、出題内容は数学的なものが多くあります。そのため大学生時代などに統計学を学んでいれば、そのまま活用できる可能性も大いにあります。統計検定はAIのためのスキルよりもむしろ統計学全般のスキルが求められるのです。

将来性

統計学の知識はAIの開発や実装に利用されます。全ての知識が直接役に立つわけではないものの、知識を持っていれば十分に活用できます。近年はビックデータ解析などが特に注目されていますので、統計の知識を持っていればこのような場面で活躍しやすくなります

今までは統計のような知識は、AIエンジニアではなく数学的な専門家が関与していました。しかし、現在は役割分担するのではなく、AIエンジニアがこれらの知識を持つのが望ましいと考えられています。複数の人が関わるよりも、1人のエンジニアでこなせた方が、効率が良いのです。

そのような状況を踏まえると、統計検定の資格を持っていればAI関連の現場で更に活躍しやすくなるでしょう。活躍できるフィールドが増え、将来性をより明るくできると考えられます。

まとめ

AIに関連する資格は数多く存在しています。人によって数え方は異なりますが、20種類以上のAI資格があると考えてよいでしょう。今回は20種類以上のAI資格の中から皆さんに取得してもらいたい5種類の資格をご紹介しました。

AI資格によってはレベル分けがありますので、自分のスキルにあったものの取得が必要です。最もレベルが高いものを取得できればよいですが、資格によっては非常に難しい場合があります。無理に背伸びをするのではなく、まずは確実に取得を目指しましょう。何かしらAIに関する資格を取得していることが、対外的なアピールになります。

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