今さら聞けない!FinTechについての解説!需要、今後の将来性と合わせてチェック!

今さら聞けない!FinTechについての解説!需要、今後の将来性と合わせてチェック!

最近はFinTechと呼ばれる言葉が注目されています。一昔前から利用されている言葉であり、耳にしたことがある人も多いでしょう。
しかし、耳にすることはあっても、FinTechの意味を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。今回はFinTechの意味を解説し、需要や将来性についてもご説明します。

そもそもFinTechとは

そもそもFinTechとはどのような意味なのでしょうか。ここが理解できていなければ前に進めません。まずは言葉の概要や具体的な事例を理解していきましょう。

FinTechの意味を解説

FinTechとは金融を意味するFinanceと技術を意味するTechnologyを合わせた造語です。ここでのテクノロジーとは情報系のテクノロジーを指しています。つまりFinTechとは、金融サービスと情報系のテクノロジー(IT)の組み合わせを意味した言葉です。
なお、上記の定義からも分かるとおり、FinTechが意味するものは非常に幅広くあります。今では金融と情報系テクノロジーの組み合わせで様々なサービスが提供されていますので、FinTechに該当するものも多数あるのです。
なお、FinTechは2010年頃にアメリカで生み出された言葉です。その頃日本ではあまり注目されていませんでしたが、2015年頃に日本でも注目されるようになりました。日本で注目されてから5年余りで、ITの発達とともにFinTechも急激な成長を遂げています。まだまだ新しい文化であり、発展途上とも言える状況なのです。

代表的なFinTechの活用例

FinTechは様々な場所で活用されています。ただ、そうは言われても、具体的にはイメージしづらいことでしょう。そのような方に向けてFinTechの具体例をご紹介します。

電子決済

FinTechの代表的な例が電子決済です。最近は電子マネーと呼ばれることが多々あります。ただ、実際にはクレジットカードなども含まれています。これらを既に利用されている方は多いでしょう。
日本では近年キャッシュレス化が進んでいます。また、新型コロナウイルスの影響であまり現金を使いたくないとの考えが広がっています。そのような背景もあり、FinTechの中でもこれからさらに発展すると考えられるものです。

クラウドファンディング

インターネット上で自分の事業や活動に賛同してくれる人を広く募集し、資金提供をお願いすることをクラウドファンディングと呼びます。
クラウドファンディングとFinTechに、どのような関係があるのかと考えるでしょう。実はクラウドファンディングのための、Webサイトを運営したり審査をしたり資金を振り込んだりすることがFinTechに該当します。
クラウドファンディングに関しては、あまり技術的なイメージが持てないかもしれません。しかし、これも立派なFinTechです。

仮想通貨

仮想通貨に関連する技術もFinTechに分類されます。ビットコインが話題となり、仮想通貨についてご存知の方もいることでしょう。
詳細は割愛しますが、仮想通貨の発行にはブロックチェーンと呼ばれる技術が使われています。この技術を駆使して仮想通貨を生み出すマイニングと呼ばれる作業が注目されています。
また、投資目的で仮想通貨を取り扱う人向けに、取引所が開設されています。この取引所に関連する技術もFinTechに含まれています。

金融業界に変化をもたらしている

FinTechの考え方が広がることにより、金融業界に変化がもたらされています。これは日本だけではなく世界的に言えることです。様々な企業が新しい形で事業を進めています。
例えば銀行での貸付といえば、与信の担当者が厳しく書類などをチェックし、審査通過の可否を判断していました。専任の担当者が多くのナレッジを活用して審査をしていたのです。いわば人海戦術で対応していました。
FinTechが広がることにより、このような業務にはAIの活用が増えてきました。人間のナレッジを利用するのではなく、AIにナレッジを教え込むことで人間の代わりに働いてもらうのです。
今までは機械が審査をするということなどありえませんでした。それぐらい与信の担当者はスキルが高く多くのナレッジを持つことが求められていたのです。しかし、技術進化により今では人間である必要がなくなってきました。これは一例ではありますが、金融業界の働き方や業務が変わっているのです。
言い換えると、今まで以上に人間でしかできない内容に注力できる状況となりつつあります。デジタル化できる部分はデジタル化を進め、どうしても人間が対応しなければならない部分だけに注力する働き方が広がっています。

なぜFinTechが注目され需要が高まっているのか


FinTechが注目されているのには理由があります。また、需要が高まっていることにも理由があります。それぞれについて以下でご説明します。

FinTechの需要が高まっている背景

FinTechの需要が高まっている背景には、スマートフォンやタブレットが急速に普及していることがあります。今まではパソコンから金融商品を取り扱っていましたが、今ではどこからでも金融商品を取り扱えるのです。時代のニーズに応えられるように、FinTech分野は需要が高まっています。
また、直近では新型コロナウイルスの蔓延により、お金の取引手法の見直しが進められています。今までは窓口でFace to Faceで対応していたものも、可能な限りデジタル化したいと考える思考になってきています。これはFinTechの中でも特定の分野でしかありませんが、世の中として金融に対する見方が変わってきているのです。
他にも金融事業者のサービスが変化していることも背景にあります。例えば窓口やATMでの振込では手数料が発生しますが、インターネットでの振込では手数料が発生しないことがあります。事業者側がFinTechにメリットを作っていることでも、世の中が動いてきているのです。

多数のベンチャー企業がFinTechを推進

FinTechの需要が高まっている背景には、多数のベンチャー企業がこれを推進していることがあります。FinTech分野に参入しているベンチャー企業は多くあるため、これに慣れた生活をすることで需要が高まっています。
例えばスマートフォンアプリを利用することで、クレジットカードや銀行の入出金を一元管理できます。今までは個別管理だったものを、集約して管理できるようになったのです。このような便利なサービスに慣れると、後戻りができなくなります。結果、より良いサービスを求めてFinTechの需要が高まります。
これは一例ではありますが、ベンチャー企業は生活を豊かにする製品を多数開発しています。金融という私たちの生活に直結する部分ですので、多くの人がその恩恵を受けています。結果、さらにFinTechの需要を高める状況を生み出しています。
もちろん、FinTechを取り扱うのはベンチャー企業だけではなく、公官庁なども含まれます。ただ、製品開発のスピーディーさなどから、ベンチャー企業の製品がFinTechの需要をより高めていると考えられます。

FinTechを取り巻く環境は日々変化

FinTechを取り巻く環境は日々変化しています。私たちは毎日違う生活をしていますし、法律が変わることで金融業界に変化が訪れることもあります。また、とある企業が新しい製品を発表したことで、FinTech業界に旋風が起こる可能性もあります。
意識しておきたいことは、FinTechはトレンドに左右されやすいことです。時代の流れによって求められるものはすぐに変化してしまいます。需要と供給の関係が敏感な業界だと言い換えても良いでしょう。サービスを提供する事業者や開発するエンジニアは、トレンドに乗り遅れることがないよう常にアンテナを張る必要があります。

FinTechとエンジニアの将来性

FinTechを実現するために、多くのエンジニアが様々な技術を開発しています。私たちの生活はこのような人達に支えられています。
ここで気になることは、FinTechとエンジニアは今後どうなるのかということではないでしょうか。以下ではFinTechとエンジニアの将来性について考察をします。

FinTechは引き続き発展する

皆さんも感じているかもしれませんが、FinTechはある程度発展している状態です。これはすでに様々な事例があることから判断できるでしょう。私たちの生活を豊かにするために、多くの技術が生み出されています。これが意味するところは、FinTechの伸び代が今は明確ではないということです。
ただ、日本にだけ注目してみると、FinTechはまだ成長過程であると考えられます。海外で提供されているサービスと比較すると、まだ不足していると感じる部分があるのです。そのため、日本では海外に追いつけるよう引き続き発展すると考えられます。
もちろん生活習慣などの違いから、海外と全く同じように発展するわけではありません。海外で活用されているFinTechが、日本では普及されない可能性もあります。しかし、このようなことを議論することも含めて、FinTechはこれからも発展すると考えられるのです。
なお、将来性については天井が見えていないので注意も必要です。これからまだ発展するとは考えられますが、どこかで高止まりしてしまう可能性もあります。

さらに新しいものを生み出す可能性もある

海外の状況を踏まえると、日本ではまだFinTechが普及しきっていないことをご紹介しました。そのような状況ですので、日本ではさらにFinTechが普及するであろうと考察をしました。
ただ、FinTechの発展は海外へ追いつくことだけではありません。今までになかったような新しいサービスが生まれる可能性があります。FinTechに乗り出す多数のベンチャー企業がありますので、企画や開発にエンジニアが求められることも考えられます。
金融に関わる分野ですので、今後新たな発想が生まれてくる可能性があります。それに伴い新たな伸び代が生まれる可能性もあるのです。

エンジニアがFinTechを支える

これからどのようなFinTechが必要とされるかは、時代が進まなければ判断できません。その時のトレンドに応じたものを作ることが求められます。トレンドを踏まえた企画が生まれ、それらが実現されていくのです。
ただ、企画が生まれるとFinTechが実現されるわけではありません。これを実現するためには、スキルを持ったエンジニアが必要です。そのためFinTechを下支えするエンジニアは、これからも間違いなく求められます。
具体的に求められるエンジニアは一概には言い切れません。ただ、スマートフォンアプリを開発するエンジニアやセキュリティ面のエンジニアは間違いなく求められるでしょう。また、金融の複雑な処理をサーバー側で処理できるように開発をするプログラマやダウンしないサーバーを構築するネットワークエンジニアなども求められるはずです。

まとめ

FinTechは今のまま成長を続けることは間違いないでしょう。今の位置で高止まりするとは考えにくい状況です。
ただ、どこまで需要が高まりどこまで成長するかは誰にも分かりません。海外の情勢を踏まえるとさらなる発展が期待されますが、日本でどこまで受け入れられるのかは別途考える必要があります。今後海外ほどFinTechが広がらない可能性もあります。
ただ、今はベンチャー企業などが増え発展している状況です。FinTechを扱うエンジニア含めて、将来性は今のところ明るいでしょう。


登録フォームボタン
登録フォームボタン

SHAREこの記事をシェアする

admin