【エンジニア必見】今後需要が拡大する業界と縮小していく業界について徹底解説!

【エンジニア必見】今後需要が拡大する業界と縮小していく業界について徹底解説!

エンジニアとして活躍したいならば、今後需要が拡大する業界と縮小していく業界を理解しておくことが大切です。これを理解しておくことによって、自分がエンジニアとして、どの業界で活躍すれば良いのか判断しやすくなるでしょう。

ただ、自分が現在活躍している業界でなければ、どこで需要が拡大しどこで縮小しているのか判断できないかもしれません。今回は、エンジニアとして活躍するために、業界の変化についてピックアップして解説します。

需要が拡大しエンジニアが活躍しやすい業界6選


まずは、今後需要の拡大が期待され、エンジニアが活躍しやすい業界をピックアップして解説します。

エンタメ業界

エンタメ業界は現時点で需要が拡大しています。今後も同様に需要が広がると考えられるため、エンジニアとしては対応できるだけのスキルを持っておくと良いでしょう。エンタメ業界ならではのスキルがあるため、これらを把握していると活躍しやすくなります。

例えば、エンタメ業界では大容量のコンテンツを配信しがちです。このような配信では、負荷分散など安定して利用してもらうためのアーキテクチャが求められます。エンジニアが適切に設計する必要があり、特にエンジニアの需要が高まる部分なのです。

また、近年はオンラインゲームなどが人気を集めています。多くのゲームはオンラインで遊べるようになっていて、同時に大量のユーザ操作を処理しなくてはなりません。また、遅延なくレスポンスを返す必要があり、このようなプログラムやインフラアーキテクチャの設計ができるエンジニアも需要が拡大しています。

EC業界

通信販売が当たり前となり、多くの商品が店頭以外で購入できるようになりました。特にネット通販の需要が高く、これに伴ってECサイトに関連する業界の需要が高まっています。ECサイトの設計や開発、運用まで幅広いエンジニアの需要が拡大しているのです。

ユーザからはECサイトの存在自体が求められていますが、特にレスポンスの速さや利便性が重視されています。大手のECサイトには、利便性の悪いものが存在するため、さらに良いものが求められるのです。純粋にECサイトの需要が高いのではなく、一歩踏み込んだ高いレベルのECサイトが求められます。

ただ、ECサイトは「Web開発の一種」と考えられ、現時点でスキルがあれば追加のスキルは必要ない業界でもあります。ユーザがさらにECサイトを求めれば、さらにエンジニアが求められるため、引き続き注視しておきましょう。

物流業界

通販の増加などに伴い、物流業界ではさらなるIT化が進められています。人材不足が加速している業界であるため、効率よく配送するためのシステムが必要なのです。また、働き方改革もあり、従業員に無理をさせないシステム作りも求められています。

各社根本的にサービスを見直していますが、できるだけ早くスムーズに配送する方針には違いありません。そのため、これを実現するためにAIの導入が進められています。配送ルートやタイミングをAIに設計してもらうことで、ユーザの需要に可能な限り応えようとするのです。

今まで、物流業界で求められているシステムは、荷物を運ぶことに特化していました。しかし、世の中的に物流業界への依存度が高まってきたことで、今まで以上に高性能なシステムが求められています。

フードデリバリー業界

物流と同時に、フードデリバリーの需要が高まっています。コロナ禍で利用者が増えたこともあり、現在でも引き続き需要は拡大しているのです。結果、プラットフォームを運用するためのエンジニアの需要も拡大しています。

また、独立行政法人中小企業基盤整備機構の調査によると、50代以上の利用率が少しずつ高まっています。つまり、新しい需要が生まれている業界なのです。利用者が増えれば、プラットフォームを強化する必要があり、エンジニアの需要も拡大すると考えられます。

ただ、現時点では需要が拡大しているものの、近い将来、需要が安定するかもしれません。そうなってしまうと、エンジニアの需要は減少してしまうため、業界を適切に把握することが重要です。

医療業界

医療の世界は急激にデジタル化が進んでいます。今までは医師の判断、つまり人間に依存する部分が多くありましたが、そのような部分を含めてデジタル化されているのです。これに伴い、医療業界ではエンジニアの需要が高まっています。

また、電子カルテの普及など、医療現場の効率化にもデジタル化は役立っている状況です。医師が簡単に患者の情報を確認したり、ICタグを含んだリストバンドで情報を読み取れるようにしたりしています。日本は少子高齢化が進み、医師の負担も高まっているため、エンジニアによる支援が特に求められているのです。

これからも高齢者は増え続けると考えられ、それに伴い医療の現場はさらに負担が高まるでしょう。そのような状況を打開するために、エンジニアは多くの需要があると考えられます。

医薬業界

医療と同様に医薬の世界でもエンジニアが求められています。医薬品を開発する段階から販売、流通まで多くのデジタル化が求められているからです。法律でデジタル化が定められている部分もあり、なおさらエンジニアの需要が高まっています。

例えば、医薬品を開発するためには、何億通りとも考えられる成分の組み合わせを検討しなければなりません。ただ、このような組み合わせの評価を人間が処理することは不可能です。そのため、AIなどを利用して、自動的に成分の組み合わせを処理する仕組みがエンジニアに求められています。

また、医薬品は製造してから販売まで適切なルートで卸すことが重要です。このような流通を管理するためにも、システム化できるエンジニアの需要があります。もちろん、製造工場の自動化などでもエンジニアは必要であり、業界のあらゆる部分でエンジニアの需要があるのです。

需要が縮小していく業界


上記に対して、今後需要が縮小していくと考えられる業界をピックアップして解説します。

飲食業界

安定して栄えている業界ではありますが、エンジニアの需要という観点では縮小していくと予想される業界です。新しい技術が登場しなければ、積極的に活躍することは難しいと考えられます。

その理由は、新型コロナウイルスの影響もあり、飲食業界では一気にデジタル化が進んだことにあります。例えば、注文はタッチパネルが利用されるようになり、現金を使わずにキャッシュレス決済に対応するお店も増えました。つまり、エンジニアが多くのデジタル化を支援して、それらが整った状態なのです。

これは一例ですが、飲食業界ではエンジニアが活躍した後であり、すでに基本的なデジタル化が完了しています。これらの維持や保守、新しいお店への対応などは必要となりますが、新しい技術が生まれない限りは需要が高まることはないでしょう。

アパレル業界

アパレル業界は、一部分を除いてエンジニアの需要が縮小する可能性があります。すべてではありませんが、活躍の場が少なくなる可能性は考慮に入れたほうが良いでしょう。

まず、近年はアパレル業界に通販の波が押し寄せています。店頭での販売が中心だった時代から、ネットでの販売が中心に変化したのです。そのため、エンジニアはアパレル業界としてではなく、EC業界として求められるようになりました。EC業界について広く理解していないと、活躍できない状況なのです。

ただ、アパレル業界ではARなどを利用した技術も生み出されています。例えば、実際には試着できなくとも、アプリで試着した際のイメージを表示するなどです。このようなアパレル業界だからこその需要は一定数あるため、完全に縮小するとは言い切れません。

テレビ業界

テレビ業界は、そもそも業界として需要が縮小しつつある状態です。今までは、非常に重要なメディアとして考えられていましたが、現在はインターネットにその場を奪われつつあります。そのため、エンジニアの需要もやや減少傾向にあり、これからも縮小するでしょう。

例えば、テレビ番組を提供するためには、多くのシステムが活用されています。これらを開発したり維持するために多くのエンジニアが求められているのです。しかし、業界が縮小し予算が小さくなると、これらの業務に従事できるエンジニアも限られてしまうでしょう。

とはいえ、テレビ業界は新しく「ネット配信」という分野に進出しています。拡大する業界でも触れたとおり、エンタメ業界は需要が高くエンジニアも活躍できる環境です。つまり、テレビ業界がエンタメ業界へ進出する部分を支援できれば、エンジニアとして引き続き活躍できると考えられます。

出版業界

出版業界は、本の企画から構成、執筆や印刷など一連の工程すべてに関わる仕事を指します。これらの業界は、書籍のデジタル化によって大きな変化を迎えている状況です。そのため、この変化がエンジニアの需要にも影響を与えるでしょう。

まず、書籍のデジタル化が広がったことで、印刷する書籍の数は減少傾向にあります。印刷物が当たり前の時代ではなくなったことで、印刷に関連するエンジニアはやや需要が縮小している状況です。小規模な会社は倒産してしまうなど、活躍の場が失われるケースもあります。

しかし、テレビ業界と同様にエンタメ業界ではエンジニアの需要が高まっています。デジタル書籍もエンタメ業界の一種だと考えるならば、こちらでエンジニアは役立つでしょう。業界が縮小していくことはやむを得ないため、その中でどのように立ち回ればエンジニアとして活躍できるかに注目すべきです。

需要の拡大する業界で活躍するためのポイント

需要の拡大する業界でエンジニアとして活躍したいならば、ポイントを踏まえることが大切です。

常にスキルアップする

「需要が拡大している業界であれば簡単に働ける」と理解されがちですが、実際にはそうではありません。そのような業界であっても、エンジニアとして活躍するためにはスキルが必要です。需要に見合ったスキルがなければ、案件を獲得することは難しいでしょう。

必要なスキルは2種類あり、業界についてのスキルITスキルです。まず、業界について理解できていなければ、その業界に特化したシステムには対応しづらいでしょう。例えば、物流業界では、製造者から荷物が提供され、それが倉庫に格納されてから出荷されます。一連の流れを理解できていないと、エンジニアとして需要には応えられないのです。

また、エンジニアとしてシステムを開発するために、最新のスキルを習得することが求められます。IT業界の進化は激しく、スキルは短時間で陳腐化してしまう状況です。これを打破するために、常に新しいスキルの習得に励まなければなりません。

業界のトレンドを掴む

どのような業界にもトレンドがあります。エンジニアとして、トレンドを正確に掴めていれば、業界が拡大したり縮小したりしても柔軟に対応できるでしょう。周りのエンジニアに追従するのではなく、自分自身でトレンドを掴んで判断することが重要です。

例えば、テレビ業界や出版業界は需要が縮小している状況ですが、エンタメ業界への進出が続いています。このような状況をチャンスと捉え、トレンドに沿って活躍できれば、業界を大きく変更せずに活躍できるはずです。

業界のトレンドを掴めないと、稼ぐチャンスを失ったり、活躍するフィールドを変えたりしなければなりません。最高の環境で活躍するためにも、業界のトレンドに敏感になり素早く掴めるようになりましょう。

まとめ

今後、需要が拡大する業界と縮小する業界について解説しました。業界の変化によって、エンジニアの需要にも大きな変化があるため、常にキャッチアップしなければなりません。また、業界の中でもトレンドを掴むことで、より活躍しやすくなるはずです。

ただ、需要の拡大している業界で活躍するためには、それ相応のスキルが求められます。スキルの高いエンジニアが集まるため、それらに打ち勝てるだけの力が求められるのです。拡大する業界であっても、現状に甘えることなく、スキルアップは心がけましょう。

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admin