アプリケーションエンジニアとは?必要なスキル・将来性をチェック!

アプリケーションエンジニアとは?必要なスキル・将来性をチェック!

IT業界のエンジニアの中でも、アプリケーションの開発を担っているのがアプリケーションエンジニアです。エンジニアは担当分野ごとに細分化されていて、アプリケーションエンジニアは開発に特化しています。今回はこのアプリケーションエンジニアの概要と必要となるスキル、将来性についてご説明します。

アプリケーションエンジニアとは?仕事の概要と業務内容

アプリケーションエンジニアとはどのような仕事なのでしょうか。仕事の概要と業務内容についてご説明します。

アプリケーションエンジニアとは

エンジニアの中でもアプリケーションを開発する人がアプリケーションエンジニアです。システム構築では色々な人がチームを組んで開発されますが、アプリケーションの開発においては中心的な役割と言っても良いでしょう。他にはネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアなどの存在が考えられます。
アプリケーションといっても、その種類は様々なものがあります。例えば以下のものが開発する対象に挙げられます。

  • 業務系アプリケーション:社内業務で利用する人事システムや会計システムなど
  • Webアプリケーション:ブラウザ経由で利用するGmailやGoogleカレンダーなど
  • スマホアプリケーション:スマホで利用するアプリケーション全般

これらは大雑把な切り分けであり、実際にはこれ以外のアプリケーションも開発しています。多くのアプリケーション開発に携わっているのが、アプリケーションエンジニアであると理解しておきましょう。

アプリケーションエンジニアの業務内容

アプリケーションエンジニアの業務内容は様々あります。アプリケーションの開発に関連することが、アプリケーションエンジニアの業務といっても過言ではありません。例を挙げると以下のものがあります。

  • 要件定義・システム設計
  • プログラミング・開発
  • システムテスト
  • 運用・保守

それぞれの業務内容について、具体的にどのようなものであるか以下でご説明します。

要件定義・システム設計

要件定義は「どのようなアプリケーションを作るのか」を決定する作業です。そこで適切な決定ができていなければ、アプリケーションの機能が不足しているなどのトラブルを後から生みかねません。
この作業はアプリケーションエンジニアはもちろんのこと、実際にアプリケーションを利用する部門のメンバーも参画します。また、予算面の会話をするために該当部分の上長が参画することもあります。アプリケーションエンジニアだけで進められる部分ではなく、多くの人が一丸となり対応する必要があります。アプリケーションの中身はもちろんのこと、セキュリティやシステムの安定性など様々なことも決めておく必要があります。
問題なく要件定義が完了すれば、それを踏まえてシステム設計が進められます。ここはアプリケーションエンジニアが中心となり進められる部分です。基本的にはアプリケーションエンジニアの仕事ですが、画面設計などは利用者の意見を求めることもあります。必要に応じて協力を求め作業を進めます。
なお、設計のタイミングで新たな意見が出てくることもあります。それを踏まえることで、設計をやり直ししなければならないこともあります。アプリケーションエンジニアにとっては、最も区切りがつきにくく手間のかかってしまう業務です。

プログラミング・開発

問題なく設計が完了すれば、後はそれを踏まえて開発を進めます。アプリケーションエンジニアの開発といえば、基本的にはプログラミングのことを指します。設計書に沿ってプログラミングを進める業務です。
設計内容に問題がなければ、開発の業務は特段負担になるものではありません。設計書に沿って黙々とプログラミングをするのです。しかし、実際には何かとトラブルの発生しやすい業務です。
例えばプログラミングを進めている間に、新しいアイデアが生まれ、設計が変更になることがあります。このようなことがあると、アプリケーションエンジニアは最初からプログラミングし直さなければなりません。言うまでもなく負担のかかる作業です。
また、新しいアイデアは生まれていないものの、そもそも設計書が間違っていることもあります。完璧に作成すべきものですが、人間ですので手違いが起きてしまうこともあります。それが原因となり、プログラミングをやり直さなければならないこともあります。
アプリケーションエンジニアの業務として、プログラミングは特にイメージされやすい部分です。アプリケーションエンジニアはプログラマーであると考えられていることもあるくらいです。しかし、アプリケーションエンジニアはプログラミングだけをしているわけではありません。プログラマーと一緒になり、アプリケーションの完成を目指す業務なのです。

システムテスト

開発したアプリケーションをテストする業務もあります。アプリケーションは開発して終わりではありません。テストをして完璧な状態にしなければなりませんので、アプリケーションエンジニアはそこまで対応します。
ただ、テストを実施する際はテストエンジニアと呼ばれる人が主導することがあります。こちらは各種アプリケーションのテストを専門としたエンジニアでテストに関する専門知識を保有していますので、専門的な観点を踏まえてテストが実施できます。このようなエンジニアがいる場合は、アプリケーションエンジニアはサポート的にテストに参画します。
テストエンジニアが在籍していない場合は、アプリケーションエンジニアが主導してテストを進めます。このような時は開発からテストまでアプリケーションエンジニアが一貫して実施します。小規模なアプリケーション開発の場合は、後者のようなアプリケーションエンジニアがテストエンジニアを兼ねるケースが多くあります。
テストは軽視されてしまうこともあります。しかし、テストを削ったがばかりにバグを見つけられず、それが後に大きなトラブルを生むこともあります。アプリケーションエンジニアがテストを主導するとは限りませんが、どうであれアプリケーションの品質を左右する重要な業務です。

運用・保守

場合によってはアプリケーションの運用や保守を担当することがあります。アプリケーションエンジニアとは、別のエンジニアが用意されることもあります。
基本的には日々のアプリケーションに問題が発生しないかを確認する業務です。予期せぬ事態が起こった場合は、それを察知してアプリケーションに大きな影響を与えないようにします。リカバリーが必要となる場合は、これにも対応する必要があります。
また、アプリケーションを利用する過程で、新しい要望が出ることがあります。アプリケーションエンジニアは、そのような要望に応えるため保守をすることもあります。この時には、どのようなアプリケーションを開発するか、改めて要件定義から進めます。

アプリケーションエンジニアに必要な3個のスキル


アプリケーションエンジニアに求められているスキルを以下で詳しくご説明します。

アプリケーション開発の幅広いスキル

アプリケーションの幅広い開発スキルが必要です。これはどのようなスキルが必要だと一概に言えるものではありません。開発するアプリケーションに応じて、適切なスキルが必要です。
例えば開発をするのであれば、開発するプログラミング言語のスキルが必要です。プログラミング言語はそれぞれ特徴がありますので、必要とされているもののスキルが必要です。また、データベースを利用するのであればこれに対するスキルも必要です。データベースも様々な種類がありますので、それに応じて適したスキルを身につけなければなりません。
また、開発スキルだけではなく要件定義のスキルが必要となることもあります。例えば会計や人事、品質管理などです。これらのスキルや知識がなければ、どのようなアプリケーションを開発すれば良いのかイメージがつきません。
アプリケーションエンジニアは、プログラマーのようにプログラミングをするだけではありません。要件定義や設計も求められます。それに応えるために、クライアントの業務に沿ったスキルも必要なのです。

プログラミング言語やデータベースの最新スキル

プログラミング言語やデータベースなど、開発に必要な物の中でも最新のスキルが求められます。アプリケーションエンジニアの全てが必要であるとは限りませんが、身につけておくに越したことはありません。
アプリケーション開発の現場は日々進化しています。新しい技術が生み出されているのは言うまでもありません。そのような状況ですので、最新技術を身につけていなければ、スキル面で置き去りにされてしまう可能性があります。
開発しているアプリケーションによっては、最新のスキルやセキュリティを知らなくて良いこともあります。ただ、常にスキルアップするという観点からも、最新スキルは身につけておいた方が良いでしょう。

マネジメントスキル

プロジェクトマネジメントに関するスキルがあった方が良いでしょう。アプリケーションエンジニアはプロジェクトマネージャーとは異なりますが、そのようなスキルが必要となることはあります。
大規模なアプリケーション開発の場合、プロジェクトマネージャーが存在していることが一般的です。プロジェクト全体を統括してくれますので、全体的なマネジメントは一任して良いでしょう。
ただ、アプリケーションの開発メンバーなど小さい枠組みでは、マネジメントが必要となることがあります。開発リーダーが他のメンバーをまとめなければならないのです。アプリケーションエンジニアは開発リーダーになる可能性があり、メンバーをまとめる役割を任されることがあります。そのようなことに備えて、マネジメントスキルも必要です。
マネジメントスキルは、最初から必要とされるものではありません。アプリケーションエンジニアですので、最初は開発スキルなどを充実させるべきです。ただ、そのようなスキルだけではなく、徐々にマネジメントスキルも身につけた方が良いでしょう。

アプリケーションエンジニアの将来性は安定している

アプリケーションエンジニアの将来性は安定していると考えられます。エンジニア数が増えている状況ですので不安を感じるかもしれませんが、特に心配する必要はありません。その理由について以下でご説明していきます。

アプリケーション開発はまだまだ必要とされる

アプリケーション開発はこれからも必要とされていきます。アプリケーションにもある程度の寿命がありますので、更新のタイミングで新たな開発が必要となります。アプリケーションが普及することで仕事がなくなるわけではありません。
そもそも現在は、新しくアプリケーションを開発する企業も増えている状況です。IT化が進んでいますので、アプリケーションには様々な需要があります。それを実現するためにアプリケーションエンジニアが必要なのです。
アプリケーションの需要には限界があると思われるかもしれません。しかし、アプリケーションには寿命があり、需要がなくなるとは考えられません。まだまだ需要は高まり続け、それに応えるアプリケーションエンジニアの将来性は明るいのです。

ノンプログラミングの普及でも職を失うことは無い

世の中ではノンプログラミングと呼ばれるものが普及してきています。これはプログラミングを必要とせず、直感的にアプリケーションを開発できるものです。Googleなどがサービスを提供しつつあります。
このようなサービスが生み出されたことで、アプリケーションエンジニアが不要になるのではないかと考えている人がいるようです。しかし、実際にノンプログラミングのアプリケーションを確認してみると、開発できる規模には限界があります。大規模なアプリケーションは、アプリケーションエンジニアが中心となり開発をしなければなりません。
遠い未来にはノンプログラミングが普及し、アプリケーションエンジニアの需要が下がる可能性はあります。しかし、現状では職を失うほどの脅威ではありません。ノンプログラミングが普及している現在でも、アプリケーションエンジニアの将来は明るいのです。

まとめ

アプリケーションエンジニアは、アプリケーション開発全般に対応するエンジニアです。要件定義からテストまで幅広く対応し、場合によっては運用や保守も対応します。
幅広い場面で活躍するエンジニアですので、需要が高く長く続けられる職種です。アプリケーション開発だけに注目をしても、将来性のある職業と言えます。


登録フォームボタン
登録フォームボタン

SHAREこの記事をシェアする

admin