フリーランスの屋号とは?意味や決め方を解説!

フリーランスの屋号とは?意味や決め方を解説!

フリーランスとしての道を歩むと決めた際に、どのような名前で仕事をしていけばよいのか?と考える方も少なくないかと思います。
サラリーマン時代にはあまり耳にすることがないですが、個人事業主は「屋号」という名前を使って仕事をする人も多くいます。
でも、屋号って必要?何の意味があるの?と思う方も多いかと思います。
ここでは、分かるようで分からない「屋号」について解説していきたいと思います。

屋号とは?どういう意味?

屋号とは、簡単に言うと「個人事業を行ううえで使う名前」です。
フリーランスのみなさんが、自分の名前以外で活動していく場合に使う名称のことです。
屋号と言えば街で見かける「○○商店」「△△事務所」「☓☓クリニック」なども屋号ということになりますね。

屋号は必ずつけなくちゃいけないの?

法人格の会社の場合、会社名が必須ですが、個人事業主についてはそうではありません。
なぜなら、屋号は必須ではなく任意だからです。
ですので、ご自身の名前で仕事をすることも、もちろん可能です。
では、なぜ屋号をつけるのか?
次では屋号のメリットについてお話したいと思います。

屋号のメリット

屋号をつけるのは任意ですが、代表的なところですと以下のようなメリットがあります。

屋号で銀行口座が作れる

フリーランスになって収入を得る際に、プライベート口座とビジネス口座を分ける方が多いかと思います。
もちろん、プライベート口座とは別にご自身の名前で口座を作り、管理することは可能です。
ですが、会社名(屋号)の口座を作ることで、お金の管理もオンとオフの区別をしやすいと思います。
また、報酬の請求時にも個人名口座よりも、屋号名の口座に振込を依頼するほうが取引先の方も不安を抱かず入金していただけるのではないでしょうか。
ちなみに、銀行では「屋号名+個人名」での口座開設ができ、ゆうちょ銀行は「屋号名」だけで口座開設が可能です。口座名を短くしたい場合はゆうちょ銀行で作ることがオススメです。

領収書や請求書の宛名に使える

仕事を行う上で必要な経費などの領収証発行時、自分の名前で領収書をもうらうのはなんとなく照れくさい。
なんていう場面もでてくるかと思います。そんな時も屋号をつけておいて良かったと思う瞬間です。
また、取引先への請求時にも個人からの請求よりも屋号での請求のほうが信頼性を得られることもあるようです。

クライアントからの信頼を得られる

取引先へ訪問時や、電話をかける際に「(個人名)です。」と名乗るより「(屋号)の(個人名)です。」と名乗るほうが取引先が受ける印象もだいぶん変わります。
仕事の契約をする際も、個人名での契約よりも屋号があったほうが取引先からの信頼性もあがるように感じます。
会社によっては「個人名での仕事を受けない」という会社もあるようですし、フリーランスとしての実績が少ないうちは少しでも信頼を得られるように屋号があると良いかもしれません。
※カメラマンやライターなど「名前を知ってもらうことが何より重要!」という方はあえて屋号をつける必要性はないかと思います。事業の内容などによって検討してみてください。

見栄えがよい

DM、チラシなどを作成する際にも、個人名だけよりも屋号があったほうが見栄えが良いかと思います。
不特定多数の人に目にしてもらいたい配布物を作成する際にも、屋号が入っていることで与える印象が変わります。
極端な例ではありますが、
街でチラシを手にした際に、「〇〇(事業内容)のご相談は△△へ」の「△△」の部分。個人名と屋号だとどちらのほうが第一印象が良いでしょうか?
特に一般の人からすると個人名で仕事をしていることは理解しにくいと思いますので、こういった場合にも屋号は重要になるかと思います。

屋号のデメリット

屋号について、つけることのデメリットは特にありません。
あえて挙げるなら、仕事を制限するような名前をつけないよう注意が必要かと思います。
お客様が仕事をお願いする会社を探す際には、まず会社名・屋号名で探すこともありますので、名前で「○○しかやっていない」ように見えるのは避けるよう気をつけましょう。
その他、いくつか屋号をつける時の注意点がありますので以下を確認のうえ、納得いく屋号名をつけてください。

屋号の決め方・注意点

屋号はひらがな、かたかな、漢字、アルファベットなど何を使用しても大丈夫です。
ですが、以下使えない言葉はありますので注意が必要です。

屋号で使えない言葉

法人と勘違いしてしまう言葉

フリーランスとはあくまで個人事業主です。
屋号に「〇〇株式会社」や「〇〇inc.」など、会社と間違われるような名称は使用できません。

商標権のあるもの

既に商標登録されているものや、大手企業や広く知られているキャラクター名、ブランド名など名称は使用できません。
例として「サンリオ商会」や「ポケモンオフィス」などです。サンリオやポケモンなど有名な名前を使うと信用があるかと思いますが「商標権」があるものは禁止されています。
また、「〇〇銀行」「〇〇信用金庫」などの名称も禁止されています。

同じ名前は避ける

同じ屋号は完全にNGというわけではないのですが、既に屋号登録されているものは登録できない場合があったり、同じ屋号名をつけると後々トラブルになる可能性もあります。
せっかく考える屋号名ですから、トラブルに巻き込まれないよう屋号を決める際にはインターネットや電話帳などで検索し同じ名称がないかを確認することも必要です。

屋号の決め方

何を生業としているかが分かる名称をつける

例えば、あなたがグラフィックデザイナーの場合。
「○○デザイン」と「○○グラフィックデザイン」という屋号で悩んでいるとします。
お客様の中で「グラフィックデザイナー」を求めている場合、どちらに連絡をすると思いますか?
多くは後者の「○○グラフィックデザイナー」を選ぶかと思います。
ただ、逆にグラフィックデザインしか出来ないと見えるかもしれません。
どちらを取るかですが、自分の専門性を伝えつつ、誤解のない名前にすることが重要になるかと思います。

覚えやすい

どうせ屋号をつけるならオシャレなものが良い!
日本語よりも、フランス語で響きのの良いものにしてしまおう!
なんて思った方もいるかと思います。
しかし、一度取引をした方があなたを別の方に紹介しようとする時に、名前がとっても長く聞き慣れない言葉だったら
「この前お仕事お願いしてとても良かったあの方…えーっと」なんてことになりかねません。
せっかくいい仕事をして、次のビジネスチャンスがあるかもしれないのに、仕事を逃してしまうことにもなりかねません。
そんなことが起こらないためにも、覚えてもらいやすい名前が一番ではないかと思います。
または、一度聞いたら忘れられないようなキャッチーな名前にするのも良いかと思います。

屋号の例

  • ○○スタジオ
  • ○○デザイン
  • ○○工房
  • ○○商店
  • ○○本舗
  • ○○事務所
  • ○○企画
  • ○○制作
  • オフィス○○
  • チーム○○

屋号のネーミングのコツ

名前をつけることが苦手、という方は以下を参考に考えてみるのも良いかもしれません。

屋号を画数から考える

人や会社の名前もそうですが、屋号にも良い画数というものはあると言われています。
何画がよい、どういう文字を入れると良い、などは色々なウェブサイトに掲載されているものがありますので
探してみて参考にしても良いかと思います。

濁点を入れる屋号を考える

濁点が付く言葉は頭に残りやすい、という話があります。
濁点から考える、検討中の言葉を一部濁点にしてみる、など検討するのも良いですね。

まとめ

フリーランスとしてやっていくと決意した方にとって、屋号を決めるということは、もう一つ自分の名前を持つ大事なことですよね。
せっかく決める新たなもう一つの名前。
ご自身が納得し愛着が持てる素敵な屋号をつけてくださいね。


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admin